ベロタクシー

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ベロタクシー・シティクルーザー

ベロタクシーVELOTAXI、ヴェロタクシーとも。 VELO TAXIは誤り)は1997年ドイツで起業したVELOTAXI GmbH Berlinにより開発された高性能な自転車タクシーとその運営システムである。日本においては特定非営利活動法人 ベロタクシージャパンが管理及びサポートを行っている[1]。なお、Veloは自転車の意である(ドイツ語Veloziped、フランス語velocipedeなど:ラテン語Velocipediが由来)。

歴史[編集]

日本における歴史[編集]

東京都台東区で
新潟市中央区

※括弧内の組織名は運営団体

  • 2002年
    • 4月 京都市で日本最初の運行を開始(NPO法人環境共生都市推進協会…現在のベロタクシージャパン)
    • 10月 : 東京で運行を開始(ベロタクシージャパン)
  • 2003年
    • 3月 : 第3回世界水フォーラム(京都)で運行(ベロタクシージャパン)
  • 2004年
    • 3月 : 奈良市で運行を開始(NPO法人環境計画はぐるまねっと)
    • 4月 : 大阪市で運行を開始(ベロタクシージャパン)
    • 4月 : 松本市で運行を開始(NPO法人 人にやさしい街づくり推進協会)
    • 5月 : 那覇市で運行を開始(NPO法人ecomo.i)
    • 7月 : 広島市で運行を開始(プライマルコンセプト有限会社)
  • 2005年
    • 3月 : 名古屋市で運行を開始(ベロタクシージャパン)
    • 3月-9月 : 愛・地球博会場内で自転車タクシーを運行(ベロタクシージャパン)。全22台中シティークルーザーは2台(9月は全24台中4台・予備車含む)。
    • 4月 : 仙台市で運行を開始(株式会社イート)
    • 4月 : 喜多方市で運行を開始(NPO法人環境ストレンクス)
    • 7月 : 倉敷市で運行を開始(NPO法人倉っち)
    • 7月 : 長崎・伊王島で運行を開始(NPO法人長崎・伊王島活性化を目指す会)
    • 7月 : 宮崎市で運行を開始(有限会社ハローズ)
    • 10月 : 神戸市で運行を開始(わんぱく有限会社)
    • 11月 : 福岡市で運行を開始(NPO法人トータス環境都市教育研究所)
  • 2006年
    • 5月 : 熊本市で運行を開始(NPO法人熊本ホスピタリティネットワーク)
    • 7月-8月 松島で期間限定運行(株式会社イート)
  • 2007年
    • 3月 : 横浜市で運行を開始(NPO法人ベイ・ウインド環境ヨコハマ推進協会)
    • 4月 : 彦根市で運行を開始(NPO法人五環生活)
    • 10月 : 新潟市で運行を開始(株式会社サイクルシティにいがた)
    • 11月 : 大分市で運行を開始(大分市観光協会)
  • 2008年
    • 1月 : 立川市で運行開始(NPO法人自転車タクシースマイル)
    • 2月 : 秋田市で運行開始(わらしべ貯金箱実行委員会)
    • 3月20日-4月6日 : 赤坂サカスグランドオープンと東京ミッドタウン1周年を記念して、両施設間を無料運行
    • 4月 : 札幌市で運行を開始(NPO法人エコ・モビリティサッポロ)
  • 2009年
    • 3月20日-5月24日 : 岡山市にて開催の全国都市緑化フェア(第26回全国都市緑化おかやまフェア おかやま花だより2009 未来へ)の会期中、東区西大寺エリアに設けられたメイン会場にて、メイン会場内周遊の自転車タクシーを運行。メイン会場内での運行車両台数3台(ベロタクシージャパン)。
  • 2011年

車両[編集]

ベロタクシーの車両はシティー・クルーザー (City Cruiser) と呼ばれ、先進国の都市交通に適応させるため、また、人と環境により優しい乗り物にするためのさまざまな技術とアイデアが用いられている。

ベロタクシー・リヤアクスル
ベロタクシー・駆動系
ベロタクシー・シャシーフレーム
電動アシスト
加速性向上のため、また坂道などでのドライバー負荷軽減のために電動アシストが用いられている。通常、電動アシスト付き自転車はペダルを漕いでいる最中、任意にON・OFFやアシスト力の調整を行えない。しかし、ベロタクシーの電動アシストシステムはペダルを漕いでいる最中に、バイクスロットルのように右手のグリップを操作することで任意にON・OFFや強弱の調整ができる。そのため、道路状況・乗車人数・体力などに応じて調整しながら6〜8時間営業できる。
油圧式ディスクブレーキ
定員乗車時で300kg以上になるシティー・クルーザーを確実に減速・停止させるため、リア左右にブレンボ社製の油圧式ディスクブレーキを備えている。このためドライバーは軽い操作で安全に減速・停止することができ、乗客の安心感を高めている。ちなみにフロントブレーキは自転車用のワイヤ式Vブレーキであり、パーキングブレーキを兼ねている。
変速システム・駆動系
クランクからリヤアクスルまではチェーン駆動となっており、フロント3段・リヤ7段の自転車用外装変速システムが装備されている。フロントはレバー式、リヤはグリップシフターで変速する。適切なギヤを選択することにより、電動アシストを常に用いなくても、ドライバーの負荷を最小限にして走行できる。リヤアクスルにはデファレンシャルギヤが内蔵され、カーブをスムーズに曲がることができる。
ボディ構造
特徴的な卵形のボディは走行時の空気抵抗を軽減する形状となっているほか、万が一自動車などと接触した場合にも乗員を保護できるよう、客席一体型の柔軟なボディが頑強なスチール製のシャシーフレームに載せられ、しっかりと固定されている。ボディの素材は軽量なポリエチレンの中空構造で、スチール製のフレームと共に100%のリサイクルが可能で、廃車時の環境負荷を少なくするように考慮されている。
灯火類
都市の交通に対応できるよう、ブレーキランプとウィンカーが装備されている。ただし、ウィンカーにハザードランプの機能は装備されていない。夕方にはテールランプヘッドライトを点灯して走行する姿を見ることができる。
  • 2006年5月ドイツ・ベルリンで開かれたDESIGNMAI 2006において、初のフルモデルチェンジ車両「シティー・クルーザーII(City Cruiser II)」が発表された。

ベロタクシーの運営[編集]

広告業として
ベロタクシーの運営は主にボディに張られたラッピング広告の収益によって行われている。それ故ベロタクシーは広告業としての一面が強く、この基盤がしっかりしていなければ運営は難しい。そのため元々広告業を営む会社が、都心部の新たな広告媒体として運営を始めるケースもある。どんな形態の組織か、何を前面に出しているかにかかわらず、ベロタクシー運営の柱となる極めて重要な要素であることは否めない。
運輸業として
上記のように運営は主にラッピング広告の収益によって行われる。このことは運賃を比較的低い価格に抑え、乗りやすい乗り物とすることに役立っている。また、運行は基本的にドライバーに委ねられており、各自が決められたエリアの中で人の集まる場所へと赴いて行く。車両の特性上、雨天時には運休することもある。それぞれ地元の運営組織が特色を生かし、都市の交通を補完する役割を果たすと同時に、観光ルートのツアーやまちおこしを前面に出し「まちづくりNPO」として活動している組織も多い。
環境保護活動として
ベロタクシーが都市を走行することは、環境に対する啓発活動としての一面を持ち合わせている。こうした環境に優しいイメージや、環境保護活動としての趣旨に賛同してスポンサーとなる企業も少なくない。この点に重きを置き、「環境NPO」として運営を行っているケースもある。

ドライバー[編集]

ベロタクシーのドライバーは立場はさまざまではあるが、主に20代の男性ドライバーが多い傾向にある[要出典]。都市によって差はあるが、運賃の100%をドライバーの収入としている都市も多い[要出典]。安定的な収入が得られるとは言い難いが、それ以上の魅力を感じて働いているドライバーも少なくない。車両は法律上軽車両のため誰でも運転する事が出来る。ただし、客を乗せた営業走行の場合、安全面からドライバーには普通免許もしくは二輪免許の所持が必須要件として求められている。面接での判断後に運転の技術や交通マナー、基本的なサービスについての研修を受け、合格者のみが運行に就くこととなる。また、他の乗り物に比べてドライバーと乗客の「距離」が近いことも特徴であり、特に接客サービスや街のガイドとしての手腕が求められる。

ベロタクシーと日本の法令[編集]

道路交通法
ベロタクシーの車両は道路交通法上は自転車、つまり軽車両にあたり、運行時には道路の左側端を走行することになる。また、交差点で右折する際は二段階右折を行う。
多くの一方通行においては補助標識に「自転車を除く」などと示されているが、規制標識における自転車とは道路交通法における普通自転車の事であり[2][3]、幼児用座席を除く運転者席以外の乗車装置を備えているベロタクシー車両はその基準外[4]であるため、一方通行路の逆進通行は禁じられている。
道路交通法施行細則
内閣府によって定められる細則(内閣府令)により、電動アシスト自転車の法的基準が決められている。日本で走行するベロタクシー車両はすべてこの基準に適合するようにセッティングされている。
都道府県公安委員会規則
都道府県公安委員会によって定められる細則により、ベロタクシーの運行が阻まれている地区も少なくない。問題になってくるのは「自転車の乗車人員」に関連した項目で、「自転車」や「二輪又は三輪の自転車」においては運転者以外の乗車(小児を除く)の例外や特例を認めていない県が多く、その場合は人を乗せて走行をすることができない(運転者のみの走行は可)。粘り強い交渉により改正された都道府県(京都府長野県愛知県福島県神奈川県滋賀県千葉県三重県))もあるが、「交通渋滞を引き起こす」「事故が起きる」などの運行に対する先入観から公安委員会の理解を得られないケースも多い。
また認められている都道府県においても「他人の需要に応じ、有償で、自転車を使用して旅客を運送する事業の業務に関し、当該業務に従事する者が、一人又は二人の者をその乗車装置に応じて乗車させているとき。」と有償事業でしか使用を認めていないのが殆んどである。
  • 京都府では京都府道路交通規則第9条[5]と京都府公安委員会告示第71号[6]の規定により、ベロタクシーの運行許可地域が限定されていたが、府道路交通規則の改正・施行に伴い2007年4月1日から府内全域で運行が可能になった[7]
  • 細則によって一般道でベロタクシーへの運転者以外の乗車ができない県
道路運送車両法
道路運送車両法においてベロタクシーが関係するのは、定義を除けば軽車両の保安基準についての項目のみである。これに基づく政令により車両の大きさ、タイヤの接地圧、制動装置、座席の寸法、警音器の装備などの基準が定められている。車両の登録、法定検査(車検)については求められていない。ベロタクシー車両はすべてこの基準に適合している。
なお、道路運送法(タクシー事業、バス事業等の運営に関する法律)は軽車両を用いた事業については適用外である。

自主的な規制項目[編集]

運転免許
ベロタクシーは自転車であるので法律上は誰でも運転することができる。しかし、営業の為、車道を乗客を乗せて走る場合、安全面からドライバーは普通自動車運転免許証もしくは自動二輪免許の所持が条件となっている。また、道路交通法の遵守が必須要件となっている。
車両管理
前述の通り軽車両には車両登録、法定検査については求められていない。しかし乗客を乗せて走行するという性質上、自主的に車両ナンバーによる管理と定められた点検を行い、信頼性を確保している。

日本のベロタクシー営業地区[編集]

※イベントなどでこれ以外の地域で運行や展示が行われる場合もある

脚注[編集]

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  1. ^ VELOTAXI JAPAN
  2. ^ 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 別表第2 備考 一(六)
  3. ^ 道路交通法 第三章 第十三節 第六十三条の三
  4. ^ 道路交通法施行規則 第二章の二 第九条の二
  5. ^ 京都府道路交通規則 京都府公安委員会規則第13号、京都府例規集
  6. ^ 2輪又は3輪の自転車による軽車両等運送事業に関する道路の指定 京都府公安委員会告示第71号、京都府例規集
  7. ^ 京都府道路交通規則(軽車両の乗車定員の制限)が改正されました! 京都府警察本部交通企画課法令係
  8. ^ 国道1号線沿い(池上)に在る大型パチンコ店『アロー』池上店が運営。ただし、営利目的ではなく、顧客送迎目的としての運用。
  9. ^ NPO法人の詳細情報
  10. ^ 環境にやさしい自転車タクシーで地域復興を!|Cyclopolitain Japan シクロポリタンジャパン

関連項目[編集]

外部リンク[編集]