ランディ・チョート

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ランディ・チョート
Randy Choate
2016年3月23日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州サンアントニオ
生年月日 (1975-09-05) 1975年9月5日(48歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1997年 MLBドラフト5巡目(全体169位)でニューヨーク・ヤンキースから指名
初出場 2000年7月1日 タンパベイ・デビルレイズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ランドール・ドイル・チョートRandol Doyle Choate , 1975年9月5日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入りとヤンキース時代[編集]

1997年MLBドラフト5巡目(全体169位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、6月30日に契約。契約後、A-級オネオンタ・ヤンキース英語版でプロデビュー。10試合に先発登板して5勝1敗・防御率1.73・61奪三振の成績を残した。

1998年はA級グリーンズボロ・バッツとA+級タンパ・ヤンキースでプレー。A+級タンパでは13試合に先発登板して1勝8敗・防御率5.27・55奪三振の成績を残した。

1999年からリリーフへ転向。A+級タンパで47試合に登板して2勝2敗1セーブ・防御率4.50・62奪三振の成績を残した。

2000年はAAA級コロンバス・クリッパーズで開幕を迎え、33試合に登板すると、6月29日にヤンキースとメジャー契約を結んだ。7月1日タンパベイ・デビルレイズ戦で2番手として登板し、メジャーデビュー。0.1回を無安打無失点に抑え、初ホールドを記録した。その後はリリーフとして定着し、22試合に登板。0勝1敗2ホールド・防御率4.76・12奪三振の成績を残した。

2001年3月19日にヤンキースと1年契約に合意し、開幕ロースター入りを果たした。この年は37試合に登板して3勝1敗3ホールド・防御率3.35・35奪三振の成績を残した。

2002年3月4日にヤンキースと1年契約に合意。この年は昇降格を繰り返し、18試合の登板にとどまった。防御率は6.04。

2003年3月6日にヤンキースと1年契約に合意。この年は5試合の登板に終わり、オフの12月7日DFAとなった。

ダイヤモンドバックス時代[編集]

2003年12月16日ハビアー・バスケスとの1対3のトレードで、ニック・ジョンソンフアン・リベラと共にモントリオール・エクスポズに移籍した。

2004年2月27日にエクスポズと1年契約に合意したが、開幕直前の3月25日ジョン・パターソンとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍した[1]。移籍後は74試合に登板して2勝4敗11ホールド・防御率4.62・49奪三振の成績を残した。

2005年1月17日にダイヤモンドバックスと総額130万ドルの2年契約を結んだ[2]。開幕後は8試合に登板したが、防御率9.00と結果を残せず、5月5日にDFAとなり[3]5月11日にマイナー契約で再契約した。その後はAAA級ツーソン・サイドワインダーズで47試合に登板して1勝1敗3セーブ・防御率3.38・20奪三振の成績を残した。

2006年は開幕をAAA級ツーソンで迎え、6月13日にダイヤモンドバックスとメジャー契約を結んだ[4]。昇格後は12試合連続無失点を記録するなど、リリーフとして定着していたが、7月中旬から失点が目立ち、8月6日にDFAとなった[5]8月9日にマイナー契約を結び、AAA級ツーソンで再びプレーしていたが、9月2日に再びダイヤモンドバックスとメジャー契約を結んだ[6]。その後は9試合に登板した。この年は30試合に登板して0勝1敗5ホールド・防御率3.94・12奪三振の成績を残した。オフの11月20日にDFAとなり[7]、28日にFAとなった。

2007年1月9日ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだが、3月24日に契約を解除された。開幕後の4月17日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[8]6月26日にダイヤモンドバックスとメジャー契約を結び、2試合に登板したが、両試合とも1死も取れず降板したため、6月28日にDFAとなり[9]7月2日にマイナー契約を結んだ。オフの11月3日FAとなった。

ブルワーズ傘下時代[編集]

2007年11月14日ミルウォーキー・ブルワーズと50万ドル(マイナーの場合7万5000ドル)の1年契約を結んだ[10][11]

2008年3月20日に左手の故障で15日間の故障者リスト入りし、7月10日に40人枠を外れ、AAA級ナッシュビル・サウンズへ降格した。AAA級ナッシュビルでは26試合に登板して0勝4敗・防御率5.08・31奪三振の成績を残した。

レイズ時代[編集]

2009年1月6日タンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。5月25日ブライアン・シャウスが故障者リスト入りしたため、レイズとメジャー契約を結ぶと[12]、シーズン終了までリリーフに定着。61試合に登板して1勝0敗5セーブ・9ホールド・防御率3.47・28奪三振と完全復活を果たした。オフの12月12日にレイズと70万ドルの1年契約を結んだ[13]

2010年はリーグ最多の85試合に登板して4勝3敗18ホールド・防御率4.23・40奪三振の成績を残した。オフの11月1日にFAとなった。レイズはタイプBとなったチョートに年俸調停を申請した[14]ものの、契約には至っていない。

マーリンズ時代[編集]

2010年12月15日フロリダ・マーリンズと総額250万ドル[15]の2年契約を結んだ[16][17]

2011年は開幕からリリーフとして登板していたが、8月18日に左肘の故障で15日間の故障者リスト入りし[18]9月5日に60日間の故障者リストへ異動。そのままシーズンを終えた。この年は54試合に登板して1勝1敗・防御率1.82・31奪三振の成績を残した。

2012年4月14日

2012年は開幕から44試合に登板し、防御率2.49・27奪三振の成績を残した。

ドジャース時代[編集]

2012年7月25日ネイサン・イオバルディスコット・マクガフとの2対2のトレードで、ハンリー・ラミレスと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[19]。ドジャースでは36試合に登板。2球団の合計ではリーグトップとなる80試合に登板した。シーズン終了後の10月29日にFAとなった。

カージナルス時代[編集]

2012年12月5日セントルイス・カージナルスと総額750万ドルの3年契約を結んだ[20][21]

2013年4月8日

2013年は64試合に登板して2勝1敗15ホールド・防御率2.29・28奪三振の成績を残した。

2014年は61試合に登板し、2勝2敗10ホールド、防御率4.50・32奪三振の成績を残した。オフの11月7日日米野球2014のMLB選抜に選出された[22][23]

2015年は71試合に登板して1勝0敗1セーブ、8ホールド、防御率3.95・22奪三振の成績を残した。オフの11月2日にFAとなった[24]

カージナルス退団後[編集]

2016年3月11日トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ[25]が、29日に自由契約となった[26]

その後、6月にドジャースとマイナー契約を結んだが、9月1日に自由契約となった[27]

2017年2月16日に現役引退を表明した[28]

投球スタイル[編集]

左のショートリリーバー(LOOGY)の代表例とも言えるサイドスローの投手。球種は84~89mphのツーシームと75~78mphのスライダーの2種類のみである[29]

2015年終了時点で、対右打者は打者714人に被打率.290、被OPS.807なのに対し、対左打者は打者1036人を被打率.195、被OPS.550に抑えている[30]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2000 NYY 22 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 75 17.0 14 3 8 0 1 12 1 0 10 9 4.76 1.29
2001 37 0 0 0 0 3 1 0 3 .750 207 48.1 34 0 27 2 9 35 3 0 21 18 3.35 1.26
2002 18 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 101 22.1 18 1 15 0 3 17 3 0 18 18 6.04 1.48
2003 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 3.2 7 0 1 0 0 0 0 0 3 3 7.36 2.18
2004 ARI 74 0 0 0 0 2 4 0 11 .333 232 50.2 52 1 28 11 5 49 1 1 26 26 4.62 1.58
2005 8 0 0 0 0 0 0 0 2 ----- 35 7.0 8 0 5 1 1 4 1 0 7 7 9.00 1.86
2006 30 0 0 0 0 0 1 0 5 .000 75 16.0 21 0 3 0 3 12 0 0 9 7 3.94 1.50
2007 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 3 0.0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ----
2009 TB 61 0 0 0 0 1 0 5 9 1.000 142 36.1 28 4 11 3 0 28 0 0 15 14 3.47 1.07
2010 85 0 0 0 0 4 3 0 18 .571 187 44.2 41 3 17 5 3 40 4 0 23 21 4.23 1.30
2011 FLA
MIA
54 0 0 0 0 1 1 0 14 .500 103 24.2 13 3 13 5 2 31 0 0 7 5 1.82 1.05
2012 44 0 0 0 0 0 0 1 15 ---- 104 25.1 16 0 9 0 3 27 2 0 11 7 2.49 0.99
LAD 36 0 0 0 0 0 0 0 5 ---- 64 13.1 13 1 9 3 2 11 0 0 7 6 4.05 1.65
'12計 80 0 0 0 0 0 0 1 20 ---- 168 38.2 29 1 18 3 5 38 2 0 18 13 3.03 1.22
2013 STL 64 0 0 0 0 2 1 0 15 .667 141 35.1 26 0 11 0 2 28 0 0 9 9 2.29 1.05
2014 61 0 0 0 0 2 2 0 10 .500 148 36.0 27 2 13 2 5 32 0 0 18 18 4.50 1.11
2015 71 0 0 0 0 1 0 1 8 1.000 117 27.1 29 2 5 0 6 22 1 0 14 12 3.95 1.24
MLB:15年 672 0 0 0 0 16 14 7 117 .533 1750 408.0 350 20 175 32 45 348 16 1 198 177 3.90 1.29
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 58(2010年)
  • 38(2001年 - 2003年、2011年)
  • 33(2004年)
  • 21(2005年)
  • 32(2006年 - 2007年)
  • 36(2009年 - 2010年、2012年 - 同年途中、2013年 - 2015年)
  • 50(2012年途中 - 同年終了)

脚注[編集]

  1. ^ Expos acquire Patterson from D-Backs Canadian Press 3/25/2004
  2. ^ "Diamondbacks sign Choate to two-year contract" (Press release) (英語). MLB.com (D-backs). 17 January 2005. 2016年3月14日閲覧
  3. ^ Steve Gilbert (2005年5月5日). “Notes: Ligtenberg joins bullpen” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  4. ^ Steve Gilbert (2006年6月13日). “Notes: Rotation spot up in the air”. MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  5. ^ Lindsey Frazier (2006年8月6日). “Notes: Diamondbacks bring up a pair”. MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  6. ^ Pete Kerzel (2006年9月2日). “Notes: New Snakes provide options”. MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  7. ^ Steve Gilbert (2006年11月20日). “D-backs add seven to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  8. ^ Arizona options Peguero to minors, recalls Choate ESPN
  9. ^ Michael Schwartz (2007年6月28日). “Notes: Top college catcher signs” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  10. ^ "Brewers acquire left-handed reliever Randy Choate" (Press release) (英語). MLB.com (Milwaukee Brewers). 14 November 2007. 2016年3月14日閲覧
  11. ^ Adam McCalvy (2007年11月14日). “Bullpen makeover begins with Choate” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  12. ^ "Iwamura to undergo season-ending knee surgery" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Rays). 25 May 2009. 2016年3月14日閲覧
  13. ^ Alden Gonzalez (2009年12月12日). “Rays ink Navarro, Choate, Cormier” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  14. ^ Bill Chastain (2010年11月23日). “Rays offer seven of nine free agents arbitration”. MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  15. ^ 2011年は100万ドル、2012年は150万ドル。
  16. ^ "Marlins sign LHP Randy Choate to two-year contract" (Press release) (英語). MLB.com (Miami Marlins). 15 December 2010. 2016年3月14日閲覧
  17. ^ Joe Frisaro (2010年12月15日). “Marlins sign left-handed reliever Choate” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  18. ^ Choate is Marlins' latest DL addition” (英語). MLB.com (2011年8月18日). 2016年3月14日閲覧。
  19. ^ Miami Marlins evoke memories of past fire sales with Hanley Ramirez trade SI.com
  20. ^ "Cardinals finalize deal for Lefty Randy Choate" (Press release) (英語). MLB.com (St. Louis Cardinals). 5 December 2012. 2016年3月14日閲覧
  21. ^ Jenifer Langosch (2012年12月5日). “Cardinals agree to deal with lefty Choate” (英語). MLB.com. 2016年3月14日閲覧。
  22. ^ MLBオールスターチーム、追加選手発表!来日全29選手が決定[リンク切れ] 侍ジャパン公式サイト (2014年11月7日) 2015年3月26日閲覧
  23. ^ “シューメーカーら14人追加=日米野球”. 時事ドットコム. (2014年11月7日). https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/f-bb-tp2-20141101-1390295.html 2014年11月8日閲覧。 
  24. ^ Transactions | cardinals.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。
  25. ^ "Blue Jays sign Choate" (Press release) (英語). MLB.com (Tronto Blue Jays). 11 March 2016. 2016年3月14日閲覧
  26. ^ Blue Jays release Choate, former all-star Delabar”. Sportsnet (2016年3月29日). 2017年2月17日閲覧。
  27. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月17日閲覧。
  28. ^ Murti, Sweeny (2017年2月16日). “Sweeny: Randy Choate, ‘Loogy’ Extraordinaire, Calls It A Career”. newyork.cbslocal.com. 2017年2月17日閲覧。
  29. ^ Player Card: Randy Choate” (英語). Brooks Baseball. Baseball Prospectus. 2016年3月14日閲覧。
  30. ^ Randy Choate Career Pitching Splits” (英語). Baseball-Reference.com. Sports Reference LLC.. 2016年3月14日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]