ハイパーゴリック推進剤

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ハイパーゴリック推進剤(自己着火性推進剤)は2液(酸化剤と燃料)を混ぜるだけで爆発的に燃焼する(自己着火性)の推進剤である。

ハイパーゴリック推進剤は初期に設計されたロケットのエンジンや、スペースシャトルなどの宇宙機の軌道制御や姿勢制御に使う再着火回数要求が多いエンジン(静止衛星の軌道投入用のアポジエンジンなど)に使われている。ハイパーゴリック推進剤は反応性が強く毒性があるものが多い為、地上での燃料充填作業時は完全防護服の着用が必要になるなど取り扱いが難しいという欠点がある。

優位性[編集]

ハイパーゴリックエンジンは2つの弁の開閉により2液を混ぜるだけで制御できるため、高い信頼性を求められる用途に用いられる。

ICBMでの使用[編集]

ハイパーゴリック推進剤は初期の大陸間弾道ミサイル(ICBM)で使用されていた。現在では大部分のICBMは固体燃料ロケット推進である。旧ソ連では潜水艦発射型ミサイルでもハイパーゴリック推進剤が使用されていて何度か事故が起きている。

通常使用される組み合わせ[編集]

出典[編集]

  • "-ergol", Oxford English Dictionary.
  • Modern Engineering for Design of Liquid-Propellant Rocket Engines, Huzel & Huang, pub. AIAA, 1992. ISBN 1-56347-013-6.
  • History of Liquid Propellant Rocket Engines, G. Sutton, pub. AIAA 2005. ISBN 1-56347-649-5.