二宮常雄

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二宮 常雄(にのみや つねお、1940年5月30日 - )は、東京都出身の日本男性アニメーターキャラクターデザイナーである。

人物

東京デザイナー学院夜間部の1期生として在学中の26歳の時、「ピー・プロダクション」の下請け会社に入社、学校を中退して働きだしたものの、勝手がわからず、制作進行への移動を薦められるも固辞、その後ピープロ本社からの誘いを受けて、『ハリスの旋風』の第二原画(ただし当時の第二原画は、第一原画の描き起こし的な役割だった)を担当したのがデビューであるという。その後フリーとなり、元虫プロ坂本雄作が設立したジャック内のアニマスプロダクションに所属して、山本繁、坂本雄作らに学び、再びフリーとなってからはタツノコプロの仕事を行なうようになり、『ハクション大魔王』を経て、『いなかっぺ大将』では、総監督の笹川ひろしの要請もあって自身の個性を出すことに執心し、この作品で自身の作風を確立する。『科学忍者隊ガッチャマン』で宮本貞雄の下でリアルキャラクターものを習得。その後も『破裏拳ポリマー』などのタツノコ作品で活躍し、ファンクラブが結成される人気を持った。1982年5月、作画スタジオの「二宮事務所」を設立し主宰するが数年で解散。「スタジオぴえろ(現・ぴえろ)」の作画室室長を経て、2014年現在もフリーランスで活躍している。

作業中は、音楽を聴きながら作画をするという基本姿勢を貫いており、一時期は集中するがあまり鼻歌のつもりが普通に歌ってしまっていることがあり、「歌うアニメーター」とあだ名されていたこともあった[1]


主な参加作品

テレビアニメ

OVA

劇場アニメ

配信アニメ

参考文献

関連項目

  1. ^ 「いまだから語れる70年代アニメ秘話~テレビまんがの時代~」P116より、洋泉社、2012年発行