イランにおける死刑
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イランにおける死刑(イランにおけるしけい)では、イランにおける死刑について解説する。
イランはイスラム法に基づく厳しい死刑制度を維持している国であり、死刑執行数は非常に多い。
概要[編集]
イランの創始者でありイスラム聖職者アーヤトッラールーホッラー・ホメイニーはイスラム教の棄教または改宗には死罪を適用するように主張した。
イランには「一般法廷」「革命法廷」「イスラーム法学者特別法廷」の三つの裁判がある。
「革命法廷」「イスラーム法学者特別法廷」の二つは一審制で上訴できない。
主に国家安全保障に関わる犯罪は「革命法廷」で裁かれ、宗教的な問題に関しては「イスラーム法学者特別法廷」で裁かれる。 中華人民共和国(470人~)に次いで、死刑執行(イランでは312人~、日本では9人)のペースが速いという。
幼児犯罪者[編集]
イランは、児童の権利に関する条約に調印しているため、18歳未満への死刑の適用を禁止する義務があるが、多くの子供たちに死刑が執行されている。
2008年に重罪犯人は18歳を過ぎたあと処刑を実行するだけであると断言[誰?]した。
死刑が適用される犯罪[編集]
- 背教罪
- 国教であるイスラム教シーア派とその下位に位置するとされるゾロアスター教、キリスト教、ユダヤ教が存在を認められている宗教でそれ以外の宗教は全て非合法とされている。邪教とされるバハーイー教の信者は信者であるというだけで背教罪によって死刑になる。無神論者も同様に扱われる。
- 詳細はバハーイー教徒に対する宗教的迫害を参照
- 同性愛
- イラン・イスラーム共和国憲法で正式に「ソドミー罪」を設けており、発覚した場合死刑である。
飲酒[編集]
飲酒による死刑の執行例は稀であるが、ほとんどの場合は鞭打ちの刑に科せられる。
- ヘロイン、モルヒネ、コカイン、LSD、メタンフェタミン(覚醒剤)、または類似の薬物を30グラム以上所持していた場合。 ただし売却が完了していないか、取引量が100グラム未満の初犯の場合は死刑は適用されない。取引量が合計で30-100グラムの再犯者は死刑である。
- 5000g / 5kg以上のアヘン、大麻樹脂(ハシシ)または大麻を所持していた場合。 ただし売却が完了していないか、取引量が20キログラム未満の初犯には死刑が適用されない。また、5〜20kgのこれらの薬物所持で三度有罪判決を受けた者は死刑である。
- 違法使用のために、処方薬または工業用薬品を5Kg以上所持していた者、または5〜20キログラムのこれらの薬物所持の再犯者は死刑である。
- 違法薬物製造目的の芥子(アヘン原料)の栽培、または大麻の栽培で有罪判決を受けた者で再犯者は死刑である。
- 麻薬を所持している間に暴力犯罪を犯した者、あるいは麻薬密売組織の一員である者、または麻薬密売組織の一員であると告発されている者は死刑である。
- 殺人
- イランでは殺人罪はイスラム法によって裁かれる。イスラム法では殺人が故意の場合、遺族はキサース(同害復讐刑)とディーヤ(賠償金による和解)のどちらかを選択できる。過失致死の場合はキサースを求めることは出来ず、ディーヤしか求めることが出来ない。裁判官は多くの場合、ディーヤによる解決を選択するよう勧告する。クルアーンにはキサースよりもディーヤを奨励する文言が存在しているため、キサースによる処刑は少数派となっている。多くの場合はディーヤの支払いの機会を与えるために、死刑の執行は5年間猶予される。遺族がキサースを選択し処罰を求めた場合、「生命には生命」の復讐として死刑が執行される。なおディーヤで支払われる賠償金の基準は、イスラム法に基づきラクダ100頭の価格に相当する金額を毎年政府が定めている。また聖なる月として争いが禁じられているラマダーン月からムハッラム月の期間に殺人が行われた場合は賠償金が倍になる。イスラム教徒による非イスラム教徒に対するディーヤの金額は半額とされていたが、2004年の法改定により同じ金額に変更された。
執行方法[編集]
死刑執行人[編集]
- 詳細不明
関連項目[編集]
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