無双シリーズ
無双シリーズ | |
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ジャンル | タクティカルアクション |
開発元 |
コーエーテクモゲームス オメガフォース Team NINJA |
発売元 |
コーエーテクモゲームス バンダイナムコゲームス 任天堂 |
主な製作者 |
鈴木亮浩 小笠原賢一 庄知彦 宮内敦 諏訪原寛幸 鯉沼久史 杉山芳樹 小池雅人 佐藤信介 下村勇二 後藤能孝 MASA(佐々木優嘉) |
1作目 |
三國無双 (1997年2月28日) |
最新作 |
真・三國無双8 Empires (2021年12月23日) |
無双シリーズ(むそうシリーズ)は、コーエーテクモゲームス(旧コーエー)が開発しているアクションゲームのシリーズである。開発チームは一部作品を除きオメガフォース。2012年12月時点で、無双シリーズの累計出荷本数が3000万本を達成[1]。
シリーズ共通のコンセプトは「一騎当千の爽快感」[2]。
概要
シリーズ第1作は格闘ゲーム『三國無双』だが、事実上の初代作はその続編の『真・三國無双』で[3]、この作品のゲームシステムが以降の作品に引き継がれており、一般的に無双シリーズとはこのゲームシステムのことを指す。また、「真・三國無双シリーズ」のキャラクターを使った麻雀ゲーム『雀・三國無双』やシミュレーションRPG『真・三國無双 英傑伝』といった別ジャンルの派生作品も登場している。
また、「真・三國無双シリーズ」が好評だったことから「戦国無双シリーズ」に加え、他の版権作品とのタイアップによる『ガンダム無双』なども発売され、無双シリーズの幅は広がっているのみならず、各会社のゲームにまで影響を与えた。発売元はほとんどがコーエーテクモゲームスであるが、「ガンダム無双シリーズ」および「ワンピース 海賊無双シリーズ」はバンダイナムコゲームスから発売されている。任天堂とのタイアップによる「ゼルダ無双シリーズ」及び「ファイアーエムブレム無双シリーズ」は、日本国内ではコーエーテクモゲームスから発売されているが、海外展開では任天堂から発売されている。
1対1の対戦型格闘ゲームである『三國無双』以外は、複数の敵と戦う三人称視点の3Dアクションゲームであり、大多数にわたって群がる敵軍を単身でなぎ倒していく爽快感が最大の売りとなっている。それぞれのステージで数百人規模の軍隊同士の戦いが繰り広げられ、プレイヤーは一人の武将となり自軍の勝利を目指すことになる。操作武将には本来戦闘要員ではない女性キャラクターが多数登場するのも特徴である。難易度調整の幅が広く、さらにアクションゲームとしては操作方法が比較的簡単なためユーザー層を問わず楽しむことができる。戦場内は地形等による制限を除き自由に移動が可能であり、プレイヤーは味方の兵士たちから独立して自由に行動することも出来る。場面によってはプレイヤーの操作する武将と、数人の護衛のみで戦う場合や、苦戦している味方を救援しながら戦わねばならない場合もある。
敵との戦闘では、敵を攻撃し体力を0にすると撃破したことになり、逆に敵からの攻撃を受けると自分の体力が減り0になるとゲームオーバーとなる。体力以外にも特定の味方が撃破されたり、特定の敵に逃げられたりしてもゲームオーバーになる場合もあるので戦況を見極める事が重要となる。
『真・三國無双』、『戦国無双』間ではキャラが互いにゲスト出演する場合も極稀にあったが、後に二作品を融合させた『無双OROCHI』が発売、後にシリーズ化され、その役目を一手に引き受けることになる。合併後に発売された『無双OROCHI2』からは他ゲームシリーズのキャラクターが参戦するに至り、コーエーテクモゲームスのオールスター作品という側面を持つようになっていった。OROCHI以外のオールスター作品として『無双☆スターズ』がある。
「真・三國無双シリーズ」は歴史書『三国志』および小説『三国志演義』の両方を基盤に構築した独自の設定を持つ。「戦国無双シリーズ」では俗説とされているものも設定やストーリーに組み込むことがあり、例として島左近の「若い頃に武田軍に所属」、明智光秀の「南光坊天海説」などがある。
本シリーズでは「猛将伝」「Empires」とつく拡張パックを別売りする販売方法が行われている。ただし、Empiresは無双シリーズのキャラクターとアクション性に『三國志』『信長の野望』などの歴史シミュレーションゲームの要素を取り入れた国盗りゲームであり、厳密には拡張パックとは異なる別々のゲームとなる。またこれ等以外にも、追加要素が加えられた他機種への移植作品につく「Special」など、様々な別名称がつく作品も多く登場している。詳しくはパワーアップキットの項目を参照のこと。
操作方法
本シリーズの操作方法は他の格闘ゲーム・アクションゲームなどと違い、各キャラ共通である上に技の数が少なめにまとまっているのが特徴である。技の数は作品によって違うが、出し方自体はシリーズ共通であり、□ボタンと△ボタンの組み合わせによって繰り出される。また攻撃によってたまる無双ゲージが満タンもしくは一定以上の時に○ボタンを押すと、無敵状態で攻撃する超必殺技を発動でき、×ボタンでジャンプなどの回避行動、L1ボタンで視点を正面に戻しつつガード・シフト移動することができる(ボタンはいずれもPS系ハードの場合)。
攻撃ボタンの連打はゆっくりでよく、アクションゲームが苦手な人でも極めて容易にできる。端的にいうと□を連打した後に△を押すと何らかの技が出るようになっており、技が失敗することはほとんどない。その一方で通常では難しいヒット数を超えたコンボを決めると特典があるように設定されているものもあるので、アクションゲームが得意な人でもやり込める要素が含まれていると考えられる。なお、そういったコンボの継続は基本的にボタンの連打だけで決められることは少ない。タイミングを測って敵に当てられる間合いに移動し、通常攻撃を繰り出すなど、それなりのテクニックが要求される。
ゲームモード
無双(ストーリー)モード
いずれかの勢力もしくは武将で、いくつかの他勢力との連戦を勝ち抜いていくこととなる。これらの戦いの一つ一つがそれぞれ一つのステージとなり、この中でプレイヤーは自軍の勝利を目指して主人公を操作する。
フリーモード
プレイヤーが操作する武将とステージを自由に選べるモード。無双モードでは関係しない戦いに参戦したり、本来とは逆の陣営で戦ったりという遊び方ができる。フリーモードで遊べるステージは、基本的に無双モードで同じステージをクリアすることで増加していく。一部の作品では搭載されていない。
シリーズ作品
※ソフト化した作品のみを対象
オリジナル作品
- 三國無双
- 真・三國無双シリーズ
-
- ナンバリング作品
- 真・三國無双
- 真・三國無双2
- 真・三國無双2 猛将伝
- 真・三國無双3
- 真・三國無双3 猛将伝
- 真・三國無双3 Empires
- 真・三國無双3 ハイパー
- 真・三國無双4
- 真・三國無双4 猛将伝
- 真・三國無双4 Empires
- 真・三國無双4 Special
- 真・三國無双5
- 真・三國無双5 Special
- 真・三國無双5 Empires
- 真・三國無双6
- 真・三國無双6 Special
- 真・三國無双6 猛将伝
- 真・三國無双6 with 猛将伝
- 真・三國無双6 Empires
- 真・三國無双7
- 真・三國無双7 猛将伝
- 真・三國無双7 with 猛将伝
- 真・三國無双7 Empires
- 真・三國無双7 with 猛将伝 DX
- 真・三國無双8
- 真・三國無双8 Empires
- スピンオフ作品
- 真・三國無双(PSP)
- 真・三國無双 2nd Evolution
- 真・三國無双 MULTI RAID
- 真・三國無双 MULTI RAID Special
- 真・三國無双 MULTI RAID 2
- 真・三國無双 MULTI RAID 2 HD Version
- 真・三國無双ADVANCE
- 真・三國無双DS ファイターズバトル
- 真・三國無双 NEXT
- 真・三國無双 VS
- 真・三國無双BB
- 真・三國無双Online
- 真・三國無双Online 〜神将乱舞〜
- 真・三國無双Online 〜蒼天乱舞〜
- 真・三國無双Online 〜龍神乱舞〜
- 真・三國無双Online Z
- 雀・三國無双
- 真・三國無双 英傑伝
- 戦国無双シリーズ
-
- ナンバリング作品
- 戦国無双
- 戦国無双 猛将伝
- 戦国無双2
- 戦国無双2 Empires
- 戦国無双2 猛将伝
- 戦国無双2 with 猛将伝
- 戦国無双2 with 猛将伝 & Empires HD Version
- 戦国無双3
- 戦国無双3 猛将伝
- 戦国無双3 Z
- 戦国無双3 Empires
- 戦国無双3 Z Special
- 戦国無双4
- 戦国無双4-II
- 戦国無双4 Empires
- 戦国無双4 DX
- 戦国無双5
- スピンオフ作品
- 激・戦国無双
- 戦国無双KATANA
- 戦国無双 Chronicle
- 戦国無双 Chronicle 2nd
- 戦国無双 Chronicle 3
- 戦国無双 〜真田丸〜
- 無双OROCHIシリーズ
- 無双OROCHI
- 無双OROCHI 魔王再臨
- 無双OROCHI2
- 無双OROCHI2 Special
- 無双OROCHI2 Hyper
- 無双OROCHI2 Ultimate
- 無双OROCHI3
- 無双OROCHI3 Ultimate
版権作品
- ガンダム無双シリーズ
- ガンダム無双
- ガンダム無双 インターナショナル
- ガンダム無双 Special
- ガンダム無双2
- ガンダム無双3
- 真・ガンダム無双
- 北斗無双シリーズ
- 北斗無双
- 北斗無双 International
- 真・北斗無双
- ワンピース海賊無双シリーズ
- ワンピース 海賊無双
- ワンピース 海賊無双2
- ワンピース 海賊無双3
- ワンピース 海賊無双4
- ゼルダ無双シリーズ
- ゼルダ無双
- ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ
- ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX
- ゼルダ無双 厄災の黙示録
- ファイアーエムブレム無双シリーズ
- ファイアーエムブレム無双
- ファイアーエムブレム無双 風花雪月
- アルスラーン戦記×無双
- ベルセルク無双
- 刀剣乱舞無双
関連作品
- バトル封神
- 無双シリーズに非常に良く似たアクションゲームで「無双OROCHIシリーズ」にも登場する『封神演義』の世界を題材とした作品。
- トリニティ ジルオール ゼロ
- RPG作品『ジルオール』の過去の話を描いた作品。ジャンルはアクションRPGで無双シリーズに似た操作性となっている。
- ドラゴンクエストヒーローズシリーズ
- スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストシリーズ」とのコラボ作品。ジャンルはアクションRPGで無双シリーズのアクション性と『討鬼伝』などの大型モンスターとのバトル要素に+αを加えた作品となっている。
- ポケモン+ノブナガの野望
- 『信長の野望シリーズ』とポケモンの『ポケットモンスター』とのコラボレーション作品。本作に登場するブショーのデザインは『戦国無双3』のものを元に、ポケモンの作風にあわせて若干アレンジされている。
- BLADESTORM 百年戦争
- 無双と同じく多数の兵が戦場で入り乱れて戦う戦場アクションであるが、一対多の無双とは異なり多対多の部隊アクションとなっている。
- ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ
- アトラスの『ペルソナ5』とのコラボ作品。ジャンルはアクションRPG。
ゲーム用語としての「無双」
本ゲームの、多人数の相手をなぎ倒していく様子が印象的なことから、2000年代頃より「無双」という言葉はゲーム用語として、同様の状態のゲームを指す語として発展し、転じて、特定の人物・集団が他の勢力を圧倒する様子を表す語となっている。
本来、「天下無双」や「国士無双」などの「○○無双」は、「○○(ある範囲)の中で」・「○○(何らかの特徴・特性)においては」ほかに並ぶものがないほど優れているという使われ方をするが、上記の意味から、「○○無双」は「○○が強さを発揮してやりたい放題の状態」を指す用法になっている。「無双する」と動詞化する用法も見られる。
ゲーム用語に由来する用法ではあるが、現在は一般に広まりつつあり、ゲームとは全く関係のないテレビ番組でも用いられている[4]。
関連項目
- 三国志
- 三国志演義
- コーエー
- コーエーテクモゲームス
- オメガフォース
- ガンダムシリーズ
- ONE PIECE
- バンダイナムコエンターテインメント
- ゼルダの伝説シリーズ
- ファイアーエムブレムシリーズ
- Team NINJA
- 任天堂
- 北斗の拳
- アルスラーン戦記
- ベルセルク
- 刀剣乱舞
脚注
- ^ https://www.gamecity.ne.jp/koeiinfo/20130206.htm
- ^ 結木千尋「『ワンピース』『ゼルダ』……無双シリーズ×人気IPはなぜ人気? 新作『刀剣乱舞無双』も成功の可能性大か」『RealSound』、blueprint、2021年8月21日。 オリジナルの2021年8月21日時点におけるアーカイブ 。2021年8月21日閲覧。
- ^ ただし海外版『真・三國無双』のタイトルは、海外版では"Dynasty Warriors 2"のタイトルで発売されており、以降の海外版『真・三國無双』のタイトルは"Dynasty Warriors"(日本版『三國無双』)からの連番である。後述の『無双OROCHI』シリーズも同じ形で『魔王再臨』が、海外では"Warriors Orochi 2"のタイトルで発売されている。
- ^ タイニーP (2018年12月6日). “「無双」と「無敵」と「不死身」のゲーム的な違い。いい質問ですね──ルーツには名古屋撃ち、ファミコン神拳、そして池上彰が?”. 電ファミニコゲーマー 2020年7月16日閲覧。