田中愛治
人物情報 | |
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生誕 | 1951年11月(72 - 73歳) |
国籍 | 日本 |
出身校 |
早稲田大学政治経済学部卒業 オハイオ州立大学修了 |
両親 | 田中清玄 |
学問 | |
研究分野 |
政治学 政治過程論 計量政治学 |
研究機関 |
早稲田大学 青山学院大学 東洋英和女学院大学 |
学会 | 世界政治学会(IPSA) |
田中 愛治(たなか あいじ、1951年11月17日[1] - )は、日本の政治学者。専攻は計量政治学、政治過程論。早稲田大学総長(第17代)。世界政治学会(IPSA)会長を歴任。一般社団法人日本私立大学連盟会長。日本私立大学団体連合会会長。全私学連合代表[2][3]。北京大学名誉博士。
田中清玄(右翼活動家、日本共産党書記長、「政界のフィクサー」)の次男。
経歴
[編集]東京都出身。武蔵中学校・高等学校を経て[4]、1975年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業[5]。米国オハイオ州立大学大学院に留学[6]。1985年オハイオ州立大学で政治学博士課程修了[5]、Ph.D.(政治学)[5]。
1986年道都大学社会福祉学部専任講師、1987年同助教授、1989年東洋英和女学院大学人間科学部社会科学科助教授、1994年青山学院大学法学部助教授、1996年同教授を経て、1998年から早稲田大学政治経済学部教授。
学部講義の他、早稲田大学独自のオムニバス授業である「大隈塾」のコーディネーターも担当している。国家公務員I種試験(行政職)などの試験委員も務める。
日本ニュース時事能力検定協会理事(2006年度まで)。早稲田大学理事(教務部門総括)。2010年から政治経済学会理事。2014年7月に世界政治学会(IPSA)会長に就任(任期2年)。
2018年、第16代早稲田大学総長の鎌田薫の任期満了に伴う総長選挙に立候補。推薦代表者となった須賀晃一政治経済学術院長をはじめ[7]、渡邉義浩文学学術院教授、宮島英昭高等研究所所長、赤尾健一社会科学総合学術院教授、池岡義孝人間科学学術院教授、友添秀則スポーツ科学学術院教授、原田宗彦スポーツ科学学術院教授らが推薦人に名を連ねた[8]。なお、Twitterで「総長選挙で、負けた方の候補者を支援した職員が左遷されたり、降格されることはあってはならない」とつぶやき、注目を集めた[9][10]。そして島田陽一副総長との決選投票の末、当選を果たし、2018年11月より第17代総長に就任[11]。政治経済学部出身者の総長選出は時子山常三郎第9代総長以来50年ぶりとなった[12]。
2020年に早稲田大学政治経済学部教授を定年退職したが、総長の職務は継続している[13]。2022年6月16日、早稲田大学の総長選挙があり、現職の田中愛治が再任された。9月から新任期に入る[14]。2023年7月30日に北京大学より名誉博士号を授与された[15]。
人物
[編集]- 早稲田大学空手部のOBである[16]。段位は5段[16]。
- みたらし団子が大好物であり[10]、自身のキャッチコピーとして「みたらしスパークル」を掲げている[10]。
- かつて教え子との対談[17]の最後で目を潤ませるなど、涙もろく人情に厚い一面も持つ。
著書
[編集]単著
[編集]- 『日本政治のリーダーシップのあるべき姿 国民は政党指導者に何を求めているのか』早稲田大学総長室〈早稲田講義録 第18巻 第1号〉、2011年10月。
編集
[編集]- 『熟議の効用、熟慮の効果 政治哲学を実証する』勁草書房、2018年3月。ISBN 978-4326302666。
監修
[編集]- 河野勝編 編『期待,制度,グローバル社会』田中愛治監修、勁草書房、2009年9月。ISBN 978-4326301812。
- 須賀晃一・齋藤純一共編 編『政治経済学の規範理論』田中愛治監修、勁草書房、2011年3月。ISBN 978-4326301980。
- 小西秀樹編 編『政治経済学の新潮流』田中愛治監修、勁草書房、2012年3月。ISBN 978-4326302093。
- 河野勝編 編『新しい政治経済学の胎動 社会科学の知の再編へ』田中愛治監修、勁草書房、2013年7月。ISBN 978-4326302208。
- 日野愛郎・田中愛治共編 編『世論調査の新しい地平 CASI方式世論調査』田中愛治監修、勁草書房、2013年7月。ISBN 978-4326302192。
- 永田良・船木由喜彦共編 編『リーディングス 政治経済学への数理的アプローチ』田中愛治監修、勁草書房、2013年3月。ISBN 978-4326302178。
- 久保慶一・河野勝共編 編『民主化と選挙の比較政治学 変革期の制度形成とその帰結』田中愛治監修、勁草書房、2013年3月。ISBN 978-4326302161。
共著
[編集]- 伊藤光利、田中愛治、真渕勝『政治過程論』有斐閣〈有斐閣アルマ Specialized〉、2000年4月。
- 久米郁男、川出良枝、古城佳子、田中愛治、真渕勝『政治学』有斐閣、2003年12月。ISBN 978-4641053687。
- 久米郁男、川出良枝、古城佳子、田中愛治、真渕勝『政治学』(補訂版)有斐閣、2011年12月。ISBN 978-4641053779。
- 久米郁男、田中愛治、河野勝『現代日本の政治』(新訂)放送大学教育振興会〈放送大学教材 1538705-1-0711〉、2007年4月。ISBN 978-4595307324。
- 田中愛治、河野勝、日野愛郎、飯田健、読売新聞世論調査部『2009年、なぜ政権交代だったのか 読売・早稲田の共同調査で読みとく日本政治の転換』勁草書房、2009年10月。ISBN 978-4326301829。
共編
[編集]- 内田満編 編『現代日本政治小辞典』今村浩・田中愛治・谷藤悦史・吉野孝編集委員、ブレーン出版、2005年3月。ISBN 978-4892427886。
- 北岡伸一・田中愛治共編 編『年金改革の政治経済学 世代間格差を超えて』東洋経済新報社、2005年3月。ISBN 978-4492701089。
関連項目
[編集]- 中村太地(将棋棋士) - 教え子[18]。元王座。
脚注
[編集]- ^ [1]
- ^ “早稲田大学 総長”. 早稲田大学. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “【全私学連合】私学振興協議会を開催”. 日本私立大学協会 (2023年6月29日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “【武蔵高校】華麗なる卒業生人脈・学者&文化人編!社会活動家の湯浅誠、ノーベル賞受賞候補の水島昇と柳沢正史、早稲田大総長の田中愛治…”. ダイヤモンド・オンライン (2023年6月6日). 2023年12月13日閲覧。
- ^ a b c “早稲田大学総長プロフィール”. 早稲田大学. 2023年12月13日閲覧。
- ^ [2]
- ^ 「推薦代表者よりなぜ田中愛治さんを推薦するのか」田中愛治ゼミ
- ^ 「推薦人の言葉」田中愛治ゼミ
- ^ “やはり大混戦…早大総長選は決着付かず 本命・島田氏VS大穴・田中氏で決選投票もカギは「藁谷氏獲得の1037票」” (日本語). zakzak 2018年6月29日閲覧。
- ^ a b c “50年ぶり政経学部からの早稲田大学新総長 医学部創設を目指す「半端ない」構想とは”. AERA dot. (アエラドット) (2018年6月30日). 2023年12月13日閲覧。
- ^ “早稲田大学第17代総長に田中愛治・政治経済学術院教授を選出”. 早稲田大学. 2018年6月29日閲覧。
- ^ 「50年ぶり政経学部からの早稲田大学新総長 医学部創設を目指す「半端ない」構想とは」2018.6.30 07:00dot.
- ^ [3]
- ^ [4]
- ^ “北京大学より名誉博士号授与”. 早稲田大学 (2023年8月3日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ a b “教育はどう変わるのか? 田中愛治新総長、学生たちへ告ぐ”. 早稲田ウィークリー. 2023年12月13日閲覧。
- ^ 「#わせだ今昔物語 田中愛治ゼミ 卒業記念対談」 田中愛治ゼミ
- ^ “ドロ沼?の早大総長選 候補者がツイッターで「職員の左遷」暴露も” (日本語). zakzak 2018年6月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 個人ページ
- 田中愛治ゼミ
- 早稲田大学研究者データベース
- 田中愛治 (@aiji_tanaka) - X(旧Twitter)(旧アカウント)
- 田中愛治 (@tanaka_aiji) - X(旧Twitter)(新アカウント)
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