無双OROCHI
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 |
プレイステーション2 Xbox 360 プレイステーション・ポータブル Microsoft Windows |
開発元 | コーエー |
発売元 | コーエー |
人数 | 1 - 2人 |
メディア | DVD-ROM1枚 |
発売日 |
PS2 2007年3月21日 Xbox 360 2007年9月13日 PSP 2008年2月21日 Windows 2008年3月20日 |
対象年齢 | CERO:12歳以上対象 |
『無双OROCHI』(むそうおろち)は、コーエーより発売のアクションゲーム。プレイステーション2版は2007年3月21日、Xbox 360版は2007年9月13日、プレイステーション・ポータブル版は2008年2月21日、Windows版が2008年3月20日に発売。
海外でのタイトルは、"Warriors Orochi"。
2008年4月3日には本作の続編となる『無双OROCHI 魔王再臨』が、2009年3月12日には本作と続編『無双OROCHI 魔王再臨』を収録し、新要素を追加した『無双OROCHI Z』がプレイステーション3で発売、2011年12月22日には本作の数年後を描いた『無双OROCHI 2』がプレイステーション3とXbox 360で発売された。
概要
魔王・遠呂智(おろち)によって、『真・三國無双』の世界と『戦国無双』の世界が融合。遠呂智によって支配されてしまった世界を舞台に『三國』と『戦国』の英雄たちの共闘や対立が描かれる。日中の英雄共演が繰り広げられる無双シリーズのオールスター版であろう。
『真・三國無双4』と『戦国無双2』のキャラクターが登場する他、『戦国無双2』では登場しなかった石川五右衛門、今川義元、くのいちも復活した。但し、逆にエディット武将や柴田勝家・佐々木小次郎、『真・三國無双2』にのみ登場した伏犠・女媧は登場しない。
一部設定に『戦国無双』(第一作)の設定(蘭丸と光秀の関係や孫市と慶次の関係など)も復活している。
2008年2月21日にPSP版が発売された。PSP版は今までのPSP版無双のようなエリア別戦闘ではなく、PS2版と同様にフィールドを自由に移動しながら戦うことができ、各キャラクターに敵将撃破時の音声が収録されている。また、PS2版でのバグも一部修正されている。
ストーリー
シナリオは蜀・魏・呉・戦国の4つに別れ、それぞれ趙雲・曹丕・孫策・織田信長の視点を中心として物語が展開される。それぞれのストーリーはメインとなるシナリオのほかに外伝ステージがあり、ステージのクリアまたは条件達成により新しいステージでのプレイや新しいキャラクターの使用が可能となる。
また、これらのシナリオは時間的にはすべてほぼ同時進行となっており、あるシナリオでの武将の言動が、他のシナリオの伏線となっているケースも多い。
蜀軍
劉備が行方不明となり求心力を失った蜀軍は、瓦解してしまっていた。さらに蜀軍の名軍師・諸葛亮までもが遠呂智配下に。絶対絶命の状況の中遠呂智に捕らわれて監禁されていた趙雲は絶望の淵にいた。そこに左慈が意外な情報を持って現れる。
魏軍
行方不明となった曹操に代わり、曹丕が統括している魏勢力。魏軍を手ごわいと見た遠呂智は、他勢力の駆逐を優先すべしと同盟を持ちかけ、これを曹丕が承諾。遠呂智軍と同盟を組み、反遠呂智勢力に攻撃を仕掛けてくる。しかし一部の魏軍武将は曹操の帰還を信じ、反遠呂智軍と共に戦っていた。
呉軍
君主の孫堅を始め、多くの武将が遠呂智の捕虜となった呉勢力。遠呂智は反乱軍を倒せば、その度に呉軍の捕虜を一人帰してやると交換条件を持ちかける。孫策は捕虜を取り戻すべく、同じく多くの仲間を捕われてしまった徳川勢力と共に、不本意ながらも遠呂智の属国として反遠呂智勢力と戦うのだった。
戦国武将
かろうじて勢力を保ち、遠呂智に抵抗する織田信長・武田信玄・上杉謙信の三大名。それぞれ窮地ながらも協力はしようとせず、あくまで自身の勢力にこだわり、各地の反遠呂智勢力を吸収し、軍の増強を図っていた。
ステージ
『真・三國無双4』と『戦国無双2』に登場した全ステージが登場する。ただし、「2つの世界が融合した異世界」という基本設定を踏まえてステージ中のオブジェクトが変更されており、三国時代の戦場に戦国の天守閣がそびえていたり(もちろん、逆のパターンもある)、別世界のオブジェクトとの境目や周辺の木々には時空が融合した影響か、溶岩のような赤く焼け焦げたエフェクトが見られたりと、混沌とした雰囲気をより一層高めている。
ステージ構造もシナリオ展開を考慮して一部変更されている部分があり、スタート位置や進軍方向も従来のシリーズでは見られなかった配置となっており、基本部分は従来作からの使いまわしとはいえ、新鮮な気持ちでステージに挑むことができるようになっている。
また、本作オリジナルのステージとして、「古志城」が追加されている。これは全シナリオ共通の最終決戦場となるステージで(ただし、展開は各勢力ごとに異なる)、遠呂智の居城らしく他のステージとは一線を画した禍々しさ、不気味さが表現されている。
システム
属性関係
各武将毎にパワー・スピード・テクニックの属性がありそれに見合った特殊能力が使用できる。
これらは敵として登場した時も有効で、テクニックタイプの武将に空中でチャージ攻撃を当てられた場合はダメージが増え、パワータイプの場合は攻撃中に弱い攻撃を当てても仰け反らない。スピードタイプの武将はキャンセルして連続攻撃を仕掛けてくるといったことはないが、タイプアクションは使うことがある。タイプアクションを使う場合は、プレイヤーが使う場合と異なり準備動作が必要。これを行っている時に攻撃すれば発動を止められる。
パワータイプ
「力」のアイコンで赤色。
- タイプアクション「必殺技」
- 無双ゲージを大幅に消費して出せる高威力の攻撃。
- 能力強化「ハイパーアーマー」
- 攻撃中、通常攻撃や遠距離攻撃を受けてものけぞらない。
- 該当武将
-
- 真・三國無双
- 関羽・張飛・馬超・関平・許褚・夏侯淵・張遼・龐徳・孫権・黄蓋・孫策・呂布・董卓・孟獲・祝融
- 戦国無双
- 前田慶次・上杉謙信・石川五右衛門・くのいち・森蘭丸・今川義元・本多忠勝・徳川家康・浅井長政・島津義弘・立花誾千代
- OROCHIオリジナルキャラクター
- 遠呂智
スピードタイプ
「速」のアイコンで青色。
- タイプアクション「コンビネーションアーツ」
- 様々な攻撃動作をキャンセルして出せるので、流れるような連続攻撃が行える。ボタン入力時のレバーの状態でアクションが異なる。武将によっては、無双ゲージを消費する。
- 固有アクション「空中ダッシュ」
- ジャンプ中にジャンプボタンを押すと、無敵状態で空中を移動できる。
- 固有アクション「ジャンプキャンセル」
- 様々な攻撃をジャンプでキャンセルできる。
- 該当武将
-
- 真・三國無双
- 姜維・魏延・龐統・星彩・曹操・夏侯惇・司馬懿・張郃・甄姫・太史慈・孫尚香・孫堅・呂蒙・甘寧・小喬・周泰・凌統・左慈
- 戦国無双
- 明智光秀・伊達政宗・濃姫・稲姫・石田三成・島左近・風魔小太郎・ねね
テクニックタイプ
「技」のアイコンで黄色。
- タイプアクション「EXチャージ」
- 各チャージ攻撃のタイミングで無双ゲージを消費して出せる高速かつ高威力の攻撃。基本的にチャージ攻撃の強化版だが、ゲーム中の「アクション一覧」で確認できる「SP」と表示されている部分は固有技に変更されている。
- 能力強化「クリティカルヒット」
- 空中の敵にチャージ攻撃を当てると大ダメージになる。
- 固有アクション「EXカウンター」
- ダメージ中に無双ゲージを消費して出せるカウンター攻撃。
- 該当武将
-
- 真・三國無双
- 趙雲・諸葛亮・劉備・黄忠・月英・典韋・徐晃・曹仁・曹丕・周瑜・陸遜・大喬・貂蝉・袁紹・張角
- 戦国無双
- 真田幸村・織田信長・お市・阿国・雑賀孫市・武田信玄・服部半蔵・豊臣秀吉・直江兼続・宮本武蔵
- OROCHIオリジナルキャラクター
- 妲己
成長システム関係
- レベル
- キャラクターを成長させるため、最も重要な要素の1つ。レベルの上昇により能力が強化され、一定のレベルに達すると連続攻撃数が強化される。レベルを上げる方法は2通りある。戦闘中に敵を倒したり「経験値アイテム」を獲得し、規定値に達するとその場でレベルアップする。また、戦闘後に勲功として獲得した“ストック経験値”を「兵舎」で任意のキャラクターに振り分けることでもレベルアップできる。キャラクター1人につき、99まで上がる。
- 特技
- 特技は、各キャラクターごとに習得条件があり、その条件をクリアすることによって習得できる。1人当たり3個か4個所持している。習得した特技は全キャラクターの共有となり、チーム全体で装備することができる。
- 特技の装備枠は7個で、習得済みのものから自由に選ぶことが出来る。
- 装備できる特技
- 体力増加:体力ゲージ最大値増加
- 無双増加:無双ゲージ最大値増加
- 攻撃強化:攻撃力上昇
- 防御強化:防御力上昇
- 速度上昇:素早さ上昇
- 馬術強化:騎乗時の能力強化及び騎乗して戦闘開始。レベル10になると前田慶次や呂布の馬に騎乗して戦闘を開始できる。
- 運上昇:運上昇。より攻撃力の強い武器が入手しやすくなる。
- 力型強化:アタッカータイプ「パワー」能力強化
- 速型強化:アタッカータイプ「スピード」能力強化
- 技型強化:アタッカータイプ「テクニック」能力強化
- 特殊強化:チャージ攻撃威力上昇
- 必殺強化:無双ゲージ消費技威力上昇
- 経験値増:獲得経験値増加
- 待機回復:控え時無双ゲージ回復速度上昇
- 消費軽減:無双ゲージ消費技消費量低減
- 連撃回復:連撃数10を越えたら体力回復
- 回復体力:戦闘中一定時間ごとに体力回復
- 回復無双:戦闘中一定時間ごとに無双ゲージ増加
- キャラ専用アイテム
- 各キャラクターごとに条件が設定され、その条件をクリアすると獲得できる。一度獲得すると自動的に装備状態になり、各アタッカータイプのタイプアクションが強化される。
- アタッカータイプ熟練度
- 戦闘中に多くの敵を倒すことで、「アタッカータイプ熟練度」がアップしていく。アタッカータイプ熟練度が上がると、各アタッカータイプのタイプアクションの攻撃力が上昇する。
武器システム関係
- 武器
- 戦闘中、敵将を倒した時に出現する宝箱を取ると、戦闘後の結果画面で獲得できる。宝箱1つにつき、チームメンバー3人分の武器を獲得が可能。武器には「特殊効果装備枠」が最大8個まで付いており、そこに特殊効果を装備できる。
- これらの属性はチャージ攻撃のみに付加され、チャージ攻撃によっては一部、もしくはすべての属性がつかないことがある。
- 付加可能な属性
- 炎:炎で敵を燃やし、浮かせている間はダメージを与え続ける。レベルを上げると威力が上昇する。PSP版では威力が強化されている。
- 氷:一定の確率で敵を凍りつかせ動きを止める。レベルを上げると凍結確率が上昇する。
- 雷:放電して広範囲の敵にダメージを与える。レベルを上げると放電範囲が広がる。
- 陽:敵のガードを無視して攻撃を当てられる。攻撃の威力も上がり、レベルを上げると威力が上昇。
- 斬:一定の確率で一般兵を即死させる。武将は体力に応じたダメージを与える。レベルを上げると減らせる体力が増える。
- 吸生:攻撃した敵の体力を吸収する。レベルを上げると吸収する量は多くなり、与えたダメージが高くても多くなる。
- 吸活:攻撃した敵の無双ゲージを吸収する。レベルを上げると吸収する量は多くなり、与えたダメージが高くても多くなる。
- 破天:空中の敵に対する攻撃力が上がる。レベルを上げると威力が上昇。
- 勇猛:武将に対する攻撃力が上がる。レベルを上げると威力が上昇。
- 旋風:攻撃できる範囲が広くなる。レベルを上げると範囲が広くなる。
- 分身:攻撃時に分身が出現する。レベルを上げると分身の攻撃力が上がる。
- 神速:攻撃速度が上がる。レベルが上がるほど速度は上がるが、一部の攻撃の発生位置がずれたり範囲が狭くなることがある。
- 極意:与えるダメージが上がる。レベルを上げると威力が上がる。
- 背水:体力が少ないほど攻撃力が上がる。レベルが上がるほど上がる割合が多くなるが、発動に必要な体力減少量は同じ。
- 武器融合
- 所有している武器同士を融合させることで、武器の攻撃力や特殊効果を強化できる。
- 融合は兵舎で行え、何度でも繰り返すことができる。ただし、武器攻撃力や特殊効果には強化の限界値があり、それ以上は強化できない。
- 強化には「攻撃力強化」「特殊効果追加」「特殊効果装備枠増加」の3種類の要素があり、それぞれの効果に応じたストック経験値を消費する。
- 第四武器
- レベルが難しいまたは激難で敵将を倒す時に出現する時に出てくる宝箱を取ると(箱を破壊して出てきた宝箱でも可)手に入れることが出来る。基本攻撃力が高い(本多忠勝、呂布の第四武器は基本攻撃力が100と本当に高い)。
その他
- チームバトル
- 3人でチームが組める。切り替えは、PS2版ではL2又はR2(PS2版の初期ボタン配置)、PSP版では十字キー左又は十字キー右で行う。
- 馬を呼ぶ
- セレクトボタン(PS2/PSP共通)を押すことで、馬を自分の近くに呼び寄せることが可能。
- 無双バースト
- 本作の武将は、パワー、スピード、テクニックの3種類のアタッカータイプに分けられている。チームにどのタイプが何人いるかによって、無双バースト時に付加される攻撃属性が変化。無双乱舞使用中に交代し、その直後に無双乱舞を使用する。
- 無双バーストに付加される攻撃属性
- パワータイプ二人以上:分身
- スピードタイプ二人以上:神速(アクション速度上昇)
- テクニックタイプ二人以上:吸生(体力吸収)
- 各タイプひとりずつ:陽(ガード不能)
本作品からの無双シリーズから、火計を受けた軍団の体力が時間経過とともに減少していくようになった(これまでは燃えている地点にいても、何の影響もなかった)。
登場キャラクター
『真・三國無双シリーズ』と『戦国無双シリーズ』に登場したほぼ全てのプレイヤー武将。ただし『無双OROCHI』ではPS2版発売当時の武将を元にされているため、『戦国無双2 猛将伝』でプレイヤーキャラ化した前田利家も一般武将扱いで登場する。また張魯の口調も、真・三國無双4猛将伝のようなオカマ口調から修正されている。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
以下、初期段階での武将の所属。
遠呂智軍
- 遠呂智軍
- 妲己が指揮を取る本隊。諸葛亮などの知略に富んだ将や、前田慶次や呂布といった強力な将がいる。
- 呂布
- 遠呂智軍最強の武将。遠呂智を強者と認めて、その武を超えるため従っている。シナリオ上仲間になることはないが、全シナリオの最終章外伝で感服させることで使用可能。
- 伊達軍
- 奥州の戦国大名伊達政宗の軍。遠呂智の器こそが天下を制すべきものと考え、友軍として各地を転戦している。蜀の章では一定の条件を満たすことで旧友の孫市に説得され連合軍に参加することになる。
- 前田慶次
- 遠呂智の強さと孤独に共感を覚え、「遠呂智の友」を自称し自ら進んで付き従い戦う。呉の章では一定の条件を満たすことで孫策軍に参加することになる。強さは呂布に匹敵する。
- 董卓軍
- 遠呂智から与えられる財宝が目的で従っている。遠呂智の前では「様」付けするが、忠誠は全く誓っておらず、遠呂智からも小物扱いを受けている。一定の条件で、戦国の章では「金の切れ目が縁の切れ目」という理由で織田軍に参加することもある。
- 貂蝉
- 呂布が遠呂智に従っているために共に従っている。呂布の目を覚まさせるという理由で遠呂智軍から抜け出したところを石田三成に助けられ曹丕軍に合流。
- 魏軍
- 曹操行方不明の後を曹丕が継ぎ、遠呂智と同盟を結ぶ。表向きは従っているが、実際の所は内側から遠呂智の力を殺いでいる。張遼、徐晃らが行動を共にする。後に力を蓄え終わると遠呂智軍から離反する。
- 石田軍
- 豊臣秀吉の股肱・石田三成の軍。遠呂智軍に従い各地を転戦し魏軍に合流する。大谷吉継ら、関ヶ原西軍派の武将と行動を共にしている。従いながらも、内部で遠呂智に対抗するための力を蓄えている。後に曹丕と共に離反する。戦国の章では主君である秀吉と接触する場面があるが、なぜ秀吉の元に戻らなかったのかは不明。
- 呉軍
- 遠呂智軍に人質にとられた主君孫堅や孫呉の将を助け出すため、孫策が中心となって属国として従っている。孫策が織田信長の策で島左近に孫堅の居所を教えられ離反。孫権や孫尚香等が遠呂智軍に残るが、孫堅共々処刑されそうになったところを孫策らに助けられる。
- 徳川軍
- 三河の戦国大名徳川家康の軍。配下を人質とされたため、属国として遠呂智に従っている。同じ境遇の孫策らと行動し後に共に離反する。服部半蔵を初めとして三河武士団は主君と共に苦難の道を歩む事を選んだが、主とはぐれた本多忠勝だけは別行動をとっている。
- 蜀軍
- 主の劉備を人質にとられ、やむを得ず降伏。諸葛亮・関羽・張飛が指揮を取り、妲己の隙を伺いつつ遠呂智軍に従っている。妲己捕獲後は趙雲軍に合流する。
反乱軍
- 趙雲
- 遠呂智に捕らわれていたが、神仙左慈に助け出され軍を起こす。島津義弘、星彩ら島津軍と行動を共にする。その後は趙雲軍と呼称が変わったため、指揮権が移ったものと見られる。
- 夏侯惇軍
- 夏侯惇、夏侯淵が率いる曹魏の残党軍。夏侯氏が主だが、龐統も参加。遠呂智に与するのを良しとせず、曹丕の元を離れた。曹操の生還を信じ各地を転戦。最終的には信長の勧めに従い曹丕軍に合流した。
- 織田軍
- 織田信長が率いる。初期から反遠呂智勢力の筆頭として各地で奮戦する。豊臣秀吉、明智光秀ほか、尾張・美濃出身者が所属。自軍の拡張と同時に他の反遠呂智勢力への援助を行っており、反遠呂智包囲網の形成を目論む。また、なぜか孟達の姿が見られ、遠呂智軍に山内一豊がいる。
- 黄忠軍
- 黄忠、関平が率いる蜀漢の残党軍。公孫越も参加。曹丕率いる討伐軍に包囲されるも織田軍に救われ、以後は行動を共にする。
- 陸遜軍
- 陸遜が率いる孫呉の残党軍。甘寧、凌統らが所属。孫策軍との戦闘で離散し、最終的にはそれぞれ織田軍をはじめとする反乱軍勢力に合流した。
- 馬超軍
- 馬超が率いる蜀漢の残党軍。姜維、月英らが所属。信長とはぐれたのか、森蘭丸が親兄弟と共に身を寄せていた。孫策率いる追討軍に敗れて離散し、最終的には織田軍、趙雲軍などに合流。
- 上杉軍
- 上杉謙信が率いる。直江兼続らが所属。長篠の戦で遠呂智軍に敗れ、最終的には織田軍と合流した。
- 武田軍
- 武田信玄が率いる。甲斐出身者が所属。上杉軍と共に遠呂智軍と戦う。後に織田軍と合流。
- 袁紹軍
- 袁紹が率いる。武田軍とはぐれた真田軍も従えている。成都で趙雲・魏延軍に敗れる。その後は袁紹が遠呂智軍の捕虜となり、それを救った趙雲らに協力することとなった。
- 浅井軍
- 浅井長政が率いる。お市や北近江出身者が所属。陸遜とはぐれた甘寧も参加。曹丕が遠呂智軍から独立した際の戦いに敗れ、曹魏軍に吸収される。
- 朝倉軍
- 朝倉義景が率いる越前出身者たち。浅井軍と共に反遠呂智戦線を組んでいた。
- 北条軍
- 北条一門が率いる軍団。遠呂智軍の急襲をうけたが趙雲軍に救われ、趙雲との共闘を約束した。
- 忍者軍団
- ねねが率いる小規模な軍。尾張中村出身者及び豊臣股肱の武将が所属。神出鬼没の活躍で遠呂智軍を翻弄していたが、曹丕の討伐軍に敗れ、吸収された。
- 剣豪衆
- 宮本武蔵が率いる小規模な軍団。剣豪数人が参加。石田三成率いる討伐軍の攻撃を受ける。結局は、共に撃退した趙雲・孟獲軍に合流。
- 張角軍
- 張角が率いる。黄巾党の他にも、島左近、小喬、阿国が参加。多くある反乱軍の中でも特に統率が取れておらず、参謀たる島左近を活かしきれなかった。結局は織田軍に吸収されるが、島左近は陸遜軍を経て孫策軍に合流する。
- 孟獲軍
- 孟獲が率いる。祝融ら南中出身者が所属。南中を本拠とし、散発的に奇襲を繰り返すことで遠呂智からの独立を保っていたが、司馬懿の攻撃を受けて窮地に。救援に来た趙雲軍と共にこれを撃退すると、以後は趙雲軍と行動を共にした。
- 本多軍
- 本多忠勝が率いる部隊。彼の息子二人と剣豪数人が参加。少数ながら遠呂智軍と敵対し、忠勝は呂布相手に勝利するなど圧倒的武力で遠呂智軍から恐れられている。1度だけ反乱軍を遠呂智軍と勘違いして戦うが、誤解と分かると反乱軍に加わる。彼を使うためには全シナリオの七章外伝で彼に力を認められなければならない。
- 今川義元
- 遠呂智軍に襲われて宛城から逃走したかと思えば、雑賀で上杉・武田両軍の黒幕として登場したり、大阪湾では反乱軍が何をしているのかも知らないまま援軍に現われたりと、行動が読めない勢力。条件によっては曹丕達と行動を共にする。
- 大喬軍
- 大喬が率いる小規模な部隊。孫策が遠呂智から離反したのちも、「孫権を支えてほしい」と頼まれ、留まった。しかしその事がばれ逃げる。呉の5章外伝・姉川の戦いで一定の条件をクリアすると使用可能になる。
所属不明
- 石川五右衛門
- 相変わらず盗みを働いている。魏延の宝を盗んだことで趙雲軍に追われることになる(後にねねに仕置きを食らう)。趙雲軍の一員として行動をすることもある。
- 風魔小太郎
- 神出鬼没で、混沌を求めて遠呂智軍、反乱軍問わずにちょっかいを出している。兵糧がきっかけで呉軍と行動をすることもある。
- 左慈
- 上田城地下牢に捕らわれていた趙雲を救出したのち、姿を消す。ある条件を満たすことで使用可能に。
行方不明
- 劉備
- 遠呂智軍との戦いに破れ、戦死したと思われていた。しかし神仙左慈によりその生存が伝えられ、蜀漢残党軍の心の拠り所として大きな影響力を持った。最後は趙雲達が遠呂智を倒したため解放されて蜀の武将たちと再会した。プレイヤーがチームに入れない限り、味方としてはおろか、友軍、敵軍としても戦場に現れるステージは無い。
- 曹操
- 遠呂智軍の急襲を受け敗れる。しかし、典韋ら少数の部下を従え潜伏していた。後に曹丕が曹魏を復活させた際に旗揚げ、山崎の戦いでは苦戦する曹丕を救った。
新規キャラクター
- 遠呂智(OROCHI) 声優:置鮎龍太郎
- 武器:大鎌 一人称:我 身長:210cm
- 「戦国」の世界と「三國」の世界を融合させた張本人。その真意は不明のままである。
- 次回作「魔王再臨」で彼は仙界の住人でそのあまりの強さが故に幽閉されるが妲己の手引きにより脱走を図る。その後自らの生に幕を終わらせる強者を求めるために三國の世と戦国の世を融合したということが明かされた。
- 「魔王再臨」で再び倒されるが、彼の死は「OROCHI2」での災厄のきっかけとなる。
- パワータイプで長いリーチと広い攻撃範囲で威力の高い攻撃だが、技の発生は遅い。攻撃モーションは、三國無双の通常攻撃タイプと戦国無双のチャージ攻撃タイプをあわせた独自のもの(攻略本には「遠呂智タイプ」と記載)。無双奥義は全方位に衝撃波を巻き起こすものである。
- なお、「遠呂智」という漢字表記は『古事記』からの抜粋である。『真・三國無双 MULTI RAID』では特定の条件を満たすと敵として登場する。
- 妲己(だっき) 声優:金月真美
- 武器:妖玉 一人称:私 身長:170cm
- 遠呂智の腹心。他の人物に変身できる能力や瞬間移動する能力を持つ。性格は気まぐれで残忍であり、多くの武将を茶化す癖がある。自称「名軍師」ながら、反乱軍の智謀の士の前に遅れを取る事も多い。
- テクニックタイプで攻撃範囲は広く全体攻撃が多いが、操作に慣れを要求される。攻撃モーションは、三國無双の武将と同じ(ただしチャージラッシュの無い諸葛亮と司馬懿を除く)。無双乱舞は飛び上がって上空から爆弾を投げつけるというものである。遠呂智同様、『MULTI RAID』では特定の条件を満たすと敵として登場する。遠呂智の目的を理解していたかは不明。
- 「OROCHI2」では卑弥呼と妖蛇討伐軍の約束に従って討伐軍に参加し、結果的には討伐軍と共に妖蛇へと変貌した遠呂智を討つ。
- 呉シナリオの最終章では撤退台詞の後に「妲己、死亡!!」と表記されたメッセージが流れるが、次作以降にはこれは反映されなかった。
- 遠呂智軍の武将
- 名前の由来は日中の妖怪から来ている。容姿は全員同じ、いわゆるモブ武将である。
- 蛟、以津真天、飛頭蛮、黄泉軍、鉄鼠、猩々、陰摩羅鬼、修陀、野槌、隠形鬼、風鬼、水鬼、金鬼、猪豚蛇、仙狸
- その他
- ナレーションは田中亮一が担当をしている。
PSP版
2008年2月21日にはPSP版『無双OROCHI』が発売された。
PSP版の特徴
- PS2版と同様にフィールドによる戦闘が可能。
- 戦闘時のイベントはカットインイベントとしてアレンジが施されている。
- カットインイベントと敵将撃破時には武将の音声が収録されている。が、読み込みが遅いためか音声が途中で途切れてしまうという問題点もある。
- くのいち・石川五右衛門のジャンプチャージの範囲等のPS2版のバグを修正。
- ビームの色や衝撃波のエフェクトの簡略化(ビーム色の統一等)。
- 武器の特殊効果の「炎」が強化。
- 呂布のキャラアイテムの取得条件緩和。
主題歌
CMで起用された音楽である。
外部リンク
コーエー公式サイト