「カンブリア紀」の版間の差分
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三葉虫<ref group="注釈">カンブリア紀前期に現れ、最後に[[ペルム紀]]に姿を消す。何千種もの種が現れては消えていった。体長は1ミリメートルから5センチメートルくらいまである。(リチャード・サウスウッド著、垂水雄二訳 『生命進化の物語』 八坂書房 2007年 75-76ページ)</ref>や[[フデイシ]]、[[腕足類]]、[[サンゴ]]などは古くから発見されていたが、頻繁に産出する生物群は限られていた。カンブリア紀の[[生物相]]の[[多様性]]がよく知られるようになったのは[[バージェス動物群]]の発見以来であり、特に20世紀末の見直しでその内容がそれまでの想像を超えることが明らかとなった。現在の生物と比べ、非常に奇異な姿をした生物が多く見られ、この時期の生物群を総称して「カンブリアンモンスター」とも呼ばれる。この時期の初期には動物[[門 (分類学)|門]]のほとんどすべてが出現したと考えられ、この時代に動物の多様性が一気に増大した可能性がある。これを[[カンブリア爆発]]と呼ぶ。 |
三葉虫<ref group="注釈">カンブリア紀前期に現れ、最後に[[ペルム紀]]に姿を消す。何千種もの種が現れては消えていった。体長は1ミリメートルから5センチメートルくらいまである。(リチャード・サウスウッド著、垂水雄二訳 『生命進化の物語』 八坂書房 2007年 75-76ページ)</ref>や[[フデイシ]]、[[腕足類]]、[[サンゴ]]などは古くから発見されていたが、頻繁に産出する生物群は限られていた。カンブリア紀の[[生物相]]の[[多様性]]がよく知られるようになったのは[[バージェス動物群]]の発見以来であり、特に20世紀末の見直しでその内容がそれまでの想像を超えることが明らかとなった。現在の生物と比べ、非常に奇異な姿をした生物が多く見られ、この時期の生物群を総称して「カンブリアンモンスター」とも呼ばれる。この時期の初期には動物[[門 (分類学)|門]]のほとんどすべてが出現したと考えられ、この時代に動物の多様性が一気に増大した可能性がある。これを[[カンブリア爆発]]と呼ぶ。 |
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なお、今現在生き残る生物として[[クラゲ]]がいる。 |
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== 気候 == |
== 気候 == |
2019年6月23日 (日) 07:42時点における版
累代 | 代 | 紀 | 基底年代 Mya[* 3] |
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顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 2.58 |
新第三紀 | 23.03 | ||
古第三紀 | 66 | ||
中生代 | 白亜紀 | 145 | |
ジュラ紀 | 201.3 | ||
三畳紀 | 251.902 | ||
古生代 | ペルム紀 | 298.9 | |
石炭紀 | 358.9 | ||
デボン紀 | 419.2 | ||
シルル紀 | 443.8 | ||
オルドビス紀 | 485.4 | ||
カンブリア紀 | 541 | ||
原生代 | 2500 | ||
太古代(始生代) | 4000 | ||
冥王代 | 4600 | ||
カンブリア紀(カンブリアき、英: Cambrian period)は地質時代、古生代前期における区分の一つで、約5億4200万年前から約4億8830万年前までとされる。この時代の岩石が発見および研究された最初の地であるウェールズのラテン語名「カンブリア」から、アダム・セジウィックによって命名された。
生物
カンブリア紀では、先カンブリア時代に形成された海洋が地球上のほぼ全てを覆い尽くす。海中では様々な種類に至る海洋生物が現れ、中でも三葉虫等の節足動物が繁栄し、藻類が発達した。むしろ、これ以前の時代からは化石がほとんど得られなかったことから、化石に頼って時代区分を行っていた頃にはこの時代までしか区分ができなかった。そのため、カンブリア紀が従来はもっとも古い名前の付いた区分であり、それより古い地層はカンブリア紀以前というしかなかったのが、「先カンブリア時代」の名の由来である。
三葉虫[注釈 1]やフデイシ、腕足類、サンゴなどは古くから発見されていたが、頻繁に産出する生物群は限られていた。カンブリア紀の生物相の多様性がよく知られるようになったのはバージェス動物群の発見以来であり、特に20世紀末の見直しでその内容がそれまでの想像を超えることが明らかとなった。現在の生物と比べ、非常に奇異な姿をした生物が多く見られ、この時期の生物群を総称して「カンブリアンモンスター」とも呼ばれる。この時期の初期には動物門のほとんどすべてが出現したと考えられ、この時代に動物の多様性が一気に増大した可能性がある。これをカンブリア爆発と呼ぶ。
気候
カンブリア紀の気候についてはあまりよく知られていないが、概して温暖で、極地方には氷河がなかったと考えられている。
その他
日本で発見されている最も古い地層は、茨城県常陸太田市にある5億1100万年前の堆積構造の西堂平層である。この時代はカンブリア紀の第二世第4期のものである。隣接する日立市にかけて火山岩を原岩とする赤沢層など60km²以上にわたりカンブリア系の地層が分布している[1]。
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日立市にある小木津不動滝。露頭している岩盤はカンブリア紀の変成花崗岩。
脚注
注釈
- ^ カンブリア紀前期に現れ、最後にペルム紀に姿を消す。何千種もの種が現れては消えていった。体長は1ミリメートルから5センチメートルくらいまである。(リチャード・サウスウッド著、垂水雄二訳 『生命進化の物語』 八坂書房 2007年 75-76ページ)
出典
- ^ 田切美智雄、廣井美邦、足立達郎「日本最古の地層-日立のカンブリア系変成古生層」(PDF)『地質学雑誌』第117巻補遺、2011年、1-20頁、doi:10.5575/geosoc.117.S1。
関連項目
参考文献
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外部リンク
- “地質系統・年代の日本語記述ガイドライン 2014年1月改訂版”. 日本地質学会. 2014年3月19日閲覧。
- “INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART (国際年代層序表)” (PDF). 日本地質学会. 2014年3月19日閲覧。
- 地質年代表(仲田崇志)