由布岳
由布岳 | |
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蛇越展望所からの由布岳 右後方は鶴見岳 | |
標高 | 1583.3 m |
所在地 | 大分県由布市 |
位置 | 北緯33度16分56秒 東経131度23分24秒 / 北緯33.28222度 東経131.39000度 |
山系 | 独立峰 |
種類 | 成層火山 活火山ランクC |
プロジェクト 山 |
由布岳(ゆふだけ)は、大分県由布市にある標高1,583mの活火山。
概要
東峰と最高峰の西峰(山頂には1583.26mの一等三角点がある)の2つのピークからなる。円錐形をしていることから豊後富士とも称される。
古来より信仰の対象として崇められ、『古事記』や『豊後国風土記』にもその名が記されている。宇奈岐日女神社(式内社)の祭神であり、また、山岳仏教信仰の山としてかつては中腹に佛山寺(湯布院町)の伽藍があった。
阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、別府湾からも鶴見岳の後方に美しい姿を望むことができる。山頂からは日本百名山の九重山、祖母山、阿蘇山などが見え、天候がよければ福岡県の英彦山、長崎県の雲仙岳まで見渡すことができる。頂上付近になるにつれて草木はまばらになるが、山頂にはミヤマキリシマも多く山麓の草原にはヒゴダイ、マツムシソウも多い。
周辺には豊富な湧出量を誇る別府温泉(別府八湯)や由布院温泉、全国屈指の酸性泉である塚原温泉を始めとする温泉群が点在し、活火山であることを思わせる。とくに由布院温泉では、温泉が点在する盆地内の多くの場所からその姿を望むことができるため、由布岳はこの地のランドマーク的な存在となっている。
深田久弥が日本百名山に入れなかったことを後悔した山といわれ、近年になって登山家である岩崎元郎が自身の新日本百名山の一座に選定した。また、日本二百名山のひとつにも選ばれている。そして日本山岳会東九州支部が選定した大分百山にも選ばれている。
登山道としては、由布院町岳本と南登山口(旧一軒茶屋)及び猪瀬戸からの三つの登山口からが主要ルートとなっている。