K-POP

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K-POP
様式的起源
文化的起源 1940年代大韓民国
使用楽器
ローカルシーン

K-POP(ケイ・ポップ)は、1980年代末に「コリアンポップス」と呼ばれた概念で、大韓民国(Korea)の大衆音楽

「K-POP」の語源と定義[編集]

1980年代後半より、日本国内のポピュラー音楽に「J-POP」という語が使われ始めたことに影響を受け、1990年代後半頃から、日本国内における比較語として韓国のポピュラー音楽を指して日本のメディアによって「K-POP」という語が使われるようになった[1]

なお、韓国では自国の大衆音楽のことは専ら「カヨ가요、歌謡)」と呼び、海外向けのプロモーションでのみ「K-POP」の語を使う。韓国では別の意味を指す「K-POPS」という表記や、固有名詞として「K-POP」という名のアイドルグループも存在し、紛らわしいためである。

韓国の演歌ともいえるトロットを歌う歌手は基本的にK-POP(カヨ)アーティストには含まれない。しかしチャン・ユンジョンなどの現代の若手トロット歌手をK-POPアーティストとして位置付ける場合もあり、この定義には未だに揺れがあるといえる。

80年代から90年代までの韓国歌謡界は日本のJ-POPアニソンの影響を多く受けていた。Roo'Raの「天上有愛」[2]H.O.T.の「CANDY」などが代表的であり、ソバンチャの「昨夜の話(オジャパメン)」も80年代の日本の歌謡曲風の楽曲であった。また、日本のアイドルをベンチマーキングしていたのも事実であり、DSPメディアのイ・ホヨン社長やSMエンターテインメントの創設者であるイ・スマンがジャニーズに影響を受けたことが知られている。[3]特にSMは企画設立初期から2000年代初頭までイ・スマンが日本独特のアイドルシステムや企画などに強い影響を受け、日本の芸能会社のシステムとアイドル企画に当時、世界で最も人気のアメリカンポップスを融合してアイドルをデビューさせ、「新しい主流」を作るのが90年代と2000年代前半のSMエンターテインメントであった。当初は、日本の影響が強く歌手や音楽も国内だけで売り出していたが、一定水準以上の発展の後、この風潮は未来がないと見て、2000年以降からは北米に進出することにした。音楽に関しては、3大企画会社の中でYGJYPが米国ポップ系、SMはユーロポップ系である。

東南アジアには1990年ごろから韓国の歌謡曲が進出をはじめていたが、2000年代に入るとタイ王国シンガポールでK-POPが広く知られるようになった。日本でも韓国のSMエンターテインメント社が日本のエイベックス社と業務提携をして、自社に所属する韓国人アイドルグループの東方神起などを売り出していった。2004年の韓国テレビドラマ『冬のソナタ』をきっかけとした韓流ドラマや、それらに伴う主題歌と主演俳優が後押しをしていき、2000年代後半ごろからは日本をビジネスチャンスとする韓国人アイドルグループが増えていった。アメリカやヨーロッパなどにもK-POPの輸出は推進され、PSYの「江南スタイル」が大きな成果を挙げた。「江南スタイル」は当時流行していたEDMと呼ばれる先進的な音楽性を取り入れつつ、乗馬ダンスとも称される独特のダンスをPVで全面に押し出し、社会的なブームとなった。アジア発の楽曲がアメリカのBillboard Hot 100で2位以内にランクインしたのは坂本九上を向いて歩こう」以来、史上2度目であった。また少女時代 KARA東方神起などはアジアにおけるスターのアイコン的な存在として欧米などの西側諸国で営業活動を推進していた。K-POPの海外進出は韓国政府が推進している韓流の輸出政策の一環として継続的に行われており、韓国という国家自体のイメージアップに繋がることが期待されている。

K-POPの日本進出の背景[編集]

日本の音楽市場との格差[編集]

K-POPアーティストが、日本語を習得して日本語の歌で次々デビューしている背景には、日本の音楽市場規模が韓国の約30倍と破格に大きいことに加え、韓国ではいわゆるCDアルバム日本円で約1000円前後と、音楽に対する商用価値が低いことも挙げられている。世界各国の全てのジャンルを含めた音楽売上高(市場規模)をレコード会社収入ベースで見ると、2008年平成20年)は世界総計で184億米ドルの売上高があり、そのうちアメリカ合衆国と日本の2国合計で、世界シェアの約50%を占めて他を圧倒している。売上高順位1位がアメリカ合衆国の49億7700万米ドル(同27%)、2位が日本の41億0900万米ドル(同22%)であり、以下大きく数字を引き離し、3位がイギリスの18億4500万米ドル(同10%)、4位がドイツの16億2700万米ドル(同9%)、5位がフランスの10億5000万米ドル(同6%)[4]で、3位以下の主要3国合計でも、アメリカ合衆国の単独売上に達せず、2位の日本の単独売上とほぼ同数に留まっている。そんな中で韓国については、わずか1億4000万米ドルで18位だった(世界シェア1%[4]。また、2008年平成20年)9月リーマン・ショック以降、大韓民国ウォン1997年平成9年)のアジア通貨危機以来の安値まで暴落し、値を戻しながらもウォン安傾向が続いているため、日本市場を重視した形で攻略する方が、結果的には利益が多くなる可能性が高い状態となっていることも、韓国ショービジネスの日本進出の動機の1つとなっている。す

日本の音楽市場の現実[編集]

韓国語が日本語と文法的に近いため、文法的に遠い英語中国語よりは習得し易く、同じ単語も多く翻訳が容易であることがある。そういった意味から、マーケティングのしやすさであり、ビジネス交渉のしやすさを作りだしていることも背景として挙げられる。一方、日本の音楽産業としては、レンタルビジネスの定着や、インターネットの普及と楽曲の音楽配信などの影響もあって、従来メディアとしての「CD」の売上高が、1998年平成10年)の5879億円をピークに、 わずか10年後の2009年平成21年)には2460億円と、半分以下にまで減少して危機的状況にあったこと[要出典]も特筆しなければならない。その対策として、ほぼ素人に近い新人アイドル(歌手、芸人、俳優)の大量販売や、人気の定着を待たないベスト盤販売など、実力派アーティストを育てない、第一印象主義の使い捨て的新譜の大量発売(薄利多売)が主戦略として行われており、そういった状況下(音楽の低価値化)においては、円高 ウォン安によって日本人アーティストより安価な労働力と言える韓国人アーティストを輸入した方が、素材面で明らかにビジネスリスクが低い上、ある程度までの基礎的育成は本国で行われるから、先行投資的な要素においても経費が省けて、ヒットの是非以前のコストパフォーマンスが良いという、マネージメント側の、典型的なデメリット回避的ビジネス指向に合致する場面が目立って行った[5]。韓流ドラマについても同様の理由で、日本のメディアにとってはビジネス上、魅力的であり、多くの作品が輸入され放映されている。なお、韓国から日本への文化輸出に制限はないが、その逆には制限がかかっている(「韓国での日本大衆文化の流入制限」参照)。 一方で2012年の李明博竹島上陸および韓国による天皇謝罪要求をきっかけとして、それまで堅調に伸びていた韓流ブームが突如として終焉を迎え、日本国内でのK-POPビジネスは大きな転換期を迎えている。

K-POPの世界(日米)戦略[編集]

韓国政府は、大韓民国国家ブランド委員会や韓国コンテンツ振興院(KOCCA)の設立等を通してコンテンツ産業振興・輸出の一環としてK-POPを強力に支援しており、2010年10月29日には東京国際フォーラムホールAでK-POPショーケースが全席無料招待で開催された[6]。また2011年には、欧州など海外で「新韓流ブーム」を巻き起こしているK-POPの今後のインフラを拡充するとして、スター育成に向けたK-POPアカデミー(仮称)支援事業や、2015年までの4年間で1兆ウォンの予算を投資するグローバルファンドを通じて韓流コンテンツ制作などを推進する予定であることなどが発表された[7]

韓国の2008年度の文化振興予算は1169億で、日本の1018億円より多い。国家予算比では日本の7倍であり[8]。自国市場規模がそれほど大きくない韓国はコンテンツ輸出産業に活路を求め、国家的な規模でK-POPをはじめとする商品の海外への宣伝と輸出を積極的に推し進めている。パリで開催したKorean Connectionでは韓国政府機関が後援し、Japan Expoでは韓国コンテンツ振興院が自らブースを出展して、K-POPを宣伝している[8]。また韓国政府の後援を受けたVANKもK-POP振興のためにネット上で積極的に活動を行っている。尚、政府から資金の注入された強引な宣伝は、「ゴリ押し」ともとられ、近年はその方法論議も相まって、各国で嫌韓を助長しているという向きもある[9][10]

K-POPと政治[編集]

韓国ではしばしば音楽に政治が持ち込まれ、政治とは切り離せない存在となっている[11]。芸能人にも『愛国心のある優等生』として振る舞うことが求められる[12]。女性アイドルグループmiss Aスジや、男性グループHIGHLIGHTヤン・ヨソプなどのように従軍慰安婦を支援するための商品を使ったアーティストは「愛国ティナー」[注 1]と称賛され、女性アイドルグループ少女時代サニーは韓国独立運動の記念日である3月1日に『歴史を忘れてしまった民族には未来がない』というメッセージを出したことがある[12]。中でも防弾少年団(以下、BTS)は、世界に向けて国家として「韓流」を積極的に後押ししている韓国の歴代大統領のお気に入りであり、国賓としてフランスに出向いた朴槿恵大統領(第18代)や文在寅大統領(第19代)がそれぞれ現地で彼らの公演を観覧し、終演後には抱擁を交わしてメンバーとの親しさをアピール[13]。BTSがビルボード1位を取った際には文化勲章が贈られ、文在寅大統領は「Congratulations to the Seven Music-loving Boys and Their Wings, 'ARMY'! The songs, dance, dreams and enthusiasm of BTS energized to young people around the world.(音楽好きな7人の少年と彼らの翼であるARMY(「ARMY」はファンの総称)、おめでとうございます! BTSの歌、ダンス、夢、熱意は世界中の若者を活気づけ、力を与えました」とのコメントを寄せている[11][13]

その一方で、女性アイドルグループKARAのメンバーは記者会見でマスコミから「竹島はどこの領土か?」と聞かれた際に「韓国で活動するのは久しぶりです。日本のファンからは愛をたくさんいただいて…」などと言葉を濁したため、記者の質問をはぐらかしたとしてネットユーザーのみならず大手新聞やポータルサイトからも非難され、バッシングを受けた[注 2][14]安重根尹奉吉など朝鮮の独立運動家に関するテレビ番組のクイズに誤答したアイドルたちは視聴者から非難され、公式な場で謝罪を余儀なくされている[12][15]旭日旗模様、またはそのように見えるデザインを使用した男性アイドルグループBIGBANGのリーダー・G-DRAGON[注 3]とメンバーのT.O.P、少女時代のティファニー[注 4]音楽ユニットTrouble Makerのヒョンスン(元BEAST)とヒョナ(元4minute[注 5]、女性アイドルグループGirl's Dayのヘリ[注 6]などが批判を受け、バッシングされたり謝罪に追い込まれたりしている[16][17][18]

また韓国人のなかには「反日」と「愛国」を同一視する者も多い[12]。2000年代にはチャート上位に反日ソングが入るようになり、『独島は我が領土』を歌った少女時代[注 7]竹島で脱北合唱青年団40人と「独島コンサート」を開催した歌手RUI(イ・スンチョル)のように反日に結びつく政治的活動を行うアーティストも現れるようになった[19][20][21]。日本人を罵倒し嘲る歌詞の『fUKk zAPAN』(DJ DOC[注 8])や反日的な内容の歌詞の『東京は我らの領土』(G-MA$TA)、そして日本のロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL '01」において日の丸を引き裂くパフォーマンスをしたNo Brainというロックバンドなどは韓国でも問題視された[19]

2018年9月、日本の秋元康が作詞を手掛けたBTSの楽曲「Bird」が、「秋元康は右翼的だ」という韓国人ファンからの反発で別の曲に差し替えられた[22]

2018年11月、韓国では日本統治からの解放の象徴とされる原爆投下時のきのこ雲とそれを喜ぶ韓国人の写真がプリントされたTシャツを着たBTSの行動が日本で問題となり、同月9日放送のテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』の出演が取りやめになった[12][13]。さらに同月11日には、ユダヤ人人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センター」が、過去にBTSがナチス軍服に似た衣装を着て、ハーケンクロイツに似たマークが入った旗を使ったことを指摘、日本とナチスの被害者への謝罪を要求した[注 9][13]

2019年7月、日本政府が打ち出した半導体などの材料3品目を対象とする輸出規制強化に反発する韓国のネット民からTWICEIZ*ONEなどのK-popグループの日本人メンバーに対して「日本に帰れ」という脱退要求があり、さらには「韓国人メンバーと同じ給料を受け取るな」などという非難も出た[23][24]

K-POPとファン[編集]

マスター[編集]

私設ファンサイトの管理人のこと。日本では「マスター」と呼ばれているが、韓国では「ホムマ」という呼び名が一般的で、これはホームページマスター[注 10]の略[25]。ファンがホームページを作成してそこに撮影したアーティストの写真を載せるようになったのが由来で、韓国では2000年代前半頃までアイドルやアーティストの公式写真コンテンツが少なかったため、ファンが勝手に撮った生写真をブロマイドのように販売したのが始まりと言われている[25]

韓国ではファンからアーティストへの"サポート"が盛んで、ラッピング広告を出したり出演番組の現場などに丸ごとカフェを差し入れしたりといったサポートをする資金を集めるために自分で撮った写真を使って写真集などのグッズを作るようになっていき、写真の展示会を開催してその入場料を回す者もあらわれた。中にはプロのカメラマンになった者もいる[25]。アイドルグループの活動初期はマスターがどれだけ付いているかが人気のバロメーターにもなっていて、売れるかどうかの一つの指標でもあり、アーティストの中にはマスターを「自分専用のカメラマン」として認知する人間もいる[25]。その一方で嫌がるアーティストもいるが、過去に事務所側がマスターに厳しくしすぎてファンから反感を買ったという事例もあり、長年その存在は看過されてきた[26]。しかしファンの数が増えるにつれてマスターが作る写真集の収益も大幅に上がって多い時には日本円で何千万円もの金額が動くようになり、アーティストのサポート以外にも使っているのではとの疑いがもたれたり、国税庁の調査が入るようなケースも出てきて問題となっている[26]

2019年、マスターをストーカーやサセン扱いする海外ファンと韓国のファンの対立により、マスターの活動休止が相次いだ[26]

チクドク[編集]

アイドルの追っかけをして一眼レフカメラなどで本格的な写真を撮るファンのこと[27]。アイドルの芸能活動について回り、コンサートや公開収録時の写真だけでなく移動中の私服写真も撮影し、どんどんネット上にアップする[27]。特に海外活動の多いアイドルは飛行機の搭乗前後も必ずカメラに捉えられ、"空港写真"という名でリアルタイムにも近い速さで世界中に公開される[27]。その際の服装は"空港ファッション"と呼ばれ注目されるため、アイドルたちも特に空港での服装には気を使っているほど[27]。アイドルの人気を後押しする存在でもあるため、彼らやその所属事務所も公認していることが多い[28]

サセン[編集]

アイドルの私生活を追いかける過激なファンのこと[26][28]。アイドルの私生活を執拗に詮索し、時には犯罪まがいのストーカー行為を繰り返し、韓国では社会問題になるほど[28]

ファンによるチャートの不正操作[編集]

K-POPのアイドルグループは熱狂的なファンの存在について言及されることが多いが、その行動が批判の対象となることがある。例えばビルボードチャートの信頼性を失わせる順位の不正操作が指摘されている。不正操作の方法としては、アメリカ在住のファンが音楽ストリーミングサービスのアカウントを作り、Twitterや各種SNS、電子メール等で他国のファンたちにログイン情報を送り、情報を受け取ったファンがストリーミングを繰り返すなどの方法が一例として挙げられている。その際は複数のデバイスを使ったり、バーチャルプライベートネットワーク(VPN)を利用し視聴者の位置情報を偽造しアメリカで視聴されていると見せかける。例えば、ある防弾少年団(BTS)のファングループは1000以上のアカウントをばらまいたという。またアメリカ在住のファンが有料アカウントを作れるように募金活動を主催するファンもいるという。BTSのファングループは、これらのチャート操作を指摘するメディアの取材に答えないように各ファンを統制している[29][30]

この際、明確なチャート不正と判定された場合はチャートから削除されることもあり、例えば、元EXOのKRISはファンのiTunesチャートの不正操作が認定されビルボードチャートからも削除された[31]

ファンによる人気投票における集団投票[編集]

韓国人ファンによるとみられる過剰な集団投票が論争となることもある。例えば、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にはネット投票システムがあるが、2006年ころから不自然にK-POPアーティストが1位になる事態が相次いでおり、例えば2018年には、米国のドナルド・トランプ大統領カナダジャスティン・トルドー首相、米国下院議長ナンシー・ペロシテスライーロン・マスクCEO、Facebookのシェリル・サンバーグCOO等の世界的な有名人に圧倒的な大差をつけて、1位に防弾少年団(BTS)、2位に文在寅大統領が選ばれた。また米フォーブス誌の「ここ30日で最もリツイートされたアーティスト」という世界的なランキングでも、突然、カニエ・ウェストジャスティン・ビーバーなどを押しのけて、その時点ではほぼ無名であったBTSが1位となる事態が引き起こされている[32]

K-POPを巡る論争と騒動[編集]

少女時代とKARAを巡る騒動[編集]

2010年10月、韓国政府の女性家族部や国会議員の間で、少女時代KARAを筆頭とした「韓国芸能界における未成年者の過激な(性的)露出」が問題となり、少女時代の所属事務所の代表が国会に召喚され、露出規制が行われようという動きがあった[33][34][35][36]

2011年1月、少女時代の所属事務所のSMエンターテインメントとKARAの所属事務所のDSPメディアが、共に「インターネットの日本語ウェブサイト上に拡散している漫画『K-POPブーム捏造説を追え!』が、事実でない悪意のある描写をして名誉毀損をしている」として、法的措置も含めた「強気な対応」を取ることを表明した。

この漫画は作中で、対外文化広報政策を推進したい韓国政府と日本の大手広告代理店電通(作中では「D社」と表現)との間の経済的利害関係をあげて、「日本におけるK-POPブームはやらせである」と示唆している。また、少女時代やKARAが韓国芸能界において性接待や整形に関与していると憶測している。この「漫画論難」は、韓国のメディアで大々的に報じられており、日本の一部メディアでも報じられた。但し、作者は根拠が無いフィクションであることを、自分のブログで明らかにしている[37][38]

フジテレビをめぐる騒動[編集]

2011年2月27日に、放送された情報番組『Mr.サンデー』(フジテレビ関西テレビ)において、木村太郎が韓国の国家ブランド委員会大韓民国#文化の項目も参照)がYoutubeなどの動画投稿サイトでK-POP関連の再生数を上げるよう広告宣伝会社に依頼していると言及したことにより、日本や韓国のメディアでも報道され、国家ブランド委員会の対外協力局が「大衆文化を国家がコントロールするのは常識的にありえない。」と反論し[39]、フジテレビ側に訂正を求めた。その結果、翌週の放送で司会の宮根誠司滝川クリステルが追加説明の上で発言の一部を訂正した。

2011年7月23日、俳優の高岡蒼甫が、Twitterでフジテレビを初めとした日本のテレビメディアが韓流ドラマばかり放送することを批判して、インターネット上で反響を呼んだ[40][41]

上記のいわゆるフジテレビ韓流騒動について、コラムニストの小寺信良は、フジテレビがK-POPなどの韓国関連コンテンツの版権を持ち、流行を煽って経済的利益を得ようとする姿勢に対して、「局アナ」のタレント化やお台場テーマパーク化などの前例を挙げて、フジテレビは昔から「自社リソース」を意図的に流行化させて経済的利益を上げようとしてきたと分析した。また、これほど「ゴリ押し」をするのは、うまくいかなかったから焦って過剰なまでに露出をエスカレートさせることになったからではないかと主張した[42]

また深水黎一郎は高岡蒼甫の一連の韓流騒動について、今回の騒動は反韓流からではなく、フジテレビ自体に問題があることが起点であり、「韓流が嫌なら見なければいい、という論理は通用しない」と主張している。国から放送免許を受けたテレビ局が、フジや子会社のコンテンツを宣伝するため、公共の電波を利用しているようにも見える。これが事実だとすれば「違法であることは子供でも分かる」と主張した。これまで他のテレビ局でも「偏向放送」はあったが、「多くの視聴者が、それが洗脳レベルに達していると感じたから騒ぎになっている」と分析し、韓流を差別しているという意見に対しては、むしろ差別されているのは日本人であり、「フジは人種差別をやめろ」とデモで訴えたいくらいだ、と主張している[43]

2011年8月21日、上記7月の高岡の発言をきっかけとして、東京お台場のフジテレビ本社界隈で、フジテレビの韓流ゴリ押し・偏向報道抗議デモが2回行われた。1回目は主催者発表で約6,000人から8,000人、警察発表で3,500人がデモ行進をした[44][45]

続いて行われた2回目は市民団体・頑張れ日本!全国行動委員会が主催してデモと街宣活動を行い、約5,000人がデモ行進した[46]。2回のデモの合計人数は、警察集計で延べ5,300人[47]。この日のデモには少なくともNHK韓国KBS韓国SBS韓国MBC[48]講談社J-CASTニコニコニュース、ガジェット通信、ナックルズ・ザ・タブーが取材に訪れていたことが確認されている[44]

以後、多数のデモが日本各地で行われ、フジテレビに留まらず、スポンサー企業や他局にも反発の目が向けられた(フジテレビ抗議デモを参照)。ただし、2012年以降は沈静化している。フジテレビ抗議デモも起こっていない。

その他の騒動[編集]

ロンドンオリンピックオープニングで歌ってもらいたい歌手のアンケートを取った所、K-POPアーティストがレディーガガジャスティン・ビーバーらを抑え上位を独占。この結果に海外ネットユーザーが不満を抱き、コミュニティサイト4chanで組織票を依頼。1位には、日本のボーカロイドソフト初音ミクがランクインする事態に発展した。[49]

アジア以外での評価[編集]

アメリカでは、ケイティ・ペリーエマ・ストーン[50]レディー・ガガなどがK-POPにコメントをした。レディー・ガガは、2014年、自分のワールドツアーでCRAYON POPをオープニングステージ(前座)に立たすコラボレーションを行った。

各国音楽チャート[編集]

2001年キム・ボムスのシングル「Hello Good-bye Hello」がアメリカのBillboard Hot 100の集計要素のひとつであるHot 100 Singles Salesに入り、韓国人歌手として初めて北米の大衆音楽チャート入りを果たした[51]

2009年には、Wonder Girlsのシングル「Nobody」が韓国人歌手として初めてアメリカのBillboard Hot 100入りする。

2010年には、テヤン(SOL)のアルバム「Solar」がiTunesR&Bチャート、2NE1のアルバム『To Anyone』がビルボードWorld Albums chart入りする[52]

2011年には、BIG BANGのアルバム「Tonight」がアメリカのiTunesチャートで初めてランクインしたK-POPアルバムになり、上位100位入りした唯一の英語以外のアルバムになった[53]。また、Top Heatseekersアルバムチャートにも入った。

2012年には、PSYの「江南スタイル」がYOUTUBEで史上初に視聴回数10億回を突破して世界で一番多く視聴したビデオになった。2016年7月の視聴回数は26億回、Billboard Hot 100チャートで7週連続2位を記録した。[54]

2018年にはBTSがアジア圏のアーティストとしては初の2作品連続アメリカのBillboard 200において1位を獲得する快挙を達成。その他、全英アルバムチャートでもTOP10入りするなど世界的ヒットとなった。

K-POP関連用語[編集]

活動曲、タイトル曲、後続曲
韓国ではシングルを発売してからアルバムを発売するのではなく、初めからアルバムを発売してその中の1、2曲をプロモーション用の曲としてミュージックビデオを作ったり音楽番組で披露したりする。このようなプロモーションの中心となる曲を「活動曲」または「タイトル曲」と呼ぶ。また2番目にプロモーションに使われる曲の事を「後続曲」と呼ぶ。
カムバック(컴백)
韓国では新曲(アルバム)を発売してから数週間は連続して音楽番組に出演してプロモーションを行い、一定期間が過ぎると出演しなくなる。新しいアルバムを発売して初めての音楽番組への出演を「カムバックステージ」と呼び、新曲や新しいアルバムを発売すること自体も「カムバック」と呼ぶ。また活動期間における最後の番組出演を「グッバイステージ」と呼ぶ。
リパッケージアルバム
一旦発売されたアルバムにいくつかの新曲を追加し、装丁を変えて再度発売するアルバムのこと。売り上げとしては同一のアルバムとして数えられる。
ペン(팬)
ファン(fan)を韓国語式に発音したもの(韓国語にはFの発音がない)。「○○ペン」のようにグループ名や個人名を付けることで「○○のファン」であることを示す。
オッパ(오빠)、オンニ(언니)、ヒョン(형)、ヌナ(누나)
「オッパ」は女性(ファン)が年上の男性(芸能人)に対して親しみを込めて呼び掛ける言葉(「兄さん」のような意味)。「○○オッパ(○○兄さん)」のように名前の後に付けることもある。同様にして、女性から年上女性へは「オンニ」、男性から年上男性へは「ヒョン」、男性から年上女性へは「ヌナ」という呼びかけが使われる。
エギョ(애교)
「愛嬌」の韓国語読みだが、日本語でいう「愛嬌」とは意味が異なり、アイドルがわざとらしく可愛い振りをすること。日本語でいう「ぶりっこ」に近い。2011年頃から、愛嬌をふりまく際のお決まりとして「プインプイン(뿌잉뿌잉)」という言葉が韓国の若者の間で流行した。
ライン(line)
「同じ年生まれ(同い年)」を指す言葉。例えば「94line」なら「1994年生まれ」を表す。
三大芸能事務所
BoA東方神起天上智喜スーパージュニア少女時代SHINeef(x)EXOなどが所属する「SMエンターテインメント」、BIGBANGBLACKPINKPSYなどが所属する「YGエンターテインメント」、2PM2AMWonder GirlsGOT7TWICEなどが所属する「JYPエンターテインメント」は韓国三大芸能事務所と呼ばれ、韓国の音楽業界の中心を担っている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2015年頃に韓国で生まれた『愛国者』と『エンターテイナー』を合わせた造語
  2. ^ それ以前から日本で活躍した俳優やタレントは、まるで「踏み絵」のように竹島問題や日本の印象について記者から質問を受け、親日派のレッテルを貼られて芸能活動ができなくなることを恐れたタレントの多くは反日と受け取られる回答をしている。
  3. ^ 2017年、自身のインスタグラムに掲載した動画に白地に中央から放射線状に赤い色が広がる柄に染色された絞り染めのTシャツ姿が映っていた。
  4. ^ 2016年、自身のスナップチャットに旭日旗模様のスタンプ入りの写真を投稿した。
  5. ^ 2013年、2人で旭日旗がプリントされたペアTシャツを着た。
  6. ^ 2012年、東日本大震災への応援メッセージの意味で着たTシャツに旭日旗プリントがあった。
  7. ^ リハーサルの際に歌ったが、日本での活動に支障が出るとのことで本番では歌わなかった。
  8. ^ この曲では『ペクチェ (百済)』名義。
  9. ^ 過去にはナチスを思わせる帽子で写真に収まったリーダーのRMが非難を受けている。
  10. ^ 日本でいうウェブマスターのこと。

出典[編集]

  1. ^ K-POP=アイドルではない/古家正亨さんインタビュー 前編”. 日刊スポーツ. 2018年4月2日閲覧。
  2. ^ http://blog.daum.net/urangg/197
  3. ^ http://yurajun.tistory.com/3064
  4. ^ a b The Record 2009-08 Vol.597 特集「2008年 世界の音楽産業」社団法人日本レコード協会。数値はIFPI「Recording Industry In Numbers 2009」)
  5. ^ 2011年9月20日 朝日新聞『韓流番組、なぜ増えた? TV局「自前より安い」・韓国「輸出」に力』
  6. ^ K-POP Night in Japan 2010(韓国文化院)
  7. ^ [芸能]K-POPの競争力強化支援へ、韓国政府(統一日報 2011年6月22日)
  8. ^ a b “ジャパンエキスポに韓国が介入? 山田五郎のラジオ解説が波紋”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2011年7月10日). http://www.j-cast.com/2011/07/10100988.html?p=all 2015年8月27日閲覧。 
  9. ^ etnews
  10. ^ cnngo
  11. ^ a b それでもなぜK-POPは世界を制したのか。韓国アイドルが政治を語り始めた理由”. Business Insider Japan (2018年11月25日). 2019年9月7日閲覧。
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  13. ^ a b c d 原爆にナチス…火種抱えた「防弾少年団」は大統領のお気に入り”. SmartFLASH. 光文社 (2018年11月13日). 2019年9月6日閲覧。
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  16. ^ 「BIGBANG」G−DRAGONの海外公演での衣装に旭日旗?韓国ネットで物議”. Record china (2017年8月10日). 2019年9月7日閲覧。
  17. ^ ヒョナ-ヒョンスン、旭日旗ペアTシャツ論争「コンセプトは?」”. 中央日報日本語版 (2013年11月27日). 2019年9月7日閲覧。
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]