非対称ジメチルヒドラジン
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| 非対称ジメチルヒドラジン | |
|---|---|
| IUPAC名 | 1,1-Dimethylhydrazine |
| 分子式 | C2H8N2 |
| 分子量 | 60.1 g/mol |
| CAS登録番号 | [57-14-7] |
| 形状 | 無色液体 |
| 密度と相 | 0.8 g/cm3, |
| 相対蒸気密度 | 2.1(空気 = 1) |
| 融点 | −58 °C |
| 沸点 | 63 °C |
| SMILES | CN(C)N |
| 出典 | 国際化学物質安全性カード |
非対称ジメチルヒドラジン(UDMH、または1,1-ジメチルヒドラジン)はヒドラジンの誘導体の有機化合物である。示性式は (CH3)2-N-NH2である。
ロケット燃料として使用する場合、酸化剤として四酸化二窒素や赤煙硝酸や液体酸素を使用する。 常温で保存可能であるので即応性を要求されるミサイル等の用途に用いられる。 酸化剤と混ぜるだけで燃焼する自己着火性推進剤なので高い信頼性を求められる人工衛星やスペースシャトル等の姿勢制御に使用される。 ロケットエンジンの始動時にも使用される。運転が始まったらケロシンに切り替える。 UDMHはヒドラジンより高温でも安定している。ヒドラジンと置き換えまたは混合が可能である。
ロケットエンジンの推進剤に燃料として使われる。酸化剤として四酸化二窒素(N2O4)などとともに用いる。
強い発火性物質である。皮膚や粘膜に対して腐食性を持つ。発がん性を持ち、国際がん研究機関の発がん性評価ではグループ2Bの発がん性の可能性がある物質に分類されている。また日本では消防法により危険物第5類(自己反応性物質)に、毒物及び劇物取締法では劇物に指定されている。
モノメチルヒドラジンの方が比推力が高い。 ロケットエンジンの燃料以外の用途として有機金属気相成長法による蒸着における窒素源としても使用される。
[編集] UDMHを使用したロケットエンジンの例
- ヴァイキングV:アリアン1~4の1段目用エンジン。酸化剤はN2O4。
- ヴァイキングIV:アリアン1~4の2段目用エンジン。酸化剤はN2O4。
- RD-251:ソ連のR-36M ICBMの1段目エンジン。酸化剤はN2O4。
- RD-253:ソ連のプロトンの1段目エンジン。酸化剤はN2O4。
- YF-20B:中国の長征シリーズの1段目エンジン。酸化剤はN2O4。
- アメリカ合衆国のMGM-52 ランスのロケットダイン製ロケット・モーター。酸化剤は不明。
- 北朝鮮がスカッド・ミサイルを発展させたノドンおよびテポドンミサイルはこの燃料を用いる。酸化剤は硝酸。

