オシリス・レックス

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オシリス・レックス
OSIRIS-REx Mission Logo.png
ミッションロゴ
所属 NASA, UA
主製造業者 LM
状態 開発中
目的 小惑星サンプルリターン
観測対象 ベンヌ
打上げ機 アトラス V
打上げ日時 2016年(予定)
ランデブー日 2019年(予定)
物理的特長
質量 1,529kg
主な推進器 200Nスラスタ × 4
姿勢制御方式 三軸制御方式
搭載機器
OCAMS OSIRIS-Rexカメラ
OVIRS 可視赤外分光計
OTES 熱放射分光計
OLA レーザー高度計
TAGSAM サンプル採取メカニズム
引用資料[1][2][3][4]

オシリス・レックス(英語: Origins, Spectral Interpretation, Resource Identification, Security, Regolith Explorer、OSIRIS REx)はアメリカ航空宇宙局ゴダード宇宙飛行センター(NASA/GSFC)がアリゾナ大学月惑星研究所などと共同開発している小惑星からのサンプルリターンを目的とした宇宙探査機である。ニュー・フロンティア計画の3番目のミッションであり、2016年9月の打ち上げを予定している。地球への帰還は2023年の予定。

概要[編集]

炭素質の地球近傍小惑星であるベンヌの詳細観測とサンプルリターン、ヤルコフスキー効果の観測を目的としており[5]、また、2020年代に実施する有人小惑星探査の重要な一歩として位置づけられている[3]。総事業費は約10億ドルである[3]

経緯[編集]

当初はオシリスという名称であった。2004年にアリゾナ大学とロッキード・マーティンによりディスカバリー計画の11番目のミッションの候補として初めて提案されたが、チャンドラヤーン1号へ相乗りする観測機器が選定されたため採用されなかった[6]2006年にはゴダード宇宙飛行センターが加わり、同計画12番目のミッションの候補として再提案された[6]。理学、工学、ミッションデザインなどで良評価を得て、月探査機GRAILや金星探査機ヴェスパーと共に最終候補まで残ったものの、最終的にグレイルが採用されたため不採用となった[6]。不採用となったのはディスカバリー計画の$425Mまでという予算枠に対して高すぎると判断されたためである[6]。その後、名称をオシリス・レックスへ変更し、ロケットを除き$650Mまで[5]とディスカバリー計画より多い予算をもつニュー・フロンティア計画の3番目のミッションとして2009年に再提案された[6]。同年12月29日には月サンプルリターン探査機ムーン・ライズや金星着陸機セイジと共に最終候補に残り[7]2011年5月25日にニュー・フロンティア計画3番目のミッションとして正式に決定した[8]。採用されたのは3つの候補のうちマネジメント及びコストの面で科学的目標が最も実現可能だと判断されたためである[3]

2014年4月にミッションの詳細設計審査(CDR)を終了し、製造フェーズへの移行が認められた[9]

サンプルの採取方法[編集]

オシリス・レックスは、アームの先端に付けたTAGSAM という円盤形状の装置を小惑星の表面に押し付け、窒素ガスで表面土壌を吹き飛ばしてサンプルを採取する方式を採用している。サンプルを採取した後は、TAGSAMはアームを使って回収カプセルに内に収納される。サンプルする土壌は60グラム以上を想定している[10]


予定[編集]


名前を搭載するイベント[編集]

NASAはオシリス・レックスに世界中の人々の名前を載せるイベントを2014年1月から開始した(募集期限は9月30日まで)。名前はマイクロチップにエッチングする形で搭載される。カプセルは2023年に地球へ戻ってくるが、名前は衛星本体に搭載されたままになるため、カプセルを地上に回収した後も探査機と共に飛び続ける[11]

出典[編集]

  1. ^ Frank Morring, Jr. (2011年5月31日). “NASA Plans Asteroid Sample Return” (英語). Aviation Week (マグロウヒル). http://www.aviationweek.com/aw/generic/story.jsp?id=news/awst/2011/05/30/AW_05_30_2011_p32-327979.xml&channel=awst 2011年6月8日閲覧。 
  2. ^ OSIRIS REx Factsheet (PDF)” (英語). NASA. 2011年5月27日閲覧。
  3. ^ a b c d Victoria Jaggard (2011年5月25日). “NASA Asteroid Mission Set for 2016” (英語). ナショナルジオグラフィック. http://news.nationalgeographic.com/news/2011/05/110525-nasa-asteroid-mission-sample-return-earth-osiris-rex-space-science/ 2011年5月26日閲覧。 
  4. ^ OSIRIS-REx Wins UA's Largest Grant Ever” (英語). アリゾナ大学 (2010年5月25日). 2010年5月26日閲覧。
  5. ^ a b Dante Lauretta (2008年6月5日). “The mission Osiris (PDF)” (英語). Marco Polo Workshop. 2011年5月26日閲覧。
  6. ^ a b c d e Michael Drake, Dante Lauretta (2009年5月18日). “The Genealogy of OSIRIS-REx (PDF)” (英語). International Symposium Marco Polo and other Small Body Sample Return Missions. 2011年5月26日閲覧。
  7. ^ NASA Chooses Three Finalists for Future Space Science Mission to Venus, an Asteroid or the Moon” (英語). NASA (2009年12月29日). 2011年5月26日閲覧。
  8. ^ NASA to Launch New Science Mission to Asteroid in 2016” (英語). NASA (2011年5月25日). 2011年5月26日閲覧。
  9. ^ “Construction to Begin on NASA Spacecraft Set to Visit Asteroid in 2018”. NASA. (2014年4月10日). http://www.nasa.gov/press/2014/april/construction-to-begin-on-nasa-spacecraft-set-to-visit-asteroid-in-2018/index.html 2014年4月12日閲覧。 
  10. ^ “OSIRIS-REx Investigates Asteroid Bennu (CGビデオ)”. NASA. (2013年5月16日). http://www.youtube.com/watch?v=U-VR6pNi70k&feature=youtube_gdata 2013年8月10日閲覧。 
  11. ^ “NASA Invites Public to Send Names on an Asteroid Mission and Beyond”. NASA. (2014年1月15日). http://www.nasa.gov/press/2014/january/nasa-invites-public-to-send-names-on-an-asteroid-mission-and-beyond/#.UuSh1UBUuIV 2014年1月26日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]