NBAスラムダンクコンテスト
NBAオールスター・スラムダンクコンテスト(公式名称はスプライト・スラムダンク)はNBAのオールスターウィークエンドの土曜日に行われるスラムダンクコンテストである。出場者が独創性などを織り込みながらダンクシュートを競う。
スラムダンクコンテストが初めて開催されたのは1976年、ABAオールスターゲームのことだった。初代チャンピオンはジュリアス・アービングだったが、翌年にはABAがNBAに吸収されたため、コンテストは短命に終わっている。その後、1984年にNBAにおいてスラムダンクコンテストが初めて開催された。1997年以降、目新しいパフォーマンスが少なくなったことから2年間開催されなかったが、2000年に復活。近年大物選手の出場は減っており、スターへの登竜門として若手選手の活躍の場となっている。2014年は東西対抗のチーム戦形式となった。
最多優勝記録は2009年まではドミニク・ウィルキンス、マイケル・ジョーダン、ハロルド・マイナー、ジェイソン・リチャードソンの2回であったが、2010年のオールスターでネイト・ロビンソンが優勝したため、ロビンソンの3回となった。またこの優勝でロビンソンは連覇を達成し、ジョーダンとリチャードソン、ロビンソンは2年連続で優勝している。
マイケル・ジョーダン、ブレント・バリー、コービー・ブライアントの3人は、スラムダンクコンテストとNBAファイナルの両方で優勝を経験している。
最も身長が低い優勝者は1986年のスパッド・ウェブで168cm。
歴代受賞
- 1984年 -- ラリー・ナンス(フェニックス・サンズ)
- 1985年 -- ドミニク・ウィルキンス(アトランタ・ホークス)
- 1986年 -- スパッド・ウェブ(アトランタ・ホークス)
- 1987年 -- マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
- 1988年 -- マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
- 1989年 -- ケニー・ウォーカー(ニューヨーク・ニックス)
- 1990年 -- ドミニク・ウィルキンス(アトランタ・ホークス)
- 1991年 -- ディー・ブラウン(ボストン・セルティックス)
- 1992年 -- セドリック・セバロス(フェニックス・サンズ)
- 1993年 -- ハロルド・マイナー(マイアミ・ヒート)
- 1994年 -- アイゼイア・ライダー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
- 1995年 -- ハロルド・マイナー(マイアミ・ヒート)
- 1996年 -- ブレント・バリー(ロサンゼルス・クリッパーズ)
- 1997年 -- コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)
- 1998年 -- 未開催
- 1999年 -- ロックアウトのためオールスターそのものが開催されず
- 2000年 -- ヴィンス・カーター(トロント・ラプターズ)
- 2001年 -- デズモンド・メイソン(シアトル・スーパーソニックス)
- 2002年 -- ジェイソン・リチャードソン(ゴールデンステート・ウォリアーズ)
- 2003年 -- ジェイソン・リチャードソン(ゴールデンステート・ウォリアーズ)
- 2004年 -- フレッド・ジョーンズ(インディアナ・ペイサーズ)
- 2005年 -- ジョシュ・スミス(アトランタ・ホークス)
- 2006年 -- ネイト・ロビンソン(ニューヨーク・ニックス)
- 2007年 -- ジェラルド・グリーン(ボストン・セルティックス)
- 2008年 -- ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
- 2009年 -- ネイト・ロビンソン(ニューヨーク・ニックス)
- 2010年 -- ネイト・ロビンソン(ニューヨーク・ニックス)
- 2011年 -- ブレイク・グリフィン(ロサンゼルス・クリッパーズ)
- 2012年 -- ジェレミー・エバンス(ユタ・ジャズ)
- 2013年 -- テレンス・ロス(トロント・ラプターズ)
- 2014年 -- ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ) この年は東西対抗のチーム戦だったため、個人賞として受賞
- 2015年 -- ザック・ラヴィーン (ミネソタ・ティンバーウルブズ)
関連項目
- アトランタ・ホークスのチーム記録(1986年エピソード)