宮本憲一

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宮本憲一
生誕 (1930-02-19) 1930年2月19日(87歳)
研究分野 財政学地域経済学日本経済環境経済学公共政策学
影響を
受けた人物
カール・マルクス
ジョン・メイナード・ケインズ
影響を
与えた人物
北畠能房
只友景士
寺西俊一
諸富徹
実績 経済学公共政策学を基盤とした公害環境問題の研究
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宮本 憲一(みやもと けんいち、1930年2月19日 - )は、日本経済学者。元滋賀大学学長大阪市立大学名誉教授、滋賀大学名誉教授。専門は財政学環境経済学経済学博士京都大学)(1972年)。

経歴[編集]

台北市生まれ。1950年第四高等学校卒業。1953年名古屋大学経済学部卒業。大学では経済思想史の水田洋教授のゼミナールに参加。

金沢大学法文学部助手助教授を経て、1965年大阪市立大学商学部助教授。1972年教授昇格。1991年より商学部長。1993年立命館大学産業社会学部教授就任。1997年からは同大学院政策科学研究科長。2001年に滋賀大学の学長に就任。2004年7月まで務める。 その後、立命館大学政策科学部に設立準備段階から参画し、客員教授を務めた。2016年日本学士院賞受賞。

研究・活動[編集]

ケインズ経済学マルクス経済学を批判・検証する形で公共政策地域経済を研究。公害問題環境問題に関しても積極的に発言してきた。四日市公害を初めて紹介し、原告側証人として告発。返還後の沖縄調査、カナダ先住民水銀調査なども行ってきた。

年譜[編集]

学会における役職

著書[編集]

単著[編集]

  • 『社会資本論』(有斐閣、 1967年)
  • 『日本の都市問題-その政治経済学的考察-』(筑摩書房、 1969年)
  • 『地域開発はこれでよいか』(岩波新書、 1973年)
  • 『日本の環境問題-その政治経済学的考察』<有斐閣選書>(有斐閣、 1975年)
  • 『財政改革-生活権と自治権の財政学-』<現代都市政策叢書>(岩波書店、 1977年)
  • 『都市経済論 共同生活条件の政治経済学 経済学全集21』(筑摩書房、 1980年)
  • 『現代の都市と農村-地域経済の再生を求めて』<新NHK市民大学叢書>(日本放送出版協会、 1982年)
  • 『昭和の歴史 第10巻 経済大国』(小学館、 1983年)
  • 『「公害」の同時代史』(平凡社、 1984年)
  • 『都市をどう生きるか-アメニティへの招待-』(小学館、 1984年)のちライブラリー
  • 『地方自治の歴史と展望』(自治体研究社、 1986年)
  • 『日本の環境政策』(大月書店、 1987年)
  • 『環境経済学』(岩波書店、 1989年)
  • 『足もとから地球環境を考える』(自治体研究社、 1990年)
  • 『環境と開発 岩波市民大学 人間の歴史を考える 14』(岩波書店、 1992年)
  • 『21世紀を地方自治の時代に』(自治体研究社、 1993年)
  • 『環境政策の国際化』(実教出版、 1995年)
  • 『環境と自治-私の戦後ノート』(岩波書店、 1996年)
  • 『水俣レクイエム』(岩波書店、1997年)
  • 『公共政策のすすめ-現代的公共性とは何か-』(有斐閣、 1998年)
  • 『OD版 都市政策の思想と現実』<立命館大学叢書・政策科学1>(有斐閣、 1999年)
  • 『公共政策と住民参加』<地方自治土曜講座ブックレット(NO.44)>(公人の友社、 1999年)
  • 『日本社会の可能性-維持可能な社会へ-』(岩波書店、 2000年)
  • 『思い出の人々と』(藤原書店、 2001年)
  • 『くるま社会』旬報社、 2003年)
  • 『維持可能な社会と自治体-「公害」から「地球環境へ」』(公人の友社、 2005年)
  • 『日本の地方自治 その歴史と未来』(自治体研究社、 2005年)
  • 『維持可能な社会に向かって』(岩波書店、 2006年)
  • 『転換期における日本社会の可能性-維持可能な内発的発展』 <地方自治土曜講座ブックレット(NO.116)> (公人の友社、 2006年)
  • 『戦後日本公害史論』(岩波書店、 2014年)

編著[編集]

  • 『講座 地域開発と自治体1 大都市とコンビナート・大阪』(筑摩書房、1977年)
  • 『講座 地域開発と自治体2 公害都市の再生・水俣』(筑摩書房、1977年)
  • 『講座 地域開発と自治体3 開発と自治の展望・沖縄』(筑摩書房、1979年)
  • 『沼津住民運動の歩み』(日本放送出版協会、 1979年)
  • 『地方財政の国際比較』<地方財政研究所叢書>(勁草書房、 1986年)
  • 『公共性の政治経済学』(自治体研究社<現代自治選書>、 1989年)
  • 『市民社会の思想-水田洋教授退官記念論文集-(新装版)』(大江志乃夫永井義雄との共編、御茶の水書房、1989年 )
  • 『東アジアの土地問題と土地税制-台湾・韓国・日本-』<地方財政研究所>(植田和弘との共編、勁草書房、1990年 )
  • 『補助金の政治経済学』(朝日新聞社<朝日選書>、1990年 )
  • 『地方自治体の現状と展望をさぐる(1)現代国家と地方自治』(日本民主法律家協会との共編、東方出版<東方ブックレット(1)>、1991年 )
  • 『アジアの環境問題と日本の責任』(かもがわ出版、1992年 )
  • 大島泰郎八杉龍一『岩波市民大学 人間の歴史を考える(2)/人間への進化』(道家達将中村政則杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1992年 )
  • 杉原泰雄『岩波市民大学 人間の歴史を考える(7)/人権の歴史』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1992年 )
  • 辻村みよ子金城清子 『岩波市民大学 人間の歴史を考える(8)/女性の権利の歴史』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1992年 )
  • 加藤哲郎『岩波市民大学 人間の歴史を考える(9)/社会と国家』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1992年 )
  • 木津川計『岩波市民大学 人間の歴史を考える(10)/人間と文化』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1992年 )
  • 宮本憲一『岩波市民大学 人間の歴史を考える(14)/環境と開発』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1992年 )
  • 海部宣男『岩波市民大学 人間の歴史を考える(1)/宇宙史の中の人間』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1993年 )
  • 大田堯『岩波市民大学 人間の歴史を考える(4)/子育て・社会・文化』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1993年 )
  • 布施晶子『岩波市民大学 人間の歴史を考える(5)/結婚と家族』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1993年 )
  • 陣内秀信『岩波市民大学 人間の歴史を考える(6)/都市と人間』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1993年 )
  • 中村政則『岩波市民大学 人間の歴史を考える(11)/経済発展と民主主義』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1993年 )
  • 古川純『岩波市民大学 人間の歴史を考える(13)/戦争と平和』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1993年 )
  • 『地域経済学』(横田茂中村剛治郎との共編、有斐閣<有斐閣ブックス>(363)、1993年 )
  • 道家道将『岩波市民大学 人間の歴史を考える(3)/からだの認識と医療』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1994年 )
  • 『日本の土地問題と土地税制』<地方財政研究所叢書>(植田和弘との共編、勁草書房、1994年 )
  • 『水俣レクイエム』(岩波書店、1994年 )
  • 伊東光晴『岩波市民大学 人間の歴史を考える(15)/21世紀の世界と日本』(道家達将、中村政則、杉原泰雄らと共に編集委員として参加、岩波書店、1995年 )
  • 『地球環境政策と日本の課題-立命館大学政策科学部開設記念シンポジウム-』(岩波書店<岩波ブックレット>(NO.368)、1995年 )
  • 『沖縄21世紀への挑戦』(佐々木雅幸との共編、岩波書店、2001年 )
  • 『セミナー現代地方財政-「地域共同社会」再生の政治経済学-』(小林昭遠藤宏一との共編、勁草書房、2000年 )
  • 『所得税の理論と思想』(鶴田広巳との共編、税務経理協会、2001年 )
  • 『アスベスト問題-何が問われ、どう解決するのか-』(川口清史小幡範雄との共編、岩波書店<岩波ブックレット>(NO.668)、2006年 )
  • 『セミナー現代地方財政Ⅰ-「地域共同社会」再生の政治経済学-』(遠藤宏一との共編、勁草書房<勁草テキスト・ベストセレクション>、2006年 )
  • 『セミナー現代地方財政Ⅱ-世界にみる地方分権と地方財政-』(鶴田廣巳との共編、勁草書房<勁草テキスト・ベストセレクション>、2008年 )
  • 『沖縄論-平和・環境・自治の島へ-』(川瀬光義との共編、岩波書店、2010年 )
  • 『普天間基地問題から何が見えてきたか』(西谷修遠藤誠治との共編、岩波書店、2010年 )
  • 『終わりなきアスベスト災害-地震大国日本への警告』(森永謙二、石原一彦との共編、岩波書店<岩波ブックレット>(NO.801)、2011年 )
  • Asbestos Disaster: Lessons from Japan's Experience(Kenji Morinaga, Mori Hiroyuki との共編、Springer Japan、2011年 )
  • 『現代租税の理論と思想』(鶴田廣巳、諸富徹との共編、岩波書店、2014年 )
  • 『公害・環境研究のパイオニアたち-公害研究委員会の50年』(淡路剛久との共編、岩波書店、2014年 )

共著[編集]

  • 『財政危機の国際的展開』(島恭彦との共著、有斐閣、1974年 )
  • 『日本資本主義発達史の基礎知識-成立・発展・没落の軌跡-』(大石嘉一郎との共著、有斐閣、1975年 )
  • 『公害-その防止と環境を守るために-』<高校生のための現代社会>(塚谷恒雄との共著、東研出版、1982年 )
  • 『公共事業と現代資本主義』(山田明との共著、垣内出版、1982年 )
  • 『いま、水俣病は?』(原田正純との共著、岩波書店<岩波ブックレット>、1983年 )
  • 『日本の公害』(庄司光との共著、岩波書店<岩波新書>、1983年 )
  • 『恐るべき公害』(庄司光との共著、岩波書店<岩波新書>、1984年 )
  • 『公害-その防止と環境を守るために』(塚谷恒雄との共著、東研出版、1993年 )
  • 『市民がつくる文化のまち・神戸』<メッセージ21(19)>(平田康竹山清明との共著、労働旬報社、1993年 )
  • 『社会の現実と経済学――21世紀に向けて考える』(石川経夫宇沢弘文内橋克人佐和隆光との共著 岩波書店, 1994年)
  • 『21世紀の農村をつくる』(若月俊一との共著、自治体研究社、1994年 )
  • 『地域経営と内発的発展-農村と都市の共生をもとめて』(遠藤宏一との共著、農山漁村文化協会、1998年 )
  • 『経済危機と学問の危機-岩波書店創業90年記念シンポジウム』(内橋克人間宮陽介吉川洋大沢真理神野直彦との共著、岩波書店、2004年 )

監修[編集]

  • 『環境再生のまちづくり-四日市から考える政策提言』(遠藤宏一、除本理史岡田知弘著、ミネルヴァ書房、2008年 )
  • 『西淀川公害の40年-維持可能な環境都市をめざして』(森脇君雄、小田康徳との監修、除本理史、林美帆編著、ミネルヴァ書房、2013年 )

訳書[編集]

  • ウィリアム.K.タブ『ニューヨーク市の危機と変貌 その政治経済学的考察』(横田茂、佐々木雅幸との監訳、法律文化社、1985年)
  • エルンスト.ウルリッヒ.ワイツゼッカー『地球環境政策-地球サミットから環境の21世紀へ-』(楠田貢典、佐々木健との監訳、有斐閣、1994年)
  • ジェフリー.E.ヘインズ『主体としての都市-関一と近代大阪の再構築-』(監訳、勁草書房、2004年)

分担執筆[編集]

  • 島恭彦編『OD版 町村合併と農村の変貌』<京都大学総合研究所研究叢書9>(有斐閣、2005年 )

関連人物[編集]

関連項目[編集]

先代:
加藤幹太
滋賀大学学長
第10代:2001年 - 2004年
次代:
成瀬龍夫