エテンザミド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エテンザミド
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
投与経路 経口
薬物動態データ
代謝肝臓
識別
CAS番号
938-73-8
ATCコード N02BA07 (WHO)
PubChem CID: 3282
KEGG D01466
化学的データ
化学式C9H11NO2
分子量165.19 g·mol−1
テンプレートを表示

エテンザミドEthenzamide)は、サリチル酸系の解熱鎮痛消炎剤の一種。主に市販の頭痛薬総合感冒薬に配合され、頭痛歯痛生理痛や発熱を抑える。アセトアミノフェンカフェインとともにACE処方として用いられることも多い。サリチル酸誘導体と同様の作用機序で解熱・鎮痛作用を発現し、アスピリンと同等の作用を持つが、アスピリンは体内で加水分解されサリチル酸となることにより胃粘膜に障害を起こすのに対し、エテンザミドはサリチルアミドになるため、に対する副作用は比較的軽いとされている。

禁忌、副作用[編集]

原則として、アスピリン喘息、小児のインフルエンザ消化性潰瘍、重度の肝臓・腎臓・心臓病、妊娠末期の患者への投与は避ける。またワルファリン炭酸リチウムリーマス)、チアジド系利尿薬などと相互作用を起こす場合がある。副作用として、まれに消化性潰瘍、発疹、喘息発作の誘発、腎臓・肝臓への障害を生じることがある。マウスに経口投与した場合の半数致死量は549mg/kgである[1]

脚注[編集]

外部リンク[編集]