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[[平安時代]]には「ん」という文字が無かったため、「む」が({{ipa|mu}}の他に)[[撥音]]をも表した。
[[平安時代]]には「ん」という文字が無かったため、「む」が({{ipa|mu}}の他に)[[撥音]]をも表した。

古語の[[助動詞]]「む」が[[現代仮名遣い]]で表記されるときは「ん」となる。


== 文字転写 ==
== 文字転写 ==

2020年1月10日 (金) 09:23時点における版

平仮名
文字
字源 武の草書体
JIS X 0213 1-4-64
Unicode U+3080
片仮名
文字
字源 牟の部分
JIS X 0213 1-5-64
Unicode U+30E0
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 MU
訓令式 MU
JIS X 4063 mu
アイヌ語 MU
発音
IPA mɯ̹
種別
清音

は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図の第7行第3段(ま行う段)に位置する。

字形

「む」の筆順
「ム」の筆順

平仮名「む」は「武」の草体片仮名の「ム」は「牟」の上半である。

順序

五十音順では第33位。いろは順では第23位で、「」の次、「」の前である。

音荷

1子音と1母音からなる。

現代標準語では、音素は/mu/、音韻[mɯ]。両唇を閉じて鼻から声を出す有声両唇鼻音/m/[m]ま行子音)と、非円唇後舌狭母音/u/[ɯ])からなる。

実際の音声は、Japanese mu.ogg [ヘルプ/ファイル]

平安時代には「ん」という文字が無かったため、「む」が(/mu/の他に)撥音をも表した。

古語の助動詞「む」が現代仮名遣いで表記されるときは「ん」となる。

文字転写

む に関わる諸事項

  • 漢字の部首「厶部」は片仮名の「ム」と似た字形をしているため、「む」という部首名で呼ばれる。