神田川 (曲)

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神田川
南こうせつとかぐや姫シングル
初出アルバム『かぐや姫さあど
B面 もういいじゃないか
リリース
ジャンル フォークソング
レーベル 日本クラウン
作詞・作曲 喜多条忠南こうせつ
チャート最高順位
南こうせつとかぐや姫 シングル 年表
僕の胸でおやすみ
(1973年)
神田川
(1973年)
赤ちょうちん
(1974年)
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神田川」(かんだがわ)は、かぐや姫(当時のグループ名は、南こうせつとかぐや姫)が歌った日本フォークソング1973年(昭和48年)9月20日発売。オリコン年間チャート6位。リード・ボーカルは南こうせつ。バイオリン演奏は武川雅寛2005年にNHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」で白組28位にランクインされた。

収録曲

  1. 神田川
    (作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ、編曲:木田高介
  2. もういいじゃないか
    (作詞:けむ秋尾、作曲・編曲:すぎやまこういち

「神田川」のカバー

曲にまつわるエピソード

文化放送で放送作家をしていた喜多条忠に、新曲のキャンペーンで訪れていた南こうせつが作詞を依頼。喜多条は帰宅後、新聞折込チラシの裏に自らの学生時代のほろ苦い想い出を綴り、歌詞を作った。仕上がった作品を電話口で伝えたところ、南は聞いた瞬間にもう旋律が浮かんでいたという。

当初、この作品は『かぐや姫さあど』(LP、1973年7月20日発売)の収録曲だったが、深夜放送でリクエストが殺到し、フラット・マンドリンが追加されたバージョンがシングルとして発売された。このシングル盤は、最終的に120万枚[1]または160万枚[2]を売り上げ、かぐや姫にとって最大のヒット曲となった。

これだけのヒットを飛ばした『神田川』だったが、歌詞の二番に登場する「クレパス」が商標名であることから、同年のNHKの紅白歌合戦の出演依頼が来た際に「クレヨンに変えて歌って欲しい」と言われたため出場を拒否している。紅白でこの歌がオリジナルのままで歌われたのは南こうせつがソロで初出場を果たした1992年、19年後のことだった。

1970年代の若者文化を象徴する作品のひとつに数えられており、中野区内の末広橋近くの公園には「神田川」の歌詞碑が建てられている。なお、実際の歌の舞台はもっと下流の戸田平橋付近で、喜多条が住んでいた「三畳一間の小さな下宿」は豊島区高田3-7-17に所在した「千登世旅館」(2008年廃業)の隣りにあったといわれる。

映画版

神田川
監督 出目昌伸
脚本 中西隆三
出演者 関根恵子
草刈正雄
音楽 佐藤允彦
撮影 原一民
編集 渡辺士郎
配給 東宝
公開 1974年4月6日
上映時間 84分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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1974年、関根恵子草刈正雄の主演で映画化された。作詞者・喜多条忠の自伝的小説の映画化。

大学の人形劇サークルに所属する上条真と、巡業先で出会った少女・池間みち子が同棲するというストーリーであるが、歌の内容とは無関係。

キャスト

脚注

  1. ^ 富澤一誠『フォーク名曲事典300曲〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜』ヤマハミュージックメディア、2007年、256頁。ISBN 978-4-636-82548-0
  2. ^ 2001年1月17日放送「Music Museum」ゲスト:かぐや姫

関連項目