スペイス・オディティ
『スペイス・オディティ』 | ||||
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デヴィッド・ボウイ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1969年6月20日 - 10月 Trident Studio, Soho, London, UK | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
フィリップス(オリジナル盤) RCA(リイシュー盤) | |||
プロデュース |
トニー・ヴィスコンティ ガス・ダッジョン(「スペイス・オディティ」のみ) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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デヴィッド・ボウイ アルバム 年表 | ||||
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『スペイス・オディティ』収録のシングル | ||||
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『スペイス・オディティ』(原題:Space Oddity)は、デヴィッド・ボウイの第2作アルバム。
背景
[編集]ボウイのマネージャーであったケネス・ピットは本作の収録曲「スペイス・オディティ」を含むサンプル音源を各方面に売り込み、丁度その頃にアメリカ合衆国のアポロ計画が世人の話題を集めていたことも受け、マーキュリー・レコードのスタッフだったカルヴィン・リーという人物に発掘され、フィリップス・レコードとの契約に至った[1]。
フィリップスと契約を結んだボウイは6月20日に「スペイス・オディティ」の再録音を行い、B面に「フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年」を収録し、7月11日にシングルとして発表した。その後、BBCのアポロ月面着陸の特番などで「スペイス・オディティ」はテーマ曲代わりに頻繁に流され、イギリスのチャートでは5位まで上がるヒットを記録した[1]。
そのヒットを受けて本作は制作された。発売当初は、フィリップス・レコードからの英国盤は『David Bowie』、マーキュリー・レコードからの米国盤は『Man of Words, Man of Music』との題名が付けられたが、1972年にRCAレコードが本作の権利を買い取り、再発した際に『スペイス・オディティ』と改題され、同時にジャケットも変更され、収録曲の「ドント・シット・ダウン」が外された[1]。
実際にはセカンド・アルバムだが、ボウイの原点といえる内容で、実質的なファースト・アルバムともいえる。アポロ11号の月面着陸に世が浮かれていた頃、架空の宇宙飛行士、トム少佐が宇宙遊泳とともに己の無力さを感じ、広大な宇宙の果てへと漂流してしまうという、近代化に対するアンチテーゼを含んだ1曲目「スペイス・オディティ」を収録している。
リリース
[編集]1969年11月14日にフィリップス・レコードよりLPレコードで発表された。
このアルバムは当初、フィリップスよりイギリスでは「DAVID BOWIE」、アメリカでは「MAN OF WORDS / MAN OF MUSIC」というタイトルで発売されたが、後に「ジギー・スターダスト」発表時にRCAより再発売され、その際ジャケットのリニューアル、そして「SPACE ODDITY」へと改題され、以後正式なタイトルとなった。
1990年にEMI(米国ではRYKO)よりCD化され再発売され、その際に「ドント・シット・ダウン」は復活し、未発表のテイクが3曲追加されている。また、2010年8月25日にEMIより未発表音源をさらに追加した2枚組の「40周年記念エディション」が発売されている。
収録曲
[編集]全作詞・作曲: デヴィッド・ボウイ。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
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1. | 「スペイス・オディティ」(Space Oddity) | デヴィッド・ボウイ、ポール・バックマスター | |
2. | 「眩惑された魂」(Unwashed and Somewhat Slightly Dazed) | ||
3. | 「ドント・シット・ダウン」(Don't Sit Down) | ||
4. | 「ヘルミオーネへの手紙」(Letter To Hermione) | ||
5. | 「シグネット・コミティー」(Cygnet Committee) |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
6. | 「ジャニーヌ」(Janine) | |
7. | 「おりおりの夢」(An Occasional Dream) | |
8. | 「フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年」(Wild Eyed Boy From Freecloud) | |
9. | 「神は知っている」(God Knows I'm Good) | |
10. | 「フリー・フェスティバルの思い出」(Memory Of A Free Festival) | |
合計時間: |
ボーナストラック
[編集]# | タイトル | 時間 |
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11. | 「カンヴァセーション・ピース」(Conversation Piece (1970 B Side Of Prettiest Star)) | |
12. | 「フリー・フェスティバルの思い出Part1」(Memory Of A Free Festival Part 1 (1970 Single Version)) | |
13. | 「フリー・フェスティバルの思い出Part2」(Memory Of A Free Festival Part 2 (1970 Single Version)) | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「スペイス・オディティ(デモ)」(Space Oddity (Demo version)) | ||
2. | 「おりおりの夢(デモ)」(An Occasional Dream (Demo version)) | ||
3. | 「フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年(シングルB-サイド)」(Wild Eyed Boy from Freecloud (B-side of "Space Oddity", 1969)) | ||
4. | 「レット・ミー・スリープ・ビサイド・ユー(BBC Radio セッション D.L.T. ショウ)」(Let Me Sleep Beside You (BBC Radio session D.L.T. Show, 1969)) | ||
5. | 「眩惑された魂(BBC Radio セッション D.L.T. ショウ)」(Unwashed and Somewhat Slightly Dazed (BBC Radio session D.L.T. Show, 1969)) | ||
6. | 「ジャニーヌ(BBC Radio セッション D.L.T. ショウ)」(Janine (BBC Radio session D.L.T. Show, 1969)) | ||
8. | 「プリティエスト・スター(ステレオ・ヴァージョン)」(The Prettiest Star (Stereo version)) | ||
9. | 「カンバセーション・ピース(ステレオ・ヴァージョン)」(Conversation Piece (Stereo version)) | ||
10. | 「フリー・フェスティバルの思い出パート1(シングルAサイド)」(Memory of a Free Festival Part 1 (Single A-side)) | ||
11. | 「フリー・フェスティバルの思い出パート2(シングルBサイド)」(Memory of a Free Festival Part 2 (Single B-side)) | ||
12. | 「フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年(オルタネイト・アルバム・ミックス)」(Wild Eyed Boy from Freecloud (Alternate album mix)) | ||
14. | 「ロンドン・バイ・タ・タ(オルタネイト・ステレオ・ミックス)」(London Bye Ta-Ta" (Alternate stereo mix)) | ||
15. | 「ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール(スペイス・オディティ・イタリアン・ヴァージョン)(フル・レングス・ステレオ・ヴァージョン)」(Ragazzo Solo, Ragazza Sola (Full-length stereo version)) | 作詞:Ivan Mogul/作曲:デヴィッド・ボウイ |
スタッフ・クレジット
[編集]参加ミュージシャン
[編集]- デヴィッド・ボウイ - ボーカル、ギター、スタイロフォン、カリンバ、エレクトリック・コード・オルガン
- キース・クリスマス - ギター
- ミック・ウェイン - ギター
- ティム・レンウィック - ギター、フルート、レコーダー
- トニー・ヴィスコンティ - ベース、フルート、レコーダー
- ハービー・フラワーズ - ベース
- John 'Honk' Lodge - ベース
- ジョン・ケンブリッジ - ドラムス
- テリー・コックス - ドラムス
- リック・ウェイクマン - メロトロン、エレクトリック・チェンバロ
- Paul Buckmaster - チェロ
- Benny Marshall and friends - ハーモニカ
- 「カンヴァセーション・ピース」
- デヴィッド・ボウイ - ボーカル、ギター
- ティム・レンウィック - ギター
- ジョン・ロッジ - ベース
- ジョン・ケンブリッジ - ドラムス
- 「フリー・フェスティバルの思い出パート1」
- 「フリー・フェスティバルの思い出パート2」
- デヴィッド・ボウイ - ボーカル、ギター
- ミック・ロンソン - ギター
- トニー・ヴィスコンティ - ベース
- ミック・ウッドマンシー - ドラムス
スタッフ
[編集]リリース履歴
[編集]No. | 日付 | 国名 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 1969年11月14日 | イギリス | フィリップス・レコード | LP | SBL 7912 852 146 BY |
17位 | アルバムタイトル『David Bowie』 |
2 | 1969年 | アメリカ合衆国 | マーキュリー・レコード | LP | SR 61246 | 16位 | アルバムタイトル『Man Of Words/Man Of Music』 |
3 | 1970年 | 南アフリカ共和国 | フィリップス・レコード | LP | PST 5148 852 146 Y |
- | アルバムタイトル『David Bowie』 |
4 | 1970年 | スペイン | フィリップス・レコード | LP | 58 52 146 | - | アルバムタイトル『David Bowie』 |
5 | 1972年 | イギリス | RCAビクター | LP | LSP-4813 | - | |
6 | 1972年 | アメリカ合衆国 | RCAビクター | LP 8トラック CT |
LSP-4813 P8S-2101 AQK1-4813 |
- | |
7 | 1972年 | ギリシャ | RCAビクター | LP | LSP-4813 AFL 1-4813 MAL-RCLP 20165 |
- | |
8 | 1973年 | フランス | RCAレコード | LP | 461008 | - | |
9 | 1973年 | 日本 | RCAレコード | LP | RCA-6067 | - | |
10 | 1973年 | ベネズエラ | RCAビクター | LP | LPVS-1365 | - | |
11 | 1976年 | カナダ | RCAレコード | CT | PK-2101 | - | |
12 | 1976年 | 日本 | RVC | LP | RVP-6124 | - | |
13 | 1978年 | 日本 | RCAレコード | LP | PG-109 | - | |
14 | 1980年 | アメリカ合衆国 | RCAレコード | LP | AQL1-4813 | - | |
15 | 1983年 | アメリカ合衆国 | RCAレコード | LP | AFL1-4813 | - | |
16 | 1983年 | ポルトガル | RCAレコード | LP | PL 14813 | - | |
17 | 1984年 | ドイツ | RCAレコード | CD | PD 84813 | - | |
18 | 1984年 | アメリカ合衆国 | RCAビクター | CD | PCD1-4813 | - | |
19 | 1984年 | ヨーロッパ | RCAビクター | LP CT |
PL 84813 PK 84813 |
- | |
20 | 1990年1月30日 | アメリカ合衆国 | ライコディスク | CD CT LP |
RCD 10131 RACS 0131-2 RALP 0131-2 |
- | ボーナストラック3曲収録 |
21 | 1990年 | ヨーロッパ | EMI | CD CT |
CDP 79 1835 2 CDEMC 3571 264 7918354 |
- | ボーナストラック3曲収録 |
22 | 1990年 | 日本 | 東芝EMI | CD | TOCP-6202 | - | ボーナストラック3曲収録 |
23 | 1990年 | ギリシャ | EMI | LP | EMC 3571 064-7918351 | - | ボーナストラック3曲収録 |
24 | 1990年 | ドイツ | EMI | LP | 0647 91835 1 | - | ボーナストラック3曲収録 |
25 | 1990年 | イタリア | EMI | LP | 647918351 | - | ボーナストラック3曲収録 |
26 | 1990年 | イギリス | EMI | LP | EMC 3571 | - | ボーナストラック3曲収録 |
27 | 1996年4月24日 | 日本 | 東芝EMI | CD | TOCP-8861 | - | ボーナストラック3曲収録、廉価版 |
28 | 1999年 | ヨーロッパ | EMI | CD | 7243 521898 0 9 | - | 24ビット・デジタル・リマスタリング |
29 | 1999年9月6日 | アメリカ合衆国 | ヴァージン・レコード | CD | 7243 521898 0 9 | - | 24ビット・デジタル・リマスタリング |
30 | 1999年9月29日 | 日本 | 東芝EMI | CD | TOCP-65305 | - | 24ビット・デジタル・リマスタリング |
31 | 2000年 | ヨーロッパ | Simply Vinyl | LP | SVLP 263 | - | |
32 | 2004年 | イタリア | Gruppo Editoriale L'Espresso S.p.A. | CD | GR07 | - | |
33 | 2007年 | 日本 | 東芝EMI | CD | TOCP-70141 | - | 紙ジャケット仕様 |
34 | 2009年10月12日 | ヨーロッパ | EMI | CD | DBSOCD 40 50999-307522-2-1 |
- | 40周年記念エディション デジパック仕様 |
35 | 2009年10月19日 | ヨーロッパ | EMI | LP | DBSOLP 40 50999-307530-1-3 |
- | |
36 | 2009年10月28日 | 日本 | EMIミュージック・ジャパン | SHM-CD | TOCP-95041 | - | |
37 | 2009年11月17日 | アメリカ合衆国 | ヴァージン・レコード EMI |
CD | DBSOCD 40 50999-307522-2-1 |
- | |
38 | 2010年8月25日 | 日本 | ワーナーミュージック・ジャパン | CD | TOCP-70845 | - | 40周年記念エディション |
39 | 2012年1月11日 | 日本 | EMIミュージック・ジャパン | CD | TOCP-53540 | - |
脚注
[編集]- ^ a b c 赤岩和美 「ライナーノーツ」 『Space Oddity』、EMIミュージック・ジャパン。