ゲキ・ガンガー3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ゲキ・ガンガー3』(げき・がんがーすりー)は、アニメ『機動戦艦ナデシコ』の劇中劇。同作品世界における21世紀後半に制作された(と設定されている、架空の)熱血ロボットアニメ。「全39話が制作され、27話以降は『熱血ロボ ゲキ・ガンガー3』にタイトル変更されている」と設定されている(現実に39話分が制作されたわけではない)。
元は劇中劇であったが、1970年代SFロボットアニメ風のレトロなキャラクターデザインや設定が評判となって多くのファンが「作品化して欲しい」と要望し、1997年に『ゲキ・ガンガー3 熱血大決戦!!』としてOVA化された。
金田めろん(タフ・ラフ)による「正義のロボット ゲキ・ガンガー3」、「勝利のVだ!ゲキ・ガンガーV」は、OVAの主題歌としてささきいさおによる新録音がなされる。さらに発売されたOVAの主題歌CDの初回限定ジャケットはEPレコードサイズで、絵柄も1970年代のロボットアニメ主題歌を模したものとなっている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 劇中での扱い
主人公テンカワ・アキト及び友人のダイゴウジ・ガイ(ヤマダ・ジロウ)は、自機の武器に必殺技の名前をつけるなどゲキ・ガンガー3のファンである。特にガイは、本名がヤマダ・ジロウであるにもかかわらず「魂の名前」と称して偽名(ダイゴウジ・ガイ)を名乗るほどであり、その熱狂振りは周囲をあきれさせていた。また、この2人の影響でナデシコ艦内ではちょっとしたゲキ・ガンガーブームが起きており、イベントのたびに何かしらの形でその名が登場する。なお、アキトは27話以降を知らず、ガイによって初めて知らされている(「27話以降は放送時間が変更になった」という設定のため)。
一方、敵である木連側では国民的アニメとなっており、一種の聖典ともなっている。これは、元々の娯楽の少なさに加え(木星への脱出時に、たまたま持ち出せていた娯楽作品が『ゲキガンガー3』しかなかった)、軍部が戦意高揚(勧善懲悪の分かりやすい展開を、意図的に曲解した)にゲキ・ガンガーを用いたことに起因しており、木連国民のメンタリティに多大な影響を及ぼしている。特に軍人の熱狂ぶりはすさまじく、ヒロイン国分寺ナナコのブロマイドを携帯し、兵器や戦闘服のデザインまでゲキ・ガンガー一色となっている。それゆえか既に劣化して見られなくなったアニメフィルムの修復に勤しんでいる(脱出時に全話持ち出せていたわけではないので、欠番が生じている。そのため、ガイのコレクションを見て木連の白鳥九十九らは狂喜し、コピーしていた)。 しかし、これに関しては異論があり欠番になっている話のあらすじを資料から確認すると、戦いに疑問を感じたり、宇宙人と仲良くする話などであるので[要出典]軍部が意図的に欠番にしているのではないかという深読みもできる。
また、機動戦艦ナデシコ14話「『熱血アニメ』でいこう」ではゲキ・ガンガー3世界でテレビアニメとして機動戦艦ナデシコが放送されており(実際に研究所のテレビでケンたちが見てるシーンがある)、ナデシコ本編での「ゲキ・ガンガー3=ナデシコ世界の劇中劇」ではなく、逆に「機動戦艦ナデシコ=ゲキ・ガンガー3世界の劇中劇」とも取れる内容になっている(尤も、その回はそれを観ているナデシコクルーと言う形で終わるパロディ的な回となっている)。
[編集] デザイン等
ゲキ・ガンガー3は三機のマシン(ゲッターロボのゲットマシンのようなもの)「ゲキガジェット」、「ゲキガマリン」、「ゲキガタンク」で構成されており、各機体の合体順番によってゲキ・ガンガー3、ウミガンガー、リクガンガーへと変形する。 また、27話から登場するゲキ・ガンガーVも三体のゲキガマシンからなっており、こちらはゲキガドリル、ゲキガマッハ、ゲキガクラッシャーで構成されている。 こちらも各機の合体順番によってゲキ・ガンガーV、スピードガンガー、パワーガンガーへと変形する。
なおゲキ・ガンガーVには支援メカとしてゲキガビッグ、ゲキガコスモが存在しており、ゲキガコスモと合体することで宇宙仕様のスペースガンガーとなる。同様にゲキガビッグと合体することでドラゴンガンガーに変形するのだが、劇中未使用(という設定。ガイが残したデータブック等に載っていたと思われる)。
外見はゲッター1の体にガイキングのような顔とマジンガーZかデビルマンのような頭を付け、背中にデビルマンの様な赤い鎌のような翼を付け、胸部にでかでかと「III」の文字が入っており、何処かで見た事があるような無いような外見。合体時のセリフ「レッツ・ゲキガイン」、身長57m、体重550トンという設定や分離時の各メカの名称など超電磁ロボ コン・バトラーVがモチーフとなっている。(分離時のセリフは「ゲキガン・アウト」) 作中作でありながら固定ファンがつき、主題歌や玩具が実際に作られるなど独自の展開をみせた。
また武装面ではゲキ・ガンガー3はゲッターロボ、ゲッターロボG、マジンガーZの武器のパロディが見られるが、他にもケンダマやヌンチャク、剣を使った必殺技など、コン・バトラーVや超電磁マシーン ボルテスV等の長浜ロマンロボシリーズで見られたような武器も存在する。最強の必殺技「ゲキガンフレア」はゲッタードラゴンの必殺技「シャインスパーク」が元ネタである(欠点面は元ネタよりシビアであり、3人が発動スイッチを押すタイミングがずれると、エネルギーが暴走し自爆してしまう)。
変わって後継機のゲキ・ガンガーVは、ゲッターロボ等の70年代のスーパーロボットの様なやや丸みを帯びていた体のゲキ・ガンガー3と比べ、体は六神合体ゴッドマーズ等の80年代のスーパーロボット同様に四角く角ばっており、顔もゲキ・ガンガー3ではマスクだった部分に鼻と口があり、勇者ライディーンのようなイメージが加わっている。胸部にはでかでかと「V」の文字が入っている。武装面ではコン・バトラーVのパロディがより強くなっており、必殺技の「ゲキガンスピン」は名前の通り、コン・バトラーVの必殺技「超電磁スピン」が元ネタである。
ウミガンガーとリクガンガーはそれぞれ、ゲッターロボでのゲッター2とゲッター3に当る形態だが、水中戦を得意とするウミガンガーがスピード重視、陸戦を得意とするリクガンガーがパワー重視、パイロットも水中戦形態のパイロットがクール、陸戦形態のパイロットが太った体型の三枚目である、途中で戦死するのがクールなパイロットであるなど、パイロットや機体の特性がゲッターロボと入れ替わっている。
また、敵組織のキョアック星人は初代幹部は美形の皇子と側近の美女と老人の3人組み、2代目幹部は王子一味に比べ冷酷非道な将軍である、地球を侵略する目的は地球を植民地支配する為である、制圧した他星の住民でも優秀ならコマンダーとして起用するなど、UFOロボ グレンダイザーや長浜ロマンロボシリーズの敵組織のオマージュが強い。
ゲキ・ガンガー3
- ゲキ・ガンガー3(3もVもメイン形態の名称はゲキ・ガンガーだが、ここでは区別のため3を付けるものとする。また、2機が同時に登場した時など、それぞれのゲキ・ガンガー形態自体を「ゲキ・ガンガー3」「ゲキ・ガンガーV」と呼ぶこともある。)
- ゲキガジェットを頭部とした形態。天空ケンがメインパイロットを勤める
- ウミガンガー
- ゲキガマリンを頭部とした形態。海燕ジョーがメインパイロットを務める。
- リクガンガー
- ゲキガタンクを頭部とした形態。大地アキラがメインパイロットを勤める。
ゲキ・ガンガーV
- ゲキ・ガンガーV
- ゲキガドリルを頭部とした形態。天空ケンがメインパイロットを勤める。
- スピードガンガー
- ゲキガマッハを頭部とした形態。竜崎テツヤがメインパイロットを務める。
- パワーガンガー
- ゲキガクラッシャーを頭部とした形態。大地アキラがメインパイロットを勤める。
・スペースガンガー
- ゲキガンガーVと支援メカ「ゲキガコスモ」と合体した宇宙用形態。胸の文字が「V」から「S」に変わっている。ただし、分離変形機能が使えなくなる。
・ドラゴンガンガー(劇中未使用)
- 劇中未使用の最強形態。ゲキガンガーVに支援メカ「ゲキガビック」が合体した姿。機動戦艦ナデシコ本編第12話でゲスト出演を果たす。必殺技は胸から発射する熱線「ドラゴンブレスト」。スペースガンガー同様に分離変形機能が使えなくなる。
[編集] メインスタッフ
(オープニングテロップより)
- 企画:くろほりさとる、西矢倉千穂、南極七郎
- 原作:地別九郎
- 原案:銅鑼欣、スタジオ雄
- 連載:『少年エース』『Newtype』他
- 脚本:三陽五郎
- キャラクター設計(アニメーション):近衛真守
- 美術設計:善福寺ケレル
- 音楽:服部隆之
- 主題歌
- OP『レッツゴー ゲキガンガー3』(作詞:松葉美保、作曲:今泉洋、うた:金田めろん)
[編集] キャスト
()内はナデシコ本編での声優の役柄。
- 天空ケン:真殿光昭(ムネタケ・サダアキ)
- 海燕ジョー:小野健一(プロスペクター)
- 大地アキラ:飛田展男(ウリバタケ・セイヤ)
- 竜崎テツヤ:松本保典(秋山源八郎)
- 国分寺博士:小杉十郎太(ゴート・ホーリー)
- 国分寺ナナコ:南央美(ホシノ・ルリ)
- ジュンペイ:横山智佐(スバル・リョーコ)
- テンサイ:松井菜桜子(イネス・フレサンジュ)
- カウボーイ・ジョニー:置鮎龍太郎(アカツキ・ナガレ)
- 国分寺研究所の職員:うえだゆうじ(テンカワ・アキト)
- ハイペリオン皇帝:田中信夫(フクベ・ジン)
- アカラ王子:岡野浩介
- ミーエ・ミーエ:岡本麻弥(ハルカ・ミナト)
- 魔将軍マッサカ:中嶋聡彦
- シックース:陶山章央
- アクアマリン/ドルガー:水谷優子 (アクア・クリムゾン(アクアマリン似の少女))
- サファイヤ:桑島法子(ミスマル・ユリカ)
- 団長、マッサカの副官:関智一(ダイゴウジ・ガイ、白鳥九十九)
キャストのほとんどが、上述のように機動戦艦ナデシコに出演していた声優をそのまま起用している。ただし、主役陣はナデシコ本編では重要度の低いキャラ(ムネタケやプロスペクターなど)の声優が担当し、ホシノ・ルリ役の南以外のナデシコ本編主要キャラの声優はゲストキャラ等の重要性の低いキャラを演じるなど、ナデシコ本編と逆転している(特にナデシコ本編では主人公とヒロインを演じている、うえだと桑島は名も無き研究所の職員と1話で死亡するゲストキャラを演じている)。
[編集] 放送リスト(劇中設定)
- 無敵! ゲキ・ガンガー発進!!
- 決戦! 三大メカ怪獣!!
- 特訓! ゲキガン・ケンダマ
- やぶれたり! 熱血合体!!
- 母さん見てくれ!炎の四十八手!!
- 超研究所大爆発!!
- アメリカからきたライバル
- 親子メカ怪獣の涙
- キョアック星からの逃亡者
- 子供たちの夢を守れ! 瓦礫の下のアニメスタジオ
- 衝撃! ゲキ・ガンガーは人類の敵
- 大逆転! ゲキガン・ヌンチャク
- 聖夜の悲劇! サタン・クロックM!!
- 元旦の夜メカ怪獣が来る
- 大公開! ゲキガン大百科
- 大ピンチ! 出撃、ナナコゲキ・ガンガー!!
- 迫る悪魔の手! 緑の野が消える!?
- 天才科学者クラークの挑戦
- 南十字星に誓った友情
- 孤独な暗殺者! スナイパーT7!!
- 思い出は銀河の彼方へ
- 激突! サムライ・ケン対アカラ・メカ怪獣
- 博士を狙うキューピット?
- ケンよ、心の扉を解き放て!
- 宿命の対決! ケンVSアカラ!
- 大爆発! くたばれキョアック星人
- 壮烈!! ゲキ・ガンガー炎に消ゆ!!
- よみがえれ! 我等のゲキ・ガンガー
- ピンチを救った珍戦士
- 戦火の友情! 我ら花の応援団
- 日本列島沈没作戦!
- 悲しみの人間爆弾
- 聖少女アクアマリンの微笑み
- 悪夢!! 異次元よりの侵略者
- 発進せよ! スペースガンガー!!
- 奇策! テツヤロボ大行進
- びっくりツチノコ大怪獣
- 待ったなし! キョアック軍団地球征服!!
- 大決戦! ゲキ・ガンガーよ永遠に
映画・ゲキ・ガンガー3 熱血大決戦!!
|
|||||||||||||||||

