主に泣いてます

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主に泣いてます』(おもにないてます)は、東村アキコによる日本漫画作品。講談社モーニング』で2010年より2012年(2013年4・5合併号)まで連載された[1]2012年7月よりテレビドラマ[2]。「主に泣いています」は誤りである。

絶世の美貌を持つがゆえに薄幸な人生を送っている女性・泉と関わる人々の騒動を描いたシュールラブコメディ東京都墨田区向島を舞台に、している。

あらすじ[編集]

あまりの美貌がゆえに薄幸人生を生きる美人絵画モデル・紺野泉。彼女の望みは「ただ好きな人のそばにいること」。不幸を約束された絶世美女が、幸せを求めて非モテ人生を突き進んでいく[3]

主な登場人物[編集]

紺野泉(こんの いずみ)
本作の主人公ヒロイン)。日本を代表する人気画家・青山仁の愛人兼モデル。身長168cm、スリーサイズはB90・W60・H90。願いは「好きな人と傍にいること」。妻帯者である仁に恋心を抱き、一緒になるのを一途に願っている。
彼女を見たほとんどの男性が一目惚れするほどの有り余る美貌を持つ。しかしながら真性の天然ナルシシズムが無く、控えめかつ繊細な性格の上に頭が弱い故、世渡りや人付き合いが苦手。惚れられた男からストーキングされてそれから逃げるため頻繁に夜逃げをしたり、泉を巡って男性同士がいざこざを起こす事件が何度も起きてしまうなど、不幸な人生を送っている。
男性に惚れられ、女性からは妬まれるため、まともに働く事ができず、無職。仁が講師として絵画教室を開くアトリエ「Atelier jin」の絵画モデルをしているが、教室に通う生徒が少なく、彼女に支払われる給料は無いに等しい。また、仁が彼女をモデルに描いた絵画『「Iの肖像」シリーズ』での収入は仁の妻が管理しているため、愛人の泉には入ってこない。そのため、教室の生徒である中学生のつねに世話になっている。
街行く人や教師である啓介に惚れられないように様々な珍奇なコスプレをする、あるいはつねにさせられる。「非モテ人生」を望む本人も真面目にこなしており、幾分満更ではない様子もある。
かつて泉の妹の婚約者に惚れられたことで婚約を破談させ、立腹した妹から「お姉ちゃんなんかいなくなればいのに!」と言われてしまったことが深いトラウマになっている。それが原因で海岸で自殺をしようとした所、偶然通りかかった仁と出会い、彼に惚れた。
赤松啓介(あかまつ けいすけ)
東京美術大学に通う、クセっ毛に眼鏡をかけた男子生徒。4年生。
同大学の教授である仁の授業の単位補充のため、仁が日本国外に出かける1ヶ月だけ講師をしに「Atelier jin」にやってくる。教室内では水木しげる漫画のキャラクターのコスプレなどをする泉や、それをさせるつねを相手に、真面目に授業をしようと四苦八苦している。
性格的にはやや押しが弱い分、泉の美貌を意識しつつも教室運営を優先させるだけの節度は持ち合わせており、泉に惚れて教室そっちのけになる事などない事を確たるものにするために、ゲイだと嘘を吐いてしまうが、つねと泉はそれを信じ切っているため、引っ込みがつかない状態にある。
緑川つね(みどりかわ つね)
美大受験に向けて「Atelier jin」での絵画教室に通う女子中学生。黒髪おかっぱ。一人称は「オレ」。
気が強く押しの強い立ち振る舞いで、歳不相応なほどに他人や社会を醒めた目で見ている。本人は真面目に授業を受ける気は見せているが、一方で泉にコスプレさせる事や、啓介をからかう事を楽しんでる節がある。
教室の大事なモデルである泉がトラブルに巻き込まれないように、事件の後始末や夜逃げの手筈を整えたり、コスプレ・変装用具を用意したりと、何かとサポートする。また、向島で一番大きい料亭「美登里(みどり)」の一人娘であり、貧乏な泉を金銭面、食糧面でも支援している(いわゆるタニマチ)。
成績優秀にして空手有段者。年齢に似合わず雑学やサブカル、1980年代の芸能ネタなどに詳しく(泰葉岡田あーみんなど)、トキとパロディネタの寸劇などを繰り広げる時もある。
青山仁(あおやま じん)
日本を代表する人気画家であり、東京美大の教授。泉をモデルとした絵画『「Iの肖像」シリーズ』の作者。
妻がありながら泉を愛人にしたり、他の女性に声を掛けることを趣味にしている真性プレイボーイ。その事で女性同士でトラブルが生じても、本人は無頓着な様子。極めてマイペースな性格の持ち主。
妻とは基本的に不仲。一時的に妻とイタリアに滞在したが、間もなくひとりで先に帰国した。
小桃宣親(こもも のぶちか)
つねのクラスメイトで、彼女の学校での唯一の友人。泉とも顔見知り。なお、作中では「こもも」と平仮名表記。
坊主頭で、いつも学ランを着たオカマキャラ。啓介がゲイだと思い込んだつねが2人を会わせたが、そこで啓介に好意を持った様子。その後、つねの勧めで、仁の(啓介の)絵画教室に入る。啓介から「西郷どん」と呼ばれて傷ついたことがある。
トキ
泉の住むアパートの大家の老婆。昔は料亭「美登里」に勤めていた。普段は「トキばあ」と呼ばれる。
つね曰く、向島一ツッコミが鋭い。主につねのかます“ボケ”に素早くツッコみ、またノリツッコミも得意。つねとは気心知れた間柄で、寸劇を演じる時もある。泉が夜逃げする際には、トキの友人を利用した空き部屋探し=「ばばあネットワーク」が頼りになっている。
柳さん(やなさん)
向島の寿司屋「柳寿司」の若大将で、両親と営んでいる。泉に惚れている。
かつて泉が柳寿司でパートタイムで働いていた際に彼女に惚れるあまりに包丁で自分のを切りつけたため、おびえた泉に逃げられた。それ以来、プロポーズしようと泉を探していた。住んでいたアパートの場所を偶然彼に知られたため泉は、夜逃げを余儀なくされている。以前店に来たヤクザと喧嘩した時に頭を殴られたせいでややバカになってしまい、明らかに不自然な泉の変装に騙されたり、ギャグとしか思えないつねの策にもまんまと乗せられて、結局泉とは会えなくされる。

書誌情報[編集]

テレビドラマ[編集]

主に泣いてます
ジャンル テレビドラマ
放送時間 土曜日23:10 - 23:55(45分)
放送期間 2012年7月7日 - 9月8日(8回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
演出 葉山裕記
宮木正悟
原作 東村アキコ
脚本 野木亜紀子
宇山佳佑
プロデューサー 大木綾子
出演者 菜々緒
中丸雄一
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
外部リンク 公式サイト

特記事項:
第2話は(23:40 - 24:25)
第4話は(23:20 - 24:05)
最終話は(23:30 - 24:15)
テンプレートを表示

2012年7月7日から9月8日まで、毎週土曜日23:10 - 23:55(JST)の土ドラ枠(フジテレビ系列)にて放送された。主演は菜々緒。なお、菜々緒は本作が連続ドラマ初出演で初主演となる[5]

ドラマではタイトル表示が番組本編の終わりまで出てこない。

放送・配信[編集]

7月21日は、FNS27時間テレビ 笑っていいとも! 真夏の超団結特大号!! 徹夜でがんばっちゃってもいいかな?放送のため、[6]8月4日はロンドンオリンピック中継など編成の都合上休止。8月11日は当初は定時での放送予定とされたが、ロンドン五輪・女子バレーボール3位決定戦・日本韓国戦中継の延長により23:40-(12日)0:25に30分延期された。

また、フジテレビ On Demandにより有料で見逃し配信されている。

ストーリー[編集]

岸壁で自殺を図ろうとしていた紺野泉は、写生旅行で諸国を回っていた青山仁に優しい言葉を掛けられ命を救われる。それから、仁を深く愛するようになる。

キャスト[編集]

主要人物[編集]

紺野 泉
演 - 菜々緒
仁の愛人兼モデル。多くの男性を狂気じみた愛に走らせてしまうほど、とても美しい容姿をしている。その美しさ故に、男性が犯罪者に落ちてしまうのでまともに就職も出来ず、「Atelier jin」でデッサンモデルとして稼いだ僅かなお金で生活している。生まれ変わったら、明るい性格をしたブサイクな女性になりたいと思っている。
劇中で泉は男性に惚れられないようコスプレをして美しい容姿を隠している。
赤松 啓介
演 - 中丸雄一KAT-TUN
東京美術大学油絵科生徒。デッサン旅行へ出掛ける仁に「Atelier jin」の講師を頼まれ、単位取得のため、仕方なく引き受ける。泉の周りで起きている変な出来事に巻き込まれていく。泉をモデルにした作品で第75回全国絵画展覧会新人賞を受賞した。
緑川 つね
演 - 草刈麻有
料亭「美登里」の一人娘。「Atelier jin」に通う唯一の生徒。泉が困っている状況を把握し、ボディガードや食料の調達、男性に惚れられないためのコスプレを用意している。「ツンデレ」な性格で、話し方は早口で暴力的な一面がある。

その他[編集]

トキばあ / TOKIX
演 - 高泉淳子
泉が変な男性に付きまとわれないように助言したり、逃げ道を作るなど協力している。
小桃 宣親
演 - 加藤諒
つねの親友。少女の心を持った男の子で、趣味はお菓子作り。「ゲイ」だと公言する絵画講師・赤松をつねに紹介してもらい、一目見ただけで彼のことが好きになり、2人目の「Atelier jin」の生徒として通うようになる。
駒子
演 - 青山倫子
向島の芸者。仁の元愛人。泉にデッサンモデルの座を奪われた嫉妬から、コストコで購入したパイを岡持ちに入れて持ち歩き、泉をつけ狙うようになる。
木藤 孝太郎
演 - 渡辺邦斗
東京美術大学油絵科生徒。赤松の同級生。
勅使河原 耕三
演 - 坪倉由幸我が家
警視庁東向島警察署向島交番巡査。巷で「血の3日間」と恐れられている事件を追っている。
カトレアママ
演 - 田島令子
純喫茶「カトレア」のママ。アイドル・無敵ソラまさやの熱狂的なファン。喫茶店では健康志向の高い飲食物を提供している。副職としてマルチ商法に似た方法で浄水機を売っている。
青山 由紀子
演 - 安達祐実
仁の妻。美術大学学長の娘。通称:ゆっこ。外で愛人を作る仁にショックを受け、夫ではなく愛人の泉に感情をぶつける。思い込みや感情の起伏が激しい性格で、妄想癖がある。激昂すると言葉遣いが荒くなり、色々な方言を話し、相手を怒鳴り散らす。
青山 仁
演 - 風間トオル
東京美術大学教授。プレイボーイな性格の持ち主。泉を描いた絵画「Iの肖像」シリーズが売れ、名前が知られるようになる。版権は妻が管理しているので、愛人である泉には一切お金が入らない。

ゲスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 東村アキコ『主に泣いてます』(講談社 / 「モーニング」連載)
  • 脚本 - 野木亜紀子、宇山佳佑
  • 演出 - 葉山裕記、宮木正悟
  • 演出補 - 田中健一、相沢秀幸、宮脇亮、藤井琢也、水戸祐介
  • 音楽 - 白石めぐみ
  • 主題歌 - ナオト・インティライミナイテタッテ」(ユニバーサルシグマ
  • VTR編集 - 森田淳
  • 音響効果 - 今野康之
  • 絵画制作 - 橋敬
  • 写真 - 福富達弘、得本公一
  • デッサン協力 / 取材協力 - 平俊介
  • プロデュース - 大木綾子
  • ラインプロデュース - 榊原妙子
  • プロデュース補 - 新澤彰子
  • 制作著作 - フジテレビ

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 泉のコスプレ 視聴率[7]
第1話 7月07日 生まれ変わったらブスになりたい 野木亜紀子 葉山裕記 子泣き爺 / ねずみ男ゲゲゲの鬼太郎
出っ歯の三等兵
水木しげる作品に登場するキャラクター)
6.6%
第2話 7月14日 コスプレ起源!ブス門前払い マーク・クルーン
(元読売ジャイアンツ選手 / 背番号:42番)
どじょうすくい(宴会余興衣装)
6.6%
第3話 7月28日 仁義なき戦い女篇 宮木正悟 ねずみ男(ゲゲゲの鬼太郎) 2.2%
第4話 8月11日 切なすぎて 宇山佳佑 葉山裕記 5.0%
第5話 8月18日 僕のものになって 宮木正悟 --- 6.0%
第6話 8月25日 涙が止まらない… 毒キノコ、中学生男子(詰襟学生服 3.8%
第7話 9月01日 あなたを奪われて 野木亜紀子 葉山裕記 稲川淳二怪談トーク(扮装) 6.6%
最終話 9月08日 ナイテタッテ ヤンママ 5.2%
平均視聴率 5.3% (視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
フジテレビ 土ドラ
前番組 番組名 次番組
未来日記-ANOTHER:WORLD-
(2012.4.21 - 2012.6.30)
主に泣いてます
(2012.7.7 - 2012.9.8)
高校入試
(2012.10.6 - 2012.12.29)

脚注[編集]

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外部リンク[編集]