マック・マクラング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マック・マクラング
Mac McClung
テキサス工科大学英語版でのマクラング
(2021年)
オセオラ・マジック  No.0
ポジション PG/SG
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1999-01-06) 1999年1月6日(25歳)
出身地 バージニア州ゲート・シティ英語版
身長 188cm (6 ft 2 in)
体重 84kg (185 lb)
ウィングスパン 187cm  (6 ft 2 in)[1]
キャリア情報
高校 ゲートシティ高校英語版
大学 ジョージタウン大学
テキサス工科大学
NBAドラフト 2021年 / ドラフト外
プロ選手期間 2021年–現在
経歴
2021サウスベイ・レイカーズ
2021–2022シカゴ・ブルズ
2022ウィンディシティ・ブルズ
2022ロサンゼルス・レイカーズ
2022→サウスベイ・レイカーズ
2022–2023デラウェア・ブルーコーツ
2023フィラデルフィア・76ers
2023→デラウェア・ブルーコーツ
2023-オセオラ・マジック
10日間契約での在籍
受賞歴
  • NBAスラムダンクコンテスト優勝 (2023, 2024)
  • NBAGリーグネクスト・アップ・ゲーム (2023)
  • NBAGリーグ新人王 (2022)
  • NBAGリーグオールルーキーチーム (2022)
  • ビッグ12ニューカマー・オブ・ザ・イヤー (2021)
  • ビッグ12オールニューカマーチーム (2021)
  • ビッグ・イーストオールフレッシュマンチーム (2019)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

マシュー・"マック"・マクラング(Matthew "Mac" McClung[2], 1999年1月6日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州ゲートシティ英語版出身のプロバスケットボール選手である。ポジションはポイントガード。ジャンプ力は47inch (119cm)

経歴[編集]

生い立ち[編集]

マクラングは、人口わずか約2000人のバージニア州ゲート・シティで生まれた。もともとアメリカンフットボールをプレーしていたが、7年生の頃にバスケットボールに触れると、高校入学(9年生)を境に本格的にNBA入りを目指すようになった。

高校[編集]

ゲートシティ高校[編集]

マクラングは1試合平均42得点を記録し、同郷の伝説的バスケットボール選手であるアレン・アイバーソンが所有していたバージニア州の得点記録を更新した。当時から持ち前の運動神経を駆使した派手なダンクシュートを見せており、SNSではその動画が数百万回再生を記録したことがあった。その人気はまさにスター選手そのものであり、ゲームチケットは売り切れ、レストランでのサイン会を開くこともあった。

カレッジ[編集]

ジョージタウン大学[編集]

高校卒業後、ジョージタウン大学に進学した。2018年12月22日のアーカンソー大学リトルロック校戦で大学の新人最多記録となる38得点を記録した[3]。1年生のシーズンは1試合平均13.4得点、2.6リバウンド、2アシストを記録し、ビッグ・イースト・カンファレンスのオールフレッシュマンチームに選出された[4]。2年生のシーズンは、足の怪我で21試合しか出場できず[5]、1試合平均平均15.7得点、2.4アシスト、1.4スティールを記録した。シーズン終了後、2020年のNBAドラフトアーリーエントリーを表明したが[6]、取りやめて大学に復帰した[7]

テキサス工科大学[編集]

2020年5月27日、ジョージタウン大学からテキサス工科大学に転校した[8]。11月25日のノースウェスタン州立大学戦でデビューを果たし、20得点を記録し、年間ニューカマー賞を獲得した[9]

2021年4月、2021年のNBAドラフトアーリーエントリーを表明した[10]

サウスベイ・レイカーズ[編集]

2021年のNBAドラフトでは指名されなかったが、NBAサマーリーグロサンゼルス・レイカーズの一員としてプレーし、2021年8月10日にレイカーズと契約した[11]。同年10月13日、レイカーズに解雇[12]。26日にレイカーズ傘下のサウスベイ・レイカーズと契約した[13]

シカゴ・ブルズ[編集]

2021年12月に入り、NBA全体にオミクロン株感染拡大によるクラスターが発生し、各チームに人員不足した関係で、23日にシカゴ・ブルズ10日間契約で加入した[14]。2022年1月1日に2度目の10日間契約を結んだ[15]

サウスベイ復帰[編集]

ブルズとの10日間契約が切れた1月11日にサウスベイ・レイカーズに再獲得された[16]。サウスベイ・レイカーズではレギュラーシーズン26試合の出場で同21.6得点6.8リバウンド7.5アシストをマークし、2022年のGリーグ新人王を受賞した。

ゴールデンステイト・ウォリアーズ[編集]

NBAサマーリーグでゴールデンステイト・ウォリアーズの一員としてプレーし、5試合の出場で同24.4分13.6得点3.6リバウンド4.8アシストと印象的な活躍を披露し、見事チャンピオンチームと契約を締結した。しかし、10月3日(日本時間4日)ウォリアーズは、マクラングを解雇。理由は、パス重視のガードが必要なためだった。

デラウェア・ブルーコーツ[編集]

ウォリアーズから解雇された後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの傘下であるデラウェア・ブルーコーツに獲得された。今シーズンはこれまで18試合に出場し、同17.4得点4.6リバウンド5.8アシストと上々のパフォーマンスを披露している。

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ[編集]

2月14日(日本時間15日)シクサーズはマクラングとの2ウェイ契約を締結した。

スラムダンクコンテスト[編集]

2023年2月14日、マクラングは2023 State FameオールスターサタデーナイトのNBAスラムダンクコンテストに出場した。1本目から肩車を飛び越えながら受けたボールをバックボードに当ててボースハンドでバックダンクする技を一発で成功させ見事50点満点を獲得した。2本目の360°は49.8点と50点には届かなかったが、3本目は人を飛び越えながらボールを掴みダブルポンプのボースハンドのバックダンクを披露した。最後のダンクは高校のユニフォームに着替えて挑戦し、540度回転してリバースでリムへと叩き付けるダンクを決めると、2004年のダンクコンテストでビンス・カーターが優勝した時の『終わりだ!』(It's over!)を真似てアピールし、優勝を果たした。

オセオラ・マジック[編集]

2023年9月13日にオーランド・マジックとの契約に合意した[17]が、同月21日に解雇された[18]。同年11月2日にマジックの傘下であるオセオラ・マジックと契約した[19]

2024年2月17日、マクラングは2年連続でNBAスラムダンクコンテストに出場し、2016年のザック・ラビーン以来の2連覇を果たした。

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2021–22 CHI 1 0 3.0 1.000 --- --- .0 .0 .0 .0 2.0
LAL 1 0 22.0 .400 .333 1.000 3.0 1.0 1.0 1.0 6.0
2022–23 PHI 2 0 20.5 .450 .364 .600 5.0 4.5 .0 .0 12.5
通算 4 0 16.3 .462 .357 .667 3.3 2.5 .3 .3 8.3

カレッジ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2018–19 ジョージタウン 29 29 26.4 .392 .277 .798 2.6 2.0 .8 .1 13.1
2019–20 21 20 26.8 .394 .323 .802 3.1 2.4 1.4 .2 15.7
2020–21 テキサステック 29 29 30.2 .419 .343 .793 2.7 2.1 .8 .3 15.5
通算 79 78 27.9 .403 .313 .797 2.8 2.2 1.0 .2 14.7

脚注[編集]

  1. ^ mac-mcclung” (英語). nbadraft.net. 2021年8月11日閲覧。
  2. ^ "Hoyas Sign Three to National Letters of Intent" (Press release). Georgetown Hoyas. 13 November 2017. 2018年6月18日閲覧
  3. ^ Little Rock at Georgetown Box Score, Dec 22, 2018” (英語). guhoyas.com. 2019年1月17日閲覧。
  4. ^ Govan Named All-BIG EAST First Team; Akinjo, LeBlanc and McClung to All-Freshman Team”. Georgetown University Athletics (2019年3月10日). 2020年5月27日閲覧。
  5. ^ Curran, Aidan (2020年2月9日). “With Blair Improving, What Do The Hoyas Do When McClung Returns?”. 247 Sports. https://247sports.com/college/georgetown/Article/With-Blair-Improving-What-Do-The-Hoyas-Do-When-McClung-Returns-143602774/ 2020年2月16日閲覧。 
  6. ^ Givony, Jonathan (2020年3月29日). “Georgetown's Mac McClung to test draft waters”. ESPN. https://www.espn.com/nba/story/_/id/28968201/georgetown-mac-mcclung-test-draft-waters 2020年3月29日閲覧。 
  7. ^ Givony, Jonathan (2020年5月13日). “Georgetown's Mac McClung to withdraw from NBA draft process, enter transfer portal”. ESPN. https://www.espn.com/mens-college-basketball/story/_/id/29170757/georgetown-mac-mcclung-withdraw-nba-draft-process-enter-transfer-portal 2020年5月13日閲覧。 
  8. ^ Mac McClung transfer: Former Georgetown guard chooses Texas Tech as destination”. CBS Sports (2020年5月27日). 2020年5月27日閲覧。
  9. ^ “No. 14 Texas Tech opens with 101–58 win over Northwestern St”. ESPN. (2020年11月25日). https://www.espn.com/mens-college-basketball/recap?gameId=401259558 2020年11月26日閲覧。 
  10. ^ Borzello, Jeff (2021年4月11日). “Mac McClung leaving Texas Tech, to test NBA draft, transfer portal”. ESPN.com. 2021年5月17日閲覧。
  11. ^ Lakers Sign Chaundee Brown Jr. and Mac McClung”. NBA.com/Lakers (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。
  12. ^ “Lakers Waive Mac McClung”. (2021年10月13日). https://www.nba.com/lakers/releases/lakers-waive-mac-mcclung-211013 2021年10月14日閲覧。 
  13. ^ South Bay Finalizes Training Camp Roster”. South Bay Lakers (2021年10月26日). 2021年11月1日閲覧。
  14. ^ BULLS SIGN ERSAN ILYASOVA & MAC MCCLUNG TO 10-DAY CONTRACTS” (英語). Chicago Bulls (2021年12月23日). 2021年12月24日閲覧。
  15. ^ “Bulls' Mac McClung: Signs second 10-day contract”. CBS Sports. (2022年1月1日). https://www.cbssports.com/fantasy/basketball/news/bulls-mac-mcclung-signs-second-10-day-contract/ 2022年1月1日閲覧。 
  16. ^ 2021-22 NBA G League transactions”. gleague.nba.com (2022年1月10日). 2022年1月10日閲覧。
  17. ^ Orlando Magic Sign Free Agent Mac McClung”. NBA.com (2023年9月13日). 2023年9月13日閲覧。
  18. ^ Orlando Magic Waive Mac McClung, Daeqwon Plowden and Brandon Williams”. NBA.com (2023年10月21日). 2023年10月21日閲覧。
  19. ^ Training Camp Roster Just Dropped”. NBA.com (2023年11月2日). 2023年12月3日閲覧。

外部リンク[編集]