雲雀丘花屋敷駅
雲雀丘花屋敷駅 | |
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西改札口 | |
ひばりがおか はなやしき Hibarigaoka-hanayashiki - | |
◄川西能勢口 (1.0 km) (1.5 km) 山本► | |
所在地 | 兵庫県宝塚市雲雀丘一丁目* |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■宝塚本線 |
キロ程 | 18.2 km(梅田起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
11,838人/日 -2009年[1]- |
開業年月日 | 1961年(昭和36年)1月16日** |
* 駅構内の一部は兵庫県川西市にも跨る ** 現行の雲雀丘花屋敷駅としての開業日。ただし、前身として雲雀丘駅と花屋敷駅が存在していた。 |
雲雀丘花屋敷駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雲雀丘花屋敷駅(ひばりがおかはなやしきえき)は、阪急電鉄宝塚本線の駅。兵庫県宝塚市にあるが、構内敷地の半分以上は川西市にある。
本項目では当駅のルーツの一つである雲雀丘駅(ひばりがおかえき)についても解説する。
概要
1961年、車両の大型化と編成の増結を進めていた京阪神急行電鉄(→阪急電鉄)は、双方の駅間が近く、またホームの延長に難のあった花屋敷駅と雲雀丘駅を統合することとなり、両駅名を合わせた当駅が開業した。ただし統合といっても、当駅は旧花屋敷駅から355mの位置にある一方で、旧雲雀丘駅とは互いのホームの端と端との間がわずか4mという至近距離にあり、また統合により廃止されるはずの花屋敷駅は開業後も一年間営業を続けるという変則的な形態であった。
1972年に平井車庫が全面供用を開始して以来、当駅を始発・終着とする列車が多数設定されており[2]、宝塚本線の管理機能も当駅にある。2006年10月28日現在のダイヤでは、入出庫運用があることに加えて普通列車は基本的に当駅で折り返すため、当駅を始発・終着とする列車は約半数に上る。
ただし、日中の普通列車は2000年6月から2003年8月のダイヤ改正までは半数が、2003年8月から2006年10月のダイヤ改正までは全ての普通列車が宝塚まで運転されており、その時期には当駅の待避線を活用し、日中の普通列車は当駅で2000年6月から2003年8月までは特急の待避、2003年8月から2006年10月までは快速急行との緩急接続を実施していた(2000年以前を含む朝・夕ラッシュ時はこの限りではないが割愛する)。
2003年に日中の特急が廃止されて以来、当駅には全ての定期列車が停車している。また、通勤急行(2003年(平成15年)8月までは急行)を10両編成で運転する場合は、山本駅以西の各駅(宝塚駅を除く)のホーム有効長が8両編成分しかないため、当駅で増結車の増結・解放を行っている。
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ地上駅。ホーム有効長は10両編成分ある。
改札口は宝塚寄り北側と川西能勢口寄り南北の3か所にあり、このほかに雲雀丘学園の生徒のための専用改札口も設置されている。
駅は普通列車が待避可能な構造になっており、内側2線(2号線と3号線)を主本線、外側2線(1号線と4号線)を待避線としている。前記のように、2006年10月のダイヤ改正までは当駅において普通列車が優等列車を待避していたため、1号線でも乗車客の客扱いを行っており、乗車位置目標が設置されていた。現行ダイヤでは1・4号線には当駅を始発・終着とする列車が発着しているが、ラッシュ前の出庫およびラッシュ後の入庫の際には、それぞれ当駅を始発・終着とする列車が増えるので、当駅始発または当駅終着の列車であっても2・3号線に入線することがある。当駅で折り返す場合は、平井車庫の車体洗場付近にある引き揚げ線を利用する。朝ラッシュ時に運転される上り通勤急行の増結は4号線で、下り通勤急行の増結車解放については2号線でそれぞれ行われる。
開業当初は相対式ホーム2面2線であったが、平井車庫建設に伴い2面4線に改良された[3]。
のりば
1 | (原則として降車専用) | |
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2 | ■宝塚本線(下り) | 宝塚・神戸・西宮北口・仁川・今津方面 |
3・4 | ■宝塚本線(上り) | 大阪(梅田)・十三・箕面・京都・北千里方面 |
駅周辺
駅周辺の宝塚市雲雀丘、川西市花屋敷は大正時代に開発され、高級住宅街が広がる阪神間でも屈指の「お屋敷街」である。隣の山本駅との間には平井車庫がある。
- 宝塚市役所雲雀丘出張所
- 雲雀丘学園小学校
- 雲雀丘学園中学校・高等学校
- 川西花屋敷郵便局
- 東洋食品研究所
- 東洋食品工業短期大学
- 宝塚大学
- 満願寺
バス路線
雲雀丘駅
雲雀丘花屋敷駅に統合された駅の片方で、1916年に住宅開発のため設置された。雲雀丘住宅地を開発した阿部元太郎が住民とともに、懇意であった阪急の役員と掛け合った結果設置された駅だと言われる[4]。モザイク床にステンドグラスを嵌めた窓など、豪奢な作りとなっていた[4]。同じく雲雀丘花屋敷駅に統合された花屋敷駅とは違い、目立った存続運動は起きなかったようで、1959年(昭和34年)11月2日には統合に関しての同意を宝塚市から得ている[5]。雲雀丘花屋敷駅開業と同時に廃止となった。
歴史
- 1916年(大正5年)8月5日 - 花屋敷駅 - 平井駅(現在は山本駅に統合)間に雲雀丘駅開業。
- 1961年(昭和36年)1月16日 - 花屋敷駅 - 雲雀丘駅間に雲雀丘花屋敷駅開業、雲雀丘駅を廃止。
- 1997年(平成9年)11月17日 - 朝・夕ラッシュ時に運転される特急の停車駅となる(後に通勤特急となり2003年8月に廃止、2000年6月以降の特急とは別)。
- 2003年(平成15年)8月30日 - 新設された快速急行の停車駅となる(2006年10月のダイヤ改正で廃止)。
その他
- 地元では雲花(ひばはな・くもはな)、雲雀(ひばり)、もしくは雲雀丘と略されて呼ばれることが多い。
- 駅名の字数が多いので、車両の行先表示器では「雲」と「花」が大きな文字で雲雀丘花屋敷と表示される。これは大阪市営地下鉄堺筋線や阪急千里線で見られる天神橋筋六丁目行きについても同様である。
- 2008年(平成20年)7月現在、日本の私鉄の定期列車としては始発電車が最も早く発車する(4時25分発普通梅田行き)駅である。
隣の駅
※1962年(昭和37年)5月1日までは川西能勢口駅(当時の駅名は能勢口駅)との間に花屋敷駅があった。
脚注
参考文献
- 『阪急電車 駅めぐりー空から見た街と駅 宝塚線の巻ー』 阪急電鉄株式会社総務部広報課、1980年、34頁