首領になった男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
首領になった男
監督 降旗康男
脚本 中島貞夫
西岡琢也
出演者 松方弘樹
十朱幸代
名取裕子
近藤真彦
中尾彬
音楽 大島ミチル
撮影 赤塚滋
編集 荒木健夫
製作会社 松プロダクション
配給 日本の旗 東映
公開 日本の旗 1991年5月11日
上映時間 110分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

首領になった男』(ドンになったおとこ)は、1991年5月11日公開の日本映画である。松方弘樹の初プロデュース作品。製作・松プロダクション、配給・東映

製作[編集]

東映Vシネマの成功を見て、気を見るに敏な松方弘樹は、自らVシネマを作ろうと企画[1]。マネージャーの川野孝右に「ちょっといいVシネマを作ろうや」と準備を始めていたら、岡田茂東映社長に「ちょっと川野、来い」と呼び出され、「お前んとこ、映画作ってるんだって?」と聞かれ全部話したら、岡田から「本編(劇場用映画)にしろや」「金はかかったっていいじゃねぇか、上りも違うがな」と言われた[1]。岡田は1991年5月公開を予定していた番組が急に飛んだため、製作中の映画を探していた[1]。松方が十数年で知り合った実業家から資金の調達だけ行い[1][2]、後は一連の東映ヤクザ映画と同じパターンで映画が製作され、配給も東映が行った[2]。松方は表立って何もしなかった[2]。ただ、ビデオに関しては、松方サイドが全て権利を持つという条件であった[2]

興行[編集]

映画興行はトントンだったが、ビデオの売上げ分が利益としてプラスになり、出演者に安いギャラで頼んで出てもらったこともあって、松方は出演者に利益を還元した[2]。100万円づつ上乗せしてギャラを払い、大スターにとっては100万円は大した額ではないが、みんな感動し映画界にこの話が広まり美談になった、と山城新伍は著書に書いているが[2]、松方はブログで、2億7千万円で映画を作り、見事に当り出資者に三割配当つけて3億ナンボで返し、それでビデオを売って、テレビ放映権も売って、まだ2億ナンボ残ったため、撮影で使ったジェット機を借りて、ハワイにゴルフ旅行、台湾にグルメ旅行、加賀百万石で2泊3日の打ち上げ大宴会を基本的に映画のスポンサーとその家族の接待をして1000万円ほとんど全部使い切った、などと話している[3]。本作が当たって岡田社長がプロデューサー連中に「弘樹や川野みたいなトーシロに儲けられてたまるか、馬鹿野郎ッ!」と怒鳴ったといわれている[1]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督:降旗康男
  • 企画:日下部五朗、元村武
  • プロデューサー:亀岡正人、吉田由二、川野知介
  • 脚本:中島貞夫西岡琢也
  • 原案:桂木薫
  • 撮影:赤塚滋
  • 美術:西村伸明
  • 照明:加藤平作
  • 音楽:大島ミチル
  • 録音:荒川輝彦
  • 編集:荒木健夫
  • 助監督:高司暁
  • スチール:北脇克己
  • 製作会社:松プロダクション
  • 製作協力:東映京都撮影所
  • 配給:東映

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 山城新伍『一言いうたろか~新伍の日本映画大改造~』広済堂出版、1993年。ISBN 4-331-50421-2
  • 松方弘樹・伊藤彰彦『無冠の男 松方弘樹伝』講談社、2017年。ISBN 978-4-06-220544-3

外部リンク[編集]