リシン

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リシン
構造式スティックモデル
一般情報
系統名 (S)-2,6-ジアミノヘキサン酸
略号 Lys, K
分子式 C6H14N2O2
分子量 146.19 g/mol
SMILES NCCCCC(N)C(=O)O
CAS登録番号 [56-87-1]
性質
融点 224 °C
溶解性
水への溶解度
(g/100 g)
pKa 2.15
9.16
10.67
等電点 9.75
ファンデルワールス体積 135
密度 g/cm3

リシン (英: lysine) はα-アミノ酸のひとつ。側鎖に 4-アミノブチル基を持つもの。略号は Lys あるいは K である。リジンと表記あるいは音読する場合もある。(ただし、リジンドイツ語読みであるため、現在ではリシンと表記および音読するのが正しい。)

側鎖にアミノ基を持つことから、塩基性アミノ酸に分類される。タンパク質構成アミノ酸で、必須アミノ酸である。植物性蛋白質における含量が低く、動物性蛋白質摂取量の少ない地域での栄養学上の大きな問題となっている。ケトン生産性を持つ。

ヒトの1日あたりの必要量は 1–1.5 グラムである。リシンが欠乏するとビタミンB群の1つ、ナイアシンの不足を招く。これによりペラグラ(ニコチン酸欠乏症候群)にかかることがある。サプリメントとしてヘルペスの予防にも利用される。

穀物中には含まれないが、豆類には豊富である。魚にも多く含まれる。多量のリシンを含む植物には以下のようなものがある。

リシンは蛋白質分子に対してメチル化アセチル化による翻訳後修飾を行う。コラーゲンはリシンの誘導体であるヒドロキシリシンを含む。細胞から分泌が行われる際に、小胞体またはゴルジ体におけるリシン残基の O-グリコシル化が特定の蛋白質に印を付けるのに使われる。

哺乳類においてはα-ケトグルタミン酸によるアミノ基移動を経て代謝され、アセチルCoAを与える。バクテリア分解によって脱炭酸を受け、カダベリンとなる。

[編集] 生合成

リシンの生合成はアスパラギン酸β-アスパルチルリン酸アスパラギン酸セミアルデヒドジアミノピメリン酸の順に行われる。カビ類においては、α-ジアミノピメリン酸を経由する。

リシンの生合成過程

[編集] 外部リンク