志々目徹

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志々目 徹
基本情報
ラテン文字 Toru SHISHIME
原語表記 ししめ とおる
日本の旗 日本
出生地 宮崎県都城市
生年月日 (1992-03-08) 1992年3月8日(32歳)
身長 161cm
体重 60kg
選手情報
階級 男子60kg級
所属 SBC湘南美容クリニック
段位 三段
獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
世界選手権
2015 アスタナ 60kg級
グランドスラム
2016 パリ 60kg級
2017 バクー 60kg級
2018 パリ 60kg級
2010 東京 60kg級
2014 東京 60kg級
2013 東京 60kg級
2015 東京 60kg級
2017 東京 60kg級
ユニバーシアード
2011 深圳 60kg級
世界ジュニア
2009 パリ 55kg級
2010 アガディール 60kg級
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志々目 徹(ししめ とおる、1992年3月8日 - )は、日本柔道家宮崎県都城市出身。階級は60kg級。身長161cm。血液型はA型。組み手は左組み。得意技は内股[1]。兄は柔道家で元競艇選手の志々目裕樹。妹は2017年の世界選手権52kg級で優勝した志々目愛[2][3][4]

経歴[編集]

柔道は4歳の時に財部柔心館で始めた。毎日練習があり、家に帰っても父親との稽古を積む日々であった[1][2]。庄内中学3年の時に全国中学校柔道大会55kg級で2位となった。宮崎日大高校3年の時にはインターハイで優勝した[1][2]。その後、世界ジュニアに新設された55kg級に出場して初代チャンピオンとなった[5]日本体育大学体育学部武道学科に進学後、全日本ジュニアの60kg級では3位に留まるが世界ジュニア代表に選出されて、世界ジュニアでは昨年に続いての優勝を果たして2階級制覇を達成した[6]講道館杯ではオリンピック3連覇の野村忠宏に2回戦で一本勝ちするものの、その後敗れて5位に終わった[1][2]。2012年の選抜体重別では決勝で了徳寺学園平岡拓晃に指導2で敗れてロンドンオリンピック代表には選出されなかった[1][2]

2014年2月のグランプリ・デュッセルドルフでは、準々決勝でロンドンオリンピック金メダリストであるロシアのアルセン・ガルスチャンに一本勝ちするなどして決勝に進むと、国士舘大学1年の大島優磨を指導2で破って優勝を飾った。9月のアジア大会では3位に終わった[7]。12月のグランドスラム・東京では2位にとどまるも、前年に続いて妹の愛とともにメダルを獲得した[8]

2015年2月にはグランプリ・デュッセルドルフで昨年に続いて2連覇を飾った[9]。4月の選抜体重別では決勝で大学の1年先輩であるパーク24木戸慎二に指導3で敗れて2位にとどまったものの、世界選手権代表に選出された[10]。8月の世界選手権では準決勝で地元カザフスタンのエルドス・スメトフに有効で敗れるも、3位決定戦でロンドンオリンピック銅メダリストであるブラジルのフェリペ・キタダイに一本勝ちして3位になった[11][12]。12月のグランドスラム・東京では3位だったが、今大会3年連続で妹とともにメダルを獲得した[13]

2016年2月のグランドスラム・パリでは決勝でアゼルバイジャンのイルガル・ムシキエフから有効2つを取って優勝を飾った[14]。4月の選抜体重別では決勝で大島を有効で破って優勝するも、リオデジャネイロオリンピック代表には選出されなかった[15]。11月の講道館杯では決勝で東海大学2年の永山竜樹に技ありで敗れて2位にとどまった[16]

2017年3月のグランドスラム・バクーでは決勝でウズベキスタンの選手から技あり2つを取って快勝した[17]。4月の体重別では準決勝で永山に技ありで敗れて3位に終わった[18]。6月のグランプリ・フフホトでは決勝でモンゴルのダシダワー・アマルトゥブシンに一本勝ちして優勝を飾った[19]。12月のグランドスラム・東京では準々決勝で永山に指導2で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がって3位になった[20]

2018年2月のグランドスラム・パリでは準決勝でジョージアのアミラン・パピナシビリに反則勝ちすると、決勝ではウズベキスタンのシャラフディン・ルトフィラエフから技ありを取った後に相手の負傷により棄権勝ちして、反則勝ち3つと棄権勝ちによるオール一本勝ちで今大会2年ぶり2度目の優勝を果たした[21][22]。4月の体重別では初戦で旭化成の大島に反則負けを喫した[23]。なお、アジア大会代表には選ばれた[24]。8月のアジア大会では決勝でウズベキスタンのディヨルベク・ウロズボエフにGSに入ってから技ありを取られて敗れた[25]。11月の講道館杯では決勝で大島にGS含めて10分近い戦いの末に横四方固で敗れて2位に終わった[26]。11月のグランドスラム・大阪では準々決勝で韓国の金源鎮にGSに入ってから反則負けを喫すると、敗者復活戦でスメトフを技ありで破るも、3位決定戦で大島に反則負けして5位にとどまった[27]

2019年4月の体重別では決勝で永山に背負投で敗れた[28]

2021年4月からは鹿児島県で教員を務めることになった[29]

戦績[編集]

(出典[1]、JudoInside.com)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 「柔道全日本強化選手名鑑 2019」近代柔道 ベースボールマガジン社、2019年4月号
  2. ^ a b c d e 「解体新書 志々目徹」近代柔道 ベースボールマガジン社、2015年6月号 51頁
  3. ^ 【世界柔道】志々目、日本勢同士の決勝制して念願の“兄超え” スポーツ報知 2017年8月30日
  4. ^ 新入社員 志々目徹
  5. ^ 志々目選手(宮崎日大)優勝 柔道世界ジュニア 47NEWS 2009年10月23日
  6. ^ 【柔道】志々目ら3人が優勝 世界ジュニア選手権 MSN産経ニュース 2010年10月22日
  7. ^ 柔道・中村美里、日本勢初の「金」…アジア大会 読売新聞 2014年9月20日
  8. ^ 志々目兄妹そろって表彰台 兄は準優勝 妹は3位/柔道 サンケイスポーツ 2014年12月5日
  9. ^ 高市、志々目が優勝 女子の中村は準V ドイツGP スポーツニッポン 2015年2月21日
  10. ^ 海老沼、中矢ら選出=世界選手権代表-柔道[リンク切れ] 時事通信 2015年4月5日
  11. ^ 浅見、3度目優勝逃し銀=近藤と志々目は3位-世界柔道 時事通信 2015年8月24日
  12. ^ World Championships 2015, Astana - DAY 1
  13. ^ 志々目兄妹が連続表彰台/柔道 サンケイスポーツ 2015年12月4日
  14. ^ 海老沼と志々目が優勝 柔道のGSパリ大会第1日 日本経済新聞 2016年2月7日
  15. ^ 柔道五輪代表に近藤亜美、松本薫、大野将平ら発表[リンク切れ] 日刊スポーツ 2016年4月3日
  16. ^ 平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  17. ^ 志々目徹が優勝、高上智史2位 GSバクー大会 産経新聞 2017年3月11日
  18. ^ 平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  19. ^ 志々目、玉置が優勝=柔道グランプリ 時事通信 2017年6月30日
  20. ^ Grand Slam Tokyo 2017
  21. ^ 阿部詩、志々目が優勝=柔道GSパリ 時事通信 2018年2月11日
  22. ^ Paris Grand Slam 2018, France – DAY ONE
  23. ^ 平成30年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  24. ^ 柔道・小川ジュニア初の世界切符、世界選手権&アジア大会代表発表 デイリースポーツ 2018年4月29日
  25. ^ 18th Asian Games 2018
  26. ^ 平成30年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  27. ^ Grand-Slam Osaka 2018
  28. ^ 平成31年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  29. ^ 志々目徹 了徳寺大学職員柔道部ブログ

外部リンク[編集]