ドンドコドン

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ドンドコドン
DON DOKO DON
ジャンル 固定画面アクション
対応機種 アーケード (AC)
開発元 タイトー中央研究所熊谷分室
発売元 タイトー
プロデューサー 河上聖治
松本俊明
酒匂弘幸
プログラマー 石田一朋
木下昌也
音楽 高木正彦
山田靖子
美術 河上聖治
石川幸生
阿部幸雄
いしのみのり
沼田和博
五十嵐恒三
しのだてつや
V.A.P
シリーズ ドンドコドンシリーズ
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 業務用基板(2.56メガバイト
稼働時期 INT 1989071989年7月
対象年齢 IARC:3+
デバイス 2方向レバー
2ボタン
システム基板 F2システム
CPU MC68000 (@ 12 MHz)
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2610 (@ 8 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×224ピクセル
60.00Hz
パレット4096色
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ドンドコドン』(DON DOKO DON)は、1989年に稼働したタイトーのアーケード固定画面アクションゲームである。

後に家庭用ゲーム機などに移植された(#移植版)ほか、続編としてファミリーコンピュータ用ソフト『ドンドコドン2』(1992年)が発売されている。

ゲーム内容[編集]

2方向レバーでの左右移動と2ボタン(アクションとジャンプ)で木こりの老人であるボブとジムを操作し、画面内の敵全てを倒すことを目的としている。敵はハンマーで殴り気絶させた後、それを担いで投げ、壁または別の敵に当てることによって、倒すことができる。固定画面のステージに配置された床ブロック上を移動し、画面内に配置された敵を全て倒すとステージクリア。全50ステージをクリアすると終了する。ボス戦は全5回。裏ステージあり。

アイテム[編集]

ステージ内で特定の動作によりステージによって決められた特定箇所にパワーアップアイテムが出現する。これらを獲得することによってさまざまな効果が発生する。効果はゲームを有利にするものが多い一方、中にはマイナスの効果をもたらすものもある。

ミスの条件[編集]

プレイヤーは以下の条件でミスとなり、残り人数が1人減る。

  • 敵に当たる
  • 敵の攻撃を受ける(レーザー攻撃など)
  • ウォームに食べられる

その他[編集]

  • このゲームはタイトー熊谷研究所の作品であり、それを示すために(恒例となっている)熊が表示されるフィーチャーがある。このゲームではデモプレイ中にアクションボタンを3回押すことによって表示される。
  • 表の10面の左下付近でハンマーを振って雑魚を叩き続けるだけで、永久パターンになってしまう。

移植版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 ドンドコドン 日本 199003091990年3月9日
ファミリーコンピュータ アイ・ティー・エル タイトー 3メガビットロムカセット[1] TFC-DD-5900 -
2 ドンドコドン 日本 199005311990年5月31日
PCエンジン アイ・ティー・エル タイトー 3メガビットHuCARD[2] TP02010 -
3 タイトーメモリーズ 上巻 日本 200507282005年7月28日
PlayStation 2 Mine Loader Software タイトー DVD-ROM SLPM-66057 アーケード版の移植
4 Taito Legends 2 ヨーロッパ 200603312006年3月31日
PS2:アメリカ合衆国 200705162007年5月16日
Win:アメリカ合衆国 200707282007年7月28日
PlayStation 2
Xbox
Windows
タイトー ヨーロッパ Empire Interactive
アメリカ合衆国 Destineer
DVD-ROM PS2
ヨーロッパ SLES-53852
アメリカ合衆国 SLUS-21349
アーケード版の移植
※Xbox版は欧州のみの発売
5 ドンドコドン 日本 202203022022年3月2日
イーグレットツー ミニ 瑞起[3]
※本体の開発元
タイトー プリインストール - アーケード版の移植
6 ドンドコドン 日本 2023年2月24日[4][5][6][7]
PlayStation 4
Nintendo Switch
タイトー ハムスター ダウンロード
(アーケードアーカイブス)
- アーケード版の移植

スタッフ[編集]

アーケード版
  • プロデューサー:河上聖治、松本俊明、酒匂弘幸
  • ソフトウェア:石田一朋、木下昌也
  • キャラクター:河上聖治、石川幸生、阿部幸雄、いしのみのり、沼田和博、五十嵐恒三、しのだてつや、V.A.P
  • サウンド:ZUNTATA(高木正彦、山田靖子)
  • ハードウェア:藤本克二郎、WHO MANCHU
  • デザイン:永井寛保、V.A.P
  • スペシャル・サンクス:緒方正樹、熊谷研究所

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games94% (PCE)[8]
ファミ通23/40点(FC)[9]
25/40点(PCE)[10]
ファミリーコンピュータMagazine19.77/30点(FC)[1]
Aktueller Software Markt8.4/12点(FC)[11]
9.2/12点(PCE)[8]
月刊PCエンジン78/100点(PCE)
マル勝PCエンジン27/40点(PCE)
ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計23点(満40点)[9]、ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.77点(満30点)となっている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.81 3.09 3.33 3.26 3.09 3.19 19.77
PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計25点(満40点)[10]、『月刊PCエンジン』では80・80・80・80・70の平均78点、『マル勝PCエンジン』では7・7・7・6の合計27点(満40点)となっている。

続編[編集]

  • ドンドコドン2(ファミリーコンピュータ版) - 開発はナツメが行っている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、54頁。 
  2. ^ 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、21頁。 
  3. ^ EGRET II mini(瑞起公式サイト)
  4. ^ 【アケアカ】Switch/PS4版『ドンドコドン』が2月24日配信。大工のボブとジムを操作し、仕掛けのあるステージを進んでいくアクションゲーム”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年2月22日). 2023年2月24日閲覧。
  5. ^ 長岡 頼 (2023年2月22日). “タイトーのアクション「ドンドコドン」が「アーケードアーカイブス」より2月24日配信”. GAME Watch. インプレス. 2023年2月24日閲覧。
  6. ^ 杉浦 諒 (2023年2月22日). “PS4/Switch「アーケードアーカイブス ドンドコドン」が2月24日発売へ。ハンマーを振るって敵を撃退していく2Dアクションゲーム”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年2月24日閲覧。
  7. ^ Gamer編集部 (2023年2月22日). “1989年にタイトーから発売されたアクションゲームがPS4/Switchに登場!「アーケードアーカイブス ドンドコドン」が2月24日より配信開始”. Gamer. ixll. 2023年2月24日閲覧。
  8. ^ a b Don Doko Don for TurboGrafx-16 (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月28日閲覧。
  9. ^ a b ドンドコドン まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月24日閲覧。
  10. ^ a b ドンドコドン まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月24日閲覧。
  11. ^ Don Doko Don for NES (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]