さとり世代

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さとり世代とは世代の一つ。一般的に「欲がない」と言われている世代を指す。2013年新語・流行語大賞ノミネートされた言葉である。

定義[編集]

これは現代若者気質から作られた言葉であり、2010年代に 若年世代であった者たちが 物欲にこだわる煩悩から解脱し、あたかも悟りを開いているかのように見えたところから生まれた言葉。

概ね1990年前後生まれの世代とされる。この言葉は2013年の「新語・流行語大賞」にノミネートされていた。博報堂若者研究所リーダーである原田曜平角川書店から「さとり世代」(2013年10月)というタイトルの本を発売し、メディアで広めたことも、ノミネートへの後押しの1つと言える。

特徴[編集]

「さとり世代」の特徴は「が無い」「恋愛に興味が無い」「旅行に行かない」などが典型例として指摘される[1]休日自宅で過ごしていることが多く、「無駄遣いをしない」し「気の合わない人とは付き合わない」傾向が高い。 さとり世代は、生誕と前後してバブル崩壊し、不況下の日本しか知らない。インターネットネイティブでもあるから情報が豊富で、無駄な努力や衝突は避け、大きなや高望みが無く、俗な意味での「合理性」を重視する傾向があるという。安くてそれなりに質のいいものを好み、コストパフォーマンスを重視する傾向がある[2][3]。この世代の若者の特徴として、ボランティアへの意欲が高い、消費・所有に執着をしない、などが挙げられるが、こうした事から、これまでの消費に重きを置く社会から、精神的な豊かさ、幸福感への移行期における、新しい価値を模索している世代ではないか、との指摘がある。 原田曜平は、こうした若者の特徴について、経済が成熟した国で見られる気質であり、国内に限った事ではないと述べている。

しかし、さとり世代を対象に、2013年度現在の大学生調査では、「さとり世代」という言葉の認知度は25.3%に過ぎず、さとり世代の意味を「よく理解している」者に至っては5%にも満たないという結果となっている。また彼らの自意識としては、「海外旅行に興味がある」と答えた者や「浪費しがち」と自覚している者も多く、格別に消費をしない、物欲がない世代と決めつけられるわけではない[4]。若者自身の変化ではなく現代社会が若者に反映しているだけではないかとの指摘もある。

この世代は前述の記載にあるように、成長期でのインターネットの経験があり、携帯電話フィーチャー・フォンスマートフォンパソコンタブレット、その他ウェブサービス等といった情報技術(IT)に関する商品への興味は高い。また、おもちゃやゲーム機など多くの新製品が登場した時代でもあったため、多種多様な室内娯楽に触れてきた世代でもある。

なお、さとり世代の有名人には、俳優(佐藤健柳楽優弥北乃きい等)、歌手(清水翔太西野カナmiwa等)、スポーツ選手(中田翔則本昂大井岡一翔浅田真央等)、アイドルグループの各メンバー(AKB48ももいろクローバーZハロー!プロジェクト等)などが該当する。

統計[編集]

若者の消費量の推移[編集]

若者の年収の推移[編集]

20代の平均年収の推移(万円)
1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
20代前半男性 307 299 293 288 280 275 275 265 267 270 271 264 256 269 262 260
20代前半女性 258 254 254 250 251 244 236 234 233 231 231 232 230 237 231 224
20代後半男性 413 402 396 394 388 380 378 378 377 379 381 378 355 366 367 367
20代後半女性 311 306 301 301 300 297 294 295 291 294 295 294 289 293 295 292

ソース:20代・20歳代の平均年収

新人類ジュニア[編集]

かつてさとり世代に相当する世代は、新人類ジュニア[5]と呼ばれていた。

この世代名は2000年代中頃に使われていた名称であり、JMR生活総合研究所では、1986年から1995年生まれを指す[5]。挙げられる特徴はさとり世代と類似しており、自己主張を持たずに、着実な消費をすると考えられていた。2006年当時、「日経消費マイニング」によると[6]、「新人類ジュニア」の特徴は「クールな調整型」だという。バブル景気を経験した親に育てられ、消費者としては児童期からすでに成熟している。一方で受験戦争や就職氷河期に遭遇した団塊ジュニアポスト団塊ジュニアも知っているため、強烈な自己主張は持たない。彼らの最大の特徴とは『仲間や大人の評価を適度に頭に入れ、こざっぱりした服を着こなし、現実的な目標に向けそれなりに努力』することである。社会規範への適応力を発揮しながら、この世代はほとんどは社会ルールに順応し、消費行動は着実であるとされていた。

年表[編集]

最初に「さとり世代」という言葉が使われたのはインターネットの掲示板2ちゃんねるのスレッドだとされる。

脚注[編集]

  1. ^ 視点・論点 「"さとり世代"の本音」 Archived 2015年5月30日, at the Wayback Machine.
  2. ^ 「さとり世代」ってどんな世代? 4つの特徴
  3. ^ 【取扱い注意】毎朝ギリギリ出社で消えるように帰る、すぐに心が折れる…厄介な“さとり世代”のトリセツ
  4. ^ 大学生が「ゆとり世代」に大規模調査!「“ゆとり”の現実、“さとり”の真実」”. 公益社団法人 東京広告協会 (2013年12月9日). 2014年11月28日閲覧。「トピックス②「さとり世代」の認知は、たった3割」より
  5. ^ a b JMR生活総合研究所 1986年~1995年生まれを「新人類ジュニア」と呼んでいる。
  6. ^ 山岡 拓・白井 徹 「特集1 新消費者像 『新人類ジュニア』クールに登場 -社会ルールに順応し、消費行動は着実」『日経消費マイニング』No.13 2006,pp.4-17.

関連文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]