ヒューマン・ライツ・ウォッチ

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ
Human Rights Watch
Hrw logo.svg
団体種類 非営利団体
非政府組織
設立 1978年(ヘルシンキ・ウォッチ英語版
1988年に現在の名前に変更[1]
所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク
主要人物 ケネス・ロス英語版(事務局長)
ジェームス・ホージ英語版(会長)
活動内容 人権
活動手段 積極行動主義
ウェブサイト http://www.hrw.org
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ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)は、アメリカ合衆国に基盤を持つ国際的な人権NGOの1つでニューヨークに本部を置く。

沿革[編集]

前身は、1978年に設立され、ソビエト連邦ヘルシンキ宣言違反を監視したヘルシンキ・ウォッチ英語版。組織の拡大につれ他の「監視委員会」を発足させ、世界の他の地域をカバーしていった。

1988年に全ての委員会が統合されて現在の「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」に改称した。創設者の一人でまた代表者の一人がロバート・L・バーンスタインである。

活動[編集]

党派性を持たず、人権侵害に関する調査報告で信頼を置かれている。それらによりその人権侵害に国際社会の注目を惹き付け、当事者である国家や国際組織などがさらなる人権侵害を控えるように圧力をかける。調査者は、人権侵害を調査し、地域メディアや国際メディア双方での広範囲な報道を生成するために各国へ実態調査団を派遣する。その報告書の作成により提起された主な問題は、多くの国家での社会的或はジェンダー差別(性差別)、拷問少年兵ストリートチルドレン政治腐敗および刑事司法制度の乱用などに及ぶ。また戦時国際法国際人道法の侵害に対する調査・報告も専門としている。

ケネス・ロス事務局長(写真右)2008年 ミュンヘン

1993年以降、ケネス・ロス英語版が事務局長である。

1998年に6つのNGOで結成された少年兵禁止連合を構成する1つである。また地雷禁止国際キャンペーンにも参加しており、そこでの民間社会組織の地球規模での連合の成果はオタワ条約として実った。またクラスター爆弾の廃絶運動にの参加しており、クラスター弾に関する条約の成立にも貢献した。

毎年、政治的迫害の犠牲者であり、財政的な支援が必要な世界中の作家に助成金を与える。ヘルマン/ハメット助成金は劇作家のリリアン・ヘルマンと彼女の長年の仲間である小説家ダシール・ハメットの名に因み彼女の財産から設立された基金より拠出される。この2人のアメリカ人の作家は1950年代に彼らの政治上の信念と作品に関して査問された。多くの必要な財政援助を提供することに加え、ヘルマン/ハメット助成金は世界での検閲への警戒を維持する[2]

世界規模で検閲を監視し、その表現の自由の権利の行使により迫害されるジャーナリスト、作家、インターネットユーザ、その他を守るキャンペーンを行うNGOのネットワークである国際表現・交換の自由(IFEX)のメンバーでもある。

人権擁護組織の1つとして、死刑妊娠中絶の制限に反対し、同性結婚を認めるよう提案している[3]。またアメリカの刑務所でのコンドームの配布を求めた[4]

出版[編集]

様々な問題について個別に詳細な報告書を発行し[5]、『ワールドレポート』として世界中の国の人権状況の年次報告書を作成している。

日本[編集]

2009年(平成21年)4月9日、東京オフィスを開設。弁護士土井香苗が東京ディレクターを務める。

特定失踪者問題調査会北朝鮮難民救援基金北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会北朝鮮強制収容所をなくすアクションの会(NO FENCE)、救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)、北朝鮮による拉致被害者の救出にとりくむ法律家の会などと共に、アジア人権人道学会の結成や運営に関与している。

中立性についての疑問や批判[編集]

以下のような点に関し、ヒューマン・ライツ・ウォッチの中立性について疑問が示されたり批判されたりしている。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]