シンクトゥギャザー

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株式会社シンクトゥギャザー
eCOM-82(宮崎交通)
eCOM-82宮崎交通
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
376-0011
群馬県桐生市相生町5丁目484番地[1]
設立 2007年平成19年)1月[1]
業種 輸送用機器
法人番号 9070001021237
事業内容 電気自動車の製造・販売
電動オートバイ電動車椅子の販売(代理店)
代表者 代表取締役社長 宗村正弘[1]
資本金 100万円[1]
外部リンク https://www.ttcom.jp/
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Thinktogether eCOM
自動運転中のeCOM-10
概要
別名 イーコムシリーズ
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2012年 - (eCOM-8)
2017年 - (eCOM-10)
2018年 - (eCOM-82)
2021年 - (eCOM-4)
ボディ
乗車定員 7名 (eCOM-4)
10名 (eCOM-8、eCOM-82)
16名 (eCOM-10)
駆動方式 モーター駆動
車両寸法
全長 3,630 mm (eCOM-4)
4,405 mm (eCOM-8)
4,295 mm (eCOM-82)
4,995 mm (eCOM-10)
全幅 1,640 mm (eCOM-4)
1,900 mm (eCOM-8)
2,000 mm (eCOM-82)
2,000 mm (eCOM-10)
全高 1,995 mm (eCOM-4)
2,450 mm (eCOM-8)
2,425 mm (eCOM-82)
2,425 mm (eCOM-10)
車両重量 860 kg (eCOM-4)
1.160 kg (eCOM-8)
1.350 kg (eCOM-82)
1.650 kg (eCOM-10)
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株式会社シンクトゥギャザー (Thinktogether[2]) は、群馬県桐生市本社を置く電気自動車専門メーカー[1]バッテリー駆動の低速電動ミュニティビークル(グリーンスローモビリティ)を専門に製造・販売する[3]。代表商品は小型電気バスeCOM(イーコム)」シリーズである[3]

概要[編集]

2007年1月、群馬県太田市で株式会社シンクトゥギャザーを設立[1]。2009年3月、電気自動車自動運転車の研究を行っている地元の群馬大学「次世代EV研究会」に入会する[1]。2010年より電気自動車の開発・製造を開始、同年中に小型電気自動車を完成させる[1]。翌2011年9月には主力商品となる小型電気バス「eCOM-8」を完成させた[1]

2013年5月には創業地の太田市から現在地の桐生市へ本社を移転[1]。会社設立10周年を迎えた2017年には「eCOM-8」より大型の「eCOM-10」を完成[1]、翌2018年6月には「eCOM-8」を改良した「eCOM-82」を完成[1]

2019年11月27日に運行開始した東京都豊島区コミュニティバスIKEBUS」に「eCOM-10」が採用された[4][5][6]ことで注目され、マスメディアでも取り上げられる[7]

自社製造の電気自動車の販売のほか、株式会社アクセス(本社:山梨県甲府市富竹4丁目4-14)[8]の代理店として、電動オートバイ、電動トライク電動車椅子などの販売も行っている[2]

沿革[編集]

車種[編集]

eCOM[編集]

同社の主力商品であるeCOM(イーコム)シリーズは、低速(最高速度時速19km)で走行する電動バス。eCOM-8(イーコムエイト)の場合は、小型のインホイールモーターを搭載した8輪駆動、足回りへの負荷分散や低床化に適しており、6輪転舵により街中でもスムーズに曲がることができる。バッテリーは交換可能で家庭用100V電源で充電でき、満充電で約40kmの走行ができる。

  • eCOM-4 - 乗車定員7人のミニ低速電動バス[9][10]
  • eCOM-8 - 乗車定員10人の低速電動バス[9][11]
  • eCOM-8 (New) - 駆動力を大幅に増した新型のeCOM-8[9][12]
  • eCOM-82 - eCOM-8の改良型[9][13]
  • eCOM-10 - 乗車定員16人の低速電動バス[9][14]

導入実績[編集]

シンクトゥギャザー・eCOM-10

IKEBUS専用車

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 会社概要 株式会社シンクトゥギャザー、2022年10月25日閲覧。
  2. ^ a b 株式会社シンクトゥギャザー 2022年10月4日閲覧。
  3. ^ a b 販売商品 株式会社シンクトゥギャザー、2022年10月25日閲覧。
  4. ^ a b IKEBUS”. WILLER TRAVEL. 2022年10月25日閲覧。
  5. ^ a b IKEBUSについて”. 豊島区 (2022年10月18日). 2022年10月25日閲覧。
  6. ^ IKEBUSで池袋の街をゆっくり回る”. 豊島区 (2021年10月1日). 2022年10月25日閲覧。
  7. ^ 池袋【森川 夕貴】”. 報道ステーションオフィシャルブログ. テレビ朝日 (2019年11月28日). 2022年10月25日閲覧。
  8. ^ 株式会社アクセス”. 2022年10月25日閲覧。
  9. ^ a b c d e eCOMシリーズ諸元装備比較表” (PDF). 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月4日閲覧。
  10. ^ 2021年4月に発売開始しました「電動ミニミニバス eCOM-4」は軽自動車より一回り大きいだけの超コンパクトサイズで7人乗り。”. 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月4日閲覧。
  11. ^ 最高速度19km/hという低速で走行する10人乗り電動自動車です。その速度からの高い安全性、周辺の風景や街並みをゆっくりと鑑賞できるという特徴があり、観光地での運用に適しています。”. 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月4日閲覧。
  12. ^ eCOM-8は、乗車定員10人乗りの低速電動バスです。通常は白ナンバー登録の10人乗りですので普通免許で運転が可能です。”. 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月4日閲覧。
  13. ^ 「eCOM-82」は、従来の「eCOM-8」の改良型として、「eCOM-10」をベースにして「eCOM-8」では実現できなかった点を実現することを目的としており、今後増えることが予想される低速電動バスの需要へ多様性を持って応えて行こうとするものです。”. 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月4日閲覧。
  14. ^ 新たに開発した低速電動コミュニティビークルであるeCOM-10は、既存開発車であるeCOM-8と同じ最高時速19キロ、対面座席は共通ながら、乗車定員を10人から16人に増やしました。”. 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月4日閲覧。
  15. ^ 株式会社桐生再生は低速電動バスの活用と織都が生んだ古民家を活かす会社です。”. 2022年10月25日閲覧。
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 納入実績”. 株式会社シンクトゥギャザー. 2022年10月25日閲覧。
  17. ^ MAYU(まゆ)による観光案内”. 桐生市. 2023年3月2日閲覧。
  18. ^ IKEBUS(イケバス)11月27日運行開始!”. 株式会社シンクトゥギャザー (2019年11月29日). 2022年10月25日閲覧。
  19. ^ 池袋の低速電動バス「IKEBUS」全車納車を完了しました!”. 株式会社シンクトゥギャザー (2020年2月19日). 2022年10月25日閲覧。
  20. ^ 伊豆箱根バス株式会社様「eCOM-10」納車完了しました!”. 株式会社シンクトゥギャザー (2020年3月6日). 2022年10月25日閲覧。
  21. ^ 奥日立きららの里”. 日立市. 2022年10月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]