トニー・ケイ

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トニー・ケイ
Tony Kaye
Tony Kaye Yes.jpg
基本情報
出生名 Anthony John Selvidge
生誕 (1946-01-11) 1946年1月11日(73歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド レスター
ジャンル プログレッシブ・ロック
職業 キーボディスト
担当楽器 キーボード
共同作業者 イエス
バッドフィンガー

トニー・ケイTony Kaye、本名:Anthony John Selvidge、1946年1月11日 - )は、イギリスレスター出身のキーボード・プレイヤー。プログレッシブ・ロックバンド「イエス」で活動した。

経歴[編集]

6歳でクラシック・ピアノを始め、コンサート・ピアニストを目指していたが、18歳でロック・キーボードに転向。幾つかローカル・バンドを経て、1968年12月イエスに加入。『サード・アルバム』及びそのツアーに参加した後、1971年7月31日クリスタル・パレス・ボウルでの公演を最後にイエスを脱退。

その後、先にイエスを脱退していたピーター・バンクスのバンド、フラッシュFlash)へのゲスト参加を経て、自身がリーダーとなるバジャー (Badger)を結成し、イエスのサポート・バンドなども担当するが、セールス的には成功しなかった。

その後、ディテクティヴ (Detective)、第二期のバッドフィンガーを経て、1983年クリス・スクワイアから、新しいバンド「シネマ」への参加を打診される。幾つかのトラブルの後に、「シネマ」から結局グループ名を変えた再結成イエスに正式加入。1994年の『トーク』まで参加した後に脱退する。その後、一時、引退して音楽業界から離れていたが、イエスのメンバーおよびイエス周辺ミュージシャンが結成したバンド、サーカCirca)、およびそのスピン・オフ的なバンドYOSOに参加した。

1994年にクリス・スクワイアの義娘カーメン・スクワイアと婚約したものの結婚はせず、後にシンガー・ソングライターのダニエラ・トルキア(Daniela Torchia)と結婚している。

音楽性[編集]

『9012ライブ』DVDに収録されたドキュメンタリーでトニーが語るところによると、最初にイエスを脱退した時の理由は解雇だったという。公式には音楽性の相違とされている。

後任のキーボードであるリック・ウェイクマンと比較すると、その演奏スタイルの違いと、イエスが求めていたものは何かが歴然とする。マルチ・キーボードを持ち込み、バンド演奏そのものに色彩感と劇的な展開性を加えたリック・ウェイクマンに対し、トニーはあくまでも一人のキーボード奏者としてプレイすること(特にオルガンの演奏)にこだわっていた。サード・アルバムではシンセサイザーの音も聴けるが、新しいテクノロジーには概して興味がなく、ハモンドC3とレスリーの可能性を追求し、演奏家としてのポリシーを貫いた。この姿勢は復帰時においても同様であり、アルバム『ロンリー・ハート』は実際にはセッションミュージシャンのチャールズ・オリンズクリス・スクワイアの当時の妻のバンド、エスクワイアのメンバー)がほとんどのキーボードを弾いている。こうした方向性の違いが、シネマからイエスに移行する間に、1度バンドを離脱した(解雇とも言われている)理由である。当時のイエスのライブでもサポート・キーボードとして、ステージの袖で Casey Young というキーボード奏者が演奏を行なっていたが、バンドおよびマネージメント側はこれを公にはしていない。

現在の活動[編集]

ニール・ヤングのトリビュートバンド「ニール・ディール(The Neil Deal)」のメンバーとして米国にて活動を行っている。

また、2007年より元イエスのビリー・シャーウッドアラン・ホワイトジミー・ホーンと共にサーカを始動させた。

現在、イエスおよびイエスの元マネージャーとの間で未払いのロイヤリティーを巡って訴訟を起こしている。また、長年アメリカに居住しているにもかかわらず、現在もアメリカの市民権を取得できていない。

ディスコグラフィ[編集]

参加バンド[編集]

イエス

フラッシュ

  • 『フラッシュ』 - Flash (1972年)

バジャー

  • 『ワン・ライヴ・バジャー』 - One Live Badger (1973年)
  • 『ホワイト・レディ』 - White Lady (1974年)
  • Dean's List (1998年) ※コンピレーション

ディテクティヴ

  • 『ディテクティヴ/ファースト(直撃波)』 - Detective (1977年)
  • 『イット・テイクス・ワン・トゥ・ノウ・ワン(衝撃の共同体)』 - It Takes One To Know One (1978年)

バッドフィンガー

  • 『セイ・ノー・モア』 - Say No More (1981年)

サーカ

  • 『サーカ・ファースト・アルバム』 - CIRCA: 2007 (2007年)
  • 『ライヴ』 - CIRCA: Live (2008年)
  • 『ヘッド・クオーター(サーカ・セカンド・アルバム)』 - CIRCA: HQ (2009年)
  • CIRCA: Overflow (2009年)
  • 『アンド・ソー・オン&オーヴァーフロウ』 - And So On (2011年) ※上記アルバムをカップリング
  • Live From Here There & Everywhere (2013年)
  • 『ヴァレー・オブ・ザ・ウィンドミル - 風車の谷の物語』 - Valley of the Windmill (2016年)

YOSO

  • 『エレメンツ -要素-』 - Elements (2009年)

ビリー・シャーウッド & トニー・ケイ

  • Live in Japan (2016年)

外部リンク[編集]