しゃばけ

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文学
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しゃばけ』は、畠中恵が書いた第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品。体の弱い若だんなと、若だんなに仕える佐助と仁吉を始めとする(あやかし)たちが協力して事件を解決する、ミステリーの要素が入った時代物ファンタジーである。シリーズ化されており、『しゃばけ』に続いて、『ぬしさまへ』『ねこのばば』『おまけのこ』『うそうそ』『みぃつけた』『ちんぷんかん』。2007年8月現在シリーズ第6弾まで発売中。(『みぃつけた』は絵本の部類に入る。)ファンブックとしては『しゃばけ読本』がある。若い女性を中心に人気があり、シリーズ240万部を突破した。挿絵は柴田ゆう

※しゃばけ(娑婆気) 俗世間における、名誉や利得などの様々な欲望にとらわれる心※

目次

[編集] 概要


注意以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。


[編集] 登場人物

  • 一太郎(いちたろう)
主人公。江戸の大店である廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋の跡取り息子。
『しゃばけ』時では17歳(数え年のため、現代の年齢では15歳)。
周囲からは「若だんな」と呼ばれる。
生まれながらの虚弱体質ですぐ寝込んでしまう為、甘やかされて育ってきた。しかし本人は周りに心配をかけることを心苦しく思っており、そのため無茶をすることもしばしば。
病弱だがしっかり者で芯が強く、心優しい性格。自分に対し過保護な佐助、仁吉に閉口する事も多いが、2人を兄の様に思っている。
現在は薬種問屋の長崎屋を任されているが、実際に仕事をしようとすると、すぐに仁吉が飛んで来て仕事を取り上げられてしまう。病弱を理由に、あまり外出も許してもらえない。
母方の祖母おぎんが妖(あやかし)であるため、妖怪をみることができるが、それ以外に特別な力は受け継いでいない。
しかし妖の血を引くせいか、不思議な事件を引き寄せてしまうこともある。
頭が良くて勘が冴え、巻き起こる事件を妖たちの力を借りて解決する。いわゆる安楽椅子探偵を基本とするが、寝込んでいないときは一太郎自身が調べ物や解決のために外出することもある。
  • 佐助(さすけ)
長崎屋の廻船問屋部門の手代兼一太郎の兄や(にいや)。その正体は弘法大師よけに描いたの絵が化けた犬神
ごつい顔で身長が六(約180cm、当時の成人男性の平均身長は約150cm)近くもあり、力が強く片手で人を持ち上げてしまう。
長崎屋の朝ご飯の給仕は女中達を差し置いて彼がやっている。
一太郎が1番で2番がなく、まず何においても一太郎の安全を優先する。
妖特有の大雑把さ、無頓着さが垣間見える。人の姿の時に妖の本性が出てしまうと目がのように縦に細くなる。
手代としては皆から慕われるガキ大将のような気質で水夫達を仕切っている。
諸国を当てもなく、心身共にボロボロになってさまよっていたところ、おぎんに拾われ、一太郎のお守を仁吉と共に任される。
  • 仁吉(にきち)
長崎屋の薬種問屋の手代兼一太郎の兄や(にいや)。白沢。切れ長の目で男前。その整った顔立ちで江戸の娘に大人気。
薬種問屋は一太郎が幼少の時に彼のために薬を取り寄せ始めたことがきっかけで店を開いた。現在の主は一太郎なのだが、病弱のため仕事をさせず、実際は仁吉が取り仕切っている。
昼の給仕は女中達を差し置いて彼がやる。佐助同様一太郎が1番で2番以降がない。一太郎が咳一つしようものなら、すぐに薬種の調合に取り掛かる。
一太郎の祖母である妖の皮衣に千年以上前から恋心を抱いており、以前はずっと付き従っていた。今もその想いが変わっていないのかは、はっきりとしていない。ちなみに、一太郎はこの失恋話を、苦いを飲んだ代償として仁吉自身から聞いた。
身の丈数ハムスターぐらいの大きさ)の小鬼で、ぎしぎしと家を鳴らす妖怪。大勢存在する。恐ろしい顔をしているが、気は小さい。
動物の毛皮と思われるものを腰に巻いているが、何の動物のかは分からない。甘いお菓子とお茶が好き。
外出もままならない一太郎の代わりに探索を務める。報告の一番乗りが大好きで日限の親分が気に食わない。
嬉しくても、悲しくても、驚いても、「きゅわきゅわ」と鳴く。鳴く事しかできないが、一太郎には何を言っているのか分かるらしい。(セリフが無いわけではない)
鳴家は古い家に住む妖で、長崎屋以外にもいるのだが、一太郎は自分の家の鳴家の見分けが付く。
幼かった頃の一太郎が初めて見た妖たちであるが、兄やたちが一太郎の元に来た後に親しくなった。
  • 松之助(まつのすけ)
一太郎の腹違いの兄。事情により本郷の屋へ奉公に出される。その後長崎屋の手代となる。
育ちには恵まれなかったが、いつもニコニコと笑顔をたやさず、人当たりがよく温厚な青年。
奉公人の分際を弁えており、兄弟であっても一太郎は「主」という事で腰が低い。
しかし兄として、仁吉と佐助同様に温かい目で見守っている。最近は二人に似て過保護になったらしい。
  • 屏風のぞき(びょうぶのぞき)
一太郎が住む離れに置かれた、約130年前に描かれた屏風の中に住む妖、付喪神
元はおたえの部屋にあったのだが、一太郎が生まれた際に離れに移された。
描かれた歌舞伎役者そのままの派手な石畳紋の着物を着ている。身なりなどもぴしりとしていて、派手好き。
ひねた性格だが何だかんだで一太郎の事は気に入っている。病弱な一太郎の話し相手でありの仲間。
元が屏風()なので、が大の苦手であり、大量の水がかかると溶けて消えてしまう。
佐助、仁吉の二人とはそりが合わない。自分より格が上の妖なのは認めるが、長崎屋の先輩として尊敬されたいと思っているらしい。
  • 藤兵衛(とうべえ)
一太郎の父。五十路とは思えない力強さで、身の丈が5尺5寸もある。
元は長崎屋の手代であったがおたえに惚れられて婿養子となる。
長崎屋とその周囲で起こる不可思議な出来事に関しては、鈍いのかおおらかなのか、あまり動じない。
  • おたえ
一太郎の母。四十路とは思えない儚げな美人。おっとりした性格。妖の血を引くためか、世間の感覚とズレている所も。
若い時分には縁談がひっきりなしだったが、わけあって藤兵衛と結ばれる。
  • 栄吉(えいきち)
長崎屋の北隣の菓子屋、三春屋の息子。一太郎のひとつ年上の幼馴染。春という妹がいる。
50を過ぎた父親の跡を継ぐべく修行中の身だが、菓子作りが飛びぬけて下手で、特に作りが下手。栄吉が作った菓子だと分かっていていつも買ってくれるのは一太郎だけで、それも同情によるもの。
栄吉が作ったまんじゅうを食べた客が死んだために、殺人のぬれぎぬを着せられる事もあったが、最近は餡を使わない菓子であれば少しまともに作れるようになった。
要領がよく、世間のことをよく心得ている。才もあるのだが、本職の菓子作りとはとんと相性が悪い。
  • 日限の親分(ひぎりのおやぶん)
長崎屋のある日本橋界隈をなわばりとする岡っ引き。本名は清七。日限地蔵の近くに住んでいる。
岡っ引きとしての実力は確かであり、腕っ節も強いが、難解な事件が起きると一太郎達に助けを求めることもしばしば。
長崎屋をちょくちょく訪問しては、今起きている事件をみやげ話として一太郎に報告している。その帰り際に、毎回付け文や菓子などをみやげにもらっていくなど、ちゃっかりした性格でもある。
一番乗り好きの鳴家たちの先をよく越してしまうために、ドングリを投げつけられるなどのいたずらをされるが、かなり鈍いらしい。
  • おぎん
一太郎の祖母でおたえの母親。正体は齢三千年をかぞえる狐の妖皮衣(かわごろも)である。
千年間人として人間の社会と交わってきたが、それは運命の恋人の輪廻転生を追いかけたためであった。
ようやく結ばれたのが一太郎の祖父、伊三郎である。二人は現世で西国から江戸へと駆け落ちをし、長崎屋を開く。
人として幸せに暮らしていたが、おたえのとある願いを叶えたため、今は天界にいる荼枳尼天に仕えている。
離れていても、娘と、体の弱い孫の身をいつも案じている。
に宿る付喪神湯島聖堂の先にあるお稲荷に仕える。
一太郎に協力する妖の一人であり、姿は天女のように美しい。
『しゃばけ』の冒頭で一太郎と一緒に夜盗に遭遇したのが縁の始まり。
しっかり者だが、一太郎の湯治について行こうと、荷物の中にこっそり自分の本体である鈴を隠したりするお茶目な一面も持っている。
一太郎に協力する妖。みすぼらしい僧侶の格好をしている。獺とはいつも一緒に行動する。
酒が大好きで、一太郎に情報を報告する見返りによく要求する。
  • (かわうそ)
一太郎に協力する妖。美しく着飾ったの姿でいる。
野寺坊とコンビを組んでいるが、姿が対照的なため二人でいると、とても目立つ。

[編集] ラジオドラマ

青春アドベンチャー」(NHK-FM放送)でラジオドラマ化。

[編集] キャスト

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2007年11月24日の21:00~23:10(JST土曜プレミアム枠)、フジテレビ全国ネットで放送された。同年8月22日に京都でクランクイン。原作は「しゃばけ」と、第2巻の「ぬしさまへ」。第一弾「しゃばけ」視聴率14.4%。

[編集] キャスト

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク