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'''紀里谷 和明'''(きりや かずあき、[[1968年]][[4月20日]] - )は、[[熊本県]][[球磨郡]][[あさぎり町]]出身の[[映画監督]]、[[写真家]]。 本名、岩下和裕(いわしたかずひろ)


[[シンガーソングライター]]の[[宇多田ヒカル]]は元妻。
[[シンガーソングライター]]の[[宇多田ヒカル]]は元妻。

2015年8月6日 (木) 06:43時点における版

きりや かずあき
紀里谷 和明
本名 岩下 和裕
生年月日 (1968-04-20) 1968年4月20日(56歳)
出生地 熊本県球磨郡あさぎり町
国籍 日本の旗 日本
民族 日本の旗 日本
職業 映画監督
配偶者 宇多田ヒカル2002年 - 2007年
公式サイト kiriya.com
主な作品
映画
CASSHERN
GOEMON
 
受賞
第19回 若手監督グランプリ
CASSHERN
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紀里谷 和明(きりや かずあき、1968年4月20日 - )は、熊本県球磨郡あさぎり町出身の映画監督写真家。 本名、岩下和裕(いわしたかずひろ)。

シンガーソングライター宇多田ヒカルは元妻。

略歴

1968年、熊本宮崎で手広くパチンコ店を経営する岩下兄弟社代表の父・岩下博明と、軍人の娘である母・道子の長男・和裕として生まれる[1]免田町の小・中学校に進学したが、1983年、中学2年終了と同時に中退し、単身アメリカサンディエゴに向かう[1]マサチューセッツ州にある全米一のアートハイスクール、Cambridge School of Westonに進学して、デザイン・音楽・絵画・写真などハイレベルなアートを学ぶ。卒業後の1987年にパーソンズ美術大学 (Parsons The New School for Design) 環境デザイン科に進み建築を学ぶが、2年で中退。学生時代当初はビジネスマンを目指していたが、英語が通じない時に自分が描いた絵を渡して喜ばれた経験からアートの世界を志向するようになった。21歳のときデザイン会社を設立するもうまくいかず、ヨーロッパアフリカを放浪[1]。大学中退後の5年間は何をやってもうまくいかず、自ら「暗黒の時代」と呼んでいる[1]

NY在住時26歳のときに知り合いから頼まれた音楽雑誌『VIBE』用の作品をきっかけに写真の仕事を始め、ジェイ・Zなど多くのアーティストの写真を手掛けるようになる。以降、日本国内外でPV制作も数多く手掛ける[1]。CM、広告、雑誌のアートディレクションや映画『御法度』(大島渚監督)劇場用ポスター写真撮影など幅広く活躍。撮影を通じて知り合った宇多田ヒカルと2002年に結婚したが、2007年に離婚。

2004年、子供のころ好きだった『新造人間キャシャーン』を映画化し、監督デビュー。2009年には2作目『GOEMON』を制作し、明智光秀役で俳優としても出演。2012年チェコで、クライヴ・オーウェンモーガン・フリーマン出演の映画最新作『ラスト・ナイツ』を撮影、2015年公開。

作品

映画

公開年 作品名 備考
2004年 CASSHERN
2009年 GOEMON 明智光秀役として自身も出演
2015年 ラスト・ナイツ[2] クライヴ・オーウェンモーガン・フリーマン出演

PV

発表年 アーティスト名 作品名 備考
2000年 THE BACK HORN 風船
2001年 空、星、海の夜
ひとり言
中村俊介 雪がとける前に…
宇多田ヒカル FINAL DISTANCE
traveling
2002年
SAKURAドロップス
Deep River
2004年 誰かの願いが叶うころ 監督作品『CASSHERN』主題歌
2005年 UTADA You Make Me Want to Be a Man
宇多田ヒカル Be My Last
Passion
2006年 Keep Tryin'
GLAY

演出

写真

他多数

小説

  • トラとカラスと絢子の夢(幻冬舎)- 戦後自決した軍人の祖父・棚橋真作と、その記憶を語る叔母・絢子の話をもとにしたファンタジー小説[1]

その他

他多数

受賞歴

宇多田ヒカルPV監督作品

  • traveling」 
  • SAKURAドロップス
    • 第17回日本ゴールドディスク大賞「ソング・オブ・ザ・イヤー」受賞
  • 誰かの願いが叶うころ
    • 映画「CASSHERN」主題歌 。映画の出演者と共演。第19回日本ゴールドディスク大賞「ソング・オブ・ザ­・イヤー」受賞
  • Be My Last
    • 第20回日本ゴールドディスク大賞「ソング・オブ・ザ・イヤー」受賞

出演

その他

来歴

  • 父親が経営するパチンコ店の工事現場を見ていた子供のころの経験が、大人数を取りまとめなくてはならない映画制作の現場に役立ったという。「パチンコ屋の息子でなかったら、今の自分はなかった」とも述べている[1]
  • 軍人だった祖父が太平洋戦争ののち自決したことを子供の頃に聞かされ[1]冷戦湾岸戦争下のアメリカで青春を過ごしていたことから監督作品の『CASSHERN』『GOEMON』にて「世界平和」をテーマにしている。小説『トラとカラスと絢子の夢』は、この祖父の実話をもとにしている[3]

生活

  • 物を持たない主義で、服は3着ぐらしかなく、部屋もワンルームにベッドとソファだけだという[4]
  • ベジタリアンで、基本的に肉は食べない(魚は少量のみ)[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h パチンコ文化史 「息子の主体性に賭けた・岩下博明」⑥日本遊技関連事業協会広報誌 2010年8月号
  2. ^ Last Knights (IMDb)
  3. ^ 夕刊フジ2009年7月8日
  4. ^ a b 日本テレビ「アナザースカイ」2013年7月26日

外部リンク