長野県立美術館
長野県立美術館 Nagano Prefectural Art Museum | |
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本館(2024年) | |
施設情報 | |
正式名称 | 長野県立美術館 |
前身 | 長野県信濃美術館・東山魁夷館 |
専門分野 | 日本画・洋画・彫刻等 |
収蔵作品数 | 3,838点(うち 東山魁夷館967点) |
来館者数 | 314,428人(平成21年度) |
館長 | 笠原美智子 |
事業主体 | 長野県 |
管理運営 | (一財)長野県文化振興事業団 |
延床面積 | 4,511m2 |
開館 | 1966年(昭和41年)10月1日 |
所在地 |
〒380-0801 長野県長野市箱清水一丁目4番4号 |
位置 | 北緯36度39分42秒 東経138度11分28秒 / 北緯36.66167度 東経138.19111度座標: 北緯36度39分42秒 東経138度11分28秒 / 北緯36.66167度 東経138.19111度 |
アクセス | 当該項目参照 |
外部リンク | https://nagano.art.museum/ |
プロジェクト:GLAM |
長野県立美術館(ながのけんりつびじゅつかん、英: Nagano Prefectural Art Museum)は、長野県長野市にある県立美術館。善光寺東側の城山公園内に立地する。前身は長野県信濃美術館(ながのけんしなのびじゅつかん)。
主に郷土作家の作品や郷土の風景画を中心に収蔵する「本館」と、長野県の風景を好んで描いた日本画家・東山魁夷の作品を収蔵する「東山魁夷館」(Higashiyama Kaii Gallery)から成る。
歴史
[編集]前身の信濃美術館は、1962年(昭和37年)に始まった「長野県に美術館を」という県民の声に応じて[広報 1]、1966年(昭和41年)に財団法人の運営で開館し、1969年(昭和44年)に県に移管され県立美術館となった。現在でも長野県唯一の県立美術館である。菱田春草、荻原碌山、池田満寿夫、松井康成といった県出身作家の作品や、県内の風景を描いた作品を収蔵する。
その後1987年(昭和62年)に東山魁夷がゆかりの地である長野県に作品・図書を寄贈したことを受け[1]、1990年(平成2年)に東山魁夷館が併設された。設計は当時存命だった東山魁夷の意向で、東山の友人の息子である谷口吉生が担当した[広報 2]。
施設の老朽化、狭隘な施設、学芸員の不足など、数々の問題が指摘され、東山魁夷館は2017年5月31日から、信濃美術館は2017年10月1日から休館し、全面的な再整備を行うことが決定した[広報 3][広報 4]。2017年6月5日、長野県は信濃美術館と東山魁夷館の今後の方針を決定し、信濃美術館本館は改築(建築費100億円)、東山魁夷館は改修(工費10億円)とし、両館の延床面積は改築・改修前の2.5倍にあたる1万2000m2となる。
新たな美術館は、建築家・宮崎浩/株式会社プランツアソシエイツの設計により、2020年3月19日に竣工。2021年にJIA日本建築大賞を受賞、2022年には日本建設業連合会主催の第63回BCS賞を受賞した[2]。
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本館3階出入口(2024年)
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東山魁夷館(2024年)
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連絡ブリッジ(2024年)
沿革
[編集]- 1965年(昭和40年)3月23日 - 財団法人信濃美術館設立
- 1966年(昭和41年)10月1日 - 信濃美術館開館
- 1969年(昭和44年)6月1日 - 長野県に移管され、長野県信濃美術館となる
- 1986年(昭和61年)4月1日 - 財団法人長野県文化振興事業団に管理を委託
- 1987年(昭和62年)9月22日 - 東山魁夷、長野県に作品等を寄贈。11月20日に東山魁夷館の基本構想が発表される
- 1990年(平成2年)4月26日 - 信濃美術館に併設して、東山魁夷館開館
- 2017年(平成29年)5月31日 - 東山魁夷館休館
- 2017年(平成29年)10月1日 - 信濃美術館休館
- 2019年(令和元年)10月5日 - 東山魁夷館リニューアルオープン[3]
- 2021年(令和3年)4月10日 - 長野県立美術館としてリニューアルオープン[4]
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長野県信濃美術館(2012年)
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東山魁夷館(2012年)
営業
[編集]- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 休館日
- 毎週水曜日・年末年始 ほか[5]
交通
[編集]- JR・長野電鉄長野駅からアルピコ交通(川中島バス)善光寺口バス乗り場①の11・16・17系統に乗車、「善光寺北」下車、徒歩約3分。又はJR長野駅善光寺口バス乗り場①及び⑦の善光寺経由のバス、もしくは善光寺行き「びんずる号」で 「善光寺大門」下車(所要時間約13分)、表参道を善光寺本堂方向に歩き、本堂を右方向、城山公園へ 徒歩約10分。
- (※注意)長野県立美術館には一般来館者のための駐車は認められていない。併設の東山魁夷館北側の駐車場は、大型バス、障害者など信州パーキングパーミット制度にて指定の専用駐車場となっている[6]。
脚注
[編集]- ^ “東山画伯作品長野県へ寄贈 「一括収蔵決まり安心」”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 28. (1987年12月6日)
- ^ “第63回受賞作品 長野県立美術館”. 日本建設業連合会. 2022年8月18日閲覧。
- ^ 名作と再会 新「東山魁夷館」 きょうから記念展信毎web 2019年10月7日閲覧
- ^ 長野県立美術館本館 新築オープン記念パネル展示
- ^ 長野県立美術館 施設紹介・料金
- ^ 長野県立美術館 アクセス
広報資料・プレスリリースなど一次資料
[編集]- ^ 概要 - 長野県信濃美術館・東山魁夷館
- ^ 東山魁夷館の設計にあたって~作品の「額縁」に~/谷口吉生 - 長野県信濃美術館・東山魁夷館
- ^ “信濃美術館の今後のあり方及び整備に関する基本方針(案)について” (PDF). 長野県信濃美術館整備検討委員会 (2016年3月23日). 2017年5月4日閲覧。
- ^ “信濃美術館整備に関する情報”. 長野県県民文化部文化政策課信濃美術館整備室. 2017年5月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 『長野県百科事典』 信濃毎日新聞社、1974年
関連項目
[編集]- 東山魁夷
- 香川県立東山魁夷せとうち美術館
- 霧の彫刻 - 『霧の彫刻 #47610-Dynamic Earth Series Ⅰ-』が常設展示されている。
- 宮崎浩
- 松本透
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 長野県信濃美術館 東山魁夷館 - ウェイバックマシン(2021年2月28日アーカイブ分)
- 長野県立美術館 (npsam.kaii) - Facebook
- 長野県立美術館 (@naganoartmuseum) - X(旧Twitter)
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