山野辺翔

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山野辺 翔
埼玉西武ライオンズ #4
2021年10月21日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都府中市
生年月日 (1994-05-24) 1994年5月24日(29歳)
身長
体重
170 cm
74 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2018年 ドラフト3位
初出場 2019年4月21日
年俸 970万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山野辺 翔(やまのべ かける、1994年5月24日 - )は、東京都府中市出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校から野球を始める。中学時代は武蔵府中シニアに所属[2]。1学年上に菅野剛士茂木栄五郎横尾俊建がいる[3]

桐蔭学園高等学校では3年夏に二塁手に定着し、神奈川県大会準決勝では金子一輝擁する日大藤沢高校に勝利し[4]、神奈川県大会決勝まで進んだが桐光学園高校松井裕樹の前に敗れ[5]、甲子園出場はなかった。1学年上に武蔵府中シニア時代からの先輩・茂木、若林晃弘、1学年下に齊藤大将がいる。

桜美林大学では打撃が向上し、2年春に1部昇格後は2年秋、3年春、4年春夏にベストナインを受賞し、4年秋には初のリーグ優勝に貢献した[6]。エース佐々木千隼関東地区大学野球選手権大会でも優勝し、第47回明治神宮野球大会に出場。準決勝では弓削隼人京田陽太擁する日本大学戦では2点適時打を放つなど活躍[7]柳裕也星知弥佐野恵太ら擁する明治大学には敗れたが[8]、準優勝に輝いた。大学時代の同期に佐々木千隼[9]がいる。

三菱自動車岡崎では1年目からレギュラーに定着し[10]、2017年に都市対抗野球大会と日本選手権大会、2018年に都市対抗野球大会に出場した[11]

2018年10月25日に行われたドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから3位指名を受け、11月15日に契約金6000万円、年俸1200万円で契約を合意し、入団した[12]。背番号は4

西武時代[編集]

2019年、5月9日の対千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初安打を放つも[13]、その1本に終わり一軍出場は9試合にとどまった。ただ、イースタン・リーグでは87試合に出場し、チーム最多タイの12本塁打、さらにはリーグ最多の29盗塁で盗塁王を獲得した[14]

2020年新型コロナウイルスの影響で120試合制となった。6月の開幕を一軍で迎え、代走として起用された。7月10日のロッテ戦でシーズン初スタメンを果たし、4打数1安打1打点[15]。翌7月11日も3打数1安打1打点と活躍するも、その後はスタメン機会に恵まれなかった。10月20日のロッテ戦でスタメン出場すると、最終打席で平凡なフライを打ち上げるも相手野手が交錯し、サヨナラ適時失策となり初のお立ち台に上がった[16]。翌10月21日にもスタメン出場でサヨナラヒットを放ち、連夜のサヨナラ打・お立ち台となった[17]。ちなみに、この2夜連続のサヨナラ劇は打者・山野辺翔、生還者・外崎修汰、勝利投手・増田達至、敗戦投手・益田直也と役者が全く同じという珍しいものだった。このサヨナラ劇を機にラッキーボーイ的存在としてスタメン機会が増え、出場53試合、打率.233、4打点、5盗塁という成績で、シーズンを通して一軍に帯同した。オフのみやざきフェニックス・リーグでは出場機会を増やすために外野手に挑戦した。12月10日、200万円増となる推定年俸1400万円で契約を更改した[18]

2021年もキャンプで外野手の練習に取り組んだが、オープン戦で外野を守ることはなく、前年と同様に主に代走要員として開幕を一軍で迎えた。4月3日の福岡ソフトバンクホークス戦で外崎修汰が死球による骨折で離脱した後は二塁手として出場機会を得て、球団では17年ぶりとなる福岡での同一カード3連勝に貢献した[19]。4月6日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で一塁にヘッドスライディングをした際に左手親指を負傷。強行出場を続けるも痛みが引かず4月10日に登録を抹消され、4月12日に左母指MP関節尺側側副靭帯修復手術を受けた[20]。全治3か月の見込みであったが、早い回復を見せて6月5日の二軍戦で実戦復帰、6月10日に一軍に復帰した[21]。ただこれは山田遥楓が胃腸炎で欠場したことによる緊急昇格であり[22]源田壮亮の復帰に伴い6月18日に登録抹消。同20日の二軍戦に2番中堅でスタメン出場するも、スライディングキャッチを試みた際に左手首を負傷し再び長期離脱となった。8月27日に実戦復帰、その後二軍戦で結果を残し[23]、9月22日に一軍再復帰を果たした[24]。出場機会を増やすべく、一軍で初めて遊撃と左翼の守備に就いたが[25]、2度の怪我の影響でこの年は25試合の出場にとどまった。

選手としての特徴・人物[編集]

パンチ力のある打撃と俊足を生かした積極果敢な走塁と広い守備範囲が武器[26]。本職である内野の他、外野もこなす万能性も魅力[26]

菅野剛士とは実家が近所で、幼い頃からよく遊んでいた[3]。山野辺は「(剛士とは)一緒に野球をやったり、ゲームをしたり、家に泊まりに行ったりしていました。小学校も中学校も同じなので、学校から一緒に帰っていました。剛士は小学生の時からすごい打っていた。何とかくっついていきたいと思って頑張っていました。いっぱい練習もするから、そういう面は今でも見習わなきゃいけないと思っています」と語っている[3]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2019 西武 9 18 14 1 1 1 0 0 2 1 1 0 0 0 2 0 2 4 1 .071 .278 .143 .421
2020 53 64 60 11 14 3 0 0 17 4 5 2 0 1 1 0 2 11 2 .233 .266 .283 .549
2021 25 39 36 5 7 1 1 0 10 2 4 1 1 1 0 0 1 11 0 .194 .211 .278 .488
2022 30 35 33 7 5 3 0 0 8 1 3 1 0 0 1 0 1 4 0 .152 .200 .242 .442
2023 35 43 39 4 8 1 0 0 9 2 6 2 2 0 1 0 1 3 0 .205 .244 .231 .475
通算:5年 152 199 182 28 35 9 1 0 46 10 19 6 3 2 5 0 7 33 3 .192 .240 .253 .493
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



二塁 三塁 遊撃 外野
















































2019 西武 3 8 7 0 3 1.000 6 1 8 2 0 .818 - -
2020 17 37 47 3 8 .966 11 2 9 1 0 .917 - -
2021 10 9 15 3 3 .889 5 2 8 0 0 1.000 1 0 1 0 0 1.000 2 2 0 1 0 .667
2022 2 0 1 0 0 1.000 11 9 6 1 1 .938 2 1 1 0 0 1.000 -
2023 1 1 0 1 0 .500 11 5 5 0 0 1.000 - 5 3 0 0 0 1.000
通算 33 55 70 7 14 .947 44 19 36 4 1 .932 3 1 2 0 0 1.000 7 5 0 1 0 .833
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 4(2019年 - )

脚注[編集]

  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月26日閲覧
  2. ^ 10年間でプロ選手10名輩出 武蔵府中シニア出身のプロ野球選手の活躍」『高校野球ドットコム』2020年1月14日。2020年3月19日閲覧
  3. ^ a b c 「チームに貢献するため」“守備の人”からプロへ 西武ドラ3野手の転機とは?」『Full-Count』2019年7月17日。2022年5月10日閲覧
  4. ^ 桐蔭学園 10-0 日大藤沢」『バーチャル高校野球 | スポーツブル』。2024年3月29日閲覧
  5. ^ 桐光学園 11-4 桐蔭学園」『バーチャル高校野球 | スポーツブル』。2024年3月29日閲覧
  6. ^ 西武ドラ3山野辺 社会人で打撃開花 三拍子そろう“ポスト浅村”」スポニチアネックス、2019年1月24日。2024年3月29日閲覧
  7. ^ 明治神宮外苑創建九十年記念 第四十七回 明治神宮野球大会 準決勝 桜美林大 - 日本大」公益財団法人 日本学生野球協会。2024年3月29日閲覧
  8. ^ 明治神宮外苑創建九十年記念 第四十七回 明治神宮野球大会 決勝 桜美林大 - 明治大」公益財団法人 日本学生野球協会。2024年3月29日閲覧
  9. ^ 西武3位山野辺、同級生ロッテ佐々木との対戦熱望」日刊スポーツ、2018年10月31日。2019年3月29日閲覧
  10. ^ ドラフト会議」日刊スポーツ。2024年3月29日閲覧
  11. ^ 候補者一覧」日刊スポーツ。2024年3月29日閲覧
  12. ^ 西武3位山野辺が契約合意 開幕1軍&三菱車乗る」日刊スポーツ、2018年11月15日。2024年3月29日閲覧
  13. ^ 西武ドラ3山野辺がプロ初安打「やっとヒットが」」日刊スポーツ、2019年5月9日。2020年3月8日閲覧
  14. ^ 西武山野辺2軍盗塁王 逆方向で「出塁率上がった」」日刊スポーツ、2019年9月30日。2020年3月8日閲覧
  15. ^ 栗山巧が同点2ランと決勝の押し出し四球。埼玉西武が千葉ロッテに逆転勝利」パ・リーグ.com、2020年7月10日。2020年7月10日閲覧
  16. ^ 西武・山野辺 敵失でサヨナラ勝ちに「ツイてますね」 高橋朋が引退発表「何とか勝ちたかった」」Sponichi Annex、2020年10月21日。2020年10月21日閲覧
  17. ^ 西武山野辺が連夜のサヨナラ 敵失翌日安打で決めた」日刊スポーツ、2020年10月21日。2020年10月22日閲覧
  18. ^ 西武・山野辺200万円アップ1400万円でサイン「スタメンより…」出場増で発見も」『西日本スポーツ』2020年12月11日。2020年12月13日閲覧
  19. ^ 17年ぶり福岡で3連勝した西武「夢の夢みたいな」辻監督 就任1年目は1勝11敗」西日本スポーツ、2021年4月4日。2021年4月4日閲覧
  20. ^ 西武山野辺が左母指の靱帯手術 全治3カ月でシーズン前半は厳しい状況」日刊スポーツ、2021年4月19日。2021年4月19日閲覧
  21. ^ 【西武】山野辺翔が昇格「自分自身と向き合うことができました」」スポーツ報知、2021年6月10日。2021年6月10日閲覧
  22. ^ 西武・山田が胃腸炎 前日3安打3打点もスタメン外れる」東スポ、2021年6月10日。2021年8月27日閲覧
  23. ^ 【ファーム】山野辺翔、高木渉がホームラン! 13安打7得点の埼玉西武が快勝」パ・リーグ.com、2021年9月19日。2021年12月6日閲覧
  24. ^ 【22日の公示】阪神がアルカンタラを登録、ロハスを抹消 広島は野間を抹消」Sponichi Annex、2021年9月22日。2021年12月6日閲覧
  25. ^ 2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人守備成績(パシフィック・リーグ)」日本野球機構。2021年12月6日閲覧
  26. ^ a b 山野辺翔 | 埼玉西武ライオンズ | 選手」『週刊ベースボールONLINE』。2022年5月10日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]