フランスの国旗

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フランスの国旗
フランスの旗
用途及び属性 市民・政府・軍隊陸上標準旗?
縦横比 2:3
制定日 1794年2月15日
使用色
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フランス国旗は通称トリコロール: Tricolore, 三色の意)と呼ばれる旗。

色の表象について[1]。フランス憲法は第2条2項において国旗を、4項において国の標語「自由・平等・友愛」を規定しているが、4項の標語をそれぞれ国旗の色の表象に対して充てる明確な根拠はなく、【青は自由、白は平等、赤は友愛を表す】と解するのはいわゆる俗説[2]である。歴史的にはこのフランス三色旗はラファイエット(ないしはバイイ)により大革命期の1789年7月に発案され、7月に創設されたばかりのパリ市民軍の標章「青・赤」にラファイエット(バイイ)がさらに「白」を加え誕生したとするのが通説である。赤と青はパリ市の標章として用いられていたものをパリ市民軍に転用したものであり、フランス革命軍が帽子に付けた帽章の色に由来し、白はブルボン朝の象徴である白百合に由来する。「青」は正式には「藍色」であるが、おもに軍用機に使われる国旗をモチーフとした国籍マークフィンフラッシュについては、同じ赤・白・濃紺という配色の似ているイギリス軍のものと区別するために明るい青を用いることもある。

概要[編集]

市民・政府・軍隊海上?海上用国旗。縦横比=2:3

長年の間、トリコロールは30(青):33(白):37(赤)の比率となっていた。しかし、資料によっては数値の順番が異なるなど混乱が見られる。30:33:37は旗竿から遠い右ほどはためきにより幅狭く見えるのを補うため、33:30:37はこれは明るく見える白が人間の目には大きく見えるのを補うため、と説明される。現在は、海上用のみに利用され、陸上用では3色とも同じ幅と定められている。

国旗の色はそれぞれ青=矢車草(矢車菊)、白=マーガレット、赤=ヒナゲシの花で表現される。

フランス革命直後は規定が無かった為、赤・白・青の縦三色旗という現在とは反対の配色のものを始め、様々な旗が掲げられ、第一共和政が成立した1792年に制定された旗は現在のオランダ国旗と同じ赤・白・青の横三色旗であった。1794年に現在の旗となり、1814年から1830年の王政復古時を除いて使われ続けている[3]

歴代の旗[編集]

他の国旗への影響[編集]

フランスの国旗は革命運動の象徴であった。ルーマニアチャドイタリアメキシコの国旗は革命の象徴としてのフランス国旗のデザインを継承している。カナダアカディア地方(フランス人の入植地)の旗もフランス国旗を踏襲している。

一方、カナダのケベック州旗は王政期のフランス国旗の影響を受けている。また、ハイチの国旗(赤青2色旗)の配色、はフランス国旗の配色から白を除いたものである。

註釈・参考文献[編集]

  1. ^ 「フランス国旗の「青・白・赤」の色の由来について」菅原真(名古屋市立大学大学院人間文化研究科 人間文化研究15 2011.6)[1]
  2. ^ この説は日本の学校教育の影響があると菅原は推測する。戦前の国定教科書(文部省『尋常小学国語読本』(巻12)(1937年)には「藍・白・赤三色を以て縦に染分けられたるは、フランスの国旗なり。此の三色は、自由・平等・博愛を表すものなり」との記述がある。(菅原2011.6、P.134(脚注30))
  3. ^ 辻原康夫『図説 国旗の世界史』、2003年 (ISBN 4-309-76039-2)、51-52頁。

関連項目[編集]