ニュージーランドストーリー

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ニュージーランドストーリー
The New Zealand Story
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 アーケード
開発元 タイトー中央研究所熊谷分室
発売元 タイトー
音楽 小倉久佳
山田靖子
渡部恭久
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(1.25メガバイト
稼働時期 INT 1988091988年9月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI3
ニュージーランドの旗OFLC:G(General)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU Z80(@ 6 MHz)×2
I8X41 (@ 400 kHz)
サウンド YM2203 (@ 3 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット512色
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ニュージーランドストーリー』(The New Zealand Story)は、1988年タイトーから稼動されたアーケード用横スクロールアクションゲーム

概要[編集]

タイトルの通り、舞台はニュージーランド。主人公のキーウィ「ティキ」となり、さまざまなアイテムを使いつつ敵を倒しながら、ヒョウアザラシにさらわれて囚われの身となった仲間たちと恋人の「ピューピュー」を助けることが目的。『フェアリーランドストーリー』から続くタイトーのキャラクターアクションゲームで、そのキャラクターと軽快な音楽で人気が出たが、アクション要素が多く1つのステージが長いため簡単にクリアできるゲームではなかった。全5ワールド20ステージ、1ワールド4ステージ構成となっている。

3面以降、最後の1匹を敵の矢で失うと天に召されて天国ステージに行く事になる。天国には3種類あり、どの面で死んだかによって決まる。通常のステージと同じく敵やトラップがあり、下界への出口(脱出口)の場所は天国の種類によって異なる。出口ではなくて女神がいる所へ行くと、別のエンディングになる。

得点でエクステンドする他に、アイテムとして出る「E」、「X」、「T」、「E」、「N」、「D」の文字を全種類集めるか、同じ文字を10個集める事によってエクステンドする。

マップ上の特定の場所を攻撃すると隠し扉が開き、入るとボーナス面やワープなどが行える。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

8方向レバーと2(ショット、ジャンプ)ボタンでティキを操作する。レバーやボタンの操作効果はステージやアイテムの取得状態により異なる。

通常モード
  • アイテムを何も所持していない状態で横スクロール画面の場合。
  • レバーは左右の2方向のみ操作可能で、ショットボタンで(か、他の攻撃)を放ち、ジャンプボタンでジャンプできる。ジャンプ時にボタンを長く押すと、より高い(長い)ジャンプができる。高い所から落下した場合は途中からジャンプボタンを押すことで羽ばたくことが可能となる。連打することで落下速度を遅くでき、さらに高速で連打すれば上昇する。
風船モード
  • 敵の風船を奪ったりする事で風船のアイテムを手に入れることが出来る。風船へジャンプして乗ったりぶら下がる事で空中を移動する事が出来るようになる。
  • レバーは左右の2方向のみ操作可能で、ショットボタンで矢を放ち、ジャンプボタンを押すと風船を上昇させ(押し続ける事で上昇し続ける)離すと風船が落下する。
  • このゲーム最大の特徴であるが、この操作が難しく、さらに風船は種類により性質が違うためこれを使いこなす事がゲームクリアの肝となった。
  • 風船が足場に設置している状態の時に、レバー下で風船を降りることも可能。
風船モード+ジョイスティック
  • 敵を倒したときに出現するアイテムの1つのジョイスティックを所持して風船に乗った場合か、風船に乗っているときにジョイスティックを取った場合。また、UFOに乗ったときにも同様の操作法になる。
  • レバーで8方向に移動可能で、風船特有の慣性も無くなる。ショットボタンの働きは変わらない、ジャンプボタンはレバー上方向と同じ働きをするようになる。風船から一度降りてしまうとジョイスティックの効果は無くなってしまう。
水中モード
  • 水の中を移動する場合。酸素ゲージが表示され、水中にいる限りゲージが減り続ける。水面に出れば補給(呼吸)が可能。
  • レバーで8方向に移動可能だが、水中では両ボタンとも無効で攻撃することができない。水面に出た場合のみショットボタンで斜め上に水を吐いて攻撃できる。また、水を吐くとより早く酸素補給が可能。

ミスの条件[編集]

以下の条件でミスとなる。

  • フロアで刺に触れる
  • の攻撃に触れる
  • 刺のある敵に触れる
  • その他の刺や攻撃に触れる
  • 永久パターン防止キャラに触れる
  • 水中の時、左下に表示される酸素ゲージが無くなる(無敵状態でもミスとなる)
  • イソギンチャクに捕まってしまう
  • DS版ではライフポイントが無くなる

その他[編集]

  • 本作の前に制作されていたのが同社が過去に発売した『クレイジーバルーン』のリメイク作品であり、ゲーム内での風船モード時に針山の間を進むのはその名残である。このリメイク作品が制作途中で没になり、その後ソフトの再利用で新しいゲームが作れないか?という上層部の要望に応えて作られたのが本作となる。
  • キャラクター名の「ティキ」はマオリ(ニュージーランドの先住民)の言葉で幸運の守り像、「ピューピュー」は同じくマオリ族の言葉でお祭りにつける麻糸のスカートを意味する。
  • 当時のタイトーでは、タイトル画面の制作の際には背景が黒地でないとロゴマークが目立たないというデザイン上の理由から、タイトルは黒地で制作するという共通の取り決めがあった。しかし制作側としては、黒地の背景というのはアナクロなイメージがあるのでやりたくなく、そこでまず共通仕様の条件を満たすタイトル画面を制作した上で、それとは別に下地の明るいタイトルも制作し、仕様上はタイトル画面とは別のデモ画面後に表示させることにした。その為、ロゴもコピーライトも表記されておらず、これではバランス的に寂しいということから「THIS GAME WILL BE DEDICATED TO ALL MAZE GAME FANS.」というメッセージが挿入された。
  • 本作のロケテスト時のゲームバランスは完成版より簡単なものだったが、営業からの要望で難しく調整された。海外版出荷時にはさらに難しく調整されている。また『歌舞伎Z』というゲームに使われていたボードに本作を移植してほしいという海外販売からの要望に対し、難易度を上げてマップを凶悪なものに入れ替えたものも海外向けに作られている。
  • 4-4ステージの海賊船は、中を通らずに外から回り込んで捕らえられている仲間の下で待ち、下から飛んでくる矢に当たると、ミスモーションで跳び上がった瞬間に仲間に触れてクリアとなり、ミスにもならない。
  • 2-1ステージには1-4ステージへ戻る隠し扉ワープがあるが、このルートを繰り返すと「T」以外の「EXTEND」文字を集められるので、エクステンドもする永久パターンとなる。
  • 強キャラのポーキュパインは難易度設定の4段階の内の高い方の2つで出現する。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ニュージーランドストーリー
日本 1989071989年7月
X68000 SPS シャープ 5インチフロッピーディスク
3.5インチフロッピーディスク
5":CZ-230AS
3":CZ-230ASC
-
2 ニュージーランドストーリー
日本 198908011989年8月1日
FM TOWNS ビング ビング CD-ROM - -
3 The New Zealand Story
ヨーロッパ 1989年
Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
ZX Spectrum
Choice Software Ocean Software フロッピーディスク
カセットテープ
- -
4 The New Zealand Story
ヨーロッパ 1989年
コモドール64 - Imagine Software フロッピーディスク
カセットテープ
- -
5 ニュージーランドストーリー
日本 199002231990年2月23日
PCエンジン アイシステム東京 タイトー 3メガビットHuCARD[1] TP02007 -
6 ニュージーランドストーリー
日本 199003031990年3月3日
メガドライブ タイトー タイトー 4メガビットロムカセット[2] T-11013 -
ステージは全てオリジナル面に変更されている
7 Kiwi Kraze
アメリカ合衆国 1991年
ヨーロッパ 1991年
NES Software Creations Ocean Software ロムカセット NES-38 アメリカ合衆国 NES-2K-USA
ヨーロッパ NES-38-UKV
8 The New Zealand Story
ヨーロッパ 1992年
セガ・マスターシステム タイトー タイトー ロムカセット 27035 -
9 タイトーメモリーズ 下巻
日本 200508252005年8月25日
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM 66092 -
アーケード版の移植
10 ニュージーランドストーリーDS
日本 200702022007年2月2日
ニンテンドーDS タイトー サイバーフロント DSカード NTRPANZJ -
リメイク移植
11 タイトーメモリーズ ポケット
日本 200705312007年5月31日
PlayStation Portable タイトー タイトー UMD ULJM-05076 -
アーケード版の移植
12 ニュージーランドストーリー
バーチャルコンソール
日本 200810142008年10月14日
Wii アイシステム東京 タイトー ダウンロード - -
PCエンジン版の移植
ティキの挙動や武器や敵のアルゴリズムがオリジナルのAC版とは異なりゲームバランスはAC版とは別物になっている。フロッピーから読み出し中に、ティキを肩に乗せた本作と無関係のセーラー服の少女のイラストが現れる。オリジナルのエンディング終了後、X68000版移植担当のスタッフロールが流れる。裏技使用で任意の面セレクトや武器選択が行える。
グラフィックはAC版に準じているが、ティキの挙動が異なる、EXTENDや一部の敵や風船や天国ステージのカット等の変更点がある。開発中にはAC版の製作者の元に評価用サンプルが届き、チェック後に挙動のおかしさ等の修正要請のレポートを提出したもものの、ほとんど改善されてなかったと後に語っている。
全編オリジナルマップで構成されておりAC版とは別物の移植。移植時にAC版のロケテスト時に没になったマップが使用されてたが故にこのような仕様となったが、グラフィックやサウンド等はデモも含めてオリジナルに準じた移植であった。AC版の開発者はこの移植にはノータッチだったので、後にこの仕様を知って驚いたと語っている。
ゲーム内容は変更箇所も無くキャラの挙動も含めてほぼAC版に準じた移植。
『Kiwi Kraze』というタイトルで日本国外市場でのみ販売された。移植担当はSoftware Creations。ハードの制約で色数は少ないものの、ゲームそのものはファミコン上でも高いレベルで再現されており、ティム・フォリンが担当したサウンドも、ファミコンの音源ながらもアーケード版のFM音源に勝るとも劣らないクォリティを実現していた。
2005年8月25日発売の『タイトーメモリーズ 下巻』に本作が収録された。ニュージーランドストーリーは最初は遊べない追加タイトルで、一定条件を満たすか隠しコマンドを入力することでプレイ可能という仕様だったが、2006年9月7日に発売された廉価版では最初からプレイできるように変更された。
2007年5月31日発売の『タイトーメモリーズ ポケット』に本作が収録されている。
ティキは残数+ライフ制で、2段ジャンプやボタン連打で空中を飛ぶことが出来るようになった。サウンドやステージにもアレンジが施された。DSならではの機能を用いて、タッチパネルで間違い探しをしたり、ティキを谷底からキャッチする、といったオリジナル要素も含まれている。なお、今作はエクストラモードがついており、そのゲストキャラとして『バブルボブル』のバブルンとボブルン、『ニューレインボーアイランド』のマイクとバイオレットが登場するがティキの仲間同様ヒョウアザラシに連れ去られる。

スタッフ[編集]

  • メイン・スタッフ:石田一朋、藪崎久也、大槻朗、藤田允、大山功一
  • サウンド・エフェクト:小倉久佳山田靖子、渡部恭久
  • ワンタイム・スタッフ:MITSUKOU KIMURA、利光直子

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
Computer and Video Games 88% (Amiga)[3]
94% (MD)[4]
88% (NES)[5]
Crash 91% (ZX)[6]
ファミ通 24/40点(PCE)[7]
24/40点(MD)[8]
Nintendo Power 3.5/5点 (NES)[5]
Sinclair User 82% (ZX)[9]
Your Sinclair 93% (ZX)[10]
Amiga Format 94% (Amiga)[3]
Zzap!64 90% (Amiga)[3]
93% (C64)[11]
The Games Machine 90% (Amiga)[3]
83& (CPC)[12]
89% (ST)[13]
82% (C64)[11]
85% (ZX)[14]
ACE 875/1000点 (Amiga)[15]
875/1000点 (ST)[13]
875/1000点 (C64)[11]
860/1000点 (ZX)[14]
870/1000点 (PCE)[16]
Commodore User 88% (Amiga)[3]
90% (C64)[11]
Aktueller Software Markt 8.6/12点 (Amiga)[3]
4.2/12点 (CPC)[12]
8.6/12点 (ST)[13]
7.8/12点 (C64)[11]
8.4/12点 (PCE)[16]
8.6/12点 (MD)[4]
Amstrad Action 65% (CPC)[12]
Atari ST User 9/10点 (ST)[13]
ST Action 87% (ST)[13]
ST Format 78% (ST)[13]
Commodore Format 90% (C64)[11]
月刊PCエンジン 79/100点(PCE)
マル勝PCエンジン 28/40点(PCE)
PC Engine FAN 21.26/30点(PCE)[1]
(総合224位)
メガドライブFAN 16.87/30点(MD)[2]
MegaTech 89% (MD)[17]
Sega Master Force 92% (SMS)[18]
受賞
媒体 受賞
Crash Crash Smash
Sinclair User SU Classic
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で24点(満40点)[7]、『月刊PCエンジン』では80・85・80・80・70の平均79点、『マル勝PCエンジン』では7・7・7・7の合計28点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.26点(満30点)となっている[1]。 また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で224位(485本中、1993年時点)となっている[1]。 同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「可愛い画面とは裏腹に、難易度はかなり高い」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.11 3.55 3.45 3.52 3.22 3.41 21.26
メガドライブ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で24点(満40点)[8]、ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.87点(満30点)となっている[2]。 同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「難易度は業務用よりも少々高くなっている」と紹介されている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.60 2.73 2.60 2.51 2.53 2.90 16.87

関連作品[編集]

パロディモードの1面で登場する。
ティキとピューピューが主人公の1人として登場。
ティキがゲストキャラクターとして登場する。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 22頁。
  2. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 14頁。
  3. ^ a b c d e f The New Zealand Story for Amiga (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  4. ^ a b The New Zealand Story for Genesis (1990) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  5. ^ a b The New Zealand Story for NES (1991) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  6. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=Crash/Issue68/Pages/Crash6800047.jpg
  7. ^ a b ニュージーランド ストーリー まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年6月27日閲覧。
  8. ^ a b ザ・ニュージーランドストーリー まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年6月27日閲覧。
  9. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=SinclairUser/Issue090/Pages/SinclairUser09000010.jpg
  10. ^ The New Zealand Story”. ysrnry.co.uk. 2015年9月4日閲覧。
  11. ^ a b c d e f The New Zealand Story for Commodore 64 (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  12. ^ a b c The New Zealand Story for Amstrad CPC (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  13. ^ a b c d e f The New Zealand Story for Atari ST (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  14. ^ a b The New Zealand Story for ZX Spectrum (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  15. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=ACE/Issue24/Pages/ACE2400062.jpg
  16. ^ a b The New Zealand Story for TurboGrafx-16 (1990) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年4月30日閲覧。
  17. ^ MegaTech rating, EMAP, issue 5, page 78, May 1992
  18. ^ Sega Master Force Issue 2. (September 1993). p. 13. http://www.smspower.org/Scans/SegaMasterForce-Magazine-Issue2?gallerypage=13 2015年11月19日閲覧。. 

外部リンク[編集]