マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト
マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト(Microsoft Certified Application Specialist、MCAS)はマイクロソフトによる、Windows VistaとMicrosoft Office 2007に関する利用スキルを証明する資格である。
非公式な名称ではあるが「エムキャス」と呼ばれることが多い。2010年6月に従来のマイクロソフトオフィススペシャリスト資格に統合されることが決まった。
提供されている試験科目
2010年5月現在、下記の試験が提供されている。()内はExam ID (試験コード)である。
- (77-600) Windows Vista for the Business Worker
- (77-601) Using Microsoft Office Word 2007
- (77-602) Using Microsoft Office Excel 2007
- (77-603) Using Microsoft Office PowerPoint 2007
- (77-604) Using Microsoft Office Outlook 2007
- (77-605) Using Microsoft Office Access 2007
Microsoft Office 2007 Master Program
2007 Office systemのアプリケーションを総合的に理解していることの証明として、Word・Excel・PowerPoint・Outlookの4試験の合格でMicrosoft Office 2007 Master として認定される。Word Expert・Excel Expert・PowerPoint・OutlookもしくはAccessの4試験合格が必要だったMicrosoft Office Specialist(MOS)とは認定要件が異なる。
試験について
MCASはWindows VistaやMicrosoft Office 2007の登場に伴って、新しくできた資格である。従来のMicrosoft Office Specialist(MOS)と異なり、レベル分けがなく出題範囲としては幅広くなっており、オペレーティングシステム(OS)の試験科目を受験できるようになった。
試験はコンピューター(CBT試験)を用いて行われ、筆記試験はなく、試験結果が試験終了後すぐに表示される。受験料は12000円前後とマイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)より安価に設定されている。また、試験配信会社がマイクロソフト認定プロフェッショナルと異なり、オデッセイ コミュニケーションズ になっているのも特色の一つ。
MOSと同じく、基本的には決められた日時に全国一斉で試験が行われるが、一部のパソコンスクールや専修学校ではオデッセイコミュニケーションズ発表の日時以外にも、随時試験が開催される。
上位資格について
Microsoft Office 2007の複数のアプリケーションを使いこなせることを証明するマイクロソフト認定アプリケーションプロフェッショナル(Microsoft Certified Application Professional:MCAP)という上位資格が設定されているものの、2009年7月現在、日本国内では試験が実施されていない。
マイクロソフト認定プロフェッショナルとの関係
この資格を取得しても、マイクロソフト認定プロフェッショナルには認定されず、米国MCPメンバーサイトも利用できない(ロゴのダウンロードなどは米国のMCASメンバーサイトから行うことが出来る)。