ムハッラム

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ムハッラムアラビア語:مُحَرَّم)はヒジュラ暦における一番目の月の名称。次の月はサファル月。また、この月名から転じて、当月最初の10日間に行われる宗教行事(後述)を指す場合もある。

解説[編集]

アラビア語において「禁止」を意味する語根「حرم」(Ḥ-R-M、イフラームハラームハリームなどと同じ語根)に由来しており、この月の間における争いごとは宗教的に禁じられている。そのためラマダーンに次いで神聖な月とされ、ムスリムの中にはムハッラム月の期間中に断食を行う者もいる(なお、ヒジュラ暦の一年間において争いの禁じられた聖なる月は、上述のラマダーン、他にラジャブとズー=ル=カアダを加えて合計4回ある)。ヒジュラ暦は完全な太陰暦であるため、グレゴリオ暦の日付を基準に見た場合、毎年11日ほど早まっていく。

Ashura 2016 mourning in Imam Hossein Square, Tehran 02.jpg

ムハッラム月の10日目は「ヤウム・アル=アーシューラー(「10番目の日」の意)」ないし単に「アーシューラー」と呼ばれ、断食贖罪の日とされているが、この日はイマーム・フセインの殉教日でもあることから、とくにシーア派の信徒の間で熱心に宗教行事が行われている。このフサインの死を追悼する殉教祭をさして「ムハッラム」と言う場合もある。

また、断食の方法や期日など細かい点が宗派により異なるが、この期間に(ラマダーン期間中のように宗教的義務というわけではなく)自発的な断食が行われる。シーア派の主な宗派の信徒の間では10日目、日の出から日没までの飲食を控える断食が行われる。スンナ派の信徒の間では9日目もしくは10日目に断食が行われ、いずれの日に行うかは各信徒の裁量に委ねられている。

ムハッラムの日付[編集]

イスラム暦には置閏法がいくつかあるが、ここでは年を30で割った余りが2,5,7,10,13,16,18,21,24,26,29となる年を閏年としている。

ムハッラムの日付
ヒジュラ(イスラム)暦 開始 終了
1433年 2011年11月26日日没 2011年12月26日日没
1434年 2012年11月14日日没 2012年12月14日日没
1435年 2013年11月4日日没 2013年12月4日日没
1436年 2014年10月24日日没 2014年11月23日日没
1437年 2015年10月14日日没 2015年11月13日日没
1438年 2016年10月2日日没 2016年11月1日日没
1439年 2017年9月21日日没 2017年10月21日日没
1440年 2018年9月11日日没 2018年10月11日日没
1441年 2019年8月31日日没 2019年9月30日日没
1442年 2020年8月20日日没 2020年9月17日日没
1443年 2021年8月9日日没 2021年9月7日日没
1444年 2022年7月30日日没 2022年8月27日日没
1445年 2023年7月19日日没 2023年8月16日日没
1446年 2024年7月7日日没 2024年8月4日日没

関連項目[編集]

外部リンク[編集]