切手のないおくりもの
みんなのうた 切手のないおくりもの | |
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歌手 |
財津和夫、チューリップ(*1) 財津和夫(*2) 財津和夫(*3) |
作詞者 | 財津和夫 |
作曲者 | 財津和夫 |
編曲者 |
?(*1) 青木望(*2) 青木望(*3) |
映像制作者 |
(実写)(*1) (実写)(*2) 古川タク(*3) |
初放送月 |
1978年6月-7月(*1) 1982年10月-11月(*2) 1996年6月-7月(*3) |
再放送月 |
1979年6月-7月(*1) 1983年10月-11月(*2) 2008年10月-11月(*3) 2013年4月20日・5月18日(*3、リクエスト) 2013年8月17日・9月27日(*2、リクエスト) 2021年3月(*3) |
その他 | 2012年3月19日の『発掘SP』で(*1)が再放送。 |
「切手のないおくりもの」(きってのないおくりもの)は、チューリップの財津和夫が作詞・作曲した日本のポピュラーソング。
概要
[編集]1977年に、NHKの音楽番組『歌はともだち』で発表された[1]。同番組ではペギー葉山、南沙織、あべ静江、森山良子や他の出演者によって歌われた[1]。
歌詞やメロディが母親や小学生の間で人気を集め、ピーク時にはNHKに1日1万通もの楽譜を要望する葉書が殺到するなど、大きな反響を呼んだ[1]。同年、ボニージャックスを皮切りに、ペギー葉山、田中星児など、数社の競作でシングルレコードが発売された[1]。
好評ぶりから1978年6月に、歌番組『みんなのうた』で放送され、またも大きな反響があった[2]。1982年10月と、1996年6月に2回リメイクされている。カバー盤を含むレコードなどの総売上が100万枚を超える大ヒットとなった[2]。
作詞・作曲者の財津和夫によると、この曲はアメリカのポピュラーソング「ユー・アー・マイ・サンシャイン」のような曲を、と依頼されて製作したという[3]。
みんなのうた放送版
[編集]オリジナル版
[編集]1978年6月に登場。うたは、財津和夫とチューリップ(チューリップは演奏とバックコーラスを担当)。16ミリ実写映像を使用し、財津和夫本人が出演。モノラル音源。放送では、1・2・4・5番を歌っている。3バージョンの内、このバージョンがNHKに現存していなかったが、2011年9月23日放送の『みんなのうたフェスティバル』で「『みんなのうた』発掘プロジェクト」により放送された。その後、DVDの第2弾にこのバージョンが映像特典として収録され、2012年3月19日深夜(3月20日未明)の『みんなのうた発掘スペシャル』でも放送された。
リメイク版
[編集]1982年10月に登場。うたは財津和夫の完全ソロになり、こちらも16ミリ実写映像で財津和夫本人が出演しており、歌詞も1・2・4・5番を使用しているが、最後に1番を歌っている。映像はオリジナル版同様実写で、東京の「浅草寺」を主な舞台とし、一部に国鉄(当時)宗谷本線に当時所在した「芦川駅」(2001年7月1日廃駅)が登場する。ちなみにDVDに収録されているのは、このバージョンである。2013年8月17日・9月21日に『みんなのうたリクエスト』で再放送された。
再リメイク版
[編集]1996年6月に登場。うたは財津和夫のソロで、アレンジも1982年10月と同じだが、間奏と最後に女性コーラスがついているのが特徴。映像は古川タクによるセルアニメ。この音源がCD化されている。2013年4月20日と5月18日には『みんなのうたリクエスト』で再放送された。
発売した歌手
[編集]- ペギー葉山(キングレコード版シングルTV(H)31収録。B面曲は「生きるものの歌」)
- ボニージャックス(フィリップス版シングルFS-2050収録。B面は「しっぽの丸い小犬」)
- ジム・ロック・シンガーズ(テイチク版シングルRS-67収録。B面は「ハローサンシャイン」)
- 田中星児(ビクター版シングルSV-6204収録。B面は「なにしてる」)
- 春口雅子、杉並児童合唱団(日本コロムビア版カバー音源)
- ピコ(キャニオン版カバー音源。1979年発売『NHK「みんなのうた」より 切手のないおくりもの/坊がつる讃歌』C15G0026収録)
- 芹洋子
- ヴォーチェ・アンジェリカ(1988年発売『NHK「みんなのうた」より おじいちゃんていいな』BY25-5024収録)
- 速水けんたろう(2002年発売『けんたろうとミクのワイワイキッズ』より 最新ベスト たからばこ)
- 林アキラ
- 後藤叶圭(光文書院『みんなのうた』CD-BOX(1)、2002年11月18日発売『子供の歌(9) 思い出を作ろう』(キープ/日本クラウン、CD:TCD-509/カセット:TMC-509)収録)
- 杉並児童合唱団
- タンポポ児童合唱団(2005年発売『星とたんぽぽ〜金子みすゞの詩をタンポポの歌にのせて』収録)
- アナ(『一緒にうたおう!NHKみんなのうた〜大人Ver.〜』収録)
- 池田ソラ、池田トーイ、大内亮介、大内達也、北林はじめ、南雲凛、ヨシダシュルト、ヨシダアンジ(『一緒にうたおう!NHKみんなのうた〜こどもver.〜』収録)
- Acid=Stone Valley(『EXIT TRANCE PRESENTS 学校トランス 〜4時限目〜』収録)
- 伴都美子(『Voice〜cover you with love〜』収録)
- 光田健一(『The BrillianTrio***DEAI』収録)
- ドリーミング(初出は1991年発売『アンパンマンがえらんだこどものうた〜おつかいありさん』)
- DEEN featuring 上松美香(2010年2月17日発売『和音〜Songs for Children〜』収録)
- ROCO(2012年発売『こどもじゃず その5』収録)
- 樋口了一(『よろこびのうた/手紙〜親愛なる子供たちへ〜』収録)
- 夏川りみ(『あすという日が』収録)
- つじあやの(2013年10月30日発売、音楽配信限定)
- 小野リサ(アルバム『Japao』収録)
- 羊毛とおはな(『LIVE IN LIVING '13』収録)
- 平井堅(『Ken's Bar III』収録)
- WANIMA(2016年発売のシングル「JUICE UP!!」収録)
- 山田姉妹(2017年発売『あなた 〜よみがえる青春のメロディー』収録)
- 東京都神代中学校合唱団(2000年3月23日発売『小学生のための「ハロー!マイソング」(6)中学年向き(2)』収録)
その他
[編集]手話ソングとしても知られている。
2008年12月31日に行われた第59回NHK紅白歌合戦では、大橋のぞみの独唱のあと全員で合唱してオープニングを飾り、テーマである「歌の力 ひとの絆(きずな)」を印象付ける演出が行われた。2018年12月31日の第69回では、キッズソングコーナーで、財津に縁の深い松田聖子が1フレーズ歌唱した。
2011年、奥浩哉によるSFマンガを映画化した「GANTZ」では、劇中で田中星児が歌ったバージョンが挿入歌として使用された。若き日の田中星児をモチーフにした怪人「田中星人」が持っているラジカセから流れる歌という設定であった。
2016年、WANIMAが歌ったバージョンがカーセンサーのコマーシャルソングとして使用された[4]。
Jリーグ・柏レイソルのサポーターが試合中に歌うチャント(応援歌)の原曲としても知られる。レイソルの本拠地である柏市から中継した『NHKのど自慢』2015年12月6日放送分では、レイソルのサポーターが出場してこの曲を歌唱[5]、ゲストの香取慎吾(当時SMAP)とのトークでこの曲とレイソルについて語る一幕があった。
JR西日本の企業CM曲「一人ひとりの思いを、届けたい編」(2016年制作)として使用されている。歌手は、小池光子(ビューティフルハミングバード)。
2023年6月 サントリーのCM「#素晴らしい過去になろう 愛鳥活動 50周年」篇で使用。歌手は稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾[6]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 「テレビからまた一つ ファミリー・ソング」『読売新聞』1977年4月5日付夕刊、7頁。
- ^ a b 「NHK『みんなのうた』名曲、愛唱歌生み35年 母と子へ966のメロディー」『読売新聞』1996年3月27日付東京夕刊、9頁。
- ^ 東京新聞 2015年6月12日夕刊掲載「この道 財津和夫」
- ^ WANIMA「切手のないおくりもの」がCM曲に、明日「めざましテレビ」でOA、音楽ナタリー、2016年1月20日 18:00。
- ^ “NHKのど自慢 千葉県柏市”. gooテレビ (2015年12月6日). 2017年7月29日閲覧。
- ^ “稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾が軽快なバンド演奏にのせて歌唱!「サントリー愛鳥活動50周年」新CMが公開|ウォーカープラス”. ウォーカープラス(Walkerplus). 2023年6月7日閲覧。