チャン=フー (ミサイル駆逐艦)

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艦歴
発注 1998年3月6日
起工 2002年1月14日
進水 2002年12月15日
就役 2004年9月18日
退役
その後
要目
排水量 9,648 トン
全長 155.3 m (509 ft 6in)
全幅 20.1 m (66 ft)
吃水 9.4 m (31 ft)
機関 COGAG方式
LM 2500-30ガスタービンエンジン (27,000shp) ×4基
可変ピッチプロペラ(5翔)×2軸
最大速 31ノット
航続距離 4,400 海里(20ノット時)
乗員 士官、兵員 380名
兵装 Mk.45 mod.4 5インチ単装砲 ×1基
Mk.38 25mm単装機関砲 ×2基
Mk.15 20mmCIWS×1基
M2 12.7mm機銃 ×4挺
Mk.41 mod.15 VLS ×96セル
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基
艦載機 MH-60R×2機搭載可能
C4ISTAR NTDS mod.5 (リンク 11/16)
AWS B/L 7 (Mk.99 GMFCS×3基)
AN/SQQ-89A(V)15
センサ AN/SPY-1D(V) 多機能レーダー×4面
AN/SPS-67 対水上レーダー×1基
AN/SQS-53C(V)1艦首装備ソナー
電子戦 AN/SLQ-32(V)3 ESM/ECM装置
Mk 36 SRBOC デコイ発射機
モットー Imua e na Koa Kai -
Go Forward Sea Warriors

チャン=フーまたはチャンフーン[1]英語: USS Chung-Hoon, DDG-93)は、アメリカ海軍アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の43番艦。艦名は海軍殊勲章を受章したゴードン・チャン=フー海軍少将に因む。

艦歴[編集]

チャン=フーの建造契約は1998年3月6日にノースロップ・グラマン・シップ・システムに発注された。2002年1月14日にミシシッピ州パスカグーラインガルス造船所で起工し、2003年1月11日にホノルル在住のミッシェル・プナナ・チャン=フー(チャン=フーの姪)によって命名されて進水し、2004年9月18日に就役した。

チャン=フーは太平洋艦隊に所属し、ハワイ真珠湾を母港とする。

2005年10月13日にチャン=フーはパナマ船籍の商船C-ローレルの救難信号を受け救助に向かった。C-ローレルの船員で韓国人のキム・スンウォンは事故で手を切断した。チャン=フーはキムをホノルルに運び、そこで緊急手術が行われたが手の接合は失敗した。キムは手術後に韓国に帰国した。

2009年3月12日、海南島沖合いにて中華人民共和国の調査船に進路妨害などされた音響測定艦T-AGOS-23 インペッカブル」の護衛のため南シナ海に派遣される[2]

2023年1月5日には、台湾海峡国際海峡であることを中国に示すため通過する任務を実施した[1]。同年6月3日、台湾海峡を南から北へ再び通過し、この際、中国人民解放軍海軍の軍艦が進路前方を左から右へ最接近時の距離140メートルで横切る妨害行為を受け、同行していたカナダ海軍フリゲートモントリオール」がこの様子を撮影した[3]

2024年1月15日、米海軍は本艦をアップグレードする事を発表した。変更箇所はAN/SPY-6(V)4、ベースライン10、AN/ALQ-32(V)7 SEWIP BlockIII、冷却システムの追加である[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b 米軍艦が台湾海峡通過」『日本経済新聞』夕刊2023年1月6日3面掲載の共同通信記事(2023年1月12日閲覧)
  2. ^ 米、イージス艦を南シナ海に派遣 調査船保護、対中警戒[リンク切れ]47NEWS(2008年3月13日)
  3. ^ 台湾海峡緊迫 映像を公開」『東京新聞』朝刊2023年6月6日国際面掲載の共同通信記事(2023年6月11日閲覧)
  4. ^ 米海軍、SPY-6搭載のジャック・H・ルーカスは期待通りの性能を発揮した”. grandfleet.info (2024年1月15日). 2024年1月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]