ユスフ・ヌルキッチ
ポートランド・トレイルブレイザーズでのヌルキッチ(2019年) | |
ポートランド・トレイルブレイザーズ No.27 | |
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ポジション | C |
基本情報 | |
ボスニア語 | Jusuf Nurkić |
国籍 | ボスニア・ヘルツェゴビナ |
生年月日 | 1994年8月23日(30歳) |
出身地 | トゥズラ県トゥズラ |
身長 | 211cm (6 ft 11 in) |
体重 | 131kg (289 lb) |
ウィングスパン | 218cm (7 ft 2 in) |
キャリア情報 | |
NBAドラフト | 2014年 / 1巡目 / 全体16位[1] |
シカゴ・ブルズから指名 | |
プロ選手期間 | 2014年–現在 |
選手経歴 | |
2012-2014 2013 2014-2017 2017- |
KKツェデヴィタ・ザクレブ KKザダル デンバー・ナゲッツ ポートランド・トレイルブレイザーズ |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
代表歴 | |
キャップ | ボスニア・ヘルツェゴビナ 2013- |
ユスフ・ヌルキッチ(Jusuf Nurkić, 1994年8月23日 - )は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、トゥズラ県トゥズラ出身のプロバスケットボール選手。NBAのポートランド・トレイルブレイザーズに所属している。ポジションはセンター。
来歴
18歳でクロアチアに航り、2012年にKKツェデヴィタ・ザクレブでプロデビュー。新人として出場機会を得ることができず、2013年にKKザダルへ期限付きで移籍した[1]。
2年目のシーズンで10.9得点5リバウンドをマークし出場時間こそ増えたものの、ファウルトラブルとコンディショニングの問題を抱え、わずか16.3分の出場に止まった[2]。2014年のFIBAヨーロッパ年間最優秀若手選手賞にノミネートされた[3]。
デンバー・ナゲッツ
2014年のNBAドラフトでシカゴ・ブルズに16位で指名された後交渉権が移動しデンバー・ナゲッツに加入[4]。2015年1月にティモフェイ・モズコフが移籍した頃から先発に定着。1月1日のブルズ戦でキャリア初のダブルダブルをマークした[5]。2月のライジング・スターズ・チャレンジに、スティーブン・アダムズの代役として世界選抜チームの一員として選出された[6]ものの、個人的な理由で出場を辞退した。シーズン終盤に頭角を現しNBAオールルーキーチームセカンドチームに選出された。5月20日、左ひざ膝蓋腱の部分的な手術を行った[7]。
手術からの回復に時間を要したため、開幕から2か月出遅れた2016年1月に復帰し、4月8日のサンアントニオ・スパーズ戦でキャリアハイの21得点をマークした。ヌルキッチが不在の間ニコラ・ヨキッチが台頭したため、出場機会が減少した。
3年目の開幕戦でニューオーリンズ・ペリカンズに対してキャリアハイの23得点、10月31日のトロント・ラプターズ戦でキャリアハイの18リバウンドをマーク。しかし、2016年12月中旬からヨキッチが先発センターに定着。ベンチ降格になったヌルキッチは状況に不服を示し[8]12月にトレードの要求を申し出た。また、8か月前の4月にもトレードを要求しており、これが2回目の申し出だった [9]。
2017年2月12日、メイソン・プラムリーと2巡目ドラフト権と現金、自身と1巡目ドラフト権のトレードによりポートランド・トレイルブレイザーズに移籍[10]。
ポートランド・トレイルブレイザーズ
2016 ~ 2019シーズン (怪我以前)
移籍後スターターに定着したヌルキッチは、3月9日のフィラデルフィア・76ers戦では自己最高の28得点20リバウンドを記録し、NBA入り後初の20-20を達成。この試合でさらに8アシスト6ブロックしたため、1試合で最低28得点20リバウンド8アシスト6ブロックをマークしたのは1986年11月にチャールズ・バークリーが達成して以来2人目となった[11]。さらに28日の古巣ナゲッツ戦でキャリアハイの33得点を含む16リバウンドで勝利に貢献し、チームのプレーオフ進出を助けた[12]。4月1日、右足の骨折により残りのレギュラーシーズンを全休した[13]。プレーオフ1回戦のゴールデンステート・ウォリアーズ戦の第3試合目に復帰するも、わずか2得点に終わった。
2017年11月24日のブルックリン・ネッツ戦で29得点15リバウンドをマーク[14]。1月30日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で自身2度目となる20リバウンドをマークした[15]。このシーズンでは全試合に先発出場しキャリアハイを大きく更新したが、ペリカンズとのプレーオフ第1回戦でスウィープ敗退を喫した[16]。
2018年7月6日、トレイルブレイザーズとインセンティブを含む4年4800万ドルで再契約した[17]。11月11日のボストン・セルティックス戦から20日のニューヨーク・ニックス戦にかけて、キャリア最高となる5試合連続のダブルダブルをマークした[18]。12月27日のウォリアーズ戦で27得点12リバウンドをマークし延長戦の末の勝利に貢献した[19]。
2019年1月1日のサクラメント・キングス戦でキャリアハイの23リバウンドを含む24得点7アシスト5ブロック5スティールをマークし史上11人目となるファイブ・ファイブズを達成[20]。上述の成績を1試合で残した史上初の選手となった[21]。1月11日のシャーロット・ホーネッツ戦で11得点11リバウンド8アシスト6ブロックをマークし、このスタッツラインを30分未満の出場で達成した史上3人目の選手となった[22]。1月16日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で10得点10リバウンド10アシストをマークし自身初となるトリプルダブルを達成した[23]。
2019シーズン ~ (怪我後)
2019年3月25日、ダブルオーバータイムにもつれ込む接戦となったネッツ戦でシーズンハイの32得点をマークする中[24]2OTの残り2分22秒に左脛骨と腓骨の複雑骨折という重症の怪我を負った。様々な記録を達成するなどキャリア最高のシーズンを送っていたが、この負傷によって残りのシーズンの全休を余儀なくされた[25]。
負傷から11か月後の2020年3月15日に復帰が予定[26]されていたが、シーズン中断により復帰は先送りされた。7月31日のメンフィス・グリズリーズ戦で1年4か月ぶりに復帰し、18得点9リバウンド6リバウンドをマークした[27][28]。8月15日のグリズリーズとのプレーイン・ゲームで40分に出場し22得点21リバウンド6アシスト2スティール2ブロックの活躍を見せ、プレーオフ進出に貢献した[29]。
2021年1月14日のインディアナ・ペイサーズ戦で右手首を骨折し、3月26日のオーランド・マジック戦で復帰し8リバウンド8得点をマークした[30]。4月23日のグリズリーズ戦で26得点とシーズンハイの17リバウンドをマークした[31]。
2022年1月6日のマイアミ・ヒート戦の第4クォーター中にタイラー・ヒーローと口論になり試合から退場し、両者に2万5000ドルの罰金が科せられた[32]。1月22日のセルティックス戦で決勝ゴールを含む29得点17リバウンドをマークした[33]。3月22日、2日前に行わたペイサーズ戦の後に観客のスマートフォンをスタンドに投げ入れたとし、4万ドルを科せられた[34]。3月28日、足底筋膜炎によりシーズンを全休することが発表された[35]。7月6日、トレイルブレイザーズと4年7000万ドルで再契約した[36]。
個人成績
略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
レギュラーシーズン
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014–15 | DEN | 62 | 27 | 17.8 | .446 | .000 | .636 | 6.2 | .8 | .8 | 1.1 | 1.4 | 6.9 |
2015–16 | 32 | 3 | 17.1 | .417 | .000 | .616 | 5.5 | 1.3 | .8 | 1.4 | 1.7 | 8.2 | |
2016–17 | 45 | 29 | 17.9 | .507 | --- | .496 | 5.8 | 1.3 | .6 | .8 | 1.8 | 8.0 | |
POR | 20 | 19 | 29.2 | .508 | .000 | .660 | 10.4 | 3.2 | 1.3 | 1.9 | 3.1 | 15.2 | |
2016-17計 | 65 | 48 | 21.4 | .507 | .000 | .571 | 7.2 | 1.9 | .8 | 1.1 | 2.2 | 10.2 | |
2017–18 | 79 | 79 | 26.4 | .505 | .000 | .630 | 9.0 | 1.8 | .8 | 1.4 | 2.3 | 14.3 | |
2018–19 | 72 | 72 | 27.4 | .508 | .103 | .773 | 10.4 | 3.2 | 1.0 | 1.4 | 2.3 | 15.6 | |
2019–20 | 8 | 8 | 31.6 | .495 | .200 | .886 | 10.3 | 4.0 | 1.4 | 2.0 | 2.4 | 17.6 | |
2020–21 | 37 | 37 | 23.8 | .514 | .400 | .619 | 9.0 | 3.4 | 1.0 | 1.1 | 2.0 | 11.5 | |
2021–22 | 56 | 56 | 28.2 | .535 | .268 | .690 | 11.1 | 2.8 | 1.1 | .6 | 2.6 | 15.0 | |
通算:8年 | 411 | 330 | 23.9 | .500 | .232 | .672 | 8.5 | 2.2 | .9 | 1.2 | 2.1 | 12.2 |
プレーオフ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | POR | 1 | 1 | 17.0 | .333 | .000 | --- | 11.0 | 4.0 | .0 | 1.0 | 3.0 | 2.0 |
2018 | 4 | 4 | 23.5 | .487 | --- | .818 | 8.0 | 1.0 | 1.5 | 1.3 | .8 | 11.8 | |
2020 | 5 | 5 | 32.2 | .439 | .273 | .783 | 10.4 | 3.6 | 1.4 | .2 | 2.6 | 14.2 | |
2021 | 6 | 6 | 28.8 | .545 | .200 | .720 | 10.3 | 2.7 | .5 | 1.2 | 2.3 | 13.2 | |
出場:4回 | 16 | 16 | 27.8 | .487 | .235 | .763 | 9.8 | 2.6 | 1.0 | .9 | 2.1 | 12.4 |
タイトル・表彰・記録
- NBAオールルーキーチーム:2014-15 (2ndチーム)
- ファイブ・ファイブズ:1回 (2019年1月1日、史上11人目)
背番号
- 23 (2014 - 2017年、ナゲッツ時代)
- 27 (2017年 - 、現在)
関連項目
脚注
- ^ “Jusuf Nurkić na posudbi u Zadru, traži se Travis” (英語). sportnet.hr. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “NURKIC MAKING NOISE IN THE ADRIATIC LEAGUE” (英語). draftexpress.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Antetokounmpo, Nurkic, Saric up for FIBA Europe Young Player of the Year” (英語). thescore.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Nuggets get Gary Harris, Jusuf Nurkic in first round of 2014 NBA Draft” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Derrick Rose's strong finish powers Bulls by Nuggets” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Nuggets’ Jusuf Nurkic opts out of Rising Stars Challenge” (英語). denverpost.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Jusuf Nurkic Undergoes Successful Surgery” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “NBA Rumor Central: Could Nuggets put Jusuf Nurkic on trade market?” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “The Making of Jusuf Nurkic: The Uncompromising Bosnian Beast” (英語). si.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “REPORT: NUGGETS TRADE JUSUF NURKIC TO TRAIL BLAZERS FOR MASON PLUMLEE” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Jusuf Nurkic propels Blazers to win with 28 points, 20 rebounds” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Blazers beat Nuggets to take 1-game lead for 8th seed” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Sources: Jusuf Nurkic could return for possible playoff berth after suffering non-displaced leg fracture” (英語). sports.yahoo.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Lillard and Nurkic lift Trail Blazers over Nets 127-125” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Griffin gone, Clippers lose to Trail Blazers 104-96” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Davis' 47 points leads Pelicans to sweep of Trail Blazers” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Trail Blazers Re-Sign Jusuf Nurkić” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “McCollum, Lillard help Blazers edge Knicks 118-114” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Lillard's 3-pointer in OT lifts Blazers over Warriors” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Lillard rallies Trail Blazers in OT to beat Kings 113-108” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Nurkić Has Career Game in Dramatic New Year's Day Win in Sacramento” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “McCollum helps Trail Blazers rout Hornets 127-96” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Nurkic has triple-double and Blazers beat Cavaliers 129-112” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Blazers lose Nurkic to severe leg injury, edge Nets in 2 OTs” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “BLAZERS' NURKIC SUFFERS SEASON-ENDING LEG INJURY” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Haynes: Jusuf Nurkić To Return For March 15 Game Versus Rockets” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “MCCOLLUM, LILLARD HELP BLAZERS GET PAST MEMPHIS IN OT” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “While starring in return, Blazers' Jusuf Nurkic worried for grandmother with COVID-19” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Jusuf Nurkic, Trail Blazers boot Grizzlies in play-in game, seal No. 8 seed in West” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “BLAZERS' JUSUF NURKIC WILL RETURN TO LINEUP VS. MAGIC” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “MORANT OUTDUELS LILLARD AS GRIZZLIES EDGE TRAIL BLAZER” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “JUSUF NURKIC, TYLER HERRO FINED $25K EACH FOR ON-COURT ALTERCATION” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Nurkić Dominates Celtics In Second Half To Secure .500 Road Trip” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Portland Trail Blazers' Jusuf Nurkic fined $40K for throwing Indiana Pacers fan's phone” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Trail Blazers Injury Updates” (英語). nba.com. Sep 18, 2022閲覧。
- ^ “Jusuf Nurkic, Portland Trail Blazers agree to four-year, $70M contract for return, agent says” (英語). espn.com. Sep 18, 2022閲覧。
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM
- Jusuf Nurkić at abaliga.com
- Jusuf Nurkić at eurobasket.com
- Jusuf Nurkić at euroleague.net
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