TOYO TIRE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Riverhead250 (会話 | 投稿記録) による 2012年3月2日 (金) 11:37個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概要)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

東洋ゴム工業株式会社
Toyo Tire & Rubber Co.,LTD.
東洋ゴム工業本社
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
550-8661
大阪府大阪市西区江戸堀一丁目17番18号
設立 1945年8月1日
業種 ゴム製品
法人番号 7120001049019 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 中倉健二
資本金 304億8462万7991円
売上高 単体1989億円、連結2940億円
(2011年3月期)
純資産 単体775億円、連結796億円
(2011年3月)
総資産 単体2223億円、連結3052億円
(2011年3月)
決算期 3月31日
外部リンク http://www.toyo-rubber.co.jp/
テンプレートを表示

東洋ゴム工業株式会社(とうようゴムこうぎょう、: Toyo Tire & Rubber Co.,LTD.)は、大阪府大阪市西区江戸堀に本社を置く、タイヤ自動車部品等のメーカーである。

概要

主に自動車タイヤ、工業用ゴム、建築免震ゴム、プラスチック製品、軟・硬質ポリウレタン製品、防水シート、船舶用救命装置、鉄道車両用空気バネ、自動車部品用防振ゴム、シートクッション、スポーツ用品の製造・販売する大手企業として知られる。また創業当初より、旧三和銀行の融資筋にあったことから、みどり会UFJグループ)に属する企業の一社でもある。

TOYO TIRES(トーヨータイヤ)のブランド名で、「専用タイヤ発想」をコンセプトに、それぞれの車種に合う自動車タイヤを製造しており、特に海外での評判は高い。また対米向けにはNITTO(ニットー)ブランドもあり、これまでは日本では逆輸入でしか入手できなかったが、2006年以降、NITTOブランドのタイヤも日本で販売。タイヤのシェアは国内第4位に位置する。

箱根ターンパイクネーミングライツを取得し、2007年3月1日から「TOYO TIRES ターンパイク」に名称が変更されている。

2008年5月16日、同業のトップメーカーであるブリヂストンと業務・資本提携を発表した。

沿革

主要事業所

主な国内関連会社

主な製品

自動車用タイヤ製品

PROXES(プロクセス)シリーズ
アメリカで高い評価を得たTOYO TIRESのプレミアムブランドシリーズ。快適性を追求したCT01に始まり、SUV/LUV専用のS/TとスポーツタイヤのT1Rが追加、従来TRAMPIOシリーズにあったサーキット向けのR1R、R888が編入された。
TRANPATH(トランパス)シリーズ
ミニバンやSUVなど、腰高で重量のある車に対応したシリーズで、国内向け商品の主力。内外非対称パターンと高い剛性で偏磨耗防止と高い安定性を実現した。ミニバン向けMPシリーズ(MP4,MP3,MP Sports)とSUV向けのS/U、SU Sports、A/T、M/Tがあるが、SUV向けフラッグシップのS/TがPROXESシリーズに編入されたのに対し、大型高級ミニバン向けのLuはフラッグシップながらPROXESではなくこのシリーズに残されているところにブランド戦略が表れている。2011年3月にMPシリーズの5代目モデルとなるmpFが発売された。
TRAMPIO(トランピオ)シリーズ
スポーティタイヤのシリーズ。現行品は高速ツーリング向けのVimodeのみ。以前はTRAMPIOブランドでモータースポーツへの参戦も積極的に行っていた。ツーリングカー向けタイヤに強く、全日本ツーリングカー選手権でチャンピオンを獲得したこともある。現在モータースポーツ活動としては、D1グランプリワークス・チームを送り込んで参戦しているが、ブランド名はTRAMPIOではなく、TOYO TIRESである。
DRB(ディーアールビー)
ストリート系スポーティータイヤ。
ECO WALKER(エコウォーカー)
2009年10月1日発売の省燃費・耐摩耗性能に優れたスタンダードタイヤシリーズ。
TEO(テオ)シリーズ
静粛性と燃費の良さを重視した、主にセダンおよびコンパクトクラス向けのシリーズ。TRNASAS TEOから扁平サイズよりTeo Plusに移行した。Teo Plusの登場とともにTRANSAS(トランサス)シリーズから改称。
GARIT(ガリット)シリーズ
スタッドレスタイヤのシリーズ。アイスバーンに対する引っかき性能を高めるために、鬼グルミの殻を粉砕した粒を配合しているのが特徴。2006年秋発売のG4が標準現行品だが、先代のG30も廉価品として量販店のセット品として発売されている。2007年には非積雪地域向けのPxを追加したがやはり中心はG4である。2009年9月には氷上性能をG4に対し大幅に向上させたGARIT G5が発売された。

化工品

低反発ウレタン製品
LRB60など。ベッドに使用されるマット、車椅子のクッションなどに使われている。

提供番組(協力作品)

CM

『GARIT』・『TRANPATH』共に竹野内豊天海祐希を起用している(それ以前は、阪神タイガース在籍時の掛布雅之、GARITは宮川俊二を、TRANPATHは唐沢寿明工藤静香ジャン・アレジ後藤久美子夫妻〈ジャン・アレジは『PROXES』のCMにも出演していた〉をそれぞれ起用していた時期があった)。

コンプライアンス違反など

偽装問題

2007年11月5日現在。
断熱パネルの性能を偽装し、不正に認定を受けていたことが判明した。
断熱パネルの性能試験を受ける際、サンプルには燃えにくい物質を混ぜていた。しかし、販売される製品には、その物質は使われていなかった(製品は、認定基準の1/3程度の性能しかない)。
問題の断熱パネルは1992年から販売され、学校など176の建物で使われている(東洋ゴム工業が、改修工事を行う予定)。
性能の偽装は、歴代の担当者が把握していた。2007年10月、「ニチアス」の耐火性能の偽装が発覚し、この時点で初めて上司に報告があり偽装が明らかになった、とされている。

無許可業者への産廃処理委託

2010年12月16日発覚。
同社仙台工場(宮城県岩沼市)が、煤塵処理の許可を受けていない業者・『ピアエンジニアリング』に対し、工場から排出された煤塵の処理を委託していたとして、茨城県警から同工場ならびに同社本社が家宅捜索を受けた[1][2]

脚注

  1. ^ 東洋ゴム本社捜索…無許可業者に産廃委託の疑い 読売新聞 2010年12月16日
  2. ^ 当社に対する家宅捜索に関するお詫びとお知らせ 東洋ゴム工業ニュースリリース 2010年12月16日

外部リンク