ホスの戦い

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ホスの戦い(ホスのたたかい、英語:Battle of Hoth)は、映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』冒頭で繰り広げられる反乱同盟軍帝国軍の戦い。ヤヴィンの戦いの3年後に行われた。

ホスの戦い
戦争:銀河内乱
年月日:3ABY
場所ホス
結果:反乱同盟軍の撤退
交戦勢力
反乱同盟軍 銀河帝国
指導者・指揮官
カーリスト・ライカン
レイア・オーガナ
ルーク・スカイウォーカー
ダース・ベイダー
マキシミリアン・ヴィアーズ
ファーマス・ピエット
戦力
スノースピーダー9機(ローグ中隊)、歩兵など AT-AT9機他各種ウォーカー、歩兵など多数

概要

ヤヴィンの戦いに辛くも勝利を収めたものの、その後の帝国軍の苛烈な攻撃により反乱同盟軍はヤヴィン第4衛星の秘密基地からの撤退を余儀なくされ、帝国の目を避け辺境の極寒の惑星ホスに秘密基地を設置し反撃の機会をうかがっていた。だが、帝国軍の暗黒卿ダース・ベイダーは、同盟軍の行方とともに、自らを撃墜しデス・スターを破壊した新たなる英雄「スカイウォーカー」の所在を執拗に追い求め、帝国軍の無人探査メカであるプロボットを銀河の端々に放ち、徹底的な捜索を行っていた。

やがて惑星ホスにも1機のプロボットが隕石を装って侵入、哨戒任務中これを偶然発見したルーク・スカイウォーカーは隕石の確認を試みるが、途上ホスの原生生物ワンパに襲われ行方不明になってしまう。彼を捜索に出たハン・ソロも消息を絶ち、反乱同盟軍は謎の隕石に対する初動ができないまま一夜が過ぎてしまう。 翌朝ローグ中隊が捜索中の2人を発見し、行方不明騒ぎはひとまず納まるところとなったが、この騒動の最中、降下したプロボットは探査活動を続け、ついに同盟軍のエネルギー発生装置を発見、帝国艦隊へ向け送信を開始していた。 ホスの秘密基地は戦闘よりも隠匿に特化し、極少数の施設以外はすべて地下に隠される徹底したものであったため、プロボットからの報告を受信した帝国艦隊指令ケンダル・オゼル提督は開拓民のちっぽけな施設に過ぎないと判断した。だが艦隊旗艦エクゼキューターのファーマス・ピエット艦長は、人類型生物の住めるような星ではない極寒のホスに大規模なジェネレーターが置かれている事実に作為的なものを感じ、確認を主張する。この騒ぎを聞きつけたベイダーは反乱同盟軍と「スカイウォーカー」の存在を確信、すぐさま全艦隊をホスに向けるよう指示する。一方、同盟軍でもプロボットの暗号送信を傍受、確認に向かったソロとチューバッカはプロボットと交戦しこれを撃破したが、相手が自爆したことやこれまでの経緯から同盟軍のカーリスト・ライカン将軍は秘密基地が既に帝国に察知されたものと判断、全軍にすぐさまホスからの撤退準備を指示した。 反乱同盟軍が撤退準備に追われる中、帝国艦隊は超光速のワープ航法でホスに接近していた。だが敵を侮るオゼル提督の怠慢により艦隊はホス軌道の間近までワープ航法を解除しなかったために、ホスの同盟軍はハイパースペースの「渦」から高速で接近する大艦隊を察知、全エネルギーで基地上空にシールドを展開し、地上戦に備えた。これによって帝国艦隊の常套手段である惑星軌道上からの砲爆撃は使えなくなり、帝国軍は当初より犠牲の大きい地上侵攻戦を強いられることとなった。ベイダーは優秀な部下であるマキシミリアン・ヴィアーズ将軍に地上部隊の降下を指示すると、怠慢を犯したオゼル提督を呼び出し即刻処刑を執行、後任提督にエグゼキューター艦長ピエットを任命する。

輸送船が限られているため全ての物資を撤退させる事ができない同盟軍は、宇宙空間では使えないスノースピーダーを迎撃部隊の主力とする地上戦闘によって脱出の時間を稼ぎ、戦闘後は兵員とパイロットのみを回収する予定であった。 間もなくヴィアーズ将軍率いる帝国軍地上戦闘部隊が降下を開始、AT-ATを主力とする部隊が侵攻を開始した。秘密基地内部にまで接近するウォーカーの足音が轟く。もはや残された時間はわずかであった。 ついにAT-ATが攻撃を開始、ホスの戦いが始まった。地上戦闘員が塹壕戦で反撃する上空をローグ中隊のスノースピーダーが出撃し、AT-ATに襲いかかった。 だが地上の重砲ですら跳ね返すAT-ATの厚い装甲にスノースピーダーのブラスターキャノンは全く歯が立たず、逆にAT-ATの強力な対空砲火にスノースピーダーの装甲板は耐える事ができなかった。すぐに戦況を理解したローグ中隊長のルークはデルタフォーメーションアタック戦法とトゥ・ケーブルをAT-ATの脚部に絡ませて敵の進攻を止める指示を出すが、1機、また1機とスピーダー部隊は濃密な対空砲火の餌食となっていく。ルーク機も被弾し、後部座席で砲手を務めるダク・ラルターが戦死するという損害を受ける。だがついにウェッジ・アンティリーズの機体がAT-AT足元への接近に成功する。すかさずケーブルを発射して脚部を絡めとり、1機のAT-ATを前のめりに転倒させとどめを刺すと、これを見た同盟軍地上部隊も反撃に移り突撃を敢行、一時的にではあるが帝国軍を押し返す活躍を見せた。 しかし、数に勝る帝国軍の猛攻は止まらず、ルーク機は被弾墜落、遂に基地内に帝国軍地上部隊が突入を開始した。防戦の限界と見たレイア・オーガナは全軍撤退の指令を出す。 墜落した機体から脱出したルークは単身AT-ATの腹部に取り付き、爆弾を放り込んで1機を倒す戦果を挙げるも、ローグ中隊は味方地上部隊の撤退を援護するため絶望的な反撃を繰り返し、多くの犠牲者を出した。ヴィアーズ将軍のAT-ATはついに基地のパワージェネレーターを破壊。ベイダー自らルークを確保するべく基地に突入するが、間一髪で同盟軍は全軍を撤退させ、ルークも脱出に成功していた。秘密基地は陥落し、ここにホスの戦いは終結した。

なお、地上の戦闘の一方で輸送船は1隻につきX-ウィング2機が護衛に回された状態でホスから離脱したが、地上のイオン砲による援護もあって帝国艦隊の妨害を受けることなく脱出に成功している。

ホスを脱出した同盟軍は銀河の端にある合流定点にて再集結を開始していたが、逃げ遅れたソロとレイアの乗るミレニアム・ファルコン号は帝国艦隊の追撃を受ける。一方、ルークは合流点には向かわず、謎の惑星ダゴバを目指すのだった。