テコンダー朴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
テコンダー朴
ジャンル 人権派格闘技漫画
漫画
原作・原案など 白正男
作画 山戸大輔
出版社 青林堂
掲載誌 スレッド晋遊舎)→ ジャパニズム青林堂
実話BUNKAタブーコアマガジン
発表期間 2007年7月 -
巻数 既刊3巻
テンプレート - ノート

テコンダー朴』(テコンダーパク、韓国語: 태권더 박)は、原作:白正男、作画:山戸大輔による漫画作品

概要[編集]

格闘漫画の体裁を取った一種のギャグ漫画的な作品で[1][2]、徹底的に作中善を主人公・朴星日(パク スンイル)を始めとする韓国礼賛・日本痛罵(つうば)の視点から描き、日本人の登場人物が揃いも揃って外道を絵に描いたような悪漢とされるなど、反語法によって韓国・朝鮮人特有の反日思想や歴史観などを戯画化している[3][4]。ただし、原作者および出版社はあくまでも「人権派格闘技漫画」と謳っている。 また、韓国・北朝鮮ばかりでなく、日本右翼ITFテコンドーを揶揄する表現があり、第2巻以降は醜悪でない日本人キャラクターも登場するなど、比較的幅広い表現が見られるようになっている。

掲載誌の変遷[編集]

晋遊舎の雑誌『スレッド』に創刊号(2007年7月)から連載されるも、同誌の休刊(2007年9月)に伴い3話まで掲載されたところで終了。約8年後の2015年7月に、青林堂より最終話までの7話分を書き下ろした単行本第1巻が刊行された。

その後、2015年12月より青林堂の雑誌『ジャパニズム』にて連載が再開され第2・3巻も出版されたが、『ジャパニズム』46号(2018年12月8日)において「3巻のネーム時に『朝鮮■落』の表現が出版時に『朝鮮■■』に変更された事に対し作者側から異議があった」ことから連載中止が発表された[5]

2018年12月21日、コアマガジンの雑誌『実話BUNKAタブー』2019年3月号(2019年1月16日発売)にて連載再開されることが発表される[6][7]。連載再開というものの、『ジャパニズム』に掲載された26話から28話まで(単行本に収録されていない)の再掲載から始まった。

2019年1月17日、新装版『テコンダー朴』1~3巻がコアマガジンから発売される予定が発表された[8]。なお、その後発表したTwitter公式アカウントが凍結されてしまい音沙汰がない状態が続いていたが、2020年7月17日に改めてコアマガジンから新装版『テコンダー朴』第1巻から第3巻までが追加要素ありで価格も青林堂版より安く発売されること、第4巻以降も刊行予定だと発表された[9]

韓国からの評価[編集]

韓国でも話題となり[10]、2015年9月10日に韓国の国会元恵栄議員が取り上げて批判した[11][12]。ただし、本書は韓国で出版されておらず、多くの韓国人は日本語が読めないため、そのような批判は朴槿恵大統領が暴行される場面などの表面的な批判にとどまっている[10][11][12]

あらすじ[編集]

第1巻
韓国で最強と名高いテコンドー使い・朴の道場に、日本からやって来た空手家・覇皇が道場破りに現れる。覇皇は世界のあらゆる格闘技の道場に対して道場破りを仕掛け、そのことごとくを完膚なきまでに叩き潰してきた強者だった。
朴はまだ未完成だった究極奥義・統一で立ち向かうが覇皇には通用せず、対決に敗れ死亡。朴の遺児・星日英日は覇皇への復讐を誓い、星日は韓国に残り、英日は北朝鮮に渡り、それぞれテコンドーの修行に明け暮れた。
それから数年後。覇皇はその強さで政財界を手中に収め、日本の支配者と化していた。成長して一流のテコンドー使いとなった星日は、覇皇が主催する武闘大会への殴り込みをかけ、覇皇と直接対決するために日本に乗り込む。
第2巻
覇皇を究極奥義・統一で倒した星日と英日だったが、日本では決勝戦の中継が途中で終了し覇皇の死は病気のためと隠蔽された。英日は北朝鮮に戻り、星日は日本に留まって反レイシスト集団「チョッパリをどつき隊」と共に新大久保で在日狩りを行う「在日特権を糾弾する市民の会」と戦っていく。
その後、オッチャンがヤクザの月山に騙され500万円の借金を背負わされ、連帯保証人にされた朝鮮部落の女性たちが強制連行されそうになるも、タイ人のソムチャイが助太刀に駆けつけた。そこへ月山が雇った用心棒である伊集院畸太郎も現れ、対決を繰り広げる。
第3巻
5年前、高校生であった伊集院は親の転勤でアメリカの高校に転校するも、スクールカーストの最底辺ターゲットだったため白人たちから悪質なイジメを受けていた。偶然立ち寄ったハットリ・キムの朝鮮忍者道場に入門すると半年でめきめきと鍛えられ体格が良くなり、イジメられなくなる。しかし、ハットリは「イ・ジュウイン」という名の同胞だと思い込んでおり、伊集院が日本人であることを知ると破門を言い渡した。
それ以来ハットリへの復讐を誓った伊集院は5年間修行を積み、あらゆる格闘技の優れた部分だけを集めて作り上げた「多様性格闘技(ダイバーシティ・マーシャルアーツ)」で挑んだが、ハットリは朝鮮忍法火の鳥(フェニックス)で伊集院を倒す。そして星日は強制連行されていった女性たちを救出しに向かった。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

朴 星日(パク スンイル)
主人公。韓国出身のテコンドー使いで、自身を「大韓民国最強の男」と称する。基本的に正義感の強い好青年ではあるが、韓国礼賛・日本痛罵の視点から歴史認識を語る癖を持っており、自身ら朝鮮民族を「世界最高民族」と称して韓国起源説を多用する一方、相手が日本・日本人であれば何に対しても「チョッパリ(日本人野郎)」と侮蔑する。在日のことを「半チョッパリ(半日本人野郎)」と侮蔑することもあり、そのたびにオッチャンらから抗議されている[13]。幼少期に父親を殺害した覇皇を討つべく単身来日、覇皇会館武闘大会への出場権を得る。竹島韓国領有を主張するTシャツを着用している。必殺技は重根金九奉昌孔子昶漢
朴 英日(パク ヨンイル)
星日の生き別れの実兄で、現在は朝鮮人民軍陸軍少佐の地位にあるテコンドー使い。覇皇に父親を殺された後、テコンドー最終奥義「統一(トンイル)」の謎を探るべく単身北朝鮮に渡り、その先で金正日と邂逅。彼の師事のもと武術を磨き、星日同様に父の敵を討つべく大会に赴く。当初はタルチュムの面で顔を隠していた。必殺技は縮地主体日成

主人公の協力者[編集]

金 承煕(キム スンヒ) / ハットリ・キム
韓国籍、アメリカ在住の「朝鮮忍者」。忍者の韓国起源を主張し、カリフォルニア州を始め各地で忍者道場を経営している。道場だけでなく「朝鮮忍者寿司」という飲食店も経営しており、日本人の立ち入りに制限を設けている。普段は「試練に打ち勝つこと」を意味するという「合格」の文字と太極旗が描かれたハチマキを愛用しているが、「寿司」や「神風」と書かれたハチマキを着用する場合もある。必殺技はトゥーハンド・チョップ火の鳥(フェニックス)レッド・ホット・チリ・ペッパーサンダークラッシャー龍昇拳バージニアエクスプロージョンなど。飛車空舞術といった空中から仕掛ける技を多用するが、弟子がピアノ線で吊るすトリックである。
ソムチャイ・カーオパット
タイ出身。ムエタイ(本人曰く、古式ムエタイ=ギョクトゥギ=朝鮮キックボクシング)の使い手で、アマチュアミドル級タイ王者。明るく人懐っこい性格で、K-POPをはじめとする韓国文化の大ファン。様々なタイ文化の起源は韓国であると考えており、韓国人を尊敬している。日本人のことを「ユンピー(日本人野郎)」と罵倒する。必殺技は膝蹴り(ティー・カウ)、大木を倒す象(チャーン・コーン・マイ)、指輪を捧げる猿王(ハヌマーン・タワイ・ウェン)

朝鮮部落[編集]

作中において在日韓国人が居住する区域はこう呼称される。日本政府の陰謀により生活水準が低く置かれ、スラム街と化している。住民は韓服を着用している割合が高い。日本人暴徒に度々襲撃を受けているが、日本警察はこれを黙認している。

長老
朝鮮部落の知恵袋的存在の老人。韓国起源説を主張することが多い。白い髭を生やし、パジ・チョゴリカッを着用している。
オッチャン
朝鮮部落に住む中年男性。韓国料理の屋台で生計を立てている。長老と共に、作中における在日韓国人の境遇を代弁する存在。第1巻では比較的まともな人物として描かれていたが、第2巻以降は軽率な言動(差別的発言を含む)が目立つようになる。

チョッパリをどつき隊[編集]

廬 満錫(ノ マンソク)
「チョッパリをどつき隊」隊長。「差別主義者(レイシスト)・即・撲殺」の正義を自身の信念とし、チョッパリキラーと称する釘バットを振るう。里恵とは交際関係にある。幼児ほどの低身長で、登場のたびにつまみ上げられてはゴミ箱に叩き込まれるのがお約束となっている。「キャプテン・コリア号」と称する大型バイクを愛用する。「チョッパリキラーズ」というバンドではギターを担当。作曲も行う。
林 里恵(イム リネ) / 林原 リンディ(はやしばら リンディ)
「チョッパリをどつき隊」副隊長。鞭で標的を一瞬で亀甲縛りにするボンテージ・ウィップナイン・トレイルズ・ウィップという技を使う。
ギャンブル好きの父親(病死)が江南ファイナンスから借りた借金を返済するため、月山の慰安所で働いていた過去を持つ。「伝説の慰安婦」と呼ばれ、最後の出勤日には3,000人もの客が3kmもの行列を成した。借金を返済し引退したが、月山の謀略により捕らえられ再び慰安婦にされそうになるも、コアラの覆面を被った謎の男「コアラマスク」に救われる。
精神科医
眼鏡をかけている女性で、常に中指を立てている。「馬鹿野郎!」「豚野郎!」と叫びながら中指を立てたパンチを繰り出す。在糾会のメンバーを数名倒したが、伊集院には通用せず敗れる。第3巻では巣鴨プリズンに収容された阿倍野の担当医として登場し、ロボトミー手術を勧めた。阿倍野の保釈が決定すると「このファシスト戦争犯罪人を野に放つわけにはいかない」と殴りかかったが、返り討ちにされた。

覇皇会館[編集]

覇皇(はおう)
世界最強の格闘家であり、日本はおろか全世界の格闘技界を牛耳る空手団体「覇皇会館」の創設者。かつて朴兄弟の父親を殺害した張本人。巨大財閥覇皇グループの総帥でもあり、その政治的権力は日本の首相をも動かすほどで、大会を利用して自身の目的である世界征服を果たそうと目論む。必殺技は大東亜共栄拳
覇王子(はおうじ)
覇皇の息子で、覇皇亡き後の覇皇グループを統括する。容姿端麗な青年であり、自身も武道の実力者である。雑誌掲載時[14]覇子(はこ)という名前の女性だった。
藤原 正臣(ふじわら まさおみ)
覇皇の側近を務める眼鏡の中年男性。東京大学法学部卒。元警察官僚で、管理官にまで上り詰めたエリートであったが、イチ空手道場に過ぎなかった覇皇会館に転職した。その用意周到さと冷静な判断力から同会館を巨大財閥に成長させた立役者と目されている。覇皇亡き後は覇皇会館本部長として覇王子の後見役となる。目立った戦闘シーンはないが、格闘技の知識が豊富であり、武闘大会の実況解説を務めている。
東郷 兵八(とうごう へいはち)
覇皇会館師範代筆頭を務める、空手の実力者。覇皇武闘大会にも参加。卑怯かつ非常に冷静な性格。必殺技は覇皇空手奥義・真珠湾丁字大回頭。真珠湾は主に奇襲攻撃で、トラトラトラと叫びながら連打を放つ。
筒井 明義(つつい あきよし)
覇皇グループ傘下企業である覇皇鉄道の社長。覇皇会館と覇皇グループの切り離し運営を提案した。
特別高等警察刑事
藤原の元部下であり、覇皇会館の意向を汲んで中田(鄭)と筒井を逮捕した。

日本の政界関係者[編集]

自由民政党[編集]

阿倍野 晋二(あべの しんじ)
自由民政党総裁衆議院議員。覇皇の命により野畑に代わり内閣総理大臣に就任、193カ国との国交断絶と核兵器の保有を宣言させられる。その翌日に内閣不信任決議が可決され、覇皇の戦争犯罪を押し付けられる形で超A級戦犯平和に対する罪)として逮捕、収監される。
第1巻時点ではストレスに倒れ、病院に搬送されるなど情けない人物として描かれていたが、失脚後収容された巣鴨プリズンにて厳しい修行を行い、第3巻で再登場を果たした際には筋骨隆々とした肉体的にも精神的にも頼れる人物へと成長。民衆党議員3名(鳩川、菅野、枝尾)との総理大臣の座を賭けた「御前死合」を制し、総理の座に返り咲いた。菅野曰く「世襲議員のボンボン」とのこと。口癖は「日本を、取り戻す」。
浅尾 一太郎(あさお いちたろう)
阿倍野が核兵器保有を宣言し失脚した後、後任として内閣総理大臣と党総裁に就任するが衆院選で惨敗する。敗北の原因を作った阿倍野に対し恨み節を放つが、党を立て直せるのは阿倍野しかいないとも考えており、後を託した。
岩波 茂男(いわば しげお)
自由民政党幹事長

民衆党[編集]

野畑 佳広(のばた よしひろ)
内閣総理大臣。民衆党代表。覇皇の命により内閣総理大臣を退任する。
鳩川 由紀彦(はとかわ ゆきひこ)
衆議院議員。野畑の後に民衆党代表に就任。衆院選で勝利し、総理就任かと思われたが、覇王子の意向により阿倍野と総理の座をかけて戦うことを要求された。奥義金降らしという、万札をぶちまける技を使う。党の代表であるはずだが、枝尾からは命令口調でぞんざいに扱われており、菅野からは「金しか取り柄のないクズ」呼ばわりされている。
菅野 直哉(かんの なおや)
民衆党副代表。衆議院議員。安保闘争の時代においては、新左翼学生運動の大幹部だった。公安の資料によると、少なくとも72名の警察官を殺害、国会突入時においては少なくとも18名の機動隊員を殺害するも、逃亡に成功しており、逮捕歴がない。そのため警察からは「四列目の男」と呼ばれる。藤原曰く、「奴ほど殺人経験豊富な国会議員はいない」。その間合いは四列目にいるかのごとく相手の攻撃が届かず、ゲバルト棒でカウンター攻撃を行う。革命的ゲバルト奥義"四列目の男"秘奥義お遍路式という技を使う。
枝尾 幸雄(えだお ゆきお)
民衆党幹事長。衆議院議員。奥義フルアーマーダブルバールZ式という技を使う。
副川 徹雄(ふくかわ てつお)
民衆党衆議院議員。子供の頃に朝鮮人から日本国籍に帰化している。飯田の命令で国賊として逮捕される。

覇皇武闘大会出場選手[編集]

篠田 三郎(しのだ さぶろう)
日本出身。合気道の使い手で、「合気道の神様」の異名を持つ。星日の最初の対戦相手。温厚な性格をしており、常に笑顔を絶やさないが、星日に「合気道は(韓国のハプキドの)パクリ格闘技」呼ばわりされ、激高し冷静さを失う。モットーは「敵と友達になること」。
劉 書文(リュウ シュウェン)
中国出身。中国拳法(八路流八極拳)の使い手。星日の次戦での対戦相手。実力と端麗な容姿で女性観客からの絶大な人気を誇る。星日やハットリらの韓国起源説を痛烈に批判する。必殺技は大躍進靠三跪九叩頭
和泉 柔一郎(いずみ じゅういちろう)
日本出身。大日本皇道館柔道総裁で、五輪を3連覇した柔道選手。冷酷な性格で、対戦相手を徹底的に痛めつける。必殺技は蟹挟、飛びつき腕ひしぎ岩崖投身殺
若乃丸 勝司(わかのまる しょうじ)
日本出身。相撲横綱。自尊心が強く柄が悪い。
呉 武弦(オ ムヒョン)
韓国出身。シルムの天下壮士。韓国格闘技界の大統領にも等しい存在。
マーク・リッジウェイ
アメリカ出身。ボクシングヘビー級世界統一王者。アメリカ軍海兵隊出身。在日米軍に赴任していたこともあり日本語に堪能。必殺技はバンカーバスターパトリオットカウンター
作中の沖縄は米兵であれば現地住民に何をしても許される「日帝植民地・地獄の島」となっており、沖縄駐留時代は強姦など悪行の限りを尽くしていた。結衣の姉(故人)もその犠牲者である。
嘉手納 結衣(かでな ゆい)
沖縄県出身。嘉手納流琉球空手の使い手で、発勁を使う。勝気な性格の美人。5年前、マークに殺された姉の敵討ちのため覇皇武闘大会に参加。日本人の登場人物では唯一、主人公ら寄りに描かれており、主人公側からは日本人ではなく琉球民族として扱われている(ただし、3巻では星日に「チョッパリ女」と呼ばれている)。英日に好意を寄せている。沖縄人民解放戦線を組織し、沖縄独立運動を行う。
石井 松太郎(いしい まつたろう)
日本出身。剣道師範代、大日本神州剣道連盟会長。シード選手だったが、タルチュムの面の男(英日)に「朝鮮人の馬鹿げた踊りが本選出場など認められるか」と因縁をつけ、勝負を挑んだ。格闘技の大会でありながら真剣を用い、その得物は「百を超える在日を切り捨てたが、刃こぼれ一つしない」とされる。必殺技は三光斬皇軍剣道奥義・百人斬り
マルチン・スペルマン
オランダ出身。キックボクシング世界選手権大会優勝者。身長215cm、体重150kgの巨体の持ち主で、「巨大風車塔」の異名を持つ。野卑な性格。
中田 均(なかた ひとし)
日本出身。WWWチャンピオンで帝国プロレスのエース。身長190㎝。本名は鄭 徒均(チョン ドギュン)で、大会中に在日韓国人であることを公表。自身の祖国は韓国ではなく統一コリアだと主張する。覇皇に対して批判的立場をとる。
イワン・スヴォーロフ
ロシア出身。レスリング五輪金メダリスト。喧嘩っ早い。

在日特権を糾弾する市民の会[編集]

桜木 誠人(さくらぎ まさと)
「在日特権を糾弾する市民の会(在糾会)」会長。巨体の持ち主で、メガネと蝶ネクタイがトレードマーク。わずか数年で在糾会を日本最大の嫌韓極右団体に育て上げたカリスマ。どつき隊からは「ヘイトモンスター」「人の心を捨てた哀れな獣」などと呼ばれ、最大の敵と目されている。必殺技はダイビング・ボディプレス250kg爆弾。洪美(ホンミ)という在日韓国人の恋人がおり、日本人であることを理由に彼女のアポジ(父親)に結婚を反対されたことをきっかけに嫌韓活動を行うようになる。

月明組[編集]

月山 博明(つきやま ひろあき)
指定暴力団「月明組(つきあけぐみ)」組長。普段は正体を隠し、慰安所チェーン「楽園連行」の社長として振舞っている。関西弁を話す。巧妙な罠でオッチャンを騙して借金させ、債権回収と称して朝鮮部落を襲う。
江南ファイナンス(ガンナムファイナンス)
月明組の企業舎弟である闇金業者。暴力的な脅しを専門としている。ソムチャイによって倒される。
伊集院 畸太郎(いじゅういん きたろう)
月山に用心棒として高額の報酬で雇われた、眼鏡をかけた長髪の青年。旭日旗が描かれた上着の裾をジャージのズボンの中に入れ、腕にハットリと同じ「合格」の文字と太極旗が描かれたハチマキを着用している。「神に選ばれた天才」を自称し、「あらゆる格闘技の優れた技だけを体得している」と豪語する。
アメリカの高校で白人から差別を受けていた際に、ハットリの忍者道場に入門し救われるも、日本人であることが発覚し破門され(ハットリは彼を「イ・ジュウイン」という名の韓国人だと思い込んでいた)、ハットリへの復讐を誓った。様々な格闘技の技を習得しているのはこのためである。
作中の日本人としては比較的共感しやすい人物として描かれており、第2巻以降の本作が「韓国・北朝鮮・在日=善」「日本・日本人=悪」という構図が第1巻よりも曖昧になったと指摘される一因となっている。

その他[編集]

朴兄弟のアポジ(父親)
韓国テコンドー界最強の男であり、韓国で最強と謳われたテコンドー道場を経営していた。10年前、道場破りに来た覇皇に敗れ、命を落とす。死後は息子達の前に亡霊として現れ、最終奥義・統一へのヒントを与えた。
金 日成(キム イルソン)
実在の人物で北朝鮮の初代最高指導者。故人。作中では「テコンドー半万年の歴史上最強の男」として知られており、1937年の普天堡の戦いにおいて単独で日本軍の一個大隊を壊滅させたという設定になっている。最終奥義・統一に関する高句麗壁画を、旧日本軍によって封印される前に見たことがある。
作中では「縮地法の使い手で、地を縮めて瞬時に数千里を移動することができた」と設定されているが、北朝鮮を代表するマスメディア・労働新聞が2020年5月20日付の報道で「実際には、人は空間を折り畳んで消失したり、再び現れたりすることができません」と報道したため[15]、史実とは異なる。
金 正日(キム ジョンイル)
実在の人物で北朝鮮の二代目最高指導者。作中では筋肉質の大男として描かれており、日成と同様にテコンドーの達人という設定である。また、全人類の資本主義からの解放を目標に掲げ、睡眠もほとんど取らず質素な食事で公務に当たる高潔な人物として描かれている。英日のテコンドーの師となり、最終奥義・統一に関するヒントを与えた。
日本人暴徒
眼鏡をかけ金属バットを持ったサラリーマン風の男、長髪で半裸の男(星日が必殺技・奉昌で最初に倒した男)は在糾会や月明組など複数回の在日韓国人襲撃に登場する。
尹 幸吉(ユン ヘンギル)
バンド「チョッパリキラーズ」のメンバー。対バンの日本人に難癖をつけられてリンチされるが、ライブが中止になることを心配し一切反撃しなかった。日本の警察は幸吉が朝鮮人だと知ると事件性はないとして捜査を打ち切った。
ドナルド・トランプ
第45代アメリカ合衆国大統領。アジア人に対して強い差別意識を持っている。核のボタンを押せるガッツのある男を自称している。
秦 淑雅(シン スア)
差別を乗り越える国際市民連帯(のりこえ連帯)代表。沖縄独立を支援する。
安田 正儀(やすだ まさよし)
日本経済連合会副会長、ソルトバンク社長。10年前に韓国国籍から日本国籍へ帰化している。
飯田 興一(いいだ こういち)
大日本会議会長。日本の実質的支配者とされる。
竹原 康麿(たけはら やすまろ)
竹原公爵家嫡男にして旧華族を束ねる華澄会館理事長、大日本会議代表理事。
白 正男(はく まさお / ベック ジョンナム)
後書きなどに登場する原作者。リアルな自画像ではなく、安重根の肖像に仮託されて描かれている。義士を自認しており、尊大な態度で政治発言を繰り返す。その一方でゲーム好きな一面があり、公式ツイッターでは『スプラトゥーン2』や『アイドルマスターシャイニーカラーズ』を攻略するツイートを頻繁にしている。
山戸 大輔(やまと だいすけ)
白と同様に、後書きなどに登場する作画担当。デフォルメされた簡素な顔で、ベレー帽と眼鏡を着用している。白と違い至ってノンポリで、格闘漫画としての意欲を語ることが多い。白からは「作画担当のチョッパリ」と呼ばれている。

作中におけるテコンドーの必殺技[編集]

蹴り技のイメージが強いテコンドーだが、本作では揶揄として手を使った技が多い[16]。また重根統一主体は実際のテコンドーの型として存在するが、本作の必殺技とは内容が異なる。

重根(チュングン)
両手を組んで人差し指を突き出した構えを取り、敵の急所を突く。多数の敵に対して猛烈な速さで突きを繰り出す「重根・大韓義軍参謀中将式(チュングン・だいかんぎぐんさんぼうちゅうじょうしき)」、覇皇との戦いで繰り出した「重根・特派独立軍司令官式(チュングン・とくはどくりつぐんしれいかんしき)」という発展形もある。伊藤博文の暗殺に関与した安重根が由来。
金九(キムグ)
敵に馬乗りになり殴り倒す。大韓民国臨時政府の首相を務めた金九に由来する。
奉昌(ボンチャン)
両手で掌打を繰り出し、敵を吹き飛ばす。朝鮮の独立運動家・李奉昌に由来する。
日成(イルソン)
顔面に手刀を浴びせて一撃で吹き飛ばす。金日成の肖像画に描かれたポーズが由来。
主体(チュチェ)
敵の両こめかみを同時に強打することで脳にダメージを与え、精神を破壊する。北朝鮮の政治思想「主体思想」が由来。
孔子(コンジャ)
敵の眉間を一本拳で強打し、一撃で昏倒させる。思想家・孔子が由来。
統一(トンイル)
高句麗壁画に書かれた古代テコンドー戦士の図柄によって伝えられる、テコンドー最終奥義とされる必殺技。その威力を恐れた日本軍により、壁画の半分が削り落とされ、奥義の完全な解明はなされていなかった。
朴兄弟の父と星日は、図柄の内容から「上にいる敵に向かって拳を繰り出す技」、英日は「敵の上空から拳を繰り出す技」だと思い込んでいたが、実際には2人のテコンドー戦士がその両方の攻撃を同時に繰り出す技だった。
昶漢(チャンハン)
顎を狙った強烈な掌底。奉昌や重根の効かぬ強敵も一撃で倒すほどの威力がある。靖国神社に爆弾を仕掛けた全昶漢[17]が由来で、パイプ爆弾を仕掛ける動きを掌打に見立てたもの。

単行本[編集]

  • 原作:白正男、作画:山戸大輔『テコンダー朴』、青林堂、既刊3巻
    1. 「テコンダー朴」2015年7月1日初版発行(7月1日発売)、ISBN 978-4792605261
    2. 「テコンダー朴2」2017年1月20日初版発行(1月20日発売)、ISBN 978-4792605759
    3. 「テコンダー朴3」2018年7月10日初版発行(7月10日発売)、ISBN 978-4792606275

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『愛国少女ウヨ子ちゃん』青林堂 ISBN 978-4792606367 Kindle版 行 No.124 / 609
  2. ^ 2018年6月7日午後8:49のツイート 山原義人 Twitter 2020年5月23日閲覧。
  3. ^ 2018年6月7日午後8:49のツイート 山原義人 Twitter 2020年5月23日閲覧。
  4. ^ 노무현·박근혜 대통령 '표적 조롱' 日만화…희화화에 싸대기까지(「盧武鉉・朴槿恵大統領を標的に嘲笑する日本漫画...戯画化にビンタまで」アジア経済韓国語版)2015年7月15日
  5. ^ ジャパニズム. 46. 青林堂. (2018-12-08). p. 214. ISBN 978-4792606381. 
  6. ^ 「テコンダー朴」告知用アカウント(@taekwondoer36)【お知らせ】「テコンダー朴」連載再開!”. Twitter (2019年12月21日). 2019年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月21日閲覧。
  7. ^ “「テコンダー朴」連載続行へ 実話BUNKAタブーへ移籍”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2019年12月21日). オリジナルの2019年12月21日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20181221103122/https://www.j-cast.com/2018/12/21346613.html?p=all 2019年12月21日閲覧。 
  8. ^ https://twitter.com/taekwondoer36/status/1085837883095699456 [リンク切れ]
  9. ^ 2020年7月17日午後9:02のツイート 「テコンダー朴」広報アカウント@taekwondo5000 2020年7月24日閲覧。
  10. ^ a b 고도화되는 日 혐한…'태권더 박' 논란 확산 중앙일보 (「高度化される 日 嫌韓…'テコンダー朴'論難拡散」 中央日報)2015年7月17日
  11. ^ a b '朴대통령 폭행' 혐한만화 일본서 인기리 판매 중앙일보 (「朴大統領暴行' 嫌韓マンガ日本で人気裏販売」 中央日報)2015年9月10日
  12. ^ a b 「朴大統領が殴られる」嫌韓漫画が日本で人気、韓国議員が警鐘=韓国ネット「実に幼稚で哀れだ」「韓国は安倍首相を暴行する漫画を!」 レコードチャイナ 2015年9月11日
  13. ^ 第11話の「在日…半チョッパリか、それもいいかもな」や第26話の「半チョッパリのくせに漢字も読めないのか?」など。
  14. ^ ジャパニズム 30 (青林堂ビジュアル) ISBN 978-4792605452 2016年4月10日発売。
  15. ^ 「金日成主席は実はテレポート能力を持っていなかった」と北朝鮮メディアが公式に認める GIGAZINE 2020年5月25日配信 2020年6月2日閲覧。
  16. ^ 反日マンガの仮面をかぶった壮大な釣り!? 日本で唯一のテコンドーマンガ『テコンダー朴』 日刊サイゾー 2014年12月10日配信 2020年6月21日閲覧。
  17. ^ 「韓国マスコミに褒められたかった…」と靖国爆発音事件の全昶漢被告 母親は「一族に反日思想はいない」と言うが…(産経新聞)
  18. ^ 桜井誠(@doronpa01、アカウント凍結済み)”. Twitter (2015年7月13日). 2017年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月2日閲覧。
  19. ^ @nqh56495. "テコンダー朴3巻の帯コメントを担当しました" (ツイート). Twitterより2019年10月29日閲覧
  20. ^ 「テコンダー朴」広報アカウント (2019年12月28日). “2019年12月28日午後2:50のツイート”. Twitter. 2020年1月6日閲覧。

外部リンク[編集]