フランスの国旗
用途及び属性 | ? |
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縦横比 | 2:3 |
制定日 | 1794年2月15日 |
使用色 |
フランスの国旗は通称トリコロール(仏: Tricolore, 三色の意)と呼ばれる旗。青は自由、白は平等、赤は博愛(友愛)を表すというがそれは俗説である。正式には白がフランス王家の色、青と赤はパリ市の紋章の色であり、三色が合わさり、パリと王家との和解の意味を表している。赤と青はフランス革命軍が帽子に付けた帽章の色に由来し、白はブルボン朝の象徴である白百合に由来する。「青」は正式には「藍色」である。
概要
長年の間、トリコロールは30(青):33(白):37(赤)の比率となっていた。しかし、資料によっては数値の順番が異なるなど混乱が見られる。30:33:37は旗竿から遠い右ほどはためきにより幅狭く見えるのを補うため、33:30:37はこれは明るく見える白が人間の目には大きく見えるのを補うため、と説明される。現在は、海上用のみに利用され、陸上用では3色とも同じ幅と定められている。
国旗の色はそれぞれ青=矢車草(矢車菊)、白=マーガレット、赤=ヒナゲシの花で表現される。
フランス革命直後は規定が無かった為、赤・白・青の縦三色旗という現在とは反対の配色のものを始め、様々な旗が掲げられ、第一共和政が成立した1792年に制定された旗は現在のオランダ国旗と同じ赤・白・青の横三色旗であった。1794年に現在の旗となり、1814年から1830年の王政復古時を除いて使われ続けている[1]。
歴代の旗
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フランス革命時に王党派が使用していた旗
他の国旗への影響
フランスの国旗は革命運動の象徴であった。ルーマニア、チャド、イタリア、メキシコの国旗は革命の象徴としてのフランス国旗のデザインを継承している。カナダのアカディア地方(フランス人の入植地)の旗もフランス国旗を踏襲している。
一方、カナダのケベック州旗は王政期のフランス国旗の影響を受けている。また、ハイチの国旗(赤青2色旗)の配色、はフランス国旗の配色から白を除いたものである。
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アカディア地方旗
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註釈・参考文献
- ^ 辻原康夫『図説 国旗の世界史』、2003年 (ISBN 4-309-76039-2)、51-52頁。