バジャー (バンド)

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バジャー
Badger
出身地 イングランドの旗 イングランド
ジャンル プログレッシブ・ロック
活動期間 1973年 - 1974年
レーベル アトランティック・レコード
エピック・レコード
共同作業者 イエス
旧メンバー トニー・ケイ
デイヴィッド・フォスター
ロイ・ダイク
ブライアン・パリッシュ
キム・ガードナー
ポール・ピルニック
ジャッキー・ロマックス

バジャー[1]Badger)は、1970年代初頭から活動したイギリスのロック・バンド。イエスを脱退したキーボード奏者のトニー・ケイと、ベーシストにしてボーカリストのデイヴィッド・フォスターによって結成された。フォスターは、イエスが結成される前、ジョン・アンダーソンと一緒にザ・ウォリアーズ(The Warriors)で活動していた。フォスターはその後も、イエスのセカンド・アルバム『時間と言葉』(1970年)に作曲で参加している。ケイはフォスターによるソロ・プロジェクトに取り組んでいたが、リリースはされなかった。

2人は、ドラマーのロイ・ダイク(元アシュトン・ガードナー・アンド・ダイク)を発掘した。また、ダイクがギタリスト兼ボーカリストのブライアン・パリッシュをメンバーに提案した。パリッシュは、自身の脱退後にフランプトンズ・キャメルへと発展したパリッシュ・アンド・ガーヴィッツ(Parrish&Gurvitz)のメンバーだった。新バンドは、1972年9月にリハーサルを始め、アトランティック・レコードと契約した。

略歴[編集]

アルバム『ワン・ライヴ・バジャー』(1973年)[編集]

バジャーの最初のリリースは、ジョン・アンダーソンとジェフリー・ハズラムが共同プロデュースしたライブ・アルバム『ワン・ライヴ・バジャー』で、1972年にロンドンのレインボー・シアターで行われたイエスのライブのオープニング・ショーにて録音された。プログレッシブ・ロックのジャンルにくくられる内容で、5曲はバンドが共作し、6曲目はパリッシュが作曲した(当初はパリッシュ・アンド・ガーヴィッツのために書かれた曲だった)。カバーアートは、イエスのアルバム・カバーを数多く担当するロジャー・ディーンによってなされたが、ディーンがイエスとのパートナーシップを結ぶ前にケイはイエスを脱退していた。

収録曲
  1. 「運命の轍」 - "Wheel of Fortune" (リード・ボーカル:パリッシュ) – 7:50
  2. 「泉」 - "Fountain" (リード・ボーカル:フォスター) – 7:22
  3. 「ウィンド・オブ・チェンジ」 - "Wind of Change" (リード・ボーカル:フォスター) – 7:15
  4. 「リヴァー」 - "River" (リード・ボーカル:パリッシュ) – 6:50
  5. 「ザ・プリーチャー」 - "The Preacher" (リード・ボーカル:パリッシュ) – 3:59
  6. 「オン・ザ・ウェイ・ホーム」 - "On the Way Home" (リード・ボーカル:パリッシュ) – 7:39

ファースト・アルバム『ワン・ライヴ・バジャー』は、1993年に同じ曲目、同じ曲順でCD再発された。

アルバム『ホワイト・レディ』(1974年)[編集]

1974年までに、バンドはケイとダイクだけになっていた。彼らは、アシュトン・ガードナー・アンド・ダイクで、ダイクと共に演奏していたベーシストのキム・ガードナーを迎え入れた。また、元Stealers Wheelのポール・ピルニックもギターで参加し、ボーカリストのジャッキー・ロマックスも加わった。

ロマックスは自身のソロ・アルバムで演奏していたR&B / ソウルバンド・タイプにバジャーを変え始めた。バンドはロマックスの歌と歌声に支配されていった。この頃、彼らはアラン・トゥーサンがプロデュースした1枚のLP『ホワイト・レディ』をエピック・レコードからリリースした。10曲すべてがロマックスによるか、彼と誰かの共作によって書かれたナンバーだった。アルバムのゲスト・ミュージシャンとして、ジェフ・ベック(タイトル・トラックにギターソロを提供)が参加した。

収録曲
  1. 「きみの夢」 - "A Dream of You"
  2. 「人はだれでも」 - "Everybody, Nobody"
  3. 「聞いて欲しい」 - "Listen to Me"
  4. 「引金を引かないで」 - "Don't Pull the Trigger"
  5. 「自然の成り行き」 - "Just the Way It Goes"
  6. 「けがれなき女」 - "White Lady"
  7. 「きみと一緒」 - "Be with You"
  8. 「主よわたしに」 - "Lord Who Give Me Life"
  9. 「夢をもう一度」 - "One More Dream to Hold"
  10. 「落し穴」 - "The Hole Thing"

しかし、アルバムがリリースされる前に、バンドは2つの派閥に分かれてしまい、ロマックスがソロ活動に戻る前、ロマックスとガードナーは「White Lady」[2]と呼ばれる短命のライブ・バンドを率いた。

「White Lady b/w Don't Pull the Trigger」が、シングルとして、1974年5月にリリースされた。

その後のデイヴィッド・フォスター[編集]

デイヴィッド・フォスターは、ジム・ホーンズビー、ポール・ローズ、ギターのマーク・ステフェンソン、ベースとキーボードのフランク・ギボンズ、そしてドラムのポール・スミスというメンバーで、2004年にアルバム『Open Road』(ヴォイスプリント・レコード:VP291CD)を発表した。そこには、イエスのセカンド・アルバム『時間と言葉』(1970年)のためにジョン・アンダーソンと共に書いた楽曲「Time and a Word」を、フォスター自身によって解釈し直したバージョンが収録されている。

メンバー[編集]

  • トニー・ケイ (Tony Kaye) - キーボード
  • ロイ・ダイク (Roy Dyke) - ドラム
  • デイヴィッド・フォスター (David Foster) - ベース、ボーカル
  • ブライアン・パリッシュ (Brian Parrish) - ギター、ボーカル
  • キム・ガードナー (Kim Gardner) - ベース
  • ポール・ピルニック (Paul Pilnick) - ギター
  • ジャッキー・ロマックス (Jackie Lomax) - ボーカル

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • 『ワン・ライヴ・バジャー』 - One Live Badger (1973年)
  • 『ホワイト・レディ』 - White Lady (1974年) ※旧邦題『女と穴熊』

脚注[編集]

  1. ^ 「バジャー」とは、アナグマのこと。
  2. ^ Jackie Lomax: Three”. Theband.hiof.no. 2018年1月1日閲覧。

外部リンク[編集]