カロタイプ

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カロタイプ (Calotype) は、イギリスの科学者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが発明した写真技法である。ギリシア語のΚαλος(Kalos、美しい)から命名された。史上初のネガポジ法であり、複製が可能という点でダゲレオタイプに優っていた。

カロタイプ(タルボット撮影、1842年または43年頃)

製法は、硝酸銀溶液を含浸させたヨウ化カリウム(または塩化ナトリウム)で処理して紙上にヨウ化銀(または塩化銀)を生成させる。こうして作った感光紙をカメラに入れて撮影し、硝酸銀、酢酸没食子酸の混合溶液で現像臭化カリウム(のちにチオ硫酸ナトリウム)溶液で定着してネガを得,印画紙に焼き付けてポジをつくるというものである。露光時間は、晴天の屋外で1分程度であった。

タルボットは、この原理を1835年8月に発明していたが、製法を秘密にしていたために写真発明の名誉をダゲールに取られる形となった。このため、感度を向上させるなどの改良を施し、1841年に特許を取得した。なお、フランスのイポリット・バヤール1839年にほぼ同様の写真術を発明していたが、タルボット同様彼の発明が認められることは無かった。

カロタイプは複製が可能ではあったが、ダゲレオタイプに比べると画質が劣るという欠点があった。その後、改良が行われてコロジオン湿板、ゼラチン乾板が発明され、複製の画質が向上することになる。