コンテンツにスキップ

あいちトリエンナーレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あいちトリエンナーレ
Aichi Triennale
中心会場の愛知芸術文化センター
イベントの種類 美術展覧会
初回開催 2010年
会場 愛知芸術文化センター
名古屋市美術館
長者町会場
納屋橋会場
東岡崎駅会場
康生会場
松本町会場
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会
公式サイト
テンプレートを表示

あいちトリエンナーレ英語: Aichi Triennale)は、愛知県2010年から3年ごとに開催されている国際芸術祭。主催はあいちトリエンナーレ実行委員会。

経緯

[編集]

2007年2月4日に行われた愛知県知事選挙で3期目の当選を果たした神田真秋は、国際芸術祭の開催をマニフェストに掲げていた[1]。同年9月、2010年秋に愛知県芸術文化センターを中心に開く骨格が発表され[2]、翌2008年2月には芸術祭を3年ごとに行うトリエンナーレとすることが決定した[3]。当時の呼称は「あいち国際芸術祭」だった[4]。同年7月29日、国立美術館館長を務める建畠晢芸術監督とすることが決定した[5]。10月14日、芸術祭の名称を「あいちトリエンナーレ」とすることが決まった[6]

第1回トリエンナーレは、2010年開催に向けて準備が進められていたが、2008年秋ごろからのトヨタショックなどにともなう県内の景気後退を受けて、2009年度予算編成では3億1800万円の予算要求のうち4割がカットされる事態となった[7]。2009年3月6日、愛知県議会は総事業費を従来から3割削減した13億8000万円とし、愛知県が8億5000万円、名古屋市が2億8000万円、残りを事業収入で賄うとする議案を可決した[8]

情報発信拠点「アートラボあいち」が愛知県庁大津橋分室の2階と3階に設置されている[9]

「あいちトリエンナーレ」の日本語名称は2022年から「国際芸術祭『あいち2022』」に変更され[注釈 1]、新監督に京都造形芸術大学教授で森美術館館長を務める愛知県出身の片岡真実が就任する[10][11]。「あいちトリエンナーレ」から「あいち」への日本語名称変更に関して、2020年8月、朝日新聞自民党側から名称変更の提案があったことを報じている[12][13]

あいちトリエンナーレ2010

[編集]

概要

[編集]
テーマ 都市の祝祭 Arts and Cities
会期 2010年8月21日~10月31日
会場 愛知芸術文化センター名古屋市美術館、長者町会場、納屋橋会場、
名古屋城オアシス21、中央広小路ビル、七ツ寺共同スタジオ
芸術監督 建畠晢国立国際美術館館長)
参加アーティスト 131組[14]
入場者数 57万2023人[14]
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館

プレイベント

[編集]
  • 2009年8月15日から10月25日にかけて、愛知県立芸術大学で教鞭を執り、数々の現代芸術家を教えた櫃田伸也と教え子の作品を展示する「放課後のはらっぱ -櫃田伸也とその教え子たち-」が愛知県美術館名古屋市美術館で開かれた。
  • 同年8月8日から9月23日にかけて、「うしろの正面 -アーティストたちの誠実な遊戯-」が愛知芸術文化センターで開かれた。
  • 同年10月10日から11月15日にかけて、「長者町プロジェクト2009」が長者町会場で開催された[15]

会場

[編集]
  • メーン会場を愛知県美術館が入居する愛知芸術文化センターとし、名古屋市美術館長者町納屋橋の各会場で主に展示が行われた。長者町会場は、空きビルが目立つ繊維問屋街の長者町(名古屋市中区錦2丁目)[16]伏見地下街にある空き店舗の内部や壁面を利用したもので[17]、各所を回れるようになっていた。また、納屋橋会場は、納屋橋近くの元ボウリング場のビル(中区1丁目)を利用したものであった。
  • 開催期間中は、あいちトリエンナーレ2010のラッピングをしたベロタクシーが会場間を走行しており、環境に配慮した乗り物として来場者の足となっていた。このほか、草間彌生のデザインした水玉模様のプリウス「草間の水玉プリウス」がシャトル運行に3台、アーティストの送迎に1台使われたほか、愛知芸術文化センターに1台展示された[18]

その他

[編集]

あいちトリエンナーレ2013

[編集]

概要

[編集]
テーマ 揺れる大地 - われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活
会期 2013年8月10日~10月27日
会場 愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、長者町会場、納屋橋会場、
東岡崎駅会場、康生会場、松本町会場
芸術監督 五十嵐太郎東北大学大学院工学研究科教授)
キュレーター
ルイス・ビッグス、住友文彦飯田志保子
参加アーティスト 122組[24]
入場者数 約62万人[24]
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会

プレイベント

[編集]

会場

[編集]
  • 長者町エリアでは、地下鉄伏見駅の入口や地下街で、台湾の打開連合設計事務所によるトリックアートが展示された[28]
  • 納屋橋エリアでは、納屋橋会場である東陽倉庫テナントビルに13名と1組(2名)、大名古屋ビルヂングに1名、計16名のアーティストの作品が展示された。

その他

[編集]
  • 記録映画作家の土本典昭の『原発切抜帖』(1982年)、写真家の細江英公の『へそと原爆』(1960年)、劇作家のサミュエル・ベケットの『クワッド』(1981年)、映画監督のチャオ・イエの『ジャライノール』(2008年)など、映像作品がいくつか上映された[29][30]
  • 現代美術家のやなぎみわの演劇『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』、第54回岸田國士戯曲賞受賞劇作家の柴幸男の『日本の大人』などが上演された。
  • 建築家の藤森照信宮本佳明青木淳石上純也藤村龍至らが作家として参加した。
  • 前回のトリエンナーレに続いて、斉と公平太デザインの「長者町くん」が参加。週末になると長者町会場に現れ、愛嬌をふりまいた[31]
  • 最終日の2013年10月27日、岡崎市ではちょうちん行列が行われ、松本町会場の松應寺で「クロージングイベント また逢う日まで」が開催された。同イベントにはオカザえもんも参加した[32]
  • 芸術監督の五十嵐太郎が2013年度の芸術選奨新人賞芸術振興部門を受賞した。

あいちトリエンナーレ2016

[編集]

概要

[編集]
テーマ 虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅 Homo Faber: A Rainbow Caravan
会期 2016年8月11日~10月23日
会場 愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、長者町会場、栄会場、名古屋駅会場、
PLAT会場、水上ビル会場、豊橋駅前大通会場、
東岡崎駅会場、康生会場、岡崎公園会場、六供会場
芸術監督 港千尋多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授)
キュレーター 拝戸雅彦、ダニエラ・カストロ、服部浩之、金井直、ゼイネップ・オズ、越後谷卓司、濱治佳、藤井明子、唐津絵理、水野学、伊藤優子
参加アーティスト 119組
入場者数 ---
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会

あいちトリエンナーレ2019

[編集]

概要

[編集]
地図
About OpenStreetMaps
Maps: terms of use
1.5 km
19
18
17
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2019会場略地図
1
愛知県芸術文化センター(A)
2
名古屋市芸術創造センター(A)
3
アートラボあいち(A)
4
Live & Lounge Vio(A)
5
名古屋市美術館(N)
6
伊藤家住宅(S)
7
那古野一丁目長屋(S)
8
なごのステーション(S)
9
円頓寺銀座店舗跡(S)
10
円頓寺商店街・円頓寺本町商店街(S)
11
円頓寺駐車場(S)
12
幸円ビル(S)
13
那古野二丁目長屋(S)
14
メゾンなごの808(S)
15
なごのアジール(S)
16
ふれあい館えんどうじ(S)
17
まちなか農園えんどうじ(S)
18
なごのキャンパス体育館(S)
19
ミッドランドスクエアシネマ(S)
地図
About OpenStreetMaps
Maps: terms of use
750 m
9
とよた大衆芸術センター[TPAC]
8
7
6
5
4
3
2
1
略地図
1
豊田市美術館
2
名鉄豊田市駅下
3
新とよパーク
4
シティプラザ
5
喜楽亭
6
豊田市民ギャラリー
7
旧豊田東高等学校
8
豊田市民文化会館
9
とよた大衆芸術センター[TPAC]
テーマ 情の時代 Taming Y/Our Passion
会期 2019年8月1日~10月14日
会場 愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道円頓寺)、
豊田市豊田市美術館及び豊田市駅周辺)
芸術監督 津田大介
キュレーター 飯田志保子(チーフ)、能勢陽子、ペドロ・レイエス、鷲田めるろ、杉原永純、
相馬千秋、大山卓也、会田大也[35]
参加アーティスト 79組[36]
入場者数 ---
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会
(主たる役員の名簿は注釈欄に記載)[注釈 2]

会場

[編集]

経緯

[編集]

2017年7月18日、あいちトリエンナーレ芸術監督選考委員会[注釈 3]は、あいちトリエンナーレ実行委員会に対しジャーナリスト津田大介を「バランス感覚に優れ、また、情報を整理する能力にも長けていることから、いろいろなアイデアや意見を取り込んで、トリエンナーレを創り上げることができる」などの理由から芸術監督として推薦し[39]、同年8月1日に津田は芸術監督に就任した[38]。実行委員会の大村秀章会長(愛知県知事)は津田に「ちょっととんがった芸術祭にしたいと思い、色々な情報発信を続けている津田さんに芸術監督をお願いした。その時々の社会情勢を含めて発信してもらえれば」と委嘱状を渡した[40][41]

津田は「芸術監督に与えられている権限は大きい」と決定権を握ると学芸員が提出してきた作家を「ピンとこない」と退けて陣頭指揮を執る[42]。津田は話題性を集めるため「ジェンダー平等」を仕掛け「日本初」を目玉にした宣伝活動を展開する[42]。2019年3月27日、津田は記者会見を開き、国内外79組の出典作家を「男女平等」に選考したと発表して「あいちトリエンナーレ2019」を全国紙で紹介させることに成功する[36][43][44]。また、あいちトリエンナーレで恒例となっていたプロデュースオペラを廃し、音楽プログラムを新設して[45][46]、ニュースサイト「ナタリー」で津田の共同創業者を務めた大山卓也[47]をキュレーターに任命した[48]。芸術家としての経験がないことについての批判する声もあったが、津田はツイッターで以下の反論を行っている[49]

こんな僕ですが一応文化庁主催のメディア芸術祭で新人賞なるものをいただいた経験もありまして、その審査した人たちや、芸術監督を選出したあいちトリエンナーレの有識者部会(アート業界の重鎮多し)をみんな敵に回す発言になりますけど、大丈夫ですかw

2019年3月27日に「表現の不自由展・その後」の企画を決定。津田は企画の意図について、あいちトリエンナーレのアドバイザー東浩紀(表現の不自由展を巡る混乱の責任を取って8月15日に辞任)との対談で以下のように説明している[50]

公立美術館で撤去されたものを、『表現の不自由展』という展覧会を持ってくる体(てい)にして全部展示してやろうというそういう企画で。おそらくみんな全然気づいてないけど、これが一番やばい企画なんですよ。おそらく、政治的に。

企画展「表現の不自由展・その後」

[編集]

2019年3月27日、あいちトリエンナーレ2019の企画発表会の際に、「表現の不自由展」が行われることと、その展示主旨が公表される[51]

2019年7月29日、芸術祭実行委員会の大村秀章愛知県知事は「表現の不自由展・その後」実行委員会(アライ=ヒロユキ岩崎貞明岡本有佳小倉利丸永田浩三)と7月1日付[52]で契約書を締結し[53]、7月31日(開催前日)に愛知県芸術文化センター8階の愛知県美術館ギャラリーで企画展「表現の不自由展・その後」が開催されることが発表された[54]。会場は愛知県芸術文化センター8階、愛知県美術館ギャラリー[54]

「表現の不自由展」は、新宿ニコンサロン安世鴻による元慰安婦の写真展を中止にした事件(ニコン慰安婦写真展中止事件)を契機に開催された企画展で「その後」は続編に位置付けられており[55]、津田大介は群馬県と市民団体が裁判中により群馬県立近代美術館が展示を拒否した「群馬県朝鮮人強制連行追悼碑」に展示依頼を出す[56]など展示の拡充が行われた。

この企画展は芸術監督の津田大介が招聘し、不自由展実行委員会の必要経費を立て替えて実現させたもので[57]、企画内容は芸術監督の津田大介、不自由展実行委員会の間で決定され、チーフキュレーターの飯田志保子は関わっていなかった[58]

企画テーマは『「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示した』[59]だが、後述する『平和の少女像(日本政府の呼称は「慰安婦像」)』や大浦信行の『遠近を抱えて PartII(「昭和天皇の肖像写真を燃やし、その灰を靴で踏みつける」表現が批判の対象となった)』などの炎上した作品は「排除」されたことはない。

キュレーション安倍晋三内閣総理大臣の影響を受けており、慰安婦問題に関連した展示が多い理由は「安倍晋三政権が(慰安婦被害を)目につかないようにしたからこそ、そうなっただけ」と説明されている[60]。そのほかにも「安倍政権の右傾化への警鐘」を掲げた『時代の肖像ー絶滅危惧種』[61]、「ABE IS OVER」を掲げた『マネキンフラッシュモブ』[62]、安倍政権の圧力で海外に出展できなかったと主張する『気合い100連発』[63]などの表現物が展示された。

開催の前日、美術批評家の黒瀬陽平は以下の見解を示している[64]

公立美術館では、ほとんど前例がない美術展。だが規制にもいろんなレベルがあり、すべてを「表現の自由」でくくるのは、危険な面もある。規制された作品を集めただけでは、スキャンダリズムと変わらない。公共施設や公金を投じた事業である以上、市民の疑問やクレームに答える義務が発生する。作者や主催者が美術としての論理や価値をしっかり示すことができれば、成功したと言えるだろう。

黒瀬の懸念は的中し、キュレーター不在で設置した展示会場は、質の高い鑑賞空間の構築に失敗し[65]、開催3日目で中止が決定された。文化芸術の発展を目的に文化庁が支援した国際芸術祭に日韓外交戦争などの政治問題を持ち込んだことは『あいちトリエンナーレの期待水準に達しない、また「芸術の名を借りた政治プロパガンダ」と批判される展示をみとめてしまった。(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 中間報告)』[66]と批判の対象となり、日本の文化振興政策にも影響を与えた。

「表現の不自由展・その後」開催開始から中止まで

[編集]

慰安婦問題を芸術祭に持ち込めば運営に大きな支障が生じることは2014年のアングレーム国際漫画祭で実証されていた[75]が、「炎上のプロ」を自任する津田[76]は、国際美術展の原則である写真撮影とSNS投稿は自由という国際慣習を禁止し[77][78]、報道機関に対しても、企画内容によっては取材に応じられないこと、報道前に記事の内容を提出することを義務付ける検閲[79]を設けた。

開催当日から表現の不自由展に対しての抗議は殺到し、翌日に津田は記者会見を開き「平和の少女像の内容の変更も含めた対処を考えている」と表明した[80]が事態は好転せず、嫌韓感情を焚きつけられた愛知県民が京都アニメーション放火殺人事件を模倣した犯罪予告を行う事件も発生した[81][81]。愛知県知事を兼ねる実行委員会会長の大村は、対応する愛知県職員の疲弊に加えて、7月18日の京都アニメーション放火殺人事件を考慮した結果、芸術祭全体の運営に支障をきたすとして『表現の不自由展』を自主規制で閉鎖することを決断し『表現の不自由展』は展示中止となった[82][83]

閉鎖後、津田は「『表現の不自由展・その後』は、100個近くある企画のうちの1つ。初めてあいちトリエンナーレに来場した方は5割以上にのぼる。これまで美術に興味がなかった方々が来てくれていて有難い。正確な数字は出ていないが、前回の来場者を上回っている。あいちトリエンナーレはまだ2カ月近く開催されているので、ぜひ会場に足を運んでもらいたい。」と語った[84]が、8月5日に大韓民国文化体育観光部のキム・ジンゴン報道官が「愛知県で我々の『平和の少女像』展示を中止した残念な状況が生じている」と遺憾を表明し[85]、翌日の6日には、大韓民国外交部のキム・インチョル報道官が「被害者の傷の癒やしや名誉回復に反する行為で、非常に遺憾」と表明する[86]など、炎上は日韓の外交問題にまで延焼していった。

『平和の少女像』(慰安婦像)

[編集]
「少女像」は世界各地では女性解放の、そして韓国内では民族自立のシンボルとして親しまれる民衆芸術で、作者は平和を祈るために制作と説明。しかしソウルの日本大使館前の像など政治プロパガンダに使われた現実があり、十分な説明がないままに見せると誤解はもとより理解不足による批判を浴びることは必至だった。 — あいちトリエンナーレのあり方検証委員会、中間報告 2019年9月25日 [1](85ページ)

『平和の少女像』

[編集]

『平和の少女像(日本での名称は「慰安婦像[87])』は政治団体「韓国挺身隊問題対策協議会(通称:挺対協)」が2011年12月14日に在大韓民国日本国大使館前での抗議デモ100回を記念して製作した。当初は碑石の設置が計画されたがソウル市鍾路区金永椶区長の「碑石よりは芸術作品である少女像がよい」という助言を受けて『平和の少女像』が製作された[88]

『平和の少女像』は在大韓民国日本国大使館前に無許可で設置され、挺対協が反日デモランドマークとしたため、日本政府はウィーン条約で規定された『公館の威厳の侵害』等に関わる問題として撤去を求め[89]、2015年の慰安婦問題日韓合意で韓国の朴槿恵政権もこれを認めた。しかし、挺対協は慰安婦問題日韓合意を認めず『平和の少女像』は不可侵の存在であると宣言した[90][91]朴槿恵韓国大統領弾劾訴追により文在寅政権が成立すると、文在寅大統領は挺対協らを青瓦台(大統領府)に招き、慰安婦合意の締結を「真実・正義に反する」と謝罪し[92]康京和外相も「日本が(『平和の少女像』の)移転を要求すればするほど少女像はさらに作られる」として、日本側の撤去要求を拒否した[93]。韓国各地には挺対協の教化を受けた10代から20代の世代(「少女像世代」と称される)を中心に韓国国内に『平和の少女像』の複製は増加を続け[94][95]、2019年には100体を越え[96]、韓国外でも米国など7ヶ国12ヶ所に設置が行われた[97]。日本でも挺対協と連携する組織『希望のたね』が日本軍『慰安婦』問題解決全国行動共同代表の梁澄子によって2017年6月に設立され、『表現の不自由展』実行委員の岡本有佳が理事として参加している[98]

慰安婦問題日韓合意で大韓民国の尹炳世外交部長官は「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」と宣言し「国連等国際社会において本問題について互いに非難・批判することは控える」ことが併せて確約されたが『平和の少女像』は日本軍性奴隷制の国際法上の責任を問う象徴として世界各地に設置され[99]、あいちトリエンナーレ開催期間中も、ドイツドルトムント[60]ベルリンブランデンブルク門[100]、米国バージニア州[101]などで開催された日本を糾弾する集会の旗手として掲げられた。

展示までの経緯

[編集]

2012年、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会東京都美術館で開催した「第18回JAALA国際交流展」に『平和の少女像』のミニチュアが出展されたが、東京都美術館から「(政治的表現物であるため美術館の)運営要綱に抵触する」として撤去された。その経緯から「主催者の抗議にもかかわらずいつの間にか展示会場から消えた少女像は、日本の歴史認識と表現をめぐる『不自由な状況』を暴露するもの」(韓国美術研究家の古川美佳)として、2015年の「表現の不自由展」に『平和の少女像』の複製が展示物として採用された[102]

製作者のキム・ウンソンは「日本が本当に謝罪し反省しているのなら、むしろ東京庁舎前にも少女像を建てるべきだ。」と公言し[103]、2016年から日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(旧・韓国挺身隊問題対策協議会)理事を務めている[104]が、芸術監督の津田大介は「公的機関から独立したアーティストが、自分の作品に政治的な意図を込めるのは、断じて“プロパガンダ”などではなく、“オピニオン”です。」とし[105]、慰安婦像は「日本政府の歴史認識を超えた歴史観を僕たちに押しつけるものではなく、そのような過去を反省し、未来に向けて立派に生きていくことを誓った僕たち日本人を貶めるものではないと考えます」として展示を決定した[106]。解説を担当した岡本有佳は「(日本国内で朝鮮半島に対する)植民地支配に向き合おうとする人たちに希望をつないでほしい」と述べ[60]、英語の解説は慰安婦問題日韓合意で使用が禁じられた「性奴隷(victims of the Japanese military sexual slavery)」という単語[107]を用いられ、日本政府が決定した「慰安婦像」の呼称[87]に対しても「本作の作品名は《平和の少女像》(正式名称「平和の碑」。「慰安婦像」ではない)。」と解説している[108]

「平和の少女像」は、例外的に「SNS推奨」のキャプションが7月31日に添付された[109]が、あいちトリエンナーレのあり方検証委員会が「個人の解釈によるSNS投稿は、さらに作品の意図とは無関係な、美術に関心のない人々を巻き込み、彼ら個人の思想・心情を訴えるために利用され、いわゆる「炎上」を招くことにつながった」[110]と認めるように、製作者の思想・信条の拡散には失敗した。

展示に対する世論の反応

[編集]

週刊文春が8月3日~5日に行った「平和の少女像」の展示に関するアンケート調査(期間、対象者810人)では、「賛成」は16.2%、「反対」は74.9%という結果であった[111]。産経新聞がFNNと合同で実施した世論調査でも、「平和の少女像」などの作品が展示されるべきアートであるかについて、「思わない」が64.0%、「思う」が23.9%との結果が出た[112]

展示に対する政治家の批判

[編集]

津田大介芸術監督は「(展示中止は)政治家の圧力が中止の原因ではない」と繰り返し強調している[113][114]が、CIMAM(国際美術館会議)は「The cancellation is an infringement of the artists’ freedom of expression, at the behest of politicians and the Mayer of Nagoya City, Takashi Kawamura, who made a direct request for the exhibition to be closed.」と展示中止は芸術祭実行委員会で会長代行を務める河村たかし名古屋市長の要望であるとしている[115]。河村が慰安婦に対する日本政府の謝罪を求めるアメリカ合衆国下院121号決議の全面撤回を主張していた経緯から、津田は慰安婦像の展示中止を求める声明を発表することを予想していたが、行動を起こされることは想定外だったとしている[116]

8月1日、あいちトリエンナーレ実行委員会会長代理を務める河村たかし名古屋市長は、大阪市の松井一郎市長から、あいちトリエンナーレで慰安婦像の展示が行われていると質されたため、翌日に会場視察を行った[117]。河村は『平和の少女像』だけではなく皇室関連の展示についても問題視し、実行委員長の大村に対して『表現の不自由展』の中止を含めた適切な対応を求める公文を8月2日付で発していた[118]吉村洋文大阪府知事は「表現の自由は保障されるべきだが、反日プロパガンダと国民が思うものを、愛知県が主催者として展示するのは大反対。」と批判[注釈 4]、松井も「税投入してやるべき展示会ではなかったのではないか。個人が自費で様々な会合をするのは否定しない。」 とした上で、大村に対して展示したことについての説明責任を求めた。神奈川県の黒岩祐治知事も『平和の少女像』を「極めて明確な政治的メッセージがある。それを税金を使って後押しするのは、表現の自由より、政治的メッセージを後押しすることになる。」など政治家からは展示反対の表明が相次いで行われた[119]

自由民主党日本の尊厳と国益を護る会が『平和の少女像』の展示について「『芸術』や『表現の自由』を掲げた事実上の政治プロパガンダだ。公金を投じるべきでなく、国や関係自治体に適切な対応を求める」と声明を発表し[120]日本維新の会杉本和巳衆院議員(比例東海ブロック)が「公的な施設が公的支援に支えられて行う催事として極めて不適切」として、展示中止を求める要望書を提出した[121]

10月12日、河村は、あいちトリエンナーレ実行委員会会長代行として、名古屋市民に対して『平和の少女像』に関して以下の声明を公開した[122]

韓国民の政治的主張を目的として、世界各地に置かれている「従軍慰安婦像」と全く同じポーズ・衣装を纏った人形です。「従軍慰安婦」の問題自体が、その存否・評価を含め、高度にセンシティブな政治的な問題を含むと同時に、このような作品自体が、先鋭な対立関係を背景とした政治的主張を伴い、その対立関係をより先鋭化させる契機となる可能性を否定できず、現実には、多くの日本国民の国民感情を甚だ害するおそれが強くあり、この意味で「公衆に険悪の情を催させる」ものとして、公共の場所に相応しくない作品であると思いました。したがって、愛知県が主宰者として、愛知芸術文化センターという公共の場所を提供し、かつ、公衆の嫌悪感を覚えさせる作品の展示に住民の税金を拠出するといった、「便益供与」を行うことは、行政(愛知県・名古屋市)に求められる政治的中立性と、それに対する社会の信頼を著しく損なうものと考えられます。

これらの指摘に対して、芸術監督の津田大介は「政治家は、表現の自由に対して権力を行使できる立場であり、もう少し発言は抑制的であるべきだと思います」と批判し[116]、また、津田を論説委員として擁する朝日新聞も「行政には、選任した芸術監督の裁量に判断を委ね、多様性を保障することに最大限の配慮をすることが求められる。」と批判を行った[123]。また、日本共産党も、政治家による展示中止を求める動向を検閲行為として批判し、日本による「性奴隷制」の加害の事実を認め、被害者への謝罪と賠償の責任を日本は果たすべきという立場から『平和の少女像』の展示を支持する表明した[124]

展示再開への動き

[編集]

8月3日、日本ペンクラブは、『平和の少女像』などの撤去を求めた河村市長の発言に対して「人類誕生以降、人間を人間たらしめ、社会の拡充に寄与してきた芸術の意義に無理解な言動と言わざるを得ない」と批判し、展示続行を求めた[125]

8月4日、日本軍『慰安婦』問題解決全国行動は、日本軍「慰安婦」制度という戦争犯罪について日本が事実を認め、再発防止のための教育と記憶・継承をたゆまず続けて行くことで被害者たちの赦しを得ることができるのに、政治家をはじめとする一部の人々が再び逆の言動をとっていると批判し、即時再開を求めた[126]。同日に「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センターも、「平和の少女像」が美術館の中に芸術作品として展示されたことにより、慰安婦問題日韓合意で慰安婦像を撤去する理由である「公館の安寧・威厳の維持の観点からの懸念」はなくなったとし、「平和の少女像」を含む表現の不自由展の展示の再開を求めた[127]

8月5日、女たちの戦争と平和資料館は、高江ヘリパッド問題に愛知県警が協力したことを引き合いに「表現の不自由展・その後」に対する脅迫犯を検挙することを要請[128]

8月6日、日本YMCAが「『平和の少女像』の撤去を求めた河村市長の発言は、日本の植民地支配下で性奴隷とされた元「従軍慰安婦」女性の人権と尊厳を侵害する行為に他なりません。」「加害者としての責任を問うことなく、真実を覆い隠しては、 真の平和はつくりだせません」として『平和の少女像』展示再開を求めた[129]

8月9日に日本キリスト教協議会の金性済総幹事が「平和の少女像への不当な攻撃を恐れず「表現の不自由展その後」を再開してください」と大村に要望書を提出、8月21日には、日本バプテスト連盟の加藤誠理事長も抗議声明を発表した[130]

8月12日、あいちトリエンナーレに参加するアーティストは、以下の声明文を発表し、作品の展示中止を宣言した[131]

The main target of the attack in this case is the work “Statue of a Girl of Peace “, by Kim Seo-kyung and Kim Eun-sung: a sculpture that attempts to repair historical memory focusing on Japan’s military sexual slavery (euphemistically called “comfort women”) a historical issue that is continuously repressed in Japan. We consider it an ethical obligation to stand by the exhibiting artists voices and their work being exhibited. Freedom of expression is an unalienable right that needs to be defended independently of any context.
閉鎖された「表現の不自由展・その後」入口
2019年8月16日撮影。

8月21日、アムネスティ・インターナショナル日本は「特に『平和の少女像』が、攻撃の対象となっている」とし、河村たちの発言を「日本軍性奴隷制について、その歴史的事実のみならず、人権侵害に対する国家責任や被害者の尊厳などをも否定する言動である。」と批判し、「日本政府は『平和の少女像』の展示を攻撃する今回の公人の言動に対して、これを是認することなく公式に反駁し、日本軍性奴隷制の被害者の尊厳を傷つける発言をくい止めるための具体的な措置を取らねばならない。」と声明を発表した[99]

また、平和の少女像の展示中止を歴史修正主義との闘いとする運動も行われた。8月7日、法学者の田島泰彦が「公権力が許す範囲で表現の自由を認めようとする流れが安倍政権にはある。その流れの中でテロ予告や脅迫があり、さまざまな規制・統制が進んでいる。この展示を全力で守り抜こう」と国会内集会を開催すると、荻野富士夫小樽商科大学名誉教授醍醐聰東京大学名誉教授らが加わって「歴史修正主義とのたたかいでもある」と決起した[132]。また、日本史研究会も2019年度の大会で「歴史の学術研究の成果を無視し、隣国への差別意識を助長する歴史修正主義及び排外主義に反対するとともに、昨今の事態に深い憂慮を表明し、表現・言論・学問の自由の重要性を強く社会に訴えるものである。」と声明を発表した[133]。国外では『希望のたね』理事の山口智美により、この騒動は日本政府と新ナショナリスト軍による慰安婦の歴史を排除する歴史戦であると喧伝された[134]

「表現の不自由展」展示中止に対する憂慮の声明

[編集]

『表現の不自由展』の展示中止に関しては、多くの文化団体が憂慮の声明を発表している。公益社団法人日本漫画家協会事務局は「意見や感想、自由な論争以前に、暴力に繋がる威嚇により事態が動いた事が、前例とならないように切に願います」と表明し[135]日本美術家連盟も「表現の不自由展・その後」の中止が決定されたこと、その原因が多数の脅迫めいた言説等によるものであることを、深く憂慮します」と声明を発表した[136]

「表現の不自由展」展示中止に関する論説

[編集]

新聞各紙はテロや脅迫で表現の自由を奪う行為に対しては厳しい批判で一致していたが、主催者側の表現方法が適切であるかについては論点が分かれた。

あいちトリエンナーレを後援している朝日新聞[137]は、8月6日に社説で「一連の事態は、社会がまさに「不自由」で息苦しい状態になってきていることを、目に見える形で突きつけた。病理に向き合い、表現の自由を抑圧するような動きには異を唱え続ける。そうすることで同様の事態を繰り返させない力としたい。」と掲載し、不自由展に否定的な世論への批判を行った[138]

しかし、産経新聞から「非常識な展示会に批判が相次いだことは、国民の常識感覚の表れである。それを「『不自由』で息苦しい状態」といい、「病理」とまで断じる感覚はおかしい。」[139]。「慰安婦像などに対して芸術作品としての妥当性には踏み込まず、表現の自由の議論に持ち込むことを避けている」[140]などの批判が行われた。

不自由展の再開に際しては、産経新聞は社説で「昭和天皇の肖像を燃やす動画の展示などは、日本へのヘイト(憎悪)そのものである。なぜ多くの人が憤ったか。あまりに軽く考えてはいないか。」と批判すると[141]、朝日新聞は、16日の社説で「慰安婦に着想を得た少女像や昭和天皇を含む肖像などが燃える映像作品に対して、「日本へのヘイト」との批判も飛び出した。これもあきれる話だ。」と批判、産経新聞は18日の社説で「朝日はヘイトを許すのか」という見出しを掲げ「『日本国の象徴であり日本国民統合の象徴』である天皇や日本人へのヘイト表現といえる。だから多くの人々があきれ、憤った」と批判を返した[142]

読売新聞は「展示作品が物議を醸すことが予想されたのに、反発を感じる人への配慮や作品の見せ方の工夫について、検討が尽くされたとは言い難い。」「結果的に、脅迫を受けて展覧会を中止する前例を作ったとも言える。その事実は重く受け止めなければならない。」[143]、企画者は「表現(本来的に謙虚な営みであって、最初から表現相手に対する敬意を前提にしている)」と「主張(一種の自己拡張の行為であって、根本的に相手に影響を与えて変えようとする動機に基づいている)」という言葉を取り違えている[144]などの批判を行った。

展示中止後の動き

[編集]

東浩紀の辞任

[編集]

8月14日、あいちトリエンナーレで企画アドバイザーを務める思想家東浩紀は、「『表現の自由』vs『検閲とテロ』という構図は、津田さんと大村(秀章愛知県)知事が作り出した偽の問題だ」とし、慰安婦像について「政治的に利用されてしまった」、昭和天皇を扱った作品は「過激な表現が多くの市民にショックを与えた」と分析し、「外交問題に巻き込まれたこと」と「市民への説明不足」について誠実に謝罪し、市民や作家を巻き込んだ議論を行うべきだと津田大介芸術監督に提案を行ったが、これを拒否されたため職務を果たすのが困難として辞任した[145][146]

8月15日、芸術監督の津田大介が『表現の不自由展』の経緯について『「表現の不自由展・その後」にどの作品を展示し、どの作品を展示しないかは、最終的に「表現の不自由展・その後」の出展者である不自由展実行委が決定権を持っていました。』『僕は、途中で企画を断念したり、参加を取り下げられることも視野に入れつつ、今後の不自由展実行委や県側との協議に希望を残すことにしました。』とネット上で報告。芸術監督としての責任は「最後まで現場監督としてトリエンナーレを無事終えることが自身の責任の取り方であると考えています。」として辞任を否定した[147]

あいちトリエンナーレのあり方検証委員会の設置

[編集]

8月16日、芸術祭実行委員会会長の大村秀章愛知県知事は『あいちトリエンナーレのあり方検証委員会(座長・山梨俊夫国立国際美術館長、副座長・上山信一愛知県政策顧問)』を設置し、自らもオブザーバーとして参加した。検証委員会の報告として「表現の不自由展」に抗議する人々を「美術に関心のない人々」「反知性主義の存在」とし[110]、抗議が大規模になった理由についても『「抗議」や「声明」が「娯楽」(祭り)に転換されたソーシャルメディア型のソフト・テロ』であると結論付けた[148]。責任の所在については、「誤解を招く展示が混乱と被害をもたらした最大の原因は、無理があり、混乱が生じることを予見しながら展示を強行した芸術監督の行為にある。そしてその背景にはそれを許す組織体制上の数多くの欠陥があった。」と芸術監督の津田大介に求め[149][150]、実行委員長の大村知事は「芸術監督の上で会長(知事)は全体を掌握する立場にあるが、政治家であるため日本国憲法第21条の表現の自由及び検閲禁止の規定に縛られ、展示内容については芸術監督にすべてをゆだねざるを得ない立場にあった」[151]と免責し、津田を芸術監督とした任命責任についても「人選自体に問題はなかった」と判定している[152]。なお、津田は「今回の騒動は、関係者間のコミュニケーションがうまくいっていなかったことが最大の問題だった」と反論している[153]。このようにして事態の幕引きは図られたが、芸術祭実行委員会会長代行の河村たかし名古屋市長は実行委員の議論を経ずに検証委の設置が決まったなどとして反発し、名古屋市は別途に検証を行うことを表明した[154]。河村の設置する検証委員会に対して、大村は「展示の中身を検証して、けしからんから(市の負担金を)出さないというなら、検閲委員会になる」と反発した[155]

大村愛知県知事と河村名古屋市長の対立

[編集]
名古屋市長河村たかし愛知県知事大村秀章(2015年、内閣総理大臣官邸

大村秀章愛知県知事と河村たかし名古屋市長は愛知県と名古屋市を一体化した自治体として運営しようという中京都構想を唱える盟友関係であったが[156]、表現の不自由展によって関係が分断された[157]

河村は、あいちトリエンナーレ実行委員会規約の第13条に基づいて運営会議を招集して『表現の不自由展』に関して公議することと『表現の不自由展』を専決処分で中止した理由を16条2項の「専決処分をしたときは、これを次の運営会議 において報告しなければならない。」の履行を求める[158][159]など7項目の公開質問状を送付し、大村も「きっちり論破する」と応じる反応した[160]が「検証委員会の中間報告が質問に回答している」と述べ、疲弊を理由に回答を引き延ばした[161]。10月8日に『表現の不自由展』が再開されると、河村は愛知芸術文化センター(『表現の不自由展』開催地)前に赴き、抗議のために座り込みを行った[162]。これに対して、大村は抗議の書簡を河村に送った[163]。文化庁の補助金不交付に関しても、大村が文化庁に対して法的措置で争う姿勢を見せたのに対して、河村は「至極まっとうな判断」として国と歩調を合わせて名古屋市の負担金を愛知県に支払うことを拒絶することを表明した[164]

あいちトリエンナーレ実行委員会と表現の不自由実行委員会の対立

[編集]

『表現の不自由展』が閉鎖されると「表現の不自由展」実行委員会は、大村と締結した契約書の「疑義があれば誠実に協議して解決を図るという趣旨」の条項に反して、通告なしの展示中止が行われたと批判する声明を発表[165]。また、津田に対しても「(圧力に屈しないよう)僕も一緒に闘う」と発言していながら「表現の不自由展」実行委員会に相談なく展示中止を承認したことを批判した[166]。大村は脅迫に対する緊急避難措置として「あいちトリエンナーレ実行委員会規約」第16条の「会長は、運営会議の議決事項について、緊急を要するときは、これを専決処分することができる」を発動させたと説明をしたが[167][168]、8月3日に出展者のイム・ミヌクパク・チャンキョンが出品辞退を申し入れた[169]ことを先駆けに、8月12日には出展者12名が「あいちトリエンナーレ実行委員会が不合理な脅しと政治的な要求に屈したことは表現の自由を侵すものである」としてロックアウトを表明した[131][170]。21日には『平和の少女像』製作者のキム・ソギョンとキム・ウンソン夫妻が来日し「脅迫に屈服する姿に、正義と真実さえ覆い隠そうとしているのではないかとの疑いを持つ」と批判する声明を発表した[171]。また「表現の不自由展」実行委員会の岡本有佳が属する『希望のたね』も代表理事の梁澄子が8月3日から展示中止反対の署名運動を開始し[172]金富子牟田和恵岡野八代山口智美など多くのフェミニスト思想家が賛意を示した[173]。その中でも、牟田和恵は慰安婦像への抗議を「『性被害を告発する女』への怒り」として、性暴力を許容し加害を正当化しようとする日本の「文化」と地続きであると主張した[174]

さらに「表現の不自由展」実行委員の永田浩三が所属する[175]「表現の自由を市民の手に 全国ネットワーク」(代表世話人志田陽子[176])も、企画展の再開を求めて署名運動を開始した[177]

あいちトリエンナーレ実行委員会と表現の不自由実行委員会の和解

[編集]

9月13日、「表現の不自由展・その後」実行委員会は、あいちトリエンナーレ実行委員会に展示再開を求める仮処分を名古屋地裁に申し立て[178]、22日には展示再開を求めるデモ行進(主催者発表250人)が名古屋市内で行われた[179]

9月25日、あいちトリエンナーレのあり方検証委員会は「展示方法や解説プログラムの改善・追加」などの条件を整えた上で、現在の体制はもはや機能しないとし、新体制の構築をして再開をすることを提言した[180]

9月26日、「表現の不自由展・その後」実行委員会は記者会見を開き、検証委員会が「表現の不自由展・その後」実行委員会を排除した形を視野に入れて再開が進められていることを批判し、展示方法や解説プログラムの改善の要望に対しても「不自由展の実行委員会が展示説明文に記載した史実を検証委はねじまげて展示空間に反映しようとしている」と批判し、「『条件付き再開』は検閲であり、無条件回復こそ自由の証明である」とする声明を発表した[181]

9月30日、あいちトリエンナーレ実行委員会は「表現の不自由展・その後」実行委員会が要求する無条件回復に応じ、『平和の少女像』も再展示することで合意。不自由展実行委員の岡本有佳は韓国のハンギョレ新聞との電話インタビューで「大きな勝利」と述べ[182]、出展者の安世鴻も「慰安婦問題や福島問題[183]などがもう少し公論化する出発点になることを願う」と述べた[184]

展示再開

[編集]

10月6日、不自由展の出展作家らが応対するコールセンターの設置と、10月8日からの電話受け付けの開始が発表された[185]。展示再開に対する抗議電話は200件を越えたが、10分以上の電話を自動的に切断する仕組みを導入することで対応し[186]、愛知県は表現の不自由展に対する脅迫電話は警察に通報し、苦情電話は『電凸(電話による攻撃)』として無作為抽出してインターネット(YouTube)に公開することで対抗した[187][188]

10月8日、不自由展は、一回につき30人に限定したガイドツアー方式で再開された。初日は2回実施。計60の定員に、延べ1,358人が抽選に並んだ。入場者は金属探知機による検査を受け、身分証明書の提示などが求められた。9日からは芸術祭会期中にSNSに投稿しないとの誓約書に署名すれば、写真や動画の撮影が許可された [189][190]

閉会

[編集]

10月14日、閉会。大村は「過去最高の来場者をお迎えする中で、円満に芸術祭を終えることができました」と報告し[191]、円頓寺会場で、実行委員長の津田が「一度マイナスになったが、プラスマイナスゼロをめざし、プラスで終われた」とイベントの成功を宣言すると、参加者から大村秀章と共に胴上げされた[192]

12月24日、大村は日本記者クラブで記者会見し、『表現の不自由展』に対する抗議を「違う立場や意見を認めず、徹底的に攻撃することがまかり通る日本の社会に驚きを感じた」と評し、「次もつないでやっていきたい。強い希望だ」と意欲を示した[193]

「表現の不自由展」をめぐる動きについての見解

[編集]

あいちトリエンナーレのあり方検証委員会は、表現の不自由展の意義を「拡大するネット環境によって社会の二極化や分断の進行が露わになるとともに、いわゆる『反知性主義』の存在が可視化された。」とし、展示反対の動きは「美術に関心のない人々」によるものとする一方、展示再開への取り組みを「国内外の芸術家と市民の広範な連帯が実現し、芸術祭の新たな局面が示された。」と評した[194]

日本美術家連盟は『事前にこの度の展覧会の主旨が、公共の場と表現の関係を拡張しようとする試みであることを周知すべきでしたし、これに伴う反対意見や議論への対応、脅迫等の違法行為に対する組織的な対応をも展示のプログラムに織り込むべきではなかったかと考えます』とトリエンナーレ実行委員会の運営手法を批判し、『対立を避け、平穏でフラットな空間を「公共」に求める流れに対し、愛知県が一歩踏み込んで、受け入れる「表現」の幅を広げようとした姿勢は評価できるものです。しかし、この展示に対する反応の大きさを見誤り、足元をすくわれ、結果的に「表現」の側に立つことの困難を印象づけることになりました。』と評した[195]

日本共産党はあいちトリエンナーレ2019を「いまの日本に横たわるゆがんだ歴史認識、憎しみや差別をあおる勢力をあぶり出すとともに、それに抗し内外で連帯する姿を示した意義は大きい」と評した[196]

林道郎上智大学教授は「表現の自由という概念が人々に内面化されていないことを痛感した」と述べ、欧米式の自己主張を重視する教育が行われていないことに原因を求めた。また、抗議の背景には「日本が経済大国でなくなりつつあること」を指摘し、「自己と国を重ねている人には耐えがたいのだろう。だから国の方針に反する存在に不満をぶつける」と分析した[197]

社会学者の倉橋耕平は「表現の不自由展・その後」に展示された作品の一部(慰安婦像など)に対し、内容が反日的であるとの批判がおこなわれたことについて、「ことの顛末の本丸は「慰安婦」問題をめぐる「歴史修正主義」にある」と述べた[198]。また、朝日新聞を糺す国民会議が朝日新聞社を相手取って起こした集団訴訟に関する記事の中で、あいちトリエンナーレ2019に展示された慰安婦像をめぐる動きにも触れ、「国際社会が人権問題と認識している『慰安婦』問題が、日本では歴史認識や表現の自由の問題にすり替えられようとしている」「あたかも日本人が被害者であるかのように、議論がすり替えられています」と懸念を示した[199]

表現の不自由展に関連した問題

[編集]

検閲を巡る論争

[編集]

2019年8月5日、河村たかし名古屋市長の『表現の不自由展』の中止を含めた適切な対応を求める要望に対して、大村愛知県知事は記者会見を開き、憲法21条第2項[注釈 5]は公権力が思想内容の当否を判断すること自体が許されていないとし、「(河村の言動は)憲法違反の疑いがきわめて濃厚ではないかと思う」と発言し[201]、河村は1984年の大法廷判決[注釈 5]を引用して『本件企画展の場合、「県立美術館の安心・安全な管理運営」の面から、本件企画展に寄せられた「肖像画・焼損映像」のような作品の展示を中止したとしても、他県の美術館での展示や、「作者自らの資源を用いて表現活動を行う」ことを何ら妨げるものではないから、「検閲」に当たらない』と反論し[202]、『あいちトリエンナーレのあり方検証委員会』の中間報告でも、「あいちトリエンナーレ実行委員会と不自由展実行委員会との間には業務委託契約が存在し、中止に関する法的問題は、基本的には憲法ではなく、契約の問題(「基本的には」というのは、船橋市立図書館事件があるためであるが、本件には該当しない)」と法学者の曽我部真裕が報告している[203]

8月26日、韓国のソウル大学校日本研究所のキム・ヒョジン教授は慰安婦像を再展示するための戦略として「日本の少女像に対する反発を指摘するよりは、『表現の自由』の問題を浮き彫りにすることが、さらに訴求力のある戦略」と分析した。「少女像を強調すれば強調するほど、むしろ平和の少女像を口実に展示会を攻撃する日本国内の嫌韓論者に反対根拠を提供するのではないか、熟慮する必要がある。」「日本の市民社会は依然として『検閲』に対して強い反感を持っていて、これは重要な連帯の根幹になりうる」と報告を行った[204]

その後、8月21日、京都弁護士会は「公権力が、表現内容に異議を述べてその中止を求めることは、表現活動に多大な萎縮効果をもたらすものであり、到底許されるものではない。」と会長声明を発表[205]、同月29日には、東京弁護士会も「公権力が、表現内容に異議を述べてその中止を求めることは、表現活動に多大な萎縮効果をもたらすものであり、到底許されるものではない。」と相次いで河村を批判した[206]。さらに、9月3日に愛知県弁護士会が「公共の場における多様な表現の保障は、民主主義の意見形成の過程を支えていくために不可欠であり、多数意見と異なる少数意見の表現、特に時の権力者の意見に反する少数意見であっても、多数派の意見と同様に最大限の保障がなされなければならない。」「河村市長の発言と行動は、行政庁の長である市長が企画展の展示物である表現の内容に対して異議を唱え出品者の表現行為を止めようとするものであり、憲法21条2項との関係において適切さを欠くものである」と批判を行った[207]

河村は「名古屋市民の多くにとって、激しい嫌悪感・不快感を催し、国民感情に著しく反すると思われる作品群に対し「便宜を供与」(公共施設の使用許可等)し、公金(愛知県民税・名古屋市民税・国税)を使うことが著しく不適切であると考えられるがゆえに、その「(展示の)中止を含めた適切な対応」を求めたもので、「中止そのもの」を求めた訳ではありませんし、個々の作品の「表現の規制」を目的とした行為ではありません」と反論を行った[208]

文化庁の補助金交付

[編集]

8月2日、記者会見で柴山昌彦文部科学大臣は以下の見解を示した[209]

愛知県で開催されている「あいちトリエンナーレ」の企画の一つである「表現の不自由展 その後」において慰安婦を象徴する少女像など、公立美術館などで展示不許可になった作品等が出品されているということです。事実関係について申しますと、「あいちトリエンナーレ」に対しては、文化庁の「文化資源活用推進事業」のもとで、外部有識者による審査を経て採択がされておりますけれども、現時点において、補助金交付の決定はまだされておりません。審査時点では、申請書に基づいて、事業の目的、具体的には各地域が誇る様々な文化観光資源の体系的な創生・展開ですとか、国内外への戦略的広報の推進、文化による国家ブランディングの強化、観光インバウンドの飛躍的・持続的拡充といった事柄に合致しているかという観点から審査を行いましたが、具体の展示物、展示内容についての記載はなかったということであります。今回、今お話しになられたように、展覧会についての具体的な内容が判明をし、実施計画書の企画内容や本事業の目的等と照らし合わせて、確認すべき点が見受けられることから、補助金交付の決定にあたっては、そうした事実関係を確認した上で、適切に対応していきたいと考えております。

また、同日に菅義偉官房長官も記者会見で「補助金交付の決定にあたっては、事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と述べた[210]。芸術祭実行委員会会長代理も務める名古屋市の河村たかし市長は、開催経費の市負担分について政府と共同歩調を取ることを表明し、支払わない場合がありうることを示唆した[211]

その一方で、自由民主党の武井俊輔衆院議員は3日のTwitterで「政府や行政に批判的な人でも納税している。政府や行政に従順、ないしは意向に沿ったものにしか拠出しないということは、決してあってはならない」と反論している[212]。また、名古屋学院大学飯島滋明教授ら憲法学者91人が補助金交付の見直しについて「自分が気に入らないという理由だけで禁止し、抑制しようとするもの」と批判し[213]アレクシス・ダデンらが「ポピュリストの要求を唯々諾々と受け入れ、あまつさえテロリストの恫喝(どうかつ)に屈するなどということは到底受け入れられるものではありません。」と「日本の芸術家、ジャーナリスト、学者を支持する声明」を発表した[214]

芸術祭実行委員会会長を務める愛知県の大村秀章知事は8月5日の記者会見で、「あいちトリエンナーレ」が補助金の審査対象とされたことについて、憲法21条違反の疑いがあると批判を行った[215][216]。この問題に対して、大村は以下の見解を示している[217]

税金でやるからこそ、公権力でやるからこそ、表現の自由は保障されなければいけない。逆に、分かりやすく言えば、この内容は良くてこの内容はいけないということを公権力がやるということは許されていないということではないでしょうか、ということ。むしろね、民間企業さんとか個人なら、社の方針としてこの範囲、うちはこうだよねと、こういうことでやるというのはあってもいいのかなというふうに思いますが、公権力ですね、国だけじゃなくて、県も市もですね、公権力が、この内容は良くて、この内容は駄目だよと言うのは、これはこの憲法21条からして、違うのではないでしょうか。

9月26日、文化庁は補助金審査の結果として、以下の理由により補助金を全額不交付とすることを決定した[218]

補助金申請者である愛知県は、展覧会の開催に当たり、来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような重大な事実を認識していたにもかかわらず、それらの事実を申告することなく採択の決定通知を受領した上、補助金交付申請書を提出し、その後の審査段階においても、文化庁から問合せを受けるまでそれらの事実を申告しませんでした。

これにより、審査の視点において重要な点である、[1]実現可能な内容になっているか、[2]事業の継続が見込まれるか、の2点において、文化庁として適正な審査を行うことができませんでした。 かかる行為は、補助事業の申請手続において、不適当な行為であったと評価しました。 また、「文化資源活用推進事業」では、申請された事業は事業全体として審査するものであり、さらに、当該事業については、申請金額も同事業全体として不可分一体な申請がなされています。

これらを総合的に判断し、補助金適正化法第6条等により補助金は全額不交付とします。

この決定に対して、TBSの世論調査は適切とする意見が46%、不適切とする意見が31%であることが報じられた[219]

大村は記者会見で「合理的な理由があるのかということについて、国の『国地方係争処理委員会』で理由を聞くことになる」と述べた[220][221]。また、午後の記者会見で「憲法21条が保証する表現の自由に対する重大な侵害だ。抽象的な事由で一方的に不交付が決定されるのは承服できない。合理的な理由がない」と発言。決定の取り消しを求め、国を訴える考えを明らかにした[222][223]。その後も、森友学園問題加計学園問題を引き合いに出して政府批判を続け[224]、10月24日に愛知県は文化庁に対して補助金適正化法に基づき同庁に不服を申し出た[225]

芸術監督の津田大介も「事後的に交付決定を覆されたら、企画内容に強烈な自粛効果が生まれる。事後検閲的な効果が強いという点でも、手続き論的にも問題の多い決定」と批判し[226]、実行委員の野田邦弘[227]、キュレーターの鷲田めるろが抗議のため文化庁から嘱託された役職を相次いで辞任した。津田と展示再開派はインターネットの署名サイトChange.orgで文化庁の決定撤回を求める署名を開始し[226]、あいちトリエンナーレのあり方検証委員会で座長を務めた山梨俊夫国立国際美術館長も「個人的にも、国立美術館長としても反対」と表明した[228]。このほかにも、日本マスコミ文化情報労組会議と韓国の報道労組による抗議集会[229]、東京大学教員167名によるあいちトリエンナーレへの補助金の不交付決定に対する抗議文が10月9日に文化庁に提出される[230]などの動きがあった。

政界からも、日本共産党小池晃書記局長が「憲法が禁止している明らかな検閲だ」「後から補助金交付を却下するやり方がまかり通るようになれば、主催者は政権の顔色をうかがってやらざるを得なくなる」と批判し、立憲民主党枝野幸男代表も「萎縮効果を働かせるようなことを公的な機関が行うことは表現の自由に対する侵害だ」[231]、「文化庁は廃止した方がいいんじゃないか」[232]などの批判を行った。また、前新潟県知事の米山隆一も「法的根拠も合理性もなし。法の支配を歪め、行政運営の根本も揺るがす過った決定」と批判を行った[233]。自民党の稲田朋美幹事長代行は「(従軍慰安婦を象徴する少女像などを展示した)あれを公金を使ってやるのはおかしいことだと思うし、判断を責められるべきではない」と反論した[234]。元大阪府知事の橋下徹は「政治的な主張に行政が偏った関与をしてしまうと、プロパガンダに使われてしまうかもしれないし、非常に危険。行政がお金を出しながらやるんだったら、中立性を保たないといけないといけないし、それは表現の自由の問題とは別だ」と論じた[235]

2019年12月18日、あいちトリエンナーレのあり方検証委員会は最終報告で、『遠近を抱えて PartⅡ』について、芸術監督の津田大介が「大浦氏の新作映像の内容を知り、またその出品を5月27日に正式決定したにもかかわらず、作品リストに掲載せず、またその事実とそれがもたらす混乱の可能性やリスクを事務局やキュレーターチーム、会長に伝えないまま展覧会の開催日を迎えたこと」と認め[236]、2020年3月19日、愛知県は「補助金の申請を行った令和元年5月30日よりも前の段階から、来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような事態への懸念が想定されたにもかかわらず、これを申告しなかったことは遺憾であり、今後は、これまで以上に、連絡を密にする」と意見書を文化庁に提出した後、2019年4月25日付けの交付申請書の申請額から展示会場の安全や事業の円滑な運営にかかる懸念に関連する経費等を減額することを申請した。文化庁も愛知県が遺憾の意を示した上で今後の改善を表明したこと、展示会場の安全や事業の円滑な運営にかかる懸念に関連する経費等の減額を内容とする変更申請がなされたこと等を踏まえて交付の可否を検討した結果、愛知県から変更申請のあった金額(6,661万9千円)について、補助金を満額で交付することを決定した[237](当初の金額は7,829万円[221])。

負担金の残金支払いをめぐる愛知県と名古屋市の対立

[編集]

2019年4月16日、名古屋市は、実行委員会への負担金1億7,102万4千円の交付を決定。しかし不自由展の展示内容などを問題視した市は、1億3,722万2千円まで支払ったところで方針を転換。残金の3,380万円2千円について支払わない意思を固めた[238][239]

同年12月9日、名古屋市は「あいちトリエンナーレ名古屋市あり方・負担金検証委員会」を設置。名古屋市が支払いを保留していた負担金3,380万円について、第三者委員会による検討が行われることとなった[240]。委員会の委員は山本庸幸(前最高裁判所判事)、浅野善治(元衆議院調査局決算行政監視調査室首席調査員)、田中秀臣上武大学ビジネス情報学部教授)、中込秀樹(元名古屋高等裁判所長官)、田中由紀子(美術批評家)の5人[241]

2020年3月27日、第3回目の検証委員会が開催。座長の山本は、不払いの方針を是認する報告書案を提出。同案は山本、浅野、田中秀臣の3人が賛成し、中込、田中由紀子の2人が反対した[239]。多数決により報告書は採択され、同日、名古屋市は3,380万円の不払いを行政決定し、愛知県に通知した[238][242]。河村は「大村知事が独断で企画展の中止や再開を行った」などとして支払わないことをメディアに対しても明らかにした[243]

同年4月20日、大村知事は、実行委員会の会長、会長代行、副会長(2人)、委員(20人)[37]に対し、名古屋市を提訴することについて賛否を問う文書を送付。書面での表決の結果、自身を含めた24人中、21人が回答し、賛成14、反対0、棄権7だった[244]

同年5月1日、愛知県は文書で「あいちトリエンナーレ2019は、75日間の会期を全うし、総数で67.6 万人の来場者を集めた国内最大規模の国際美術展として、多くの方々に楽しんでいただくことができました。このことからも明らかなように、今回のあいちトリエンナーレの開催の意義は十分に達成されており、名古屋市の主張する『事情の変更により特別の必要が生じた』 には、到底当たらないものであります」と反論し、「河村氏・名古屋市によって、一方的に負担金の残額の不交付がしかけられたものであり、極めて不謹慎かつ非常識なものと思料します」と河村を非難した[238]

同年5月21日、芸術祭実行委員会は、名古屋市を相手取り3,380万円の支払いを求めて名古屋地裁に提訴した[245]

2022年5月25日、名古屋地裁は実行委員会の請求を認め、名古屋市に未払い分3,380万2千円全額の支払いを命じた[246][247]。名古屋市は判決を不服として控訴した[248]。12月2日、名古屋高裁は一審判決を支持し、名古屋市の控訴を棄却した[249]。16日に市は判決を不服として上告した。同日、川村は記者会見で、負担金については遅延損害金が月約14万円かかることから未払い分を「仮払い」する方向で実行委と調整する考えを示した[250]

2023年1月13日、名古屋市は負担金3,380万円と遅延損害金547万円を合わせた計3,927万円を実行委員会に支払った。河村は、最高裁で二審判決が破棄された場合に返還してもらうことを条件にした「仮払い」と改めて主張。大村は記者団に「法的には『弁済』であり、当方としては『弁済』として受領した」「(市の)見解が違うのであれば、支払わなければいい」と述べた[251][252]

2024年3月6日付で最高裁第3小法廷が市側の上告を退ける決定をし、未払い分の支払いを命じた一、二審判決が確定した[253]

表現の不自由展の対抗運動・フォロワー

[編集]
名称 開催期間 開催場所
なごやトリエンナーレ「騒音の夕べ」 2019年7月31日 愛知県名古屋市

愛知芸術文化センター

アート業界批判が目的
なごやトリエンナーレ「表現の萎縮展」 2019年10月12日~20日 愛知県名古屋市

特殊書店Bibliomania

なごやトリエンナーレの逮捕に抗議
あいちトリカエナハーレ2019「表現の自由展」 2019年10月27日 愛知県名古屋市

愛知県女性総合センター

日本第一党が「あいちトリエンナーレ2019に対抗する日本人のための芸術祭」と題して開催された。
不自由の不自由展~吉祥寺トリエンターレ2019 2019年11月18日 ~

11月30日

東京都

吉祥寺 GALLEY ナベサン

『あいちトリエンナーレ2019』での「表現」を巡る一連の「騒動」を受けて開催された。

会田誠、根本敬、北大路翼ら参加。

北海道・表現の自由と不自由展 2019年12月21日 北海道札幌市

札幌市教育文化会館

有志によって「表現の不自由展・その後」の問題を考える企画として開催された。

なごやトリエンナーレ「騒音の夕べ」

[編集]

助成金アート・行政アートイベント批判活動を行っている活動家外山恒一界隈の組織「名古屋アナキズム研究会」及び超国家主義『民族の意志』同盟系「トラリー・プロジェクト」による、未来派ダダイズム的アート批判企画。津田大介は友好的な運動と勘違いしたらしくツイッターで連携を表明したため、これ幸いと乗り込み、2019年7月31日に「騒音の夕べ」と称した前衛芸術イベントを実施。絵の具を撒き散らすなどの行為に及んだ。8月7日には公務執行妨害で関係者が逮捕された。この際「右翼関係者が『ガソリンだ』などと言いながら警察官にバケツで液体をかけた」などと報じられたが、容疑者側によると掃除中のトラブルであり、アート業界粉砕が目的であって慰安婦像問題などとは全く無関係としている[254]

紛らわしい名称の意図については、外山曰く「『なごやトリエンナーレ』はまさに、『あいちトリエンナーレ』に似ることによってその『権力』(権威)を奪い、かつまた、それ自体から『ずれてあること』の力のありかをまざまざと開示し(え)ていると評価すべきだろう」と述べている[255]

なごやトリエンナーレ「表現の萎縮展」

[編集]

上記なごやトリエンナーレでの逮捕に抗議。平和の少女像の手足を4本にしたパロディなどが展示された[256][257]

あいちトリカエナハーレ2019「表現の自由展」

[編集]

2019年10月27日に、日本第一党が「あいちトリエンナーレ2019に対抗する日本人のための芸術祭」と題して開催された。1日のみの開催で、名古屋市の愛知県女性総合センターで行われた。

不自由の不自由展~吉祥寺トリエンターレ2019

[編集]

2019年11月18日、「あいちトリエンナーレ2019」における今夏の一連の出来事を受け、日本における表現の自由を考えることをテーマとして吉祥寺の「gallaryナベサン」で開催された[258]

北海道・表現の自由と不自由展

[編集]

12月21日、北海道の札幌で有志によって「表現の不自由展・その後」の問題を考える「北海道・表現の自由と不自由展」が札幌市教育文化会館で開催された[259]。同展では、劇団主宰のチョキム・シガンによる、朝鮮から日本に連れられた女性が遊郭に売られて自殺するという内容の一人芝居が披露された[259]。また「あいちトリエンナーレ」でも問題となった慰安婦像のミニチュアレプリカが複数個展示された[259]。チョキムは朝鮮学校にも出展を呼びかけたが、学校側が生徒への影響を配慮して実現しなかった[260]河村たかし名古屋市長や菅義偉官房長官も写真もその中に加えられた[261][262]。これらの映像をみた河村たかしは「自分の写真を燃やされることは、侮辱は間違いないし、脅迫に近い」として法的措置を検討すると述べた[261]。会場での撮影はマスコミ関係者のみの許可であったが、インターネット放送局の「チャンネル桜北海道」の取材班が名刺を渡して撮影しようとしたところ、スタッフに撮影を拒否され押し問答になる一幕もあった[260]。同局のキャスターで元道議の小野寺秀は「表現の自由、不自由を問う展示会なのに、考え方が異なるからといって排除されるのは納得できない」と話した[260]。展示は1日限りで450人が訪れた[260]

あいち2022

[編集]
テーマ STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから
会期 2022年7月30日~10月10日
会場 愛知芸術文化センター、有松地区会場
一宮市会場、常滑市会場[263]
芸術監督 片岡真実森美術館館長、国際美術館会議(CIMAM)会長)
キュレーター 中村史子、飯田志保子会田大也山本高之、相馬千秋
参加アーティスト 100組[264]
入場者数
主催 国際芸術祭「あいち」組織委員会

あいち2025

[編集]
テーマ
会期 2025年9月13日~11月30日[1]
会場 愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか[1]
芸術監督 フール・アル・カシミ(シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター、国際ビエンナーレ協会(IBA)会長)[1]
参加アーティスト
入場者数
主催 国際芸術祭「あいち」組織委員会

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 英語名称は『Aichi Triennale 2022』
  2. ^ あいちトリエンナーレ2019の実行委員会の、2019年8月1日時点における主たる役員は以下のとおり。
    会長は大村秀章。会長代行は河村たかし。副会長は山本亜土(名古屋商工会議所会頭)、豊田鐵郎(一般社団法人中部経済連合会会長)。委員は、内田吉彦(名古屋商工会議所専務理事)、小川正樹(一般社団法人中部経済連合会専務理事)、大島宇一郎中日新聞社代表取締役社長)、島田敏男(NHK名古屋放送局局長)、柄博子(独立行政法人国際交流基金理事)、白木彰(愛知県立芸術大学学長)、神田真秋(愛知芸術文化センター総長)、齋木博行(愛知県県民生活部長)、松雄俊憲(名古屋市観光文化交流局長)、菅沼綾子(公益財団法人愛知県文化振興事業団理事長)、杉山勝(公益財団法人名古屋市文化振興事業団理事長)、建畠晢(多摩美術大学学長)、五十嵐太郎(東北大学大学院教授)、港千尋(多摩美術大学教授)、加須屋明子(京都市立芸術大学教授)、中井康之(国立国際美術館副館長)、水野みか子(名古屋市立大学教授)、藤川哲(山口大学教授)、川北眞紀子(南山大学教授)、紫牟田伸子(編集者・プロデューサー)ら計20人[37]
  3. ^ あいちトリエンナーレ2019の芸術監督選考委員会の委員は以下の7人。建畠晢(委員長)、五十嵐太郎港千尋、加須屋明子、中井康之、藤川哲、水野みか子[38]
  4. ^ 大阪市長時代にカリフォルニア州サンフランシスコ市が慰安婦像を公共物としたことに抗議して姉妹都市関係を解消した。
  5. ^ a b 検閲の定義については、1984年(昭和59年)12月12日の大法廷判決で以下の内容で下されている[200]
    憲法二一条二項にいう「検閲」とは、行政権が主体となつて、思想内容等の表現物を対象とし、その全部又は一部の発表の禁止を目的として、対象とされる一定の表現物につき網羅的一般的に、発表前にその内容を審査した上、不適当と認めるものの発表 を禁止することを、その特質として備えるものを指すと解すべきである。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 「中日新聞」 2007年2月21日朝刊、県内総合 19頁
  2. ^ 「中日新聞」 2007年9月26日朝刊、県内版 22頁
  3. ^ 「中日新聞」 2008年2月27日夕刊、1面岐阜 1頁
  4. ^ 「中日新聞」 2008年3月22日朝刊、県内版 24頁
  5. ^ 「中日新聞」 2008年7月30日、朝刊三社 25頁
  6. ^ 「中日新聞」 2008年10月15日、朝刊県内版 18頁
  7. ^ 「中日新聞」 2009年1月15日、朝刊県内版 18頁
  8. ^ 「中日新聞」 2009年2月7日、朝刊県内版 24頁
  9. ^ a b アートラボあいちについて | Art Lab Aichi
  10. ^ 「あいちトリエンナーレ」は「あいち2022」へ 芸術監督・片岡真実氏が就任会見(2020年11月17日) - YouTube”. www.youtube.com. 2020年12月6日閲覧。
  11. ^ あいちトリエンナーレ 国際芸術祭「あいち2022」に改称 芸術監督は片岡真実さん│OutermostNAGOYA 名古屋×アート、舞台、映像…”. www.outermosterm.com. 2020年12月6日閲覧。
  12. ^ 前川浩之 (2020年8月4日). “不自由展払拭へあいトリ改名?「頑張って守った」愛着も”. 朝日新聞デジタル. トリエンナーレを考える. 朝日新聞社. 2022年5月29日閲覧。
  13. ^ @tsuda (2020年8月1日). "2020年8月1日 午後1:57(JST)のツイート". X(旧Twitter)より2022年5月29日閲覧
  14. ^ a b c 「中日新聞」 2010年11月1日、朝刊二社 28頁
  15. ^ 長者町プロジェクト2009の詳細が決まりました - あいちトリエンナーレ2010
  16. ^ あいちトリエンナーレ実行委員会. あいちトリエンナーレ 2010 都市の祝祭 
  17. ^ あいちトリエンナーレ2010 公式ガイドブック. (2010-8). p. 88 
  18. ^ 「中日新聞」 2010年8月4日、夕刊二社 10頁
  19. ^ 「中日新聞」 2010年5月7日、朝刊県内版 20頁
  20. ^ “入場者50万人突破 トリエンナーレ、目標大幅に上回る”. 中日新聞 CHUNICHI Web (中日新聞社). (2010年10月27日). http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20101027/CK2010102702000095.html [リンク切れ]
  21. ^ 「中日新聞」 2010年9月24日、夕刊二社 12頁
  22. ^ アーティスト - パフォーミング・アーツ あいちトリエンナーレ2010公式サイト
  23. ^ 映像プログラムの上映スケジュール あいちトリエンナーレ2010公式サイト
  24. ^ a b “MAINICHI芸術食堂:あいちトリエンナーレ2013評 アート通じ社会考え /愛知”. 毎日新聞. (2013年11月6日). http://mainichi.jp/feature/news/20131106ddlk23040120000c.html 2013年12月13日閲覧。 
  25. ^ 斉と公平太 Kouheita Saito あいちトリエンナーレ2010公式サイト
  26. ^ 現代美術作家が生み出した、白と黒のパブリック・アート!?「オカザえもん」とは何なのか?Special Interview : 斉と公平太 WEBマガジン「LIVERARY」
  27. ^ ニュース あいちトリエンナーレ2013プレイベント「オープンアーキテクチャー」の参加者募集!! あいちトリエンナーレ2013公式サイト
  28. ^ アーティスト 打開連合設計事務所 あいちトリエンナーレ2013公式サイト
  29. ^ あいちトリエンナーレ2013 映像プログラム あいちトリエンナーレ2013公式サイト
  30. ^ ニュース 映像プログラムの上映スケジュールが決定しました あいちトリエンナーレ2013公式サイト
  31. ^ “62万人が訪れた「あいちトリエンナーレ2013」閉幕。オカザえもんのセンパイ「長者町くん」”. コロカル(マガジンハウス. (2013年10月28日). https://colocal.jp/news/25518.html 2013年12月19日閲覧。 
  32. ^ “「あいちトリエンナーレ」閉幕-岡崎はちょうちん行列、松本町会場でフィナーレ”. 岡崎経済新聞. (2013年10月28日). http://okazaki.keizai.biz/headline/999/ 2013年12月13日閲覧。 
  33. ^ “国際芸術祭 幻想の世界? 優しい光に包まれ…愛知”. 毎日新聞. (2016年10月5日). https://mainichi.jp/articles/20161005/k00/00e/040/266000c 2021年6月30日閲覧。 
  34. ^ 「ペンタルム・ルミナリウム」(空気の建築)内覧会へ”. 内田康宏のブログ (2016年10月3日). 2021年6月30日閲覧。
  35. ^ 企画体制 | あいちトリエンナーレ2019
  36. ^ a b 山田泰生 (2019年3月27日). “あいちトリエンナーレ、国内外79組の作家を「男女平等」に選考 芸術監督・津田大介さん”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20190327/k00/00m/040/343000c 2019年4月18日閲覧。 
  37. ^ a b あいちトリエンナーレ 2019 開催報告書” (PDF). あいちトリエンナーレ実行委員会 (2020年3月). 2022年5月27日閲覧。
  38. ^ a b あいちトリエンナーレ2019の芸術監督が決定しました”. 愛知県庁 (2017年7月18日). 2019年10月10日閲覧。
  39. ^ あいちトリエンナーレ2019の芸術監督が決定しました”. 愛知県. 2020年3月31日閲覧。
  40. ^ 津田大介さんが芸術監督に就任 あいちトリエンナーレ”. 朝日新聞 (2017年10月20日). 2017年8月1日閲覧。
  41. ^ 「表現の不自由さ示す」抗議想定超え あいちトリエンナーレ少女像中止”. 毎日新聞 (2019年8月3日). 2019年10月20日閲覧。
  42. ^ a b <金曜カフェ>ジャーナリスト・津田大介さん あいち芸術祭 監督として”. 北海道新聞 (2019年8月6日). 2019年8月6日時点の[2019年8月6日 オリジナル]よりアーカイブ。2019年10月19日閲覧。
  43. ^ 千葉恵理子、伊藤恵里奈 (2019年4月2日). “あいちトリエンにも#MeTooの潮流 作家男女半々に”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM3W53MCM3WOIPE01J.html 2019年4月18日閲覧。 
  44. ^ 中村かさね (2019年3月27日). “「あいちトリエンナーレ2019」でジェンダー平等が実現 芸術監督の津田大介さんのこだわりの理由とは”. ハフポスト. https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5c9ab498e4b08c450ccd7da6 2019年4月18日閲覧。 
  45. ^ <議 題>あいちトリエンナーレ2019について”. 愛知県 文化・スポーツ・観光振興対策特別委員会. 2019年12月27日閲覧。
  46. ^ 江川紹子 (2019年8月21日). “江川紹子の「事件ウオッチ」第134回【『表現の不自由展』中止問題】津田大介氏による「お詫びと報告」に対して生じる疑問”. Business Journal. https://biz-journal.jp/2019/08/post_114896.html 
  47. ^ “ナタリーの軌跡を振り返る大山卓也の初単著『ナタリーってこうなってたのか』”. cinra.net. (2014年8月20日). https://www.cinra.net/news/20140820-ooyamatakuya 
  48. ^ “津田大介が芸術監督を務める「あいちトリエンナーレ2019」、キュレーター陣が明らかに”. 美術手帳. (2018年3月24日). https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/13280 
  49. ^ 田中, 秀臣 (2019年8月6日). “「表現の不自由展」甘い蜜に付け込まれた津田大介の誤算”. Ironna. 2020年4月4日閲覧。
  50. ^ 名古屋市法制アドバイザー  弁護士 北口 雅章. “補充書 あいちトリエンナーレのあり方検討委員会 様”. 名古屋市. 2019年12月27日閲覧。
  51. ^ あいちトリエンナーレ2019 2019年3月27日 企画発表会”. 2020年10月22日閲覧。
  52. ^ これまでの調査からわかったこと 第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 2019年9月17日”. 愛知県. p. 36. 2019年10月20日閲覧。
  53. ^ 契約書”. 愛知県. 2019年10月20日閲覧。
  54. ^ a b 表現の不自由展・その後(A23) | あいちトリエンナーレ2019
  55. ^ 表現の場を奪われた作品展 少女像・九条俳句…再び問う”. 朝日新聞 (2019年7月31日). 2019年10月12日閲覧。
  56. ^ “表現の自由、重大な岐路 沖縄の教科書問題と同源”. 沖縄タイムス. (2019年10月22日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/487668 
  57. ^ これまでの調査からわかったこと”. 第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 54. 2019年10月13日閲覧。
  58. ^ これまでの調査からわかったこと”. 第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. pp. 42-46. 2019年10月13日閲覧。
  59. ^ 表現の不自由展・その後”. 「表現の不自由展・その後」実行委員会. 2019年11月29日閲覧。
  60. ^ a b c タブー破り、日本最大の芸術祭で展示される“少女像””. ハンギョレ (2019年7月30日). 2019年10月12日閲覧。
  61. ^ 中垣克久 時代の肖像ー絶滅危惧種 idiot JAPONICA 円墳ー”. 表現の不自由展. 2019年12月22日閲覧。
  62. ^ マネキンフラッシュモブ”. 表現の不自由展. 2019年12月22日閲覧。
  63. ^ Chim↑Pom 気合い100連発”. 表現の不自由展. 2 Aug 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月22日閲覧。 “これまで20カ国ほどで展示されてきた本作であるが、ある国でのビエンナーレへの出品をキュレーターから打診された際に、主催者の国際交流基金よりNGが出た。 スタッフからオフレコとして理由を話してくれたのに、その内容を反映したバージョンとして今回作品を展示しちゃって本当に申し訳ないが、つまりは「安倍政権になってから、海外での事業へのチェックが厳しくなっている。書類としての通達はないが、最近は放射能、福島、慰安婦、朝鮮などのNGワードがあり、それに背くと首相に近い部署の人間から直接クレームがくる。」とのこと。”
  64. ^ <くらしデモクラシー>あいちトリエンナーレ あすから「不自由展」 「政治性」で規制の作品”. 東京新聞 (2019年7月31日). 2019年10月12日閲覧。
  65. ^ これまでの調査からわかったこと”. 第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 50. 2019年10月13日閲覧。 “専門のキュレーターの見立てによると、専門キュレーターが質の高い企画をした場合には、今回の4〜5倍の予算、8倍の面積を要したはずとのこと。”
  66. ^ あいちトリエンナーレのあり方検証委員会”. 愛知県. p. 59. 2019年11月25日閲覧。
  67. ^ 「表現の不自由展」展示禁止一覧”. 愛知県. 2019年11月29日閲覧。
  68. ^ 出展作家”. 表現の不自由展. 2019年11月29日閲覧。
  69. ^ これまでの調査からわかったこと”. あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 19-20 (2019年9月17日). 2019年11月10日閲覧。
  70. ^ “慰安婦写真展中止 ニコンに賠償命令 東京地裁 韓国人写真家勝訴”. 産経新聞. (2015年12月25日). https://www.sankei.com/article/20151225-NKYHT55TOJJEVOXTBQFOHEYPLQ/ 
  71. ^ a b 不自由展、作品に「不快」批判 天皇肖像燃やす表現 来場者「悪意に満ちていた」 愛知の芸術祭、企画展中止 2019.8.10 産経新聞
  72. ^ “「九条俳句」勝訴の意義共有へ集会  都内で来月、香山リカさんら語る”. 東京新聞. (2019年2月19日). https://web.archive.org/web/20200116120931/https://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201902/CK2019021902000169.html 
  73. ^ “出品取り消しの白川昌生《群馬県朝鮮人強制連行追悼碑》、4月に群馬県で初展示へ”. 美術手帳. (2018年2月26日). https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/12239 
  74. ^ Chim↑Pom 気合い100連発”. 表現の不自由実行委員会. 2019年11月29日閲覧。
  75. ^ 韓国展実施を後悔、仏主催者「すべて不満」(産経新聞)
  76. ^ “<検証 あいちトリエンナーレ> (上)炎上、SNSに作品「電凸」殺到”. 中日新聞. (2019年10月17日). https://web.archive.org/web/20191017065752/https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20191017/CK2019101702000120.html 
  77. ^ 「表現の不自由展・その後」に関する調査報告書”. 愛知県. p. 72. 2020年11月8日閲覧。
  78. ^ 「表現の不自由展」、写真投稿ダメ 「炎上」の波及懸念”. 朝日新聞 (2019年8月1日). 2019年10月12日閲覧。
  79. ^ 取材申込み”. あいちトリエンナーレ実行委員会事務局 広報担当. 2019年10月22日閲覧。
  80. ^ “津田大介氏「変更含め検討」 表現の不自由展、抗議殺到”. 朝日新聞. (2019年8月2日). https://www.asahi.com/articles/ASM825W48M82OIPE01R.html 
  81. ^ a b “数年前から韓国差別発言 不自由展妨害容疑の男”. 日本経済新聞. (2019-8-9 9:20). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48400370Z00C19A8000000/ 
  82. ^ 「表現の不自由展」中止に 少女像作品めぐり抗議が殺到”. 朝日新聞 (2019年8月3日). 2019年10月12日閲覧。
  83. ^ 《平和の少女像》含む「表現の不自由展・その後」、展示中止へ。抗議殺到で芸術祭全体の運営に支障”. 美術手帳 (2019年8月3日). 2019年10月12日閲覧。
  84. ^ 遠藤 友香: “ARTLOGUE主催「ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく」に、「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督 津田大介氏が登場。「あいちトリエンナーレ2019」を巡る現状について説明する。”. ARTLOGUE (2019年8月18日). 2019年10月12日閲覧。
  85. ^ 中央日報 2019.08.05 韓国政府「日本の少女像展示中止は極めて遺憾…正常化を望む」
  86. ^ ハンギョレ 2019.08.06 日本への旅行制限も検討 韓国外交部
  87. ^ a b “「慰安婦像」に統一へ 外務省が方針”. 毎日新聞. (2017年2月2日). http://mainichi.jp/articles/20170203/k00/00m/030/030000cl 2017年2月2日閲覧。 
  88. ^ “日本大使館前の少女像を「公共造形物」指定 撤去困難に”. 聯合ニュース. (2017年9月28日). https://jp.yna.co.kr/view/AJP20170928001100882 
  89. ^ 第180回国会(常会)答弁書第一二七号”. 参議院. 2019年10月6日閲覧。
  90. ^ “慰安婦問題解決求める水曜集会24周年 在韓日本大使館前に千人”. 統合ニュース. (2015年12月30日). https://jp.yna.co.kr/view/AJP20151230003200882 
  91. ^ 日本軍「慰安婦」問題解決のための韓日外相会談合意に対する挺対協の立場”. Fight for Justice. 2019年12月27日閲覧。 “平和の碑は、いかなる合意の条件や手段にすることができないことは明白である。平和の碑は、被害者と市民社会が1000回を越える水曜日を見守り日本軍「慰安婦」問題解決と平和を叫んできた水曜デモの精神を称えた、生きた歴史の象徴物であり公共の財産である。このような平和の碑に対し、韓国政府が撤去および移転を云々したり介入することはありえないことだ。また、被害者と市民社会が受け入れることのできない今回の合意で政府が最終解決の確認をすることは、明らかに越権行為であり、光復70年を数日残したこの重要な時期に被害者を再び大きな苦痛に追いやる所業だ。”
  92. ^ “文大統領が元慰安婦に謝罪「意思に反した」 日韓合意巡り意見聴取 月内にも新方針決定”. 日本経済新聞. (2018年1月4日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25318870U8A100C1FF1000/ 
  93. ^ 韓国外相、少女像の撤去を拒否”. 日本経済新聞 (2017年7月19日). 2017年10月21日閲覧。
  94. ^ “「日本の厚顔無恥忘れてはならない」…少女像建立推進する韓国の中学生”. 中央日報. (2019年10月27日). https://web.archive.org/web/20191027124737/https://japanese.joins.com/JArticle/258968 
  95. ^ “「慰安婦」の痛みに共感する10~20代…「少女像世代」の誕生”. ハンギョレ新聞. (2017年4月6日). http://japan.hani.co.kr/arti/politics/26992.html 
  96. ^ “日韓関係どうなる?釜山で1年暮らした記者が考えた”. 西日本新聞. (2019年3月25日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/496916/ 
  97. ^ これまでの調査からわかったこと”. 第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 25. 2019年11月4日閲覧。
  98. ^ 希望のたね基金 キボタネは私たちが関わっています。”. 希望のたね基金. 2019年10月6日閲覧。
  99. ^ a b 日本:戦時性暴力の被害女性たちの歴史と人権をテーマとする表現への攻撃が続いていることに深刻な懸念”. アムネスティ・インターナショナル. 2019年9月17日閲覧。
  100. ^ ドイツ首都の観光名所に少女像 韓国系団体「世界に発信」”. 共同通信 (2019年8月15日). 2019年10月20日閲覧。
  101. ^ ワシントン近郊で「平和の少女像」除幕式 3年越しの設置”. 朝鮮日報 (2019年10月28日). 2019年11月1日閲覧。
  102. ^ 日本社会の「タブー」東京で展示”. ハンギョレ新聞 (2015年1月18日). 2015年1月18日閲覧。
  103. ^ “少女像の彫刻家「本当に謝罪意思があるなら東京都庁前に少女像を建てるべき」”. ハンギョレ新聞. (2015年12月29日). http://japan.hani.co.kr/arti/politics/22911.html 
  104. ^ “【独自】太白の少女像はなぜぼろの布団を被っているのか”. 朝鮮日報. (2020年5月30日) 
  105. ^ 猪谷千香 (2020年02月09日 08時33分). “あいトリ問題 「個人的野心を芸術監督の責務より優先させた」のか? 津田大介さんに聞く”. 弁護士ドットコムニュース. https://www.bengo4.com/c_23/n_10751/ 
  106. ^ あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に関するお詫びと報告”. 津田大介. 2019年12月27日閲覧。
  107. ^ 女子差別撤廃委員会における対韓国審査に関する我が国の立場について(外務報道官談話)”. 外務省. 2019年11月8日閲覧。
  108. ^ キム・ソギョン/キム・ウンソン『平和の少女像』”. あいちトリエンナーレ. 2019年11月8日閲覧。
  109. ^ 「表現の不自由展・その後」に関する調査報告書”. 愛知県. p. 62. 2020年11月7日閲覧。
  110. ^ a b 「表現の不自由展・その後」に関する調査報告書(案)”. 愛知県. p. 5. 2020年1月8日閲覧。
  111. ^ 74%が反対「慰安婦少女像」の芸術祭展示問題アンケート結果発表 あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止騒動”. 「週刊文春デジタル」編集部 (2019年8月5日). 2019年10月12日閲覧。
  112. ^ 表現の不自由展、多くが共感できず 野党支持層でも 産経・FNN合同世論調査”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2019年10月21日). 2019年11月9日閲覧。
  113. ^ 政治圧力による中止否定 不自由展、津田大介さん会見”. 日本経済新聞 (2019年9月2日). 2019年10月12日閲覧。
  114. ^ “政治圧力による中止否定 不自由展、津田大介さん会見”. 日本経済新聞. (2019年9月2日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49296240S9A900C1000000/ 
  115. ^ “CIMAM(国際美術館会議)が「表現の不自由展・その後」について声明文を発表。「表現の自由が完全に損なわれている」”. 美術手帳. (2019年8月28日). https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20437 
  116. ^ a b 辻田 真佐憲 (2019/11/07). “プロパガンダに利用されやすいアートでもある――津田大介が「平和の少女像」を美術館に展示したかった理由 津田大介インタビュー #2”. 週刊文春. https://bunshun.jp/articles/-/15173. 
  117. ^ 堀川勝元: “少女像展示「中止を」 河村市長が知事に申し入れへ”. 朝日新聞 (2019年8月2日). 2019年10月12日閲覧。
  118. ^ あいちトリエンナーレ 2019「表現の不自由展・その後」について”. 愛知県. 2019年11月10日閲覧。
  119. ^ これまでの調査からわかったこと”. あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 17 (2019年9月17日). 2019年11月10日閲覧。
  120. ^ 少女像展示は「プロパガンダ」=自民有志”. 時事通信 (2019年8月2日). 2019年10月12日閲覧。
  121. ^ 展示中止要求、「憲法21条」違反か 知事と市長が応酬”. 朝日新聞 (2019年8月6日). 2019年10月12日閲覧。
  122. ^ 名古屋市民の皆様へ あいちトリエンナーレ 2019「表現の不自由展・その後」について”. 名古屋市. 2019年10月12日閲覧。
  123. ^ 朝日新聞 2019年8月6日 (社説)あいち企画展 中止招いた社会の病理
  124. ^ 「あいちトリエンナーレ2019」に展示されている「平和の少女像」に関連して”. 日本共産党. 2019年12月18日閲覧。
  125. ^ 日本ペンクラブ声明―あいちトリエンナーレ2019「『表現の不自由展』・その後」の展示は続けられるべきである”. 日本ペンクラブ. 2019年12月21日閲覧。
  126. ^ 声明 「表現の不自由」を再び立証させていいのか!? 「表現の不自由展・その後」の即時再開を求める”. 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動. 2019年12月22日閲覧。
  127. ^ 〈平和の少女像〉展示中止に抗議し、展示の継続を求めます!”. 「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター. 2019年12月22日閲覧。
  128. ^ あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」を再開するため、脅迫犯らを検挙等、警察の責務を果たすよう求めます”. 女たちの戦争と平和資料館. 2019年12月22日閲覧。
  129. ^ あいちトリエンナーレ 2019 の「平和の少女像」の展示の再開を要望します”. 日本YWCA. 2019年10月12日閲覧。
  130. ^ NCC総幹事ら「あいちトリエンナーレ2019」企画「表現の不自由展・その後」の中止受け愛知県知事へ要望書 2019年8月9日”. キリスト新聞社. 2019年12月22日閲覧。
  131. ^ a b これまでの調査からわかったこと”. 第2回あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 14. 2019年12月22日閲覧。
  132. ^ 再び戦前に戻させぬ 国会内集会 芸術家・市民声上げる”. しんぶん赤旗 (2019年8月8日). 2019年10月13日閲覧。
  133. ^ 表現・言論・学問の自由を擁護し、歴史修正主義・排外主義に反対する大会アピール”. 日本史研究会. 2019年12月27日閲覧。
  134. ^ Yamaguchi, Tomomi (March 15, 2020). “The “History Wars” and the “Comfort Woman” Issue: Revisionism and the Right-wing in Contemporary Japan and the U.S.”. Japan Forces. https://apjjf.org/2020/6/Yamaguchi.html 
  135. ^ 事務局より”. 公益社団法人日本漫画家協会 事務局 (2019年8月5日). 2019年10月5日閲覧。
  136. ^ 企画展中止に美術家連盟声明「表現の多様な場守る必要」”. 朝日新聞 (2019年8月29日). 2019年8月30日閲覧。
  137. ^ 2019年度の芸術活動への助成”. 朝日新聞文化財団. 2020年1月26日閲覧。
  138. ^ “(社説)あいち企画展 中止招いた社会の病理”. 朝日新聞. (2019年8月6日). https://www.asahi.com/articles/DA3S14128795.html 
  139. ^ 【河村直哉の時事論】慰安婦像展中止は「病理」か 朝日への違和感”. 産経新聞 (2019年9月8日). 2019年10月12日閲覧。
  140. ^ 【正論10月号】特集「表現の不自由」 露になったマスコミの病理 産経新聞大阪正論室 小島新一/白岩賢太”. 産経新聞 (2019年9月8日). 2019年10月12日閲覧。
  141. ^ “【主張】企画展再開 ヘイト批判に答えがない”. 産経新聞. (2019年10月9日). https://www.sankei.com/article/20191009-XCS7YQ2KK5JZLDATONR5P4DFS4/ 
  142. ^ 沙鴎一歩 (2019年10月26日). “なぜ朝日は産経社説に正面から反論しないのか 「闘わない社説」に存在意義はない”. プレジデントオンライン. https://president.jp/articles/-/30452 
  143. ^ “愛知企画展中止 主催する側にも甘さがあった”. 読売新聞. (2019年8月9日). https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190808-OYT1T50312/ 
  144. ^ “[地球を読む]あいちトリエンナーレ 表現と主張 履き違え…山崎正和 劇作家”. 読売新聞. (2019年12月2日) 
  145. ^ “芸術祭相談役の東浩紀氏が辞意”. 共同通信. (2019年8月14日). https://web.archive.org/web/20190814050513/https://this.kiji.is/534209177800524897 
  146. ^ “愛知芸術祭アドバイザー東浩紀氏が辞意「善後策提案採用されず」”. 産経新聞. (2019年8月14日). https://www.sankei.com/life/news/190814/lif1908140038-n1.html 
  147. ^ あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に関するお詫びと報告”. 津田大介. 2019年12月27日閲覧。
  148. ^ これまでの調査からわかったこと”. あいちトリエンナーレのあり方検証委員会. p. 9 (2019年9月17日). 2019年11月10日閲覧。
  149. ^ 不自由展の混乱「最大の原因は芸術監督」 検証委が批判”. 朝日新聞 (2019年9月25日). 2019年10月13日閲覧。
  150. ^ あいちトリエンナーレのあり方検証委員会”. 中間報告 2019年9月25日. p. 91. 2020年9月2日閲覧。
  151. ^ あいちトリエンナーレのあり方検証委員会”. 中間報告 2019年9月25日. p. 93. 2019年12月27日閲覧。
  152. ^ あいちトリエンナーレのあり方検証委員会”. 中間報告 2019年9月25日. p. 85. 2019年12月27日閲覧。
  153. ^ “あいちトリエンナーレ展示中止 芸術監督の津田大介さん、講演で検証委の中間報告を疑問視”. 東京新聞. (2019年12月17日). https://web.archive.org/web/20191217170353/https://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/culture_news/CK2019121702100041.html 
  154. ^ “公開なら意見聴取受諾、負担金は見送りも 芸術祭で河村市長”. (2019年9月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49374390T00C19A9CN8000/ 
  155. ^ “補助金不交付、文化庁を批判「瑕疵はない」 愛知知事”. 日本経済新聞. (2019年10月16日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51042420W9A011C1CN8000/ 
  156. ^ “[http://www.asahi.com/special/nagoya/NGY201202150022.html 中京都構想が本格始動 愛知・名古屋を一体化 戦略本部が初会合]”. 日本経済新聞. 2019年12月21日閲覧。
  157. ^ “大村氏「河村さん、もう関係ない」 盟友、その後対立”. 朝日新聞. (2019年10月17日). https://www.asahi.com/articles/ASMBJ5519MBJOIPE028.html 
  158. ^ 公開質問状 令和元年9月20日”. 名古屋市. 2019年1月8日閲覧。
  159. ^ あいちトリエンナーレ実行委員会規約”. 表現の不自由展・その後. 2019年1月8日閲覧。
  160. ^ 大村知事「論破する」、不自由展巡る河村市長の質問状に”. 朝日新聞 (2019年9月24日). 2019年11月1日閲覧。
  161. ^ 大村知事「一同疲弊」 「不自由展」質問への回答を延期”. 朝日新聞 (2019年10月4日). 2019年11月1日閲覧。
  162. ^ “河村市長「やめてくれ」 不自由展再開に抗議の座り込み”. 朝日新聞. (2019年10月8日). https://www.asahi.com/articles/ASMB84VPGMB8OIPE029.html 2019年10月10日閲覧。 
  163. ^ 公開質問状”. 愛知県. 2019年10月13日閲覧。
  164. ^ “補助金不交付「裁判で争いたい」、愛知県知事が反発”. 日本経済新聞. (2019年9月26日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50251870W9A920C1000000/ 
  165. ^ “表現の不自由展、中止に実行委が抗議「戦後最大の検閲」”. 朝日新聞. (2019年8月3日). https://www.asahi.com/articles/ASM837HV0M83OIPE034.html 
  166. ^ “中止の「表現の不自由展・その後」実行委が激白 「明らかに不当な暴力による人災です」”. AERA. (2019年8月12日). https://dot.asahi.com/articles/-/128700?page=1 
  167. ^ “少女像など展示の運営者ら、再開協議を申し入れ”. 読売新聞. (2019年8月12日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20190812-OYT1T50125/ 
  168. ^ 「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状に対する回答”. 表現の不自由展. 2019年11月19日閲覧。
  169. ^ パク・チャンキョン氏とイム・ミヌク氏の出品辞退について”. あいちトリエンナーレ. 2019年11月16日閲覧。
  170. ^ 「連帯を示すために」。展示室閉鎖、内容変更に見る「あいちトリエンナーレ」海外作家たちの態度表明”. 美術手帳. 2019年11月10日閲覧。 “We believe that the Aichi Triennale organizers’ decision to surrender to irrational threats and political demands violates freedom of expression and we question their decision to close the section “After Freedom of Expression?” without previously discussing it with the participating artists, the other curators and the organizers of the special exhibition. We fundamentally disagree that this is an issue of “risk management” and not one of censorship, a fact that has been denounced publicly by Amnesty International Japan, AICA Japan, Pen international as well as local and international press.”
  171. ^ “あいちトリエンナーレ「見る権利、奪わないで」 少女像作家ら声明”. 毎日新聞. (2019年8月21日). https://mainichi.jp/articles/20190821/ddm/012/040/044000c 2019年10月5日閲覧。 
  172. ^ “あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」展示中止にまつわる出来事のまとめ”. 美術手帳. (2019年8月23日). https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20294 
  173. ^ 「表現の不自由展」及び《平和の碑》展示中止反対ご署名の呼びかけ”. あいトリ「表現の不自由展」及び《平和の碑》展示中止反対署名. 2019年11月19日閲覧。
  174. ^ 牟田和恵. “言論封殺の国、女性の人権が守られない国---「表現の不自由展」中止に追い込んだもの”. ウィメンズアクションネットワーク. 2019年8月4日閲覧。
  175. ^ “<くらしデモクラシー>「表現の自由守る」全国ネット 市民団体、来月設立「忖度に立ち向かう」”. 東京新聞. (2019年6月19日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/kokusei201907/sou/CK2019062802100039.html 
  176. ^ “表現の不自由展、再開求め集会”. 神奈川新聞. (2019年8月7日). https://www.kanaloco.jp/article/entry-187240.html 
  177. ^ “「不自由展」再開、署名で連携を 有識者団体が東京で集会”. 山陽新聞. (2019年8月17日). https://web.archive.org/web/20200116121200/https://www.sanyonews.jp/article/929724 
  178. ^ “表現の不自由展「再開を」 実行委が仮処分を申し立て”. 朝日新聞. (2019年9月13日). https://www.asahi.com/articles/ASM9F35D3M9FOIPE002.html 2019年9月24日閲覧。 
  179. ^ “「不自由展」の再開を 市民ら250人が集会とデモ行進”. 朝日新聞. (2019年9月22日). https://www.asahi.com/articles/ASM9Q5HPWM9QOIPE017.html 2019年9月24日閲覧。 
  180. ^ 「表現の不自由展・その後」、展示再開の方向性定まる。検証委員会が中間報告”. 美術手帳 (2019年9月25日). 2019年10月13日閲覧。
  181. ^ 不自由展再開「無条件こそ」企画実行委が会見 出品作家「解説変更は検閲」”. しんぶん赤旗 (2019年9月27日). 2019年10月13日閲覧。
  182. ^ あいちトリエンナーレの少女像展示、早ければ6日から再開”. ハンギョレ新聞 (2019年10月1日). 2019年10月6日閲覧。
  183. ^ 韓国 東京五輪で原発事故の影響 問題提起”. NHK (2019年8月21日). 2019年10月6日閲覧。 “2019年8月21日に、韓国のオリンピック委員会にあたる組織が東京オリンピックの大会組織委員会に対して福島第一原子力発電所の事故による影響について提起した問題。”
  184. ^ 「表現の不自由展」再開へ 少女像製作の韓国人作家ら「市民の力」”. 統合ニュース (2019年10月1日). 2019年10月6日閲覧。
  185. ^ “不自由展、作家らが電話応対へ 攻撃に「直接話したい」”. 朝日新聞. (2019年10月6日). https://www.asahi.com/articles/ASMB666VTMB6OIPE007.html 2019年10月10日閲覧。 
  186. ^ “1日200件の抗議電話 不自由展再開表明後、愛知県に”. (2019年10月2日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50492070S9A001C1CN8000/ 
  187. ^ トリエンナーレの「電凸」音声、愛知県のサイトから削除…県「一定の役割を終えた」”. 弁護士ドットコム. 2019年10月26日閲覧。
  188. ^ あいちトリエンナーレ2019に寄せられたご意見等”. 愛知県. 2019年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月27日閲覧。
  189. ^ “不自由展、2カ月ぶり再開 入場制限60人、抽選に1300人並ぶ”. 中日新聞. (2019年10月9日). https://web.archive.org/web/20191009005820/https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019100902000093.html 2019年10月10日閲覧。 
  190. ^ “3日目は200人鑑賞 不自由展抽選に2千人弱”. 日本経済新聞. (2019年10月10日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50852510Q9A011C1CN8000/ 
  191. ^ 10月15日愛知県議会本会議での閉会あいさつ(関連部分抜粋)”. 愛知県. 2019年11月4日閲覧。
  192. ^ 津田大介氏「プラスで終われた」 トリエンナーレ閉幕”. 朝日新聞 (2019年10月14日). 2019年10月22日閲覧。
  193. ^ “あいちトリエンナーレ開催に意欲 「強い希望だ」と愛知県知事”. 東京新聞. (2019年12月24日 19時07分). https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019122401002400.html 
  194. ^ 「表現の不自由展・その後」に関する調査報告書”. 愛知県. pp. 5-7. 2011年11月4日閲覧。
  195. ^ 声明「あいちトリエンナーレ2019・「表現の不自由展・その後」の中止について」[2019.08.29]”. 日本美術連盟. 2019年11月29日閲覧。
  196. ^ “きょうの潮流”. 赤旗. (2019年10月13日). https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-10-13/2019101301_06_0.html 
  197. ^ トリエンナーレ いまの社会あらわ 「公共=お上から与えられるもの」 朝日新聞2019年10月25日朝刊
  198. ^ 神奈川大学大学院『現代美術と政治的なるもの──「あいちトリエンナーレ 2019」をめぐる言説』 (PDF)
  199. ^ “慰安婦裁判で敗訴した原告はなぜ「被害感情」を抱いたのか…日本的“被害者論”とは”. AERA. (2020年11月21日08:02). https://dot.asahi.com/articles/-/81449?page=2 
  200. ^ 最高裁判所昭和59年12月12日大法廷判決 民集38巻12号1308頁 札幌税関検査事件”. 裁判所. 2019年12月8日閲覧。
  201. ^ “展示中止言及「憲法違反が濃厚」 大村知事が河村氏批判”. 朝日新聞. (2019年8月6日). https://www.asahi.com/articles/ASM853C9KM85OIPE008.html 
  202. ^ 公開質問状”. 名古屋市. p. 6. 2019年12月8日閲覧。
  203. ^ 別冊資料2 憲法その他、法的問題について(増補版)(※10月15日掲載)”. 愛知県. p. 10. 2019年12月8日閲覧。
  204. ^ 和田春樹教授「安倍の『韓国を相手にせず』は平和国家日本の終焉」”. ハンギョレ新聞 (2019年8月26日). 2019年10月6日閲覧。
  205. ^ 声明 「表現の不自由展・その後」展示中止に関する会長声明(2019年8月21日)”. 京都弁護士会 (2019年8月21日). 2019年8月23日閲覧。
  206. ^ 篠塚力 (2019年8月29日). “「表現の不自由展・その後」展示中止を受け、表現の自由に対する攻撃に抗議し、表現の自由の価値を確認する会長声明”. 東京弁護士会. 2019年9月27日閲覧。
  207. ^ 「表現の不自由展・その後」の中止に対する会長声明”. 愛知県弁護士会 (2019年9月 3日). 2019年11月 4日閲覧。
  208. ^ 抗議申入書”. 名古屋市 (2019年10月24日). 2019年11月4日閲覧。
  209. ^ 柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月2日)”. 文部科学省. 2019年10月12日閲覧。
  210. ^ 表現の不自由展に批判、菅官房長官「事実確認して対応」”. 朝日新聞 (2019年8月2日). 2019年10月12日閲覧。
  211. ^ 堀川勝元、岩尾真宏 (2019年9月2日). “トリエンナーレ負担金、河村市長が不払いの可能性を示唆”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM924J6XM92OIPE00Y.html 2019年9月24日閲覧。 
  212. ^ 「表現の自由」不要と言うに等しい 展示中止に危惧の声”. 朝日新聞 (2019年8月5日). 2019年10月4日閲覧。
  213. ^ “憲法学者91人、河村市長らの言動批判 表現の不自由展”. 朝日新聞. (2019年8月13日). https://www.asahi.com/articles/ASM8F5FDHM8FOIPE01H.html 2019年8月13日閲覧。 
  214. ^ “「表現の自由」危惧 海外の日本研究者ら170人”. しんぶん赤旗. (2019年10月29日). https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-10-29/2019102901_02_1.html 
  215. ^ “大村知事が河村市長を「憲法違反が非常に濃厚」 河村市長は反論 「少女像」撤去要求で”. 毎日新聞. (2019年8月5日). https://mainichi.jp/articles/20190805/k00/00m/040/093000c 2019年9月24日閲覧。 
  216. ^ 朝日新聞 2019年8月5日12時11分 展示中止言及「憲法違反が濃厚」 大村知事が河村氏批判
  217. ^ 知事記者会見 令和元年8月5日(月)午前10時”. 愛知県庁. 2019年9月24日閲覧。
  218. ^ あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて”. 文化庁. 2019年10月12日閲覧。
  219. ^ JNN世論調査 文化庁の決定について?”. TBS. 2019年10月12日閲覧。
  220. ^ “大村知事「トリエンナーレ交付金下りないなら係争処理委で」”. 毎日新聞. (2019年9月26日). https://mainichi.jp/articles/20190926/k00/00m/040/115000c 2019年9月26日閲覧。 
  221. ^ a b “補助金とりやめ「係争処理委員会で理由聞く」 大村知事”. 朝日新聞. (2019年9月26日). https://www.asahi.com/articles/ASM9V3FM3M9VOIPE00F.html 2019年9月26日閲覧。 
  222. ^ “愛知・大村知事、補助金不交付に裁判で争う意向 あいちトリエンナーレ”. 中日新聞. (2019年9月26日). https://web.archive.org/web/20190929004812/https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019092690224637.html 2019年9月29日閲覧。 
  223. ^ 岩尾真宏 (2019年9月26日). “大村知事、国を訴える考え 不自由展の補助金とりやめで”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM9V5RSPM9VOIPE04F.html 2019年9月26日閲覧。 
  224. ^ “議事録なし「モリカケと一緒」 愛知・大村知事が批判”. 朝日新聞. (2019年10月16日). https://www.asahi.com/articles/ASMBJ3T9XMBJOIPE00K.html 
  225. ^ “文化庁に不服申し出、芸術祭補助金不交付で、愛知”. 日本経済新聞. (2019年10月24日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51348260U9A021C1CN8000/ 
  226. ^ a b 津田氏「企画に自粛効果生まれる」 新しい検閲と批判も”. 朝日新聞 (2019年9月27日). 2019年10月27日閲覧。
  227. ^ 大場伸也 (2019年10月3日). “あいちトリエンナーレ補助事業外部審査員が辞任 不交付前に聴取なく「意味がない」”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20191003/k00/00m/040/131000c 2019年10月10日閲覧。 
  228. ^ [補助金不交付「個人的にも、国立美術館長としても反対」あいちトリエンナーレ検討委座長 “補助金不交付「個人的にも、国立美術館長としても反対」あいちトリエンナーレ検討委座長”]. 毎日新聞. (2019年10月18日). 補助金不交付「個人的にも、国立美術館長としても反対」あいちトリエンナーレ検討委座長 
  229. ^ “韓国報道労組「日本の報道関係者と連帯して闘う」 表現の自由訴える集会”. 毎日新聞. (2019年11月9日 01時33分). https://mainichi.jp/articles/20191109/k00/00m/040/007000c 
  230. ^ 文化庁によるあいちトリエンナーレへの補助金の不交付決定に対する東京大学教員有志の声明
  231. ^ 「党大会をスタートにさらに力を発揮し政権交代に近づいていきたい」会見で枝野代表”. 立憲民主党 (2019年9月30日). 2019年10月12日閲覧。
  232. ^ “立憲・枝野氏「文化庁は廃止した方がいいんじゃないか」”. 朝日新聞. (2019年9月29日). https://www.asahi.com/articles/ASM9Y5HSHM9YUTFK008.html 
  233. ^ 米山隆一 (2019年9月28日). “あいちトリエンナーレ補助金不交付の支離滅裂”. 朝日新聞. https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019092700007.html 2019年9月29日閲覧。 
  234. ^ 稲田朋美氏、表現の不自由展で持論「少女像や天皇陛下を焼く表現は…」”. 福井新聞 (2019年10月28日). 2019年11月1日閲覧。
  235. ^ 『表現の不自由展・その後』について橋下氏「津田さんは"行政の中立性"をわかっていなかった」、三浦氏「津田さんと同じような政治的主張だった人たちが叩いている」”. AbemaTimes. 2019年8月20日10:00閲覧。
  236. ^ 「表現の不自由展・その後」に関する調査報告書”. 愛知県. p. 85. 2020年11月8日閲覧。
  237. ^ あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて”. 文化庁. 2020年3月28日閲覧。
  238. ^ a b c 名古屋市負担金(あいちトリエンナーレ)に関する事実と経緯について” (PDF). 愛知県 (2020年5月1日). 2020年7月8日閲覧。
  239. ^ a b 第3回検証委員会議事録” (PDF). 名古屋市 (2020年3月27日). 2022年5月27日閲覧。
  240. ^ あいちトリエンナーレ名古屋市あり方・負担金検証委員会について”. 名古屋市. 2020年7月8日閲覧。
  241. ^ あいちトリエンナーレ名古屋市あり方・負担金検証委員会 委員名簿” (PDF). 名古屋市. 2022年5月27日閲覧。
  242. ^ “あいちトリエンナーレ実行委が名古屋市を提訴へ 負担金の一部未払い”. 中日新聞. (2020年5月20日). https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020052090223938.html 2020年5月21日閲覧。 
  243. ^ “トリエンナーレで名古屋市を提訴”. TBS NEWS. (2020年5月21日). https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3984786.htm 2020年5月21日閲覧。 
  244. ^ “芸術祭で名古屋市を提訴へ 愛知知事、負担金問題で”. 産経新聞. (2020年5月2日). https://www.sankei.com/article/20200502-GHSDS2NQVZLYFDRRC4WENMIOB4/ 2022年5月27日閲覧。 
  245. ^ 岡正勝、野村阿悠子 (2020年5月21日). “「トリエンナーレ負担金不払い」法廷闘争へ 河村市長「びっくりこいた。徹底的に争う」”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20200521/k00/00m/040/233000c 2020年5月21日閲覧。 
  246. ^ “名古屋市に支払い命じる トリエンナーレの未払い負担金請求訴訟”. 朝日新聞. (2022年5月25日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ5T4J8SQ5NOIPE01M.html 2022年5月26日閲覧。 
  247. ^ “名古屋市に負担金全額支払い命令 あいちトリエンナーレ訴訟”. 中日新聞. (2022年5月25日). https://web.archive.org/web/20220525102342/https://www.chunichi.co.jp/amp/article/476872 2022年5月27日閲覧。 
  248. ^ “「最高裁までやる」河村市長が控訴表明 トリエンナーレ訴訟”. 朝日新聞. (2022年5月30日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ5Z6RDSQ5ZOIPE01C.html 2022年6月1日閲覧。 
  249. ^ “二審も名古屋市敗訴、トリエンナーレ負担金未払い訴訟”. 朝日新聞. (2022年12月2日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASQD23QTBQD1OIPE001.html 2022年12月3日閲覧。 
  250. ^ “名古屋市が上告、負担金は「仮払い」意向 トリエンナーレ負担金訴訟”. 朝日新聞. (2022年12月16日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASQDJ5GM2QDJOIPE016.html 2022年12月29日閲覧。 
  251. ^ 名古屋市がトリエンナーレ負担金支払い 遅延損害金含む3927万円”. 中日新聞 (2023年1月13日). 2023年1月26日閲覧。
  252. ^ 小林圭 (2023年1月13日). “トリエンナーレ負担金、名古屋市が仮払い 河村氏「市民感情に配慮」”. 朝日新聞. 2023年1月26日閲覧。
  253. ^ “名古屋市、負担金支払い確定 あいちトリエンナーレ訴訟―最高裁”. 時事通信. (2024年3月7日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2024030700972 2024年3月7日閲覧。 
  254. ^ 「なごやトリエンナーレ」事件について|外山恒一|note
  255. ^ 絓秀実的な、あまりに絓秀実的な「なごやトリエンナーレ」論|外山恒一|note
  256. ^ 芸術弾圧誌『メインストリーム』 - 「表現の萎縮展」企画者に聞く
  257. ^ 表現の萎縮展【10/12(土)~20(日)】 なごやトリエンナーレ主催 | 特殊書店Bibliomania
  258. ^ “吉祥寺のギャラリーで「不自由の不自由展」 表現者21人が集結”. 吉祥寺経済新聞. (2019年11月20日). https://kichijoji.keizai.biz/headline/2834/ 
  259. ^ a b c “北海道)北海道表現の自由と不自由展、札幌で開催”. 朝日新聞. (2019年12月22日). https://www.asahi.com/articles/ASMDP6RX7MDPIIPE015.html 
  260. ^ a b c d 「表現の自由と不自由」問う 道民有志、札幌で企画展 /北海道 2019年12月22日 北海道朝刊 24頁 1道 写図有 (全1,362字)
  261. ^ a b 企画展に自身の写真燃える動画…名古屋市長「脅迫に近い」法的措置も検討 北海道・表現の自由と不自由展 docomoニュース 2019年12月23日16時36分
  262. ^ 企画展に自身の写真燃える動画…名古屋市長「脅迫に近い」法的措置も検討 北海道・表現の自由と不自由展 東海テレビ 2019年12月23日 16:36 2019年12月26日閲覧
  263. ^ 国際芸術祭「あいち2022」企画概要 主な会場/アクセス”. 国際芸術祭「あいち」組織委員会. 2022年5月29日閲覧。
  264. ^ 国際芸術祭「あいち2022」の参加アーティスト及びプログラム全容を発表しました”. 国際芸術祭「あいち」組織委員会 (2022年3月30日). 2022年5月29日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 各会期ごとに発行の公式ガイドブック及び開催報告書など
  • 吉田隆之 『トリエンナーレはなにをめざすのか 都市型芸術祭の意義と展望』 水曜社(文化とまちづくり叢書)、2015年8月(ISBN 978-4880653648

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]