グリーゼ581d
| 太陽系外惑星 | 太陽系外惑星の一覧 | |
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グリーゼ581dと推定される惑星の想像図
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| 主星 | ||
| 恒星 | グリーゼ581 | |
| 星座 | てんびん座 | |
| 赤経 | (α) | 15h 19m 26s[1] |
| 赤緯 | (δ) | −07° 43′ 20″[1] |
| 視等級 | (mV) | 10.5[1] |
| 距離 | 20.3 ± 0.3 ly (6.2 ± 0.1 pc) | |
| スペクトル分類 | M3V | |
| 質量 | (m) | 0.31 M☉ |
| 半径 | (r) | 0.29 R☉ |
| 温度 | (T) | 3480 ± 48 K |
| 金属量 | [Fe/H] | -0.33 ± 0.12 |
| 年齢 | 7 – 11 Gyr | |
| 軌道要素 | ||
| 軌道長半径 | (a) | 0.22[2] AU (33 Gm) |
| 35 mas | ||
| 近点距離 | (q) | 0.14 AU (21 Gm) |
| 遠点距離 | (Q) | 0.30 AU (49 Gm) |
| 離心率 | (e) | 0.38 ± 0.09[2] |
| 周期 | (P) | 66.80 ± 0.14[2] d (0.1829 y) |
| (1603 h) | ||
| 軌道傾斜角 | (i) | ≥30[2]° |
| 近日点引数 | (ω) | −33 ± 15[2]° |
| 近日点通過時刻 | (T0) | 2,454,603.0 ± 2.2[2] JD |
| 物理的性質 | ||
| 質量 | (m) | 6.98[3] M⊕ |
| 発見 | ||
| 発見日 | 2007年4月24日 | |
| 発見者 | ステファン・アドレー他 | |
| 発見方法 | 視線速度法 | |
| 観測場所 | チリ・ラ・シヤ天文台 | |
| 現況 | 公表[4] | |
| 参照データベース | ||
| Extrasolar Planets Encyclopaedia | data | |
| SIMBAD | data | |
| Exoplanet Archive | data | |
| Open Exoplanet Catalogue | data | |
グリーゼ581d (Gliese 581d, Gl 581d)は赤色矮星グリーゼ581を公転する惑星の1つである。グリーゼ581星系の中では第4惑星(または第5惑星)にあたり、軌道がハビタブルゾーン内にある可能性がある。質量は地球の約8倍、公転周期は67日。太陽系(地球)からはてんびん座の方向に約20光年離れている。2014年に発表された研究により、恒星の自転に由来する周波数の周期変動を惑星によるドップラー効果と誤認していた可能性が指摘され、その実在に疑問が持たれている[5]。一方、2015年に発表された研究では、2014年の研究で用いられた手法は適当でなく、グリーゼ581dは存在の可能性があるとしている[6][7]。
性質[編集]
この惑星はいわゆるスーパーアース(巨大地球型惑星)に属するものであり、今後の地球外生命探査を行うための重要な惑星の1つとなる。また、惑星全体が深い海に覆われた海洋惑星の候補とされている[8] 。しかし、現在の観測技術ではこの惑星を直接観測することは困難であり、また現在の探査機でこの星に行くには10万年以上かかってしまう。
発見当初は、3つある惑星の内ハビタブルゾーン内を公転しているのはグリーゼ581dの1つ内側を公転しているグリーゼ581cと思われていたが[9]、その後のフランスとドイツの研究グループが独自に発表した2つの論文によると、ハビタブルゾーンの外側を公転していることが判明した。一方で、グリーゼ581dの方がハビタブルゾーン内を公転している可能性を示唆した[10] [11]。この惑星は離心率が0.12の楕円軌道で公転しているが、2008年には、遠星点ではハビタブルゾーンの外側に出てしまうが、近星点付近ではハビタブルゾーン内を通過する、という論文が出された[12]。2009年には新たに発見されたグリーゼ581eの存在を元に軌道を再計算し、軌道半径が従来の計算値よりも小さく、よりハビタブルゾーンに惑星が存在する可能性が高まったとする結果が発表された。
グリーゼ581dは、視線速度法を用いた観測に基づき単一の楕円軌道の惑星とされているが、1:2の軌道共鳴関係にある円軌道の惑星のペアでも似たような視線速度の変動を再現できることが示されている。仮に内側の惑星が存在した場合、その質量は地球の2-3倍で、ハビタブルゾーン内に収まる軌道を持つと推察されている。楕円軌道と共鳴のどちらの解釈が正しいのかは、観測が不十分なため2010年の時点では明らかではない[13]。さらに2014年に行われた研究により、そもそもこの惑星が実在しない可能性が高いと指摘されたが[5]、2015年にはこの研究に対する反論も行われている[6][7]。
参考資料[編集]
- ^ a b c “Gliese 581 (V* HO Lib -- Variable of BY Dra type)”. SIMBAD Astronomical Database. 2010年4月10日閲覧。
- ^ a b c d e f M. Mayor, X. Bonfils, T. Forveille, X. Delfosse, S. Udry, J.-L. Bertaux, H. Beust, F. Bouchy, C. Lovis, F. Pepe, C. Perrier, D. Queloz, N. C. Santos (2009年). “The HARPS search for southern extra-solar planets,XVIII. An Earth-mass planet in the GJ 581 planetary system”. arXiv:0906.2780 [astro-ph].
- ^ PHL's Exoplanets Catalog - Planetary Habitability Laboratory @ UPR Arecibo
- ^ Udry, S.; Bonfils, X.; Delfosse, X.; Forveille, T.; Mayor, M.; Perrier, C.; Bouchy, F.; Lovis, C.; Pepe, F.; Queloz, D.; Bertaux, J.-L. (2007年). “The HARPS search for southern extra-solar planets. XI. Super-Earths (5 and 8 M⊕) in a 3-planet system”. Astronomy and Astrophysics 469 (3): L43 – L47. doi:10.1051/0004-6361:20077612 2008年8月18日閲覧。.
- ^ a b Rpbertspm, R.; Mahadevan, S.; Endl, M; Roy, A.. “Stellar activity masquerading as planets in the habitable zone of the M dwarf Glise 581”. Science. doi:10.1126/science.1253253.
- ^ a b Anglada-Escudé, Guillem; Tuomi, Mikko (2015年3月6日). “Comment on “Stellar activity masquerading as planets in the habitable zone of the M dwarf Gliese 581””. Science 347: 1080-b. arXiv:1503.01976. Bibcode 2015Sci...347.1080A. doi:10.1126/science.1260796 2017年8月29日閲覧。.
- ^ a b “Reanalysis of data suggests ‘habitable’ planet GJ 581d really could exist”. Astronomy Now. (2015年3月9日) 2018年3月12日閲覧。
- ^ http://www.eso.org/public/news/eso0915/
- ^ Udry et al. 2007 Astronomy and Astrophysics 469, L43
- ^ von Bloh et al. 2007 Astronomy and Astrophysics 476, 1365
- ^ Selsis et al. 2007 Astronomy and Astrophysics 476, 1373
- ^ Beust et al. 2008 Astronomy and Astrophysics 479, 277
- ^ Anglada-Escudé, G. et al. (2010年). “How Eccentric Orbital Solutions Can Hide Planetary Systems in 2:1 Resonant Orbits”. The Astrophysical Journal 709 (1): 168-178. doi:10.1088/0004-637X/709/1/168.
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